上履きの簡単な洗い方!上靴の黒ずみや臭いを楽に落とす5つのポイント
上履きの洗い方といえば、洗剤をつけてブラシでゴシゴシ擦るのが一般ですが、意外と汚れが落ちにくくて「はぁっ。もう少し汚れが楽に落とせないかなぁ」とため息をつくママもいるでしょう。
保育園や幼稚園では指定の上履き、小学校からは裏が白い運動靴が上靴替わりというご家庭も多いでしょうが、いずれにせよ上履きとして使用する靴の汚れは外靴の泥汚れとは種類が違います。
子供の成長と共に親が教えて自分で出来る子に育てるためにも、簡単に汚れを落とせる5つの上履き洗いのポイントをまずは親が知りさっそく洗ってみましょう。
子育て4コマ漫画:上靴の洗い方をママから子供に伝えよう
洗い方の前に知っておこう!上履きの2種類の汚れと黒ずみが落ちない理由
週末前や夏休みなどの長期休暇前に子供が保育園や幼稚園、小学校から持ち帰ってくる上履きは真っ黒に汚れていて、「室内で使っているのに、どうして!?」と驚いてしまうママやパパも多いでしょう。
子供達が日中を過ごす学校や園の床は、大勢の人間が出入りをしているのでどうしても汚れがち。上履きはこういった汚れから子供の足を守っているのです。
上履きの黒ずみの原因となる汚れは、大きく分けて2種類あります。
上履きの黒ずみの原因となる2種類の汚れ
- 土や砂、ホコリなどの不溶性の汚れ
- 汗や皮脂、食べ物などの油性の汚れ
この2種類の汚れは毎日の生活で蓄積し、どんどん上履きの繊維の中に入り込んでこびりついてしまいます。だからこそ上履きの黒ずみはちょっとやそっとでは落ちないのですが、放置しておくと汚れを栄養分として雑菌が繁殖し、嫌な臭いが染み付くことに。子供の上履きは定期的に洗って、衛生状態を保ちましょう。
上履きの黒ずみがキレイに落ちる!楽ちんな洗い方
子供の上履きは自宅で洗うことができますが、面倒だと感じるパパやママは多いでしょうが、ちょっとしたコツを覚えると、簡単に汚れが落とせるようになります。子供でも洗える楽だけれどきれいに白くなる上履きの洗い方をご紹介しますので、上履きを自宅で楽しく手洗いしてみましょう。
上履きを洗うのに必要な道具や洗剤
- バケツ
- 靴用洗剤
- 固形石鹸
- 靴用ブラシ
- 古歯ブラシ
楽してキレイに仕上がる上履きの洗い方
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最初に上履きを地面などに軽く打ち付けて、砂や泥、ホコリなどを払い落しましょう。上履きの中底には靴下などの繊維の屑がたまっていますが、古歯ブラシで擦れば簡単に取り除くことができます。生地は濡れているほうが洗剤とのなじみが良いので、軽く水洗いをしておきましょう。 -
説明書に従って洗剤をお湯に溶かして洗浄液を作り、上履きを30分以上つけ置きします。部分汚れがひどい場合は、直接汚れに洗剤を塗っておくと効果的です。 -
つけ置きで汚れが緩んだところで、ブラシで擦り洗いをします。最初に靴の中底や内側を、擦り洗いしましょう。 -
次に上履きの外側をブラシで擦ります。ゴムの接合部分にもホコリなどがこびりついていますので、細かい部分は古歯ブラシを使いましょう。中にグーにした手を入れて形を作ると、擦りやすくなります。あまり強くブラシで擦ると生地が傷みますので、叩くように、軽めに擦るのがポイント。ゴムの部分はダメージが大きいのでブラシは使わず、手で擦り洗いをしてください。 -
最後に底の部分をブラシで擦り、溝に入り込んだゴミや汚れを取り除きます。 -
汚れが落ちたらバケツの洗浄液を捨ててきれいな水を入れ、泡が消えるまですすぎましょう。最初にたっぷりとバケツに水を入れて上履きを洗ったら、流水でしっかり洗剤を洗い流してください。 -
洗剤分がしっかり落ちたら古いバスタオルでポンポンと叩いて水切りをするか、古いバスタオルに包んで洗濯機に入れて脱水をしましょう。その後はつま先を上にして壁に立てかけて陰干しをすると、靴の底側にも風が通り、夏場の天気の良い日であれば半日程度で乾きます。靴用のハンガーを使って上下をひっくり返して干すと、内部も早く乾くのでおすすめです。
洗い終わった段階で上履きが薄黒く汚れて見えても、乾燥すると驚くほど真っ白になります。ぜひご家庭でもお子さんと一緒に上履き洗いにチャレンジしてみてください。
