やるやる期~何でも自分でやりたがる子供への接し方
2前後からはじまるイヤイヤ期と、ほぼ同時期にやってくるのが「やるやる期」です。「やるー!」と言って、何でも自分でやりたがるこの時期は、ママにとってはかなり頭の痛い時期。
なぜ、子供は突然、何でもやりたがるようになるのでしょう?ここでは、子供のやるやる期が始まる時期や原因のほか、先輩ママの聞いたやるやる期の子供の接し方についてご紹介。
この時期は、何かとママがイライラしてしまうことが多いとはいえ、子供の成長の証と自分に言い聞かせて、上手にやるやる期を乗り切りましょう。
やるやる期はいつから?
イヤイヤ期と呼ばれている時期は、実は2歳から4歳くらいの間に起こる「第一次反抗期」のことをいいます。第一次反抗期は、ママの言うことに何でも「イヤイヤ」と駄々をこねて、わがままを言うようになるのが特徴です。
この時期の子供のイヤイヤは、ママの力を借りずに自分でやりたいという自律心の表れのため、ちょうどイヤイヤ期と同じ時期に、何でも自分でやりたがる「やるやる期」がはじまるのです。
第一次反抗期は子供の成長の証でもあり、成長になくてはならない過程のため、広い心を持って見守ってあげたいですね。
子供が何でもやりたがる理由とは
ママとの一体感が強い「母子一体感」が強い時期を経て、子供は自律性が強くなると、人に制御されずに自分が決めたルールで行動したいという気持ちが強くなります。
また、生まれた時からママやパパから守られて育つことで、子供は失敗や挫折を経験したことがないため、自我の芽生える3~5歳の子供なら誰にでも、「自分は何でもできる」という幼児的万能感を持ちはじめます。
そのため、ママの手を借りずに、自分で何でもやってみたいという感情が強くなって、たとえできないことでも「できるー!」「やるー!」と自信満々に言い放ち、ママを困らせてしまうのです。
先輩ママのやるやる体験談12!できない時の子供への接し方は?
やるやる期の子供は、「服を着る」「靴を履く」「歯を磨く」などを自分でやりたがるので、何をするにも時間がかかってしまい、ママのイライラは募る一方…。
子供がやりたがることは、何でもやらせてみるのが望ましいとはいえ、時間がない時にはそんな訳にはいきません。そこで、先輩ママにやるやる期の子供への上手な接し方について聞きました。
子供の「やるー!」が始まったら、言い聞かせてママが手伝うことを納得させるほか、上手にできたことを褒めながらさり気なくお手伝いしてたり、他のことで子供の気を引くというママも…。
子供のやるやる期でお悩みのママは、ぜひ先輩ママの体験談を参考にしてみてはいかがでしょう?
