【夫婦喧嘩の冷戦解消】無視を続ける夫との仲直り術!原因解明と冷静なコミュニケーション戦略
些細なことがきっかけで始まる夫婦喧嘩の最中に、夫が急に黙り込んで無視を始めたり、その場からどこかへ行ってしまったりした経験はありませんか?
そういった場合、「まだ話は終わってないのに!」「なぜ急に黙り込むの?」と、妻側は余計にイライラし、「冷戦状態」が長引いてしまいます。無視をされることは、された側にとって思いのほか苦痛であり、できれば話し合って円満に仲直りしたいと願うでしょう。
けれど何を話しかけても無視し続ける夫に対し、どう対応していいか分からない。ここでは、夫が無視する理由である男性心理を解説し、さらに効果のある仲直りのための具体的な方法をご紹介します。
そもそも夫が無視する理由とは?男性心理の解明
夫が黙り込む理由は、ただ怒って無視しているだけではなく、いくつかの心理的パターンがあります。自分の夫がどのパターンか分かれば、対応の仕方次第で仲直りへの道も近くなるかもしれません。仲直りには、まず相手の気持ちを知ることが大切です。夫の無視の理由を推測し、適切なアプローチを考えましょう。
<よくある男性が無視する理由と心理>
- 感情の処理に時間を要する場合(クールダウン): 妻が感情的になって話しているので、まともに話し合えないと感じ、自分の感情を落ち着かせるための時間稼ぎをしている場合。
- 攻撃の抑制(逃避行動): 怒りに任せて自分が衝動的に切れ、妻に手をあげてしまうなどの行動を抑えるために、その場から逃避している。
- 怒りや不満の暗黙の伝達: 無視をすることで暗に「怒っているんだ」「これ以上話したくない」というメッセージを伝えるため。コミュニケーションの放棄。
- 自分の非を認めたくない場合: 自分の意見の正当性を主張できず、口論では妻に勝てないことが分かっていて、腹を立てているため。
- 問題解決を先延ばしにしたい場合: 目の前の問題をすぐに解決する気力や準備がなく、「ほとぼりが冷めるのを待とう」と考えている。
夫婦喧嘩で無視を続ける夫と仲直りするための3つのステップ
最もつらい嫌がらせと言われる「無視」は、された側にとっても辛いですが、している側にとっても長引けば長引くほど疲弊する行為です。家庭円満のためにも、次の3つのステップで冷静に状況を打開し、一刻も早く無視を続ける夫との話し合いに持ち込みましょう。
【ステップ1】怒りを沈めるための「冷却期間」を設ける
無視をされるときは、自分も夫もヒートアップしている場合が多いです。ヒートアップしている状態で妻から「私の話を聞いて」「今すぐ問題を解決したい」と話し続けられると、夫は気持ちを落ち着けたり考えたりすることができなくなり、イライラが倍増してしまうケースがあります。
夫が「一人にしておいて欲しいオーラ」を出していたら、お互いの怒りが収まるまで時間を置くほうがよい場合もあります。この冷却期間を設けることで、怒りの炎が再度メラメラと燃え上がったり、逆に問題を解決する気力を失ってしまったりすることを防ぎます。
ただし、冷却期間は「放置」とは異なります。あまりにも長い冷却期間だと、お互いに疲れも出て、意地にもなり、次第に心も離れて離婚へとつながっていく大問題にもなりかねません。24時間から長くても3日程度を目安に見極めましょう。
冷却期間中の最低限のルール!
- 冷却期間は短くする方が、早く仲直りできる傾向があります。
- 挨拶(おはよう、おやすみ)などの最低限のコミュニケーションは続けましょう。
- 子供への悪影響を避けるためにも、子供の前では通常通りに振る舞いましょう。
【ステップ2】非言語的接触で「仲直りの意思」を伝える
1まずは「挨拶と笑顔」でコミュニケーションの扉を開ける
無視されていても、最低限の挨拶は続けましょう。「おはよう」「行ってらっしゃい」「お帰り」など、笑顔で声をかけることが大切です。挨拶と笑顔は、夫の心を和らげる良いカンフル剤となり、夫もあなたに話しかけやすくなります。
お互いツンツンして無視し合っていても、仲直りの糸口は見えてきません。無視されると腹も立ちますが、ここはグッとこらえて大人の対応をしましょう。これは「あなたとの関係を修復したい」という非言語的なメッセージを伝えることにつながります。
2夫の「好きなもの」を用意して場の空気を変える
「もうこの空気が耐えられない…」と苦痛を感じ、とにかく早くケンカを終わらせたいと思う場合には、その日のディナータイムがチャンスです。夫の好きなものを用意しましょう。仲直りの定番と思われるかもしれませんが、好物が並んでいるのを見たら、妻が「この冷戦状態をやめたい」「仲直りしたい」という意思が自然と伝わるので、夫の気持ちも動きやすくなります。
夫の好きなおかずを夕食の食卓に並べたり、好きなお菓子やお酒などを用意したりするのも良いですね。食事というリラックスできる時間を利用することで、夫の機嫌が直り、自然な会話に戻るきっかけを作れるかもしれません。
3メールや手紙で「冷静な気持ち」を伝える
「何日も無視していて、こちらの話に聞く耳を持たない…」という場合、メールや手紙で気持ちを伝えるという方法も効果的です。直接的な口論を避け、冷静な状態で自分の気持ちを伝えられるというメリットがあります。
メールやLINEを使えば、素直な自分の気持ちを伝えやすいですし、ゆっくりと手紙を書くことで自分の気持ちにも整理がつき、自分の反省点や、ケンカの根本的な原因などに気づくこともあります。感情的ではないメッセージであれば、夫も返信する気になってくるかもしれません。
冷静なメッセージのヒント
ケンカ中はヒートアップしてお互いがどんどん口が悪くなることもありますが、メールや手紙なら、余計なことや過去の不満には触れず、「今」の自分の気持ちや「仲直りしたい」という意思を素直に伝えることができます。口論を避けたいときにもおすすめの解決法です。
【ステップ3】建設的な「話し合い」に持ち込む
4「話しかけるタイミング」を見計らう
しばらく冷却期間を置いても何も変わらない場合、いつまでも黙っていても状況は好転しません。頃合いを見計らって、話し合いの場を持つことも大切です。無視されてつらいかもしれませんが、冷静に話し合いを持とうとすることで、夫に変化があるかもしれません。
ただし、話しかけるタイミングを見計らうことが大切です。夫がTVを見ているときや、趣味に没頭しているときを「暇」と勘違いする女性が多いですが、男性にとって何かに熱中している時間は、内容がどんなにくだらないと思えることでも集中している時間なのです。そのような男性特有の集中力を尊重し、声をかけるタイミングを選びましょう。食後や寝る前など、夫婦がリラックスしている時間がベストです。
5「I(アイ)メッセージ」で穏やかに気持ちを伝える
話し合う時に、詰問したり、責めたりするのはNGです。ケンカ再燃にもなりかねません。「きちんとあなたと向き合いたい」という気持ちを、穏やかに、怒りの感情をなくして伝えることが、解決へと導く努力です。
自分の気持ちを伝える際は、「あなた(You)は〇〇だ」と相手を非難する言い方ではなく、「私は(I)〇〇と感じている」と自分の気持ちを主語にする「I(アイ)メッセージ」を使いましょう。例えば、「あなたはいつも話を聞いてくれない!」ではなく、「あなたが黙っていると、私は悲しく感じる」といった表現です。このアサーティブ・コミュニケーションの努力が、夫婦の関係を建設的な解決へと導いてくれるでしょう。