【バスボムの作り方】びっくらたまご風・スイーツ型など子供と作る簡単レシピ
バスボムとは、重曹とクエン酸を主成分として固めた発泡性の入浴剤のことです。作り方がとても簡単なだけでなく、重曹と酸が反応して二酸化炭素が発生する仕組みを学べる、楽しい科学の実験にもなりますので、入園後の幼児や小学生との親子遊びにおすすめです。
子供用品としてはおもちゃが出てくる「びっくらたまご」が有名ですが、実は家庭で簡単に作ることができます。作り方を知っていれば、子供が喜ぶアイテムを節約しながら手作りできます。
子育て中はお風呂嫌いの対策として活用したり、親子で休日を楽しむために作ったりと、バスボム作りを親子で楽しむ人が多いです。ぜひあなたもチャレンジしてみてください。
子育て4コマ漫画:バスボムの作り方
子供と作れる!基本のバスボム
子供と一緒に簡単に手作りできる基本のバスボムは、ポリ袋を使うので直接材料を触る機会を減らせるため、子供の手を汚しにくいというメリットがあります。
基本のバスボムの材料と道具
- 重曹 100g
- クエン酸 50g
- 片栗粉(又はコーンスターチ) 50g
- 水 少々
- 粉末食用色素(あれば)
- 霧吹き(あれば)
この分量で4~5個作れます。霧吹きがない場合はポタポタと数滴の水を加えても作れますが、重曹とクエン酸の反応を防ぐため、水の加え過ぎには注意してください。
バスボム作りの注意点
重曹やクエン酸は一般的に安全な材料ですが、人によっては肌荒れのリスクがあります。肌が敏感な方は素手での接触を避け、ビニール手袋などを使用することをおすすめします。
基本のバスボムの作り方
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クエン酸、重曹、片栗粉と、あれば食用色素を計量しながら袋の中に入れたら、袋に空気を入れて口を閉じ、シャカシャカとよく振って全体を均一に混ぜます。 -
霧吹きで水を1~2回吹きかけ、混ぜながら全体に水分をいきわたらせます。様子を見ながら袋の上からギュッと握って形が残れるくらいになるまで、この作業を2~3回繰り返します。水分が多すぎると重曹とクエン酸が反応して失敗するので、必ず少しずつ足しましょう。 -
2を好きな型に詰めたり、袋の上からおにぎりのように握ったりして形成し、日陰で自然乾燥させて固めれば完成です。時間がたつと湿気を吸って発泡力が弱くなるので、乾燥材を入れた密閉容器に入れて、1~2週間を目安に使い切りましょう。
もし上手く固まらなかったら?
水分量が多すぎたり少なすぎたりすると上手く固まりませんが、その場合はそのままお風呂に入れて、粉末の入浴剤として使用できます。
びっくらたまご風バスボムの作り方
次は応用編です。基本のバスボムにプラスして、中からおもちゃが出てきて子供が喜ぶ市販のびっくらたまご風のバスボムを作ってみましょう。
びっくらたまご風バスボムの材料
- 基本のバスボムの材料
- おもちゃ(金属性や水に溶ける物以外)
- ガチャガチャのカプセル
作り方は、ガチャガチャカプセルに基本のバスボムの生地とおもちゃを入れ、もう片方のカプセルとくっつけて乾かすだけです。
生地が少ないと崩れてしまうので、両方ともカプセルの縁より多めにしっかり生地を入れるのがコツです。ギュッとくっつけたらそっと片方ずつ型を外し、乾かして固めましょう。
プレゼント用スイーツ風バスボムの作り方
基本のバスボムを作る時に一部を取り分けて色を付ければ、マーブル模様が綺麗なバスボムができます。
ここではシリコンの焼き型を使っていますが、模様があるのでガチャガチャのカプセルや製氷皿などのシンプルな形でも可愛く手作りできます。
幼稚園や保育園に入園すると、お友達とのプレゼント交換の機会が増えますが、おしゃれにラッピングすればお友達へのプレゼントにもピッタリです。
作り方は、基本のバスボムの粉に食用色素を入れて2色のバスボム生地を作り、型に順番に重ねて固めるだけです。
多い所と少ない所のムラを作ればマーブルに、均一に重ねればシマ模様になります。食用色素の色に青や黄色も使った3色のバスボムを作れば、お湯がまるで宇宙のようなインターギャラクティック風バスボムも作れます。
少しの量で交互に重ねて地層のようにしたり、上下で2色にしたりと自由に楽しみましょう。
ミネラル塩&保湿成分入りバスボムの作り方
片栗粉の代わりに天然塩を入れると、ミネラル分を加えることができます。また、水の代わりにハチミツ(保湿成分)を入れると、しっとりとした仕上がりになります。
乾燥する季節のバスタイムにおすすめです。
