夫婦別姓の5つのデメリットに関する記事

『夫婦別姓のデメリット~日本にその制度が導入されたら?』

近頃騒がれている夫婦別姓について、あなたは考えたことがありますか?もし夫婦別姓も選択できるようになったら考えられるデメリットを紹介。

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夫婦別性のデメリットを今だから考えておこう!

結婚して夫の苗字に変わる。それを素敵な事だと思える女性がいれば、そうでないと思ってしまう女性もいます。

現在、結婚をしたら「夫婦別姓」も選べるという社会制度を導入すべきかについて話し合われていますが、そうなると私たちも他人事ではなくなって、身近に起きる問題でもありますよね。

ここではもし「夫婦別姓」が社会制度上でも選べるようになったら、どんなデメリットがあるのか、そして同時に良い面も一緒に考えていきましょう。

夫婦別姓のデメリット ~ 考えられるこんなケース

社会制度などの私たちの生活などに関わっている。大きな物事が変化する時には、まずは不安な部分が気になりますよね。ですからここでは、まず夫婦別姓のデメリットについて考えていきます。「夫婦別姓」の制度を導入したら、こんな事が考えられるんじゃないのかという未来予想図を紹介していきます。

 夫婦の連帯感がなくなって離婚が増えてしまうのでは?

夫婦になると同じ名字となり、一つの家庭を築いていくというイメージを持っている女性も少なくないと思います。同じ苗字だから、自分たちは「一つの家庭」なんだと認識できる側面もあって、そうして暮らしていく中で、夫婦の連帯感が生まれていき「一緒に頑張っていこう」という気持ちが生まれるのかもしれません。

もしも、夫婦が別々の姓を名乗るようになったら…、結婚していてもお互いがより「個々の存在」として生きていこうという意識が強まってしまう不安があります。「個々の存在」としての意識が強まってしまうと、連帯感はなかなか生まれずに「一緒に頑張ろう」という気持ちも弱まってしまい、「夫婦同姓」よりも気持ち的に離婚しやすくなってしまって、離婚が増えてしまうことが考えられます。

 夫婦同姓のイメージが強い日本だと世間の目が冷たいかいのかも…

今まで、ずっと当たり前のように「夫婦同姓」を社会制度的としてとり入れてきた日本だと、特に年配層を中心として「夫婦別姓」への抵抗感が根強く残っていて、「夫婦別姓」の夫婦は冷めた目で見られてしまう事もあるでしょう。

特に近所づきあいが多い地方などで暮らしている方にとっては、夫婦の苗字が違うのは、とても珍しいものとしてウワサを立てられしまう事もあるかもしれません。

またママ友の間でも、「夫婦別姓」が少数派であったら、多数派に対しての話題を提供してしまう事も考えられます。

 夫婦別姓だと日本的な冠婚葬祭のイメージがわいてこないかも…

今の法律には「夫婦別姓」を法的にサポートするような条文などがなく、戸籍を一つにすることは出来ません。ですから、事実婚という形を選択する夫婦が多くおります。そういった場合で、もしも愛する人の親が亡くなったとしても、戸籍上では何のつながりも無い人の死になってしまいます。

結婚式に夫婦で参加するにしても一つの姓ではないので、その事情を知らないお互いの親族が戸惑ってしまうこともあったり、また親戚づき合いがスムーズにいかなくなる場合もあると思います。

 後で遺族年金や税金や財産分与などで不利益を受けないかな…

夫婦同姓であれば当たり前のように、その権利を主張できる「遺族年金」や「財産分与」ですが、夫婦別姓導入時に「遺族年金」や「財産分与」などに関わる法律も改正されていないと、そうした法律の改正が遅れていることから、妻として受け取れるはずの相当な額をもらえなかったり、他の遺族から横やりを入れられても、法律的には対抗できない場合も考えられます。

 こどもが、別々の苗字を選べて違う苗字だったら、なんか違和感がある

「夫婦別姓」を選択できるようになると、2人の間に生まれた子どもにも影響がでてしまう事があります。例えば、お子さんがお父さんの苗字を名乗る場合には、お母さんとは別の苗字になってしまうという事です。外国ではそれが当たり前となっている国々もありますが、同じ名字が当たり前の日本では、病院に連れて行ったり、授業参観日なんかに行くと「なんで?」「離婚しているの?」などと、色々な憶測をされてしまうことが考えられます。

夫婦別姓には大きく分けて2種類るってホント?!