1できることはやらせてみる
大人と同じように料理をしたがる娘
娘のやるやる気が始まったのは、多分よその子に比べてだいぶ遅く3歳半くらいでした。
洋服を着るなど、自分の身の回りのことには興味を示さなかったのですが、唯一やる気を見せたのが料理の手伝いです。私がやっていること全てをやりたがりました。
特に、やりたがって困ったのがコロッケ作りです。コロッケは絶妙な加減で衣をつけないと揚げた時に破れるので、お手伝いはもはや邪魔の一言でした。
しかし、ここで邪魔物扱いしてしまうと、大きくなった時にお手伝いをしてくれなくなると思い、コロッケの種の成型から衣付けまでさせました。子供は大いに喜びました。
もちろん、そのままでは揚げることができないので、後でこっそりと私が作り直す…という余計な作業が付いてきますが、しょうがないと割り切ってさせました。
子供って、大人がしていることに何でも興味津々なので、本当に危ないと思うこと意外は、諦めて何でもさせるといいと思います。
包丁を使う作業については、「切れたら血が出て痛い」ということを重々言い聞かせましたが、それ以外はあえて言い聞かせるようなことはしませんでした。
実際に私が手を切った際、大げさに痛がってみせるのがとても効果的で、包丁には近寄りませんでした。
やりたい気持ちを大切にしています
長男のやるやる期は、少し遅めの4才になってからです。きっかけは弟が生まれたことです。
弟のオムツをかえるのをやりたがったり、掃除をやりたがったり、洗濯物をたたむことをやりたがったりしました。
特にオムツを替えるのは、始めはなかなかうまくできなくて、教えるほうも大変でした。
私がやったほうが早いので、イライラしてしまうこともありましたが、オムツを替えることができるようになれば、私が助かるので根気よく教えました。
オムツを上手くかえることができるようになり、おしっこのときのオムツ替えはお任せできるようになりました。
何でもダメと言うと、子供の自信がなくなってしまうので、子供がやりたがったときは、一度やらせてみるといいと思います。
2ママが手伝うことを納得させる
おいしいとこ取りさせると満足します
うちの子は2歳前後でやるやる期がはじまりました。歯磨き、食事、コップにお茶をいれることなど、とにかく何から何までやりたがります。
その中でも、特に主張が強かったのが服を着ることです。お風呂から出た後で服を着る際、用意してある服を私が手に取るだけですごく怒ってぐずります。
ズボンやボタンなど、難しくてうまくいかないとさらにぐずるので大変でした。
他のことはゆっくり見守ってあげられますが、お風呂あがりは風邪を引かせるといけないので、早く服を着せたくて困りました。
無理やり私が着させてしまうといつまでも泣いているので、子供の出番をとっておき、「ボタンは自分でやってみてね」などと言い、誤魔化しながら着せました。
冬は暖房でしっかり部屋を暖めておき、そこで着させたりもしました。
ある程度はやりたいようにやらせてあげるのがいいと思いますが、そういう訳にはいかないこともあるので、「ママと一緒にやろうよ!」と提案するとよいと思います。
子供の出番をとっておき、「おいしいとこ取り」させてあげると子供は満足してくれます。
意外と聞き分けがいい
現在2歳4か月の娘は、2歳になると同時くらいにやるやる期がはじまりました。とにかくすべてにおいて、自分でやりたがります。
お風呂上りにドライヤーで髪の毛を乾かす際、自分でドライヤーを取りに行きたい。自分で玄関のカギを開けたい。自分で洋服を着たい…など数えきれないほどあります。
中でも一番困るのは、洋服を着ることです。急いでいる時に「自分で着たい」となると、こちらも焦ってしまいつい叱ってしまうのです。
なので、娘の用意は家を出る直前ではなく30分ほど前からします。そうするとこちらもイライラしなくて済むのです。
今は、イヤイヤ期も重なっているので対処は難しいですが、「これは危ないからママがするね」と真剣に言うと、意外とすんなり聞いてくれます。
手伝うと怒るか泣きます
息子は3才頃まで、ほぼおしゃべりができなかったのですが、3歳過ぎた頃から急に話し出し、おしゃべりになりました。その頃からやるやる期に突入しました。