さらに乾燥させたミカンやリンゴの皮、ジャスミンやバラなどドライフラワーを入れても素敵なバスボムができます。もし浴槽の掃除が気になる場合は、「だしパック」にバスボムを入れて使えば後片付けも楽です。
塩&はちみつバスボムの材料
- 重曹 100g
- クエン酸 50g
- しっとりした天然塩 50g
- はちみつ 大さじ1
- 干したミカンの皮とジャスミンの花
塩を含む粉類を混ぜたら、水の代わりにハチミツを入れて固めます。塩とハチミツの水分で固めますので、しっとりした天然塩がおすすめです。もし固まりにくい場合は、霧吹きで水を少しだけ加えます。
今回はミカンの皮やジャスミンのドライフラワーを混ぜて固めました。ハーブやドライフラワーは全部混ぜずに、一部を型に置いて上から生地を入れていくと表面に見えて綺麗です。
重曹は入浴剤の成分としても広く使われています。市販の入浴剤を使うのもいいですが、たまには親子でバスボムを手作りし、バスタイムを楽しみましょう。
バスボムへのアロマオイル使用に関する注意点
バスボムにアロマを入れると香りを楽しめますが、日本アロマ環境協会では3歳未満では空気中の香りを浴びる芳香浴以外のアロマ使用を行わないよう注意を呼び掛けています。3歳~12歳でも大人の1/10の分量からスタートし、1/2までを目安としていますのでご注意ください。また妊娠中及び授乳中のバスボムへのアロマオイルの使用は、主治医や専門家に相談し、異常を感じたら直ぐに使用をやめて体を洗い流しましょう。
バスボムの作り方と使い方へのQ&A
Q&A追い炊き機能付き浴槽では使えない?
意外と知られていませんが、追い炊きができる循環式浴槽にバスボムやバスソルトなどの入浴剤を使用すると、給湯器の配管が傷むことがあります。例えば、塩で金属が腐食したり、酸で内部の部品が壊れたりする可能性があるためです。
ですから追い炊きや自動温度調節機能は使用せず、残り湯も貯めっぱなしにしないようにしましょう。使用後はできるだけ早くお湯を抜き、浴槽を洗い流すことをおすすめします。
Q&Aバスボムは毎日使える?
バスボムの主成分である重曹(炭酸水素ナトリウム)には、皮脂汚れを落とす作用があります。このため、毎日使用すると肌に必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。
特に子供は大人に比べて皮脂が不足しがちですので、週1回程度の使用を目安にしましょう。
また、使用後はシャワーでしっかりと体を洗い流し、肌の乾燥を防ぐためにも保湿クリームを塗るなどのケアを行うことをおすすめします。
Q&Aバスボム使用中は換気が必要?
バスボムは水やお湯に入れると、重曹とクエン酸が反応して二酸化炭素が発生します。
バスボムを使用する際は換気扇を回すか、窓を開けるかして換気に配慮しましょう。
また、一度にバスボムを入れ過ぎないように注意しましょう。
Q&Aバスボムに香りを付けるには?
バスボムに香りを付けると、より楽しくリラックスできるバスタイムになります。
水を加えるタイミングで、アロマオイル(精油)を2~3滴ほど加えるだけです。
ただし、肌に直接触れるものなので、信頼できるメーカーの精油(エッセンシャルオイル)を使用しましょう。必ず使用期限を守って使ってください。きちんとした精油には品名・学名・抽出部位・抽出方法が記載されています。
Q&A子供におすすめのアロマは?
アロマオイル(精油)の中には、3歳を過ぎてもおすすめできない毒性の強い種類もありますので、購入する際は注意しましょう。こちらでご紹介するのは、3歳以上の子供におすすめとされるアロマです。
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ラベンダー
爽やかなお花の香りです。リラックスしたい時におすすめです。一般的に抗炎症作用や鎮静作用などが知られています。(妊娠初期は使用を控えましょう) -
カモミールローマン
青リンゴに似た優しい香りです。気持ちを落ち着かせたい時におすすめです。一般的に鎮静作用や抗アレルギー作用などが知られています。 -
ティートリー
すっきりとした樹木系の香りです。気分をリフレッシュしたい時におすすめです。一般的に抗菌作用や抗真菌作用に優れていることが知られています。(妊娠中は使用できません) -
オレンジスイート
爽やかな柑橘系の香りです。リラックスやリフレッシュしたい時におすすめです。柑橘系の精油の中では、光毒性がないとされています。
Q&A洗濯に使える?
残り湯を洗濯に使う場合は、基本的に食用色素など色のつくものや塩を入れていないバスボムを使用した時のみにするのがおすすめです。色素が洋服についたり、塩で洗濯槽が傷んだりする恐れがあります。