子供のおねしょ布団どうしてる?応急処置/おねしょ対策
小さな子供を育てていると、避けて通れないのが子供のおねしょ。
子供がおねしょをするのは自然なこととはいえ、いつまでもオムツでいてもらっても困るし、かといって何度もおねしょされて布団を汚されるのもストレスがたまってしまうというジレンマは、多くのママが感じていることではないでしょうか。
朝ごはんの用意に家族の送り出し、仕事を持っていれば自分の出勤の準備までしなくてはならないので、ママの朝は大忙しですが、おねしょ布団をそのままにしておくと臭いも心配ですし、お布団がダメになってしまいますよね。
今回は慌ただしい朝でも簡単・確実にできるおねしょ布団の応急処置法と、布団を汚さないおねしょ対策についてご紹介しましょう。
忙しい朝でも簡単!おねしょ布団の応急処置4つのポイント
まずは、パパッとできるおねしょ布団の応急処置についてご紹介していきます。
1とにかく布団から水分を取り除きましょう
おねしょで子供のパジャマもグッショリ、布団もグッショリになってしまった時に一番最初にやらなくてはいけないことは、とにかく布団から水分を取り除くことです。
大きめのバスタオルなどを布団の濡れた部分に押つけて、おねしょを吸い取らせましょう。布団の下に一枚、布団の上にバスタオルを数枚重ねた上で足踏みをすると速く吸水できますよ。
パンツトレーニング中の子供がいる時期は、使い古したバスタオルを寝室にストックしておくと安心ですね。
おねしょは敷布団だけが濡れるものと勘違いしている人もいますが、男の子の場合は敷布団だけでなく掛布団が濡れることもよくあります。
子どもがおねしょをしたまま寝返りをして移動し、濡れた部分が広がっている場合もありますので、子供のおねしょに気付いたら、他の部分が濡れていないか十分確認をするクセを付けるといいですね。
紙おむつに入っている高分子吸水ポリマーはかなりの吸水効果がありますから、紙おむつのサイドを開いておねしょ部分に押しつけて吸水するのも効果的ですよ。
2布団の臭い対策をしましょう
いくら可愛い子供のおねしょでも、尿の臭いが残る布団を使うのはやはり抵抗がありますよね。
尿の臭いはおしっこに含まれる尿素が、空気に触れてアンモニアに分解されることで発生する臭いです。おねしょの水分を取り除いても布の繊維や綿に尿素は残ってしまいますから、消臭スプレーなどを使ってしっかり消臭しておきましょう。
消臭スプレーは揮発も早いので、おねしょの部分にたっぷり振りかけても大丈夫です。介護用の消臭スプレーには除菌成分が付加されてるものありますので、生乾きの雑菌の繁殖も抑えられますよ。
子供の布団なので消臭スプレーの成分が気になる場合には、消臭効果の高い重曹スプレーを使うといいでしょう。
水100gに対して重曹を5gの割合で溶かした溶液を作り、スプレーボトルに入れていつでも使えるようにしておくと、子供のおねしょだけでなくパパの汗臭防止にも使えて便利です。
3布団をしっかり乾燥させましょう
おねしょ布団の水分を取り除いて消臭処理をしたあとは、しっかり天日で布団を乾燥させるの一番ですが、天気が悪かったり、仕事に出かけなくてはいけない場合は難しい時もありますね。
もし天日乾燥ができないのなら、家電製品を工夫して使っておねしょ布団を乾燥させましょう。
しっかり水分を取り除いておけば、ホットカーペットの上に布団を敷いて3~4時間置いておくだけで布団は十分乾きます。扇風機やエアコン、ドライヤーや布団乾燥機を使うのも効果的です。
風が十分に通るように椅子などに布団をかけて通しを良くすれば早く乾きますし、お出かけするときはタイマー機能を使うと便利ですよ。
天日乾燥は除菌にもなるので、室内で乾燥させた場合でも余裕のある時に布団を天日干しすることをオススメします。
4余裕があれば部分洗いも効果的
朝の時間に余裕があれば、おねしょの部分だけ部分洗いをすると汚れも臭いも落ちてスッキリします。
洗面台やお風呂場などで布団を広げたらおねしょの部分だけに裏側からぬるま湯をかけて、尿を洗い落としてしまいましょう。
布団の中身は水を吸いやすいので、ある程度臭いがとれるまで2~3回繰り返すといいですよ。
