学級委員に立候補しよう!どんな仕事なの?選ばれる子供になるには?
小学校から学級委員を選ぶ学校は多くあります。お子さんに学級委員になってほしいと願う親御さんや、立候補を迷っているお子さんを持つ方もいらっしゃると思います。学級委員とはどのような仕事をするのか、学級委員になることにはどのようなメリットがあるのか、どうすれば選ばれる子供になれるのか、親としては気になることがたくさんありますよね。お子さんが学級委員に立候補してみたくなるような、学級委員についてご紹介します。
学級委員は子供を大きく成長させます
学級委員には大変そうなイメージもあるかもしれませんが、学級委員になるといい経験がたくさんできます。責任感や広い視野、問題解決能力、リーダーシップなど様々な資質を養うことができるでしょう。クラスの代表として活動する経験は、お子さんを大きく成長させてくれます。ここでは、子供が学級委員になることで身につく力についてご紹介します。
行動力と主体性が身に付く
学級委員は、クラスの活動をまとめ、円滑にする重要な役割です。自分のクラスのために何をすればよいか自ら考え、困っている仲間はいないかと気を配り、話し合いの場で司会・進行役を務める力が身につきます。このように、指示を待つのではなく、クラスのために主体的に行動する力は、大人になってからも非常に大切です。
クラスと先生の「つなぎ手」になれる
学級委員は、担任の先生とクラスの橋渡し役(ハブ)として、クラスの意見を先生に伝えたり、先生の考えをクラスに分かりやすく説明したりする役割を担います。この経験を通じて、先生からの信頼も得られ、クラスのみんなの役に立つ大切なポジションとして一目置かれる存在になることができるでしょう。
やりがいと達成感を感じられる
クラスをより良くするために様々な活動を行うため、ときには大変な仕事もあります。しかし、その分、クラスがまとまったり、抱えていた問題が解決したりした際には、大きなやりがいや達成感を感じることができます。それは、クラスのリーダーという役割を全うした人にしか味わえない貴重な経験です。
みんなに感謝される喜びを感じられる
クラスのみんなのために活動し、困り事を解決できたとき、「ありがとう」と感謝される喜びは格別です。この「ありがとう」という言葉は、「やってよかった」という気持ちにつながり、次の活動への活力にもなります。
学級委員の主な仕事
子供の成長につながる学級委員ですが、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。ここでは、小学校で学級委員が担う代表的な仕事を4つご紹介します。
学級会の司会・進行役
クラスの課題や目標をみんなで話し合う「学級会」で、司会や進行役を務めます。話し合いのルールを守りながら、クラス全員が意見を出しやすい雰囲気を作り、議論をまとめ上げる重要な役割です。
クラスの意見をまとめる
クラスの代表として、クラスメイトの意見を集約し、それを代弁する役割を担います。例えば、学校行事や委員会活動の内容について、全校の委員が集まる場でクラスの意見を伝え、他のクラスと協力しながらより良い学校生活を築いていきます。
クラスの問題を解決する
クラス内で起きている問題(例えば、物の扱い方や廊下の歩き方など)を話し合いで取り上げ、解決に向けて中心となって動きます。自分の意見を明確に伝えるとともに、みんなの意見を公平に聞き、クラスの結束を深めるための大切な役割です。
より良い学校生活のための活動
学級委員は、クラスのリーダーとして、より良い学校生活を目指した活動を提案し、実行します。例えば、「あいさつ運動」を企画したり、クラスの課題解決のためのポスターを作成したりするなど、学校やクラスを明るくする取り組みを行います。
学級委員に選ばれるタイプ
クラスの運営に欠かせない重要な仕事を担う学級委員ですが、どのようなタイプの子供が選ばれやすいのでしょうか。ここでは、学級委員に求められる資質や選ばれやすい子供の特徴を考えてみます。
みんなから信頼されている
学級委員は、クラスを代表する役割であるため、みんなから好かれ、信頼されている子供が選ばれやすい傾向にあります。クラスのリーダーを選ぶとき、協力的で誠実な人に投票したいと思うのは当然の心理です。日頃から良好な人間関係を築く努力は、学級委員に選ばれるための大切な土台となります。
まじめで責任感がある
学級委員は、クラスの仕事を最後までやり遂げる責任感が求められます。普段からルールや約束をしっかり守り、自分の役割に真剣に取り組む姿勢は、周りの信頼につながります。学業や運動能力以上に、日々の行動における真面目さや責任感が重要視されます。
協調性があり、意見をまとめられる
学級会などで多様な意見をまとめる役割があるため、特定の誰かだけでなく、みんなの意見に耳を傾け、公平に物事を進められる協調性が必要です。また、クラス全体の意見を分かりやすく集約し、それを代表として発言できる能力も選ばれる重要なポイントとなります。
周囲に気を配れる、思いやりがある
困っている人がいないか、クラスに「もやもや」している問題はないかと、周囲をよく見て行動できる思いやりも大切です。自分からは言えない子の声を聞き出したり、クラス全体が居心地良く過ごせるように気を配ったりする優しさは、学級委員に欠かせない資質の一つです。
はきはきと話せる、分かりやすい説明ができる
ホームルームや話し合いの進行役を務める際、はきはきとした話し方で、みんなに分かりやすく説明ができると進行がスムーズに進みます。これは、相手の言いたいことを正しく理解していることの表れでもあります。話の組み立て方やコミュニケーション能力は、学級委員だけでなく、将来役立つ重要な能力です。
リーダーシップを発揮できる
学級委員はクラスのリーダー的な存在ですから、みんなを引っ張っていくリーダーシップのある子供が選ばれやすいでしょう。リーダーシップは、必ずしも人前で強く意見を言うことだけではありません。みんなが動きやすくなるようにサポートしたり、困ったときに提案したりする力もリーダーシップの一つです。
学級委員に選ばれる人になるためには
学級委員に選ばれるタイプについてご紹介しましたが、そのような子供になるためにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、学級委員を目指す子供が日頃から意識したいことをご紹介します。
自分の意見を論理的に言えるようになろう
クラスの代表として話し合いをまとめる役割を果たす学級委員にとって、自分の意見を筋道立てて言えることは大事な条件です。思ったことを感情的に押し通すのではなく、「なぜそう思うのか?」という理由を明確にし、考えを深めることが大切です。これは考える力を養うことにもつながります。親子の会話で、意見とその理由を話し合う練習をしてみましょう。
人の話を最後までしっかり聞こう
自分の意見を言うことも大事ですが、人の話や意見をしっかり聞くことは、クラスの意見をまとめる上で同じくらい重要です。話し合いのときには、自分の意見とは違う人の話にも耳を傾けなければ、みんなが納得する結論を出すことはできません。人の話を最後まで聞くという会話の基本は、人間関係において非常に大切なことです。
積極的に行動し、最後までやり遂げよう
指示を待つ前に自分から積極的に行動することは、リーダーシップや責任感につながります。困っている人がいたり、クラスの課題が見つかった時は、解決するために自分から行動を起こしてみましょう。また、引き受けたことは必ず最後までやり遂げることで、「この人になら任せられる」とクラスのみんなから信頼を集めることになります。
まずは立候補してみよう
学級委員にふさわしい人になる努力をしても、立候補しなければ学級委員になれない仕組みの学校もあります。学級委員になりたいなら、立候補することが一番の近道であり、最初の一歩です。もしも学級委員に推薦されたら、それはクラスの仲間からの信頼の証ですから、とても栄誉なことと前向きにとらえ、ぜひ引き受けてみましょう。