夫婦喧嘩の解決法5選!イライラ・不満を解消し夫婦仲を修復する話し合いのコツ
愛し合って結婚をしたはずなのに、なぜかパートナーとの間で意見の対立が生まれ、夫婦喧嘩になってしまう…。生活を共にする大切なパートナーとの衝突は、気分のいいものではありませんよね。
愛情を感じている相手だからこそ、つい意地を張ってしまったり、感情的になってしまったりすることもあるでしょう。和解するきっかけがつかめないまま、夫婦関係が悪化し、生活が破綻してしまうケースもあります。「夫婦喧嘩は犬も食わない」と、安易に考えてはいけないのです。
関係破綻を招くような夫婦喧嘩を防止するコツは、喧嘩を長引かせないことです。そのためには、夫婦喧嘩の原因を冷静に把握し、愛情をもって対処することが大切です。意地の張り合いになる前にパートナーを理解し、お互いを尊重する「夫婦生活のマナー」を守って、夫婦喧嘩を解決しましょう。
解決の第一歩!互いに攻撃しあう悪循環を断ち切る
「最近太ったよな」という一言に傷ついたり、「家事を全く手伝わない」と不満を言ってみたりという、他人から見れば些細な事柄から、浮気や借金などの重大な問題まで、夫婦喧嘩の原因はさまざまです。
夫婦喧嘩の主な原因(ランキング上位のテーマ)
- お金に関すること(家計の管理、浪費、将来の貯蓄など)
- 子育てに関すること(教育方針、叱り方、役割分担など)
- 家事分担に関すること(名もなき家事、やり方、頻度など)
- コミュニケーション不足(会話時間の不足、ねぎらいの言葉がないなど)
どのような原因であれ、いったん相手に腹が立つと、自分の中の負の感情をパートナーにぶつけたり、パートナーのことを否定したりと、悪循環になるのが夫婦喧嘩の典型的なパターンです。「この人になら、ここまで言っても関係が修復できるはず!」と、パートナーへの甘えや、安心感が根底にあり、必要以上に言いすぎてしまうケースも多いようです。この悪循環を断ち切る方法を考えることが、夫婦喧嘩の解決策の第一歩となります。
夫婦喧嘩の解決策5つ!親しき仲にもマナーとルールを
助け合って共に生きることを誓い合ったのが夫婦ですが、濃密な人間関係の相手だから甘えてマナーを破り、不快にしてもいいということはありません。大切な家族だからこそ、人としてのマナーを守り、相手に耐え難い不快な思いをさせない配慮や労わりが大切です。お互いに甘え過ぎて相手を不快にしていないか、冷静に振り返ってみましょう。
1感情的になったら「一時休戦ルール」でクールダウン
夫婦喧嘩の解決策の基本は、感情的にならないことです。冷静になってから話し合いをし、お互いが納得するまできちんと相手の言葉に耳を傾けるのが、相手へのマナーです。
もし話し合いの途中でカッとなってしまったら、事前に決めておいた「一時休戦ルール」(タイムアウト)を活用しましょう。これは、どちらかが「ちょっと待って」「クールダウンしたい」と伝えたら、その場を離れて頭を冷やすルールです。話し合いは冷静でなければ解決しません。
夫婦の話し合いでは、自分の意見を押し通すのではなく、パートナーに自分の意見や感情を「理解してもらおうと努力する」ことが大切です。また、「どうせ」「いつも」「必ず」といった決めつけの言葉や、相手の人格を否定する言葉は、絶対に言ってはいけないNGワードとして、夫婦でルールを決めておきましょう。
効果的なクールダウンと話し方のコツ
- I(アイ)メッセージを使う:「あなたは〜してくれない」ではなく、「私は〜だと感じた」と、主語を「私」にして感情を伝える。
- お茶を飲んで一息つく、好きな音楽を聞くなど、物理的に気分を変える。
- 近所を散歩するなどしてリフレッシュし、時間を空けてから話し合いを再開する。
2自分と相手の「違い」を理解し尊重しましょう
どんなに喧嘩をしても、パートナーも自分も独立した人間であることを理解し、相手の人格を尊重することが、夫婦喧嘩の解決策であり、人としてのマナーです。
育った環境が違う二人が、一緒に生活をするのが結婚です。そのため、多少の衝突があっても当然です。いくら生計を同じにしているからといって、相手を自分の意のままに動かそうとしたり、夫婦喧嘩で優位に立とうとするのはNGです。
男女の違いを理解することも、腹立ちを軽減する糸口になります。例えば、男性はシングルタスクで、一つのことに集中すると他のことは耳に入らなくなる傾向があります。テレビを見ていたり趣味に没頭しているときは、たとえ「大事な話がある」と言っても、上の空になってしまうかもしれません。
また、「見ればわかるでしょ!」と女性には感じられることでも、女性に比べ察する能力が乏しいとされる男性の場合、本当に気づいていないことが多いのです。こうした男女の認知の違いを理解することも、パートナーを理解する糸口になります。