楽できる上履きの洗い方!知っておきたい6つのポイント
上履きの洗い方は一見簡単そうでも、実は意外と難しいものです。楽してきれいに仕上げる5つのポイントを守ることで結果は雲泥の差ですので、ぜひポイントを押さえて洗いましょう。
1上履きを洗う時は40℃のお湯を使う
上履きの汚れは蓄積した塊ですから、洗剤の洗浄効果をより高めて落とす必要があります。冷たい水よりも温水のほうが洗剤は溶けやすく汚れ落ちが良いので、40℃以上のお湯を使って洗いましょう。
ただし熱湯だと汚れの中のたんぱく質が固まり逆に汚れがこびりついてしまうので、上靴洗いのお湯はお風呂の湯温を目安にしてください。
2皮脂やたんぱく質汚れはつけ置きが効果的
皮脂やたんぱく質の汚れは繊維の奥に浸み込んでしまうため、最近の洗剤には汚れを浮かす界面活性剤だけでなく酵素が含まれています。
酵素が汚れの中の脂質やたんぱく質を分解し、それを界面活性剤が包んで取り除くのですが、洗剤に接する時間が短いと酵素が十分に働きません。最低でも30分、できれば1時間程度は洗浄剤につけこんで、しっかり汚れを引き離しましょう。
3黒ずみ落としは石鹸でゴシゴシ洗う
ちょっとブラシで擦ったぐらいでは落ちない黒ずみ。これは汚れが繊維の奥に入り込んでいる証拠です。そこでブラシだけでは落ちない黒ずみ汚れにおすすめなのが、固形の洗濯石鹸。
上履きの生地にゴシゴシと擦りつけると、水を含んで柔らかいペースト状になった洗剤が繊維の奥の奥まで入り込み、汚れを浮かして落しやすくしてくれます。
4最後のすすぎで洗剤をしっかり落とす
充分に時間をかけて洗ったはずの上履きに、干した後茶色い輪シミが残って困っていませんか?実はこれ、残ってしまった洗剤のカス。すすぎが不十分だと、洗剤は上履きを黄ばませる汚れになってしまいます。
洗剤の残りは目に見えないので、バケツの水がきれいになったからといって油断せず、数分間は流水にさらしてしっかりと洗剤を洗い流してください。
5真っ白にしたいなら必ず陰干し
洗った後に上履きが黄ばんで見える原因の一つには、直射日光があげられます。布地を洗う洗剤の大部分はアルカリ性ですが、アルカリ性の物質は紫外線と反応すると黄色く変色する傾向があります。
早く乾かそうと日向に洗った上履きを置くことが真っ白にならない原因になりますので、洗い上がった上履きは必ず風通しの良い日陰に干しましょう。
6仕上げに防水スプレーをかける
せっかく汚れを落とした上履きですから、きれいな状態をできるだけ長く維持するために、市販の衣料用防水スプレーを活用しましょう。
フッ素やシリコン樹脂で表面をコートすることで汚れを弾くだけでなく、次回上履きを洗う時にも汚れが落としやすくなります。防水スプレーは商品によって使える素材がちがいますので、スプレー前に必ず確認をして下さい。
防水スプレーは吸い込まないように要注意!
狭い室内でスプレーをしているとフッ素やシリコンなどが肺に入り込む危険性がありますので、防水スプレーを使用する際はマスクをつけて、必ず屋外の風通しの良い場所で風上に立って上履きに噴きかけましょう。
上靴は洗濯機でも洗える?できればコインランドリーの靴専用機がおすすめ
子供の上履きをゴシゴシと手洗いするのは面倒だという場合は、靴用の粉末洗剤を使って洗濯機を使うという手もあります。
上履きの汚れが頑固なので手洗いほどにはきれいにはなりませんし、頻繁に洗濯機で洗うと上履きのゴム部分の劣化が早いのですが、毎週上履きを自宅に持ち帰り、汚れが軽いうちにこまめに洗えるなら洗濯機を使ったほうが簡単でしょう。
ただしゴロンゴロンと繰り返し靴のゴム部分が槽にあたり、ドロなどが排出口につまると、洗濯機が故障するリスクがあります。
洗濯機での上履きの洗い方
必ずクッション効果の高い靴専用の洗濯ネットを使用し、上履きはホコリを払って、軽く水洗いをしてから洗濯機にかけましょう。すすぎの後に洗濯のりを使用すると、汚れがつきにくく落としやすくなります。
コインランドリーには靴用の洗濯機が置かれている場所もありますので、洗濯機で上履きを洗うのが気になる方にはおすすめです。さすが靴専用の洗濯機だけあって、上履きの汚れも自宅の洗濯機よりコインランドリーの方がよく落ちます。
また靴専用の手回し式洗濯機も