臭いがとれたら濡れた部分を裏側、表側からタオルでしっかり押さえて水分を拭き取って、扇風機やドライヤーなどで乾かします。できれば天日に当ててしっかり湿気をとるといいですね。
覚えておきたいおねしょ布団の洗濯方法
子供のおねしょ後の布団を洗濯する前に、もっとキレイにするためのポイントをチェックしておきましょう。
1天気の良い日を狙いましょう
「布団は自宅では洗濯できない」というイメージがありますが、中綿がポリエステル素材の布団で「水洗い可」の表示がついている布団は家庭で洗濯ができます。おねしょで汚れた場合には洗濯をしてスッキリさせましょう。
布団を洗う日は、なんといっても天気が良くなくてはいけません。冬は気温も低く日照時間が短いので、夏の暑い時期を選びましょう。
洗濯を始めるのは午前中の早い時間に調整して、天日でしっかり乾燥させると気持ちよく眠ることができますよ。
2洗濯の下処理をしましょう
布団の種類に使われている素材によっては洗剤を指定されている場合がありますから、洗濯前にはタグを確認して、適切な洗濯方法や洗剤を選びましょう。特に指定がないのであれば、液体洗剤がおススメです。
粉の洗剤だと溶けきらずに布団の表面に残ってしまう可能性もありますので、注意してくださいね。
洗濯前に余計なホコリを取り除いておいた方が、洗い上がりがキレイになります。一旦布団を物干し竿や手すりにかけて、布団叩きで軽くたたいてホコリや綿くずを落としておきましょう。
レイコップなどの布団用クリーナーの使用もおススメです。
3おねしょ部分の下処理をしましょう
おねしょのシミなど目立つ汚れがある場合は、洗剤の原液をつけて下処理をしておきましょう。肌に直接触れる部分であれば、エリ袖用の部分洗い剤やおしゃれ着用洗剤の原液をつけて、軽くたたいで洗剤をしみこませておくと効果的です。
色落ちの原因になることもありますので、タグの取り扱い使い表示に「中性」の記載がある場合には、必ず中世の洗剤を使うようにしてくださいね。
臭いが気になるひどい汚れの場合には、液体酸素系漂白剤を塗布して下処理をしておくと、洗い上がりがスッキリします。
4洗濯機で洗濯をしましょう
布団を洗濯機で洗うときには、汚れている部分が外側に来るように屏風だたみにするか、ロール状に巻いて、大物洗いようの洗濯ネットに入れて洗いましょう。布地の毛羽立ちを抑える効果があり、重心が均一になることで洗濯機の負担も軽くなります。
洗濯機に.「大物洗いコース」があれば、コースを選んで洗濯をしましょう。
すすぎの時間や回数は大目にしておくと、洗剤の残りもなく安心です。最後は好みの香り付きの柔軟剤で仕上げておくと、肌触りが良く良い香りの中で眠ることができますよ。
洗濯機に入りきらない場合は浴槽などで漬け置き洗いをするといいでしょう。滑って怪我をしないように十分注意して、足で踏み洗いをするとしっかり汚れが落ちます。
仕上げは何度も水を入れ替えて洗剤を取り、布団を浴槽にかけてしばらく置いておいておけば自然に脱水ができます。
5天日で乾燥させましょう
洗いあがった布団はベランダなどで干し、天日で乾燥させましょう。布団は乾きにくいので、物干し竿を2本使ってM時型に干すと風通しが良くなり、乾きが早くなります。
適当な物干し竿が無ければ、家庭のリビングなどにある椅子をいくつか並べて使うといいですね。
物干しにかけたら形を整えておき、一時間毎に上下を返して乾燥させます。中綿がダウン素材のものは乾燥しながら数回ダウンをほぐすと、ふんわり肌触りよく仕上がります。
6コインランドリーの利用も効果的です
冬や梅雨などの時期にどうしても布団を洗いたい場合には、専門店のクリーニングに任すか、コインランドリーを使うのも良い方法です。
コインランドリーの洗濯機は家庭用のものよりも大型でパワフルなので、しっかり布団をキレイにすることができますし、費用も2,000円前後とリーズナブルです。
ただし、パワフルなのでキルティングのない布団は綿が片寄ってしまいますし、乾燥機の熱が高いので、中身が綿や毛100%素材のものはコインランドリーの洗濯には向きません。
布団の取扱い表示だけでなく、コインランドリーでの注意書きにしたがって利用するようにしてくださいね。
洗えない布団もあることに注意!