夫婦の衝突を避けるための相互理解
- 勝負意識の強い男性には、論破しようとせず、共感から入る姿勢が大切。
- 愛されたがりの女性は、具体的な行動ではなく、言葉による愛情表現を求めていることが多い。
3最低限の日常生活とマナーを維持しましょう
夫婦喧嘩になるたびに、ついパートナーに意地を張って無視をしたり、不機嫌な態度をあからさまに出していませんか?喧嘩の嫌な気持ちを「グッ」と飲み込み、パートナーを無視せず、いつも通りのあいさつをして、普段の生活を維持するのが、夫婦喧嘩を長引かせない解決策になります。
些細な喧嘩なのに「しばらく冷却期間をおこう」などと言って、家庭内別居状態になったり、実家に帰ってしまったりする冷却期間は、夫婦喧嘩を長引かせ、心の距離を離す原因になることがあります。夫婦喧嘩のたびに、頻繁にパートナーに無視されたり実家に帰られては、お互いに夫婦生活に疲れてしまいますよね。
どんなに腹が立っても、普段と変わらない生活を維持しようと努力することは、夫婦としてのマナーでもあります。女性はホルモンの関係で怒りの感情が長引きやすい傾向があることも理解した上で、時間の経過と共に気持ちが落ち着くのを待ちましょう。
ケンカしても必ずするべき「生活の挨拶」
- 就寝前の「おやすみなさい」と朝の「おはよう」
- 食事前の「いただきます」と食事後の「ごちそうさま」
- 出かける時の「行ってきます」と「行ってらっしゃい」
- 帰宅時の「ただいま」と「お帰りなさい」
4「どちらが正しいか」ではなく「どう歩み寄るか」を考えましょう
夫婦喧嘩の手っ取り早い解決策は、物の言い方や不満のぶつけ方を冷静に考えて、自分に非があると思ったら、素直に「ごめんなさい」を言うことです。夫婦喧嘩の主な原因となる生活態度やコミュニケーションの取り方には、確たる正誤の判断はつきません。
夫婦喧嘩は、どちらが正しいかを決めるものではなく、勝ち負けを決めるものではないのです。
また、自分の気持ちを伝える時に、言い訳は禁物です。自分を弁護したり、相手を否定するような言い訳をしてしまえば、再び喧嘩が勃発してしまいます。仲直りしたい気持ちをこめて、素直に「ごめんなさい」と伝えることが、夫婦生活のマナーです。
あなたが譲歩して歩み寄ることで、パートナーはあなたへの愛情を再確認することでしょう。相手が素直に「ごめんなさい」をしてくれば、円満に解決できますし、相手が意地を張ってしまっても、あなたの態度が軟化したことで安心し、パートナーが歩みよりやすくなります。
面と向かって謝りにくいときの代替手段
- 手紙やメールに感謝と謝罪の気持ちをしたためてみる
- パートナーの好きな食べ物を作ったり、買ってくる
- 共通の趣味やデートに誘い、「一緒に過ごす時間」を作る
5喧嘩の予防に繋がる「感謝の気持ち」を言葉で伝えましょう
夫婦喧嘩を長引かせない解決策となるだけでなく、夫婦喧嘩自体を防止する秘訣は、日頃から相手に感謝の気持ちを伝えることです。パートナーへの「ありがとう」の気持ちは、言葉に出して相手に伝えましょう。
いくら好きあって結婚し、生活を共にするパートナーでも、自分とは全く別の人間です。言葉にしなければ、あなたの気持ちは相手には伝わりません。「言わなくたって、わかってくれているはず」という、お互いへの甘えは、パートナーへのマナー違反です。
夫婦はお互いに足りないものを補い合って、人生をともに歩むパートナーです。たまに喧嘩をすることはあっても、日頃から感謝を伝えあうことで、お互いに対するネガティブな感情が溜まりにくくなり、喧嘩の頻度を減らすことにつながります。
感謝を伝える具体的な場面
自分がやらないこと、できないことをパートナーがしてくれた時はもちろん、日々当たり前になっていること(例:毎日仕事に行ってくれること、美味しいご飯を作ってくれること)に対しても、真心を込めて「ありがとう」を伝えましょう。
夫婦喧嘩を通じて、パートナーとのより良い関係を築きましょう
夫婦喧嘩をすることは、パートナーを理解し、自分もパートナーに理解してもらい、お互いにとって最良な生活を築き上げるチャンスにもなります。喧嘩をするのが嫌だからといって、パートナーの言いなりになったり、自分の意見を押し殺してしまってはいけません。
自分の気持ちを我慢し続けると、精神的な負担が大きくなったり、不満が溜まりすぎて十分な話し合いややり直しのチャンスが持てないまま、関係が破綻するケースもあります。「喧嘩するほど仲が良い」という言葉もあります。たとえ喧嘩になってしまっても、納得できる解決策が見つかるまで話し合い、相手と自分の心から逃げずに真剣に向き合いましょう。