夜中に起こすのは逆効果!知っておきたいおねしょ対策
昼間のおむつが取れても、夜のおねしょはすぐには治まりません。「子供のおねしょが治らない…」と悩んでいるママさん、パパさん!子供が大きくなるにつれて、後始末も大変になってきますよね。子供に悪気がないのは分かっていても、つい怒ってしまうこともありますよね。おねしょについてきちんと理解し、正しいおねしょの対策をしていきましょう。
昼間のおむつが取れたのに、どうしておねしょをするの?
幼児期はまだ体が成長中で、膀胱も未発達です。夜に作り出されるおしっこが、膀胱の許容量を超えると、膀胱からあふれておねしょになります。夜に作り出されるおしっこの量は成長とともに減ってきて、5歳くらいになると安定し、約8割の子供がおねしょをしなくなると言われています。成長とともに治まっていくものなので心配はありません。
ただし、6歳を過ぎて小学校に入学してもおねしょが続く場合は、おねしょではなく「夜尿症」です。毎日続く、量が多い、本人が気にし始めた、親が心配などの場合は、医療機関に相談しましょう。
家族でできるおねしょの対策9つ
おねしょをすると子供も自信を失ったり落ち込んだりすることもありますよね。ママとパパは、子供がおねしょをしにくい生活を送ることができるように気を配り、成長を見守りながらおねしょの対策をしていきましょう。
1焦らない
昼間のおむつは取れたのに、いつになったら…などと焦る気持ちも当然ですが、「いつかは治る」と長い目で見るようにしましょう。
2起こさない
夜に起こしておしっこをさせるのはよくありません。夜に膀胱におしっこを貯める機能が育たず、悪循環になります。また、おしっこの量を減らす抗利尿ホルモンの分泌量も減るため、おしっこの量が増えてしまいます。睡眠のリズムも崩れるので、起こさないようにしましょう。
3怒らない
おねしょは子供の気持ちとは関係なくするものです。わざとやっているわけでも、好きでしているわけでもないので、怒っても治ることはありません。それどころか、怒られたことがストレスとなり、ストレスが原因で長引くことがあります。
4比べない
同じ年ごろの子供と比べてうちは…と考えないようにしましょう。身長だって体格だって個人差がありますよね。比べられることで子供が「自分はダメなんだ」と卑屈になり、落ち込んでしまうこともあります。それがストレスとなり、おねしょの治りが悪くなることがあります。
5褒める
おねしょをせずにうまくいった日には、たっぷり褒めて子供と共に喜びましょう。失敗を繰り返すと自信を失い、気にすることでストレスになって悪循環になりますので、褒めることで子供に自信を持たせ情緒を安定させることはとても大切です。
6夜の水分摂取を抑える
昼間は水分を多めに取り、夕方以降の水分を抑え気味にして、寝る3時間前くらいから制限するようにしましょう。
7塩分控えめに
塩分を摂ると水分が欲しくなります。市販のスナック菓子にも塩分が含まれているので控えめにしましょう。また、夕食の塩分は控えめにしましょう。
8寝る前にトイレへ行く
寝る前に排尿することで、夕食前までの水分を出すことができます。おねしょは体と脳が充分に成長するまで続きますが、ストレスが原因の場合などは「寝る前にトイレに行けばおねしょをしないよ!」と声をかけてあげることで、子供のルーティンワークになり安心しておねしょが治ることがあります。
9冷え予防
冷えるとおねしょが悪化します。ゆっくりお風呂に入って手足を温める、寒い時は布団と部屋をしっかり暖めておくなど、冷え予防をしましょう。
おねしょで布団を汚さないための対策
おねしょをすると、子供も気まずく感じ、親はシーツを洗ったり布団を干したりと手間が増えます。おねしょ対策には、おねしょをしてしまった時、汚れ物を少しでも減らすための対策も必要です。
1おねしょパンツを活用する
おねしょをしても漏れにくいパンツや、パンツ型のおねしょ用おむつもあります。漏れることの心配がなくなり、ぐっすり眠ることができます。
おねしょ一分丈パンツ
ニシキ株式会社
安心の6層になっていて、見た目もおねしょ用パンツとわかりにくくなっていますので、お子さんのプライドを守れておススメです。
洗濯機で繰り返し洗え、乾きやすい吊り式タイプです。
2おねしょシーツを使用する
防水してくれるおねしょ用シーツも販売されています。子供がおむつに抵抗がある場合や、たまにするので心配という場合にも使えます。敷布団の上にシーツを使用するので、布団を汚さずに済むという利点があります。
3おねしょ用スリーパー使用する
おねしょしても外にもらしにくくする、スリーパーなどのグッズも便利です。ズボンになっているもなどあり、寝相の悪い子供でも、ずれにくく漏れにくくなっています。
おねしょが浸みにくいケット(ズボンタイプ)
ベルメゾン
三重構造になっていて、外へ漏れにくくなっています。ズボンタイプなので寝相の悪い子供でも安心。外泊で心配な時などにもおすすめです。
スカートタイプもあります。
5歳を過ぎたおねしょの対策
5歳を過ぎてもおねしょをしている場合は、パンツ型おむつのサイズも合わなくなります。また、本人も自分がおむつを使っていることが気になり、ストレスを感じることも…。
そのような場合には、子供向けのおねしょパンツも販売されていますので、使ってみましょう。おねしょズボンと一緒に使うと、大量のおしっこでもかなり安心です。
おねしょパンツ&ズボンセット
ニシキ株式会社
白いおねしょパンツとおねしょ用ズボンがセットになっています。おねしょパンツはおしっこ2回分を吸収するので、かなり安心!カラーは水色とピンク。サイズは100cm~140cmまで選べます。
大きくなったら後始末は自分でさせる
また、小学校に入学する6歳以上になってもおねしょをする場合は、自分で下着やパジャマ、シーツなどの汚れ物を洗濯機まで持っていくようにさせましょう。
これは、おねしょをしてしまった罰ではなく、人任せにせず自分でやることに責任を持たせ、自律を促すとこにより生活リズムなどを自主的に整える自覚をもたせるためにも大切です。
これって都市伝説?!おねしょにまつわるイロイロ
おねしょについては多くのママが悩むテーマなだけに、都市伝説的な話もよく耳にします。けれど間違った都市伝説を鵜呑みにして無理をすることで、親子共に疲弊してしまうことがありますので気を付けましょう。
オムツをしていると治らない?
「オムツをしていると安心してしまって治らない」とよく聞きますが、子供がおねしょをしているということを自覚していれば、あまり関係がないようです。
おむつがあってもなくても無意識にするものなので、朝のぐっしょりを想像して眠りが浅くなるよりは、おむつをしていることで精神的にも楽になることもあります。
逆に「オムツをやめる!」と本人が決意することによって、おねしょがなくなることもあります。
おねしょは遺伝する?
親がおねしょをしていた場合、子供にも遺伝することが多いようです。その確率は90%もあるともいわれています。親が治っているので、遺伝だから治らないということはありません。
親のしつけが悪い?
親のしつけや育児方法が悪いからおねしょをする、ということは関係ありません。多くは膀胱の未発達が原因です。ストレスを取り除いてあげることが大切ですので、ママやパパは自分のせいだと気にせず、子供の成長を見守っていきましょう。