現在の夫婦別姓には2種類あります。

一つは、結婚して戸籍上では同姓になるものの、社会的には旧姓のまま姓を名乗るというものです。芸能人が結婚するとこのパターンが多いですよね。芸能人だと、誰でも知っているような有名な方だと、結婚後も旧姓をそのまま使うことが多くあります。

もう一つは、入籍はせずに戸籍は別のままの「事実婚」を続けるというものです。これは戸籍が入っていない為、保険の加入やローンの申請などの、夫婦同姓であることを前提として作られた制度の恩恵を受けることが、スムーズにいかないのが現状です

また、友人や親族に入籍はしていないけど夫婦であるとの「事実婚」を理解してもらうのにも、一苦労があったりします。

事実婚 ~ 最近日本でも増えてきている

最近日本でもヨーロッパの国々のように増え始めている事実婚ですが、これは入籍している婚姻関係(法律婚)とどう違うのでしょうか。言葉だけを聞くと何となく事実婚は、法律婚と違って、結婚していると本人たちが言っているだけのようにも思えますが、その社会制度上の違いは法律で規定されている「夫婦間の約束事」が、事実婚では適用しづらいという事です。

役所に婚姻届を提出している夫婦であると、夫や妻が亡くなってしまったらその遺産などを主張する権利を持てますが、事実婚であるとその主張できる権利が弱くなってしまいます。

また、パートナーがもしも、他の女性と結婚したとしても、重婚罪という罰則は受けないという
こともあります。

また、2人の間に子どもが生まれたとしても、2人の子どもだと社会的には認めてもらうには、法的な手続きが必要になったりします。「それはいやだ!」と思う事実婚をされている夫婦が多くいて、子どもが出来た事をきっかけとして、法律婚を選択する夫婦も多いそうです。

色々と制度上の不便はありますが、それでも事実婚は日本でも増えていることを考えると、今の日本では事実婚のニーズが高まっているという事も言えますよね。

日本でもいつかそうなるのかも!海外(ヨーロッパ)では、事実婚が多い理由

ヨーロッパではとりあえず同棲をして、事実婚をして、その後に結婚という形が主流です。事実婚が多いヨーロッパでは、「結婚」と「事実婚」ではそれほど違いが無く、もしも「事実婚」で別れることになっても、慰謝料や養育費も発生するので女性としても安心できる部分も多いのでしょう。

事実婚がヨーロッパの国々で多い理由には、役所に入籍の手続きを済ませるだけでも、お金がかかる国もあったり、日本のように大勢を招待する結婚式をしても、海外ではご祝儀を包むという習慣がなかったりするので、結婚式でお金を沢山使うなら、そのお金は二人の生活のために回したいという本音もあるようです。

またヨーロッパでは、事実婚の風習が古くからあって、事実婚の夫婦でも親戚づきあいも普通にしていて、子供もいて幸せに暮らしているカップルも数多くいます。

選択的夫婦別姓~今は法律的にNG! だけどいずれ議論がわき起こります

これから議論が深まっていけば、日本でも取り入れられかもしれない制度が「選択的夫婦別姓」です。現在は、その是非が法廷闘争などで、話し合われている段階です。

でも働く女性がこれから益々増えるにつれて、いずれは「選択的夫婦別姓」が認められる事があるかもしれません。もともと「夫婦同姓」は、明治時代の夫を家長とし妻は支える…といった、お家制度の考え方が基になっていますので、現在の家族間のならわしでは、当てはまらない部分も多いのですよね。

「そうなったらあなたならどうしますか?」今から考え始めても良いかもしれませんね。義理のお母さんの嫁扱いにうんざりしているあなたは「別姓」を希望するかもしれませんし、夫と身も心も苗字も一緒がいいと思っているあなたは「同姓」を希望するでしょう。

人それぞれの考え方や生き方を、自由に主張できるようになった明治とは違う「今」なら、選択的夫婦別姓が議論されるのは、当然なのかもしれませんね!

通称性夫婦別姓も~「ママタレント」や「有名なあの人」は結婚しても苗字はそのまま

通称性夫婦別姓は、芸能界ではよく見受けられているので「あの人だ!」とイメージしやすいかもしれません。

世間では、「旧姓」の名前がその人のイメージという位まで知れ渡っている有名なタレントは、結婚しても「旧姓」をそのまま名乗ることが多いですよね。本当は戸籍上では、夫の苗字に変わってはいるのですが、芸能界では世間に認知されている「旧姓」での名前を大事にします。

一般人にはなかなか見られませんが、社長さんやお医者さんなどの自分の名前を前に出して仕事をされている方々にも、その業界内で広く知られている「旧姓」の名前を、結婚後もそのまま使用されている方もいるようです。