布団は家庭で丸洗いできるものとできないものがあります。家庭で布団を洗濯する前には、必ず取扱い表示を確認しましょう。
布団の隅に縫い付けられているタグに洗濯機マークや手洗いマークの表示がある場合には家庭で洗えますが、「水洗い不可」や「ドライマーク」の表示がある場合には家庭では洗濯不可ですので、専門のクリーニング店へ任せて下さいね。
子供の布団は使える時期も限られていますし、汚すことも多いので、購入時点でウォッシャブルの布団を選んでおくことをオススメします。
布団への被害を防ぐ6つのアイテム
「とても洗濯が追いつかない!」というママのために、子供の布団へのおねしょ被害を最小限に防ぐ便利グッズをまとめました。
1おねしょシーツ
おねしょから布団を守るグッズとしては、布団の上に敷いて使う、「おねしょシーツ」があります。
おねしょシーツもしくは防水シーツには防水性の布でできた繰り返し使えるものと、紙おむつのように高分子ポリマーをシート状に加工した使い捨てのものがありますが、育児用品売り場や介護用品売り場で購入できます。
使い方も簡単ですし、敷いておけば子供のおねしょぐらいならほぼ染み込みを防いでくれるので便利なアイテムですが、防水性が高く子供の汗も吸い取ってくれないので、子供があせもになってしまったという肌トラブルも多いようです。
おねしょシーツは肌触りが悪いので通常のシーツの下に敷いて使いますが、おねしょシーツの上に薄手で洗濯がしやすいキルトパッドを一枚敷いておくと、洗濯の回数は増えてしまいますが吸汗性が良くなって子供の肌にも安心ですよ。
2おねしょパッド
シーツの下に敷いて使う「おねしょパッド」は、おねしょシーツよりもサイズが小さいので洗濯がしやすく便利なグッズです。
比較的値段も安いので、洗い替えに何枚か購入しておくと安心ですが、構造的にはおねしょシーツと同じなので、暑い季節は使っていると蒸れやすいようです。
寝ているときに元気に動く子供の場合は、おねしょパッドから外れたところでおねしょをして布団を汚してしまっうことも多いので、寝相の良い子や体のサイズの小さな子におススメです。
3おねしょケット
「おねしょケット」は防水加工を施した布をラップスカートのようにパジャマの上に巻いて使います。
防水加工をしているぶん蒸れるので、子供が寝苦しかったり、寝相が悪くてめくれてしまえば役に立たないというマイナス面もあるのですが、着脱も簡単ですし、腰をぐるっと覆うことで体の上も下も防水できるので、男の子の掛布団の汚れを防ぐことができて便利なんですよ。
4おねしょパジャマ
寝相が悪くておねしょケープが役に立たない場合には、パジャマの布自体に撥水加工がしてある「おねしょパジャマ」が便利です。
おねしょパジャマの素材は厚手なので夏の暑い時期には向きませんが、ズボンタイプなので子供がどんなに動いても対応できますので、何着か購入しておくと忙しいママも楽ができます。
直接肌に触れるぶん防水性は弱めに作られていますので、おねしょがパジャマにしみこんで布団に漏れてしまうこともあるようなので、パジャマ単体で使うのではなくて、おねしょパンツなどと併用して使うのが安心ですね。
5おねしょパンツ
昼間は布パンツで過ごすけれども、夜のおねしょがちょっと不安な場合には、トレーニングパンツと同じように防水性の布で補強してある「おねしょパンツ」を使うのも良い手です。
布パンツに慣れると紙おむつを嫌がる子供も多いのですが、おねしょパンツならゴワつきもありませんから、子供のテンションの上がる好みの柄のパンツを選んであげれば、「おもらししないぞ!」と子供も頑張ってくれますよ。
尿の量が多かったり気づくまで時間が経つと布団が汚れてしまうので、夜は大人がマメに様子を確認し、途中で起こしてトイレに誘ってあげましょう。
6使い捨てタイプのおねしょパンツ・ライナー
昼間はほとんど布パンツにだけれども夜の失敗が多いなら、使い捨ての紙おむつタイプの「おねしょパンツ」を使うと安心です。トイレトレーニングが済んでいる幼児でも使えるように、大きめサイズに作ってあるので窮屈さはなく寝苦しくもありません。
パンツタイプならタップリの量のおねしょも怖くありませんが、おねしょの量が少ない場合は布パンツに貼り付けて使う「ライナー」が便利です。
トイレトレーニングで使った余りがあるのならば、無駄なく使って大人も楽をしちゃいましょう。
失敗しても焦らないで!根気よくおねしょと付き合いましょう
頻繁におねしょをされると困ってしまいますが、子供のおねしょばかりは、いくらママが目くじらを立てても防ぐことはできません。
どれだけおねしょを繰り返しても成長に応じて改善されていきますし、おねしょ癖が治らない子はいません。
周りの大人が叱ることで子供が委縮してしまうことも多いので、おねしょも子供の成長に必要な一過程だと割り切って、長い目でお子さんを見守ってあげてくださいね。
子供の健康的な成長には、清潔な環境とたっぷりのママの愛情が必要です。
おねしょを見つけても焦らないよう、おねしょ布団の処理方法を覚えておいて、いつもきれいなお布団でお子さんを育ててあげてくださいね。