現在3歳5ヶ月ですが、今でも何でもやりたがります。
歯磨きや着替えなど、時間がかかるけどとにかく自分でやりたがります。早く出かけたい時は手伝いたくなりますが、手伝ってしまうと怒ります。
一番困ったことは、蕁麻疹が全身に出て皮膚科に行った時のことです。服を脱いで先生に診てもらい、看護師さんに薬を塗ってもらいました。
その後、急いで服を着なければいけないのに、息子は自分で着ると言い出したのです。私が着せると逆効果で、泣き喚いて診察の邪魔になるので、隅っこで自分で着させました。
「すごいなーー」とほめながら、それでも急いでいる時は「手伝ってもいい?」と聞くと本人も納得するようです。
3褒めて認めてあげる
「自分でするーーー」が口癖
現在2歳3ヵ月の次男のやるやる期が始まったのは、2歳1ヵ月ぐらいからです。
階段をみつけると私の手を振り払い、おぼつかない足どりで「自分でする!」と一目散です。希望が通らなければ、ところ構わず大声で泣き叫び、床に寝転び微動打にしません。
そして、いざ階段へ向かうと、一切手を貸すことが許されません。ヒヤヒヤしながらも見守りに徹するだけです。
そんな次男は、やるやる期の真っ最中ですが、それで親が助かることも増えてきました。
靴を自分で脱いで揃えたり、お風呂の前には自分で衣服を脱いだり、ご飯を自分で食べたりと、やるやる期になって出来ることが増えて、とても楽になりました。
しかし、時間がない時にやるやるが発症すると本当に困ります。
見守る心のゆとりがない時は、母と息子の意地の張り合いになるので、長男の育児で、散々ゆとりをもって行動しようと反省したはずなのに…と落ち込みます。
それでも、長男の育児では「ママの気持ちを素直に伝えると、子供は理解してくれる」ということ学びました。
落ち着いて、「ママは今時間が無くて困っているんだ。助けくれる?」と聞くと、「いいよ」と納得してくれるのです。
もちろん、納得してくれない時もありますが、途中までの頑張りを褒めて、認めてあげると、すっと落ち着きます。
次男のやるやる期は、できるだけ心のゆとりを作り、見守りに徹して乗り越えたいと思います。
ポイントは上手な声かけ
我が家の長女は、2歳半からハッキリとした自我が芽生え始め、やるやる期に入りました。まず、最初に自分でやりたがったのは、靴を履くことでした。
出掛ける時、時間に余裕があれば良かったのですが、仕事をしていたので、娘の靴を履く時間すら待てないダメな母親でした。
ですが、フッと肩の力を抜き、いつまでも母親に靴を履かせてもらってる人は居ないんだし…と気持ちを切り替え、少し早めに出掛ける準備をするようにしました。
それから、自分で脱いだり履いたりしやすい靴を選んで履かせました。まだまだ、手先が上手く使えず、すごく時間がかかってしまいます。
そんな時には、娘に「よく出来たね!上手だよ」「帰ってきたら、自分で靴を脱いでくれる?」と声を掛けてから、私が履かせるようにしました。
やるやる期は、やる気を損なわないようにしっかり褒めて、認めてあげる事が大切だと感じました。
4さり気なくママが手伝う
パペット人形となら一緒にやってくれます
現在2歳6ヶ月の娘は、1歳年上お友達と接する機会が多く、何でも真似したがりました。成長が早い方で、やるやる期が始まったのは1歳8ヶ月頃でした。
まずは、お着替えです。顔が出てこなかったり裏表逆に着たり、靴下が履けなくてイライラしたり…。「ここが手だよ」「反対だよ」と声をかけて、根気よく付き合っています。
次は、自分で頭を洗いたいと言い出しました。石鹸を手に取り、頭につけ自分で洗っています。もちろん手を出すと怒ります。目に入って、泣いしまう時もよくありました。
そして、最終的には私が無理やり洗うので、いつも大泣きです。
1番困ったやるやるは、ペットボトルのお茶をコップに注ぐことです。もちろん毎回こぼしますし、手伝うと怒ります。本当にこれは困りました。
ある時、試しにパペット人形を持って「○○ちゃん(子供の名前)、一緒にやろうよ」と言ったところ…あら簡単!怒らずに一緒やらせてくれる様になったのです。
それからは、困った時はパペット人形に解決してもらっています。
5子供が喜ぶ言葉でご機嫌にさせる
お姉ちゃんはやる気満々!
2歳になった娘は、大人がすることを何でも真似したがるようになりました。
イヤイヤ期が1才半頃から段々とひどくなったと思ったら、洗濯物を自分で畳みたがったり、食事の片付けなどを「やるやる!」と言ってお手伝いしてくれるようになりました。
一番自分でやりたがっている事で困るのは、食後に家族全員分の爪楊枝を出してくれることです。
そんなところまで見ているの?と最初は驚き、「すごいね!ありがとう」と言って褒めたのが嬉しかったのか、人数分を出し終わっても次から次に出してくれるのです。
楊枝は先が尖っていて危ないので、「これはね、危ないからもういいよ」「ほら、チクッとするでしょ?」と言って、軽く子供の手に爪楊枝の先をあてて「痛み」と感じさせました。
そうすることで、少しは話を聞き入れてくれるようになりましたが、やはり完全にはおさまりません。
もうすぐ下の子が生まれるので、「お姉ちゃんだから〇〇はしてもいいけど、□□はしないよね?」と言い、毎日やって良い事とやって欲しくない事を言い聞かせています。
子供なりに「お姉ちゃん」と呼ばれるのが嬉しいようで、割とすんなり聞いてくれるので助かっています。
気持ちは嬉しいけどやっぱり大変
娘が2歳6ヶ月頃、それまでは素直で聞き分けがよかったのですが、急にいろんなことを自分でやりたがる「やるやる期」が始まりました。
まず、靴を自分で履きたがったり、スーパーに行くと必ずカートを押したがったり…。それが、毎回のことなのでとても大変でした。
中でも困ったのが、台所のお手伝いをしたがることです。何度か卵を混ぜるのを一緒にやったら、それからずっと手伝いしたがるようになりました。
気持ちは嬉しいのですが、熱いものを触ったり、食材をめちゃくちゃにしてしまうこともあり、危ないので絶対にやってはいけないことを繰り返し伝えました。
女の子だからか「お姉さん」という単語に敏感に反応していたので、無理なことは「もう少しお姉さんになってからしてもらうね」と言うと、落ち着いて聞いてくれました。
6他のことで子供の気を引く
危険な場合は別なことで気を紛らわせます
子供が二人おりますが、上の子は2歳過ぎてすぐ、下の子は2歳後半からやるやる期が始まりました。
上の子は私の真似をして洗濯を畳みたがったり、掃除の真似をするまではよかったのですが、主人が大事にしているCDを落としては戻す…という作業の繰り返しにはかなり参りました。
怒ってもやめないし、好きなおやつやテレビ番組で気を紛らわせてもみましたが、危険がない時は主人に申し訳ないと思いながら、飽きるまでやらせることもありました。
上の子よりもおっとりしている下の子はやるやる期も遅めでしたが、知恵がついている分、厄介でした。
何にでも乗りたがることが多く、小さいながら高いテーブルなどにも乗ってしまうので、常に神経を使い、特に上の子がいない二人きりの時は気を付けるようにしました。
次男の場合、やるやるが出そうになったら好きな遊びをすすめると、意外と簡単にあきらめてくれる時もあるので、色々試してみるとよいと思います。
さり気なくできることをやらせています
長男が3歳の頃からやるやる期が始まりました。一番やりたがったのは買い物のお手伝いです。「カートを押す」「食品を選んで入れる」「レジでお金を払う」など、全てやりたがりました。
次男が産まれたこともあり、ベビーカーを押したり、次男を抱っこしている私を助けようと、長男なりに考えてくれたようです。
特に困ったのはカートを押すことで、やはりまだ身長が足りないため、スピードをコントロールできないので、他のお客様にぶつからないか毎回ヒヤヒヤしていました。
そのため、長男に気づかれないように片手でカートの下の方を持ち、ある程度方向やスピードを調整していました。
子供が自分でやりたがることは、とても良いことだと思うので、なるべくやらせてあげたいと思っています。ただ、時間がない時や本当にできないこともあります。
そんな時は、「ママ手が離せないから、○○くん(子供の名前)にこっちのお手伝いをしてもらえると助かるなー」と子供ができそうなことを提案して、やってもらうことにしています。