夫婦別姓に関して結婚している女性や、未婚女性の意見

ゆり
32歳

同姓は夫との絆が深まると思います

もうすぐ彼と結婚する予定ですが、結婚するのに「苗字が別々というのは無いなぁ~」と思います。家の表札に苗字が2つ並んでいたら、親と同居しているみたいだし、ご近所も変に思うのかなって。それに先の事ですが「お墓はどうなるの?」も考えちゃいます。彼と一緒のお墓に入るには、2つの苗字を並べて書かないとダメなんですかね。やっぱり私は、彼と一緒の苗字になって1つの家族という気持ちを大事にしたいなって思います。

えみこ
28歳

人の噂になってしまうかも・・

夫婦別姓についての考え方は人それぞれだし、確かに義理の母に嫁扱いされるのは嫌だし、苗字が違ったら良かったと思った事もありますが・・。けれど例えば、「夫婦別姓」だと結婚式に招待された時に、席次表に夫と違う苗字を書かれるって事ですよね。それだけで、話のネタにされちゃいそうだし。まだ夫婦別姓には、否定的な考え方の方が主流な感じがするし、だから私は同姓のままでもよいのかなぁ~と思います。

夫婦別姓のメリットについても考えてみよう!

今までは主に夫婦別姓のデメリットを考えてきましたが、「メリット」についても考えてみましょう。世の中で「夫婦別姓を!」という声が、盛り上がっているという事はその「メリット」があると思って支持している女性たちも多いという事ですよね。

 銀行口座・免許証・パスポートなどを変える必要がない

結婚すると身分証明や銀行口座、保険証書、パスポートなどの変更の手続きがとても面倒だと思っている女性は多いですね。私もその変更の手続きのために役所などに何度も通いました。確認はしていても、「あれやこれやの沢山の書類」があって、手続きに必要な大事な書類を忘れたりすることも多かったです…。書類も平日しか扱っていないとなると、不便だし余計に面倒になりますよね。

夫婦別姓であると、これらの変更手続きは不要になります。戸籍の登録のみで大丈夫というようになってくれたら助かりますよね。

 男性の家に嫁ぐという意識が薄らぐ気がする

「○○家の嫁」という昔ながらの考え方を嫌う人は多いと思います。お姑さんにうるさく言われると、「○○家の嫁になったんじゃなくて彼の妻になっただけ!」と心の中で思う事が何度もあったり。けど、苗字が○○であったら「旦那のお家のならわしにも従った方がいいのかも?…」という意識が少なからずに芽生えてきますよね。

そんな「ゆううつな気持ち」も夫婦別姓になれば、薄らぎますね。○○家の嫁になったのではなく、文字通り「彼の妻」になっただけですから。彼とより対等な関係で夫婦関係を歩める気がしそうです。

 女性の社会進出が進みやすくなるんじゃない!

夫の「姓」に変えて戸籍に入る事ことは、なんとなく女性は家庭に入って、家事や育児は女性がやり、外で働く旦那を支えるという、昔ながらの風習が色濃く反映されているような気がします。

そういった風習は、否定はしませんが、最近は女性の中でも結婚後もバリバリ仕事をしたいと思っている人々も沢山いて、結婚して苗字が変わってしまうと「旧姓」で積み上げてきた自分の仕事の成果などが、なくなってしまうような寂しい感覚を感じてしまい、夫婦別姓を希望している女性も多くおります。

結婚後も、夫婦別姓も選択できるような社会だと、女性にとっての仕事をする上での選択肢が広がり、女性の社会進出が進みやすくなる気がします。

夫婦別性のデメリットを考えたからこそ、日本では夫婦同姓のままでもいいのでは!

いかがでしたか?夫婦別姓の「デメリット」や「メリット」の両方を考えると、このままの
夫婦同姓を支持するか、あるいは夫婦別姓を支持するのかは意見が分かれるところですよね。

明治時代から続く、男女不平等の慣習を代表しているかのように言われている「夫婦同姓」の社会制度。でも、一つの家庭に一つの苗字で、結婚して愛する旦那と一緒の苗字になることに、それほど疑問を抱かなかった、私としては悪くはない制度であると思ってしまいます。

自分たちは「○○家の一員だ」という気持ちを持つことは家族の絆を強めるし、より一体感が増えていきますよね。

けれど、「夫婦別姓」の議論がさらに高まっていき、この先、法律でどう決められていくのかはまだ分かりませんが、もしも、日本でも「夫婦別姓」を選択できる様になったとしても、「夫婦や家族の良さ」を表現する形として、日本に古くなら根付く「夫婦同姓」を選ぶ方々も少なくないのではないでしょうか!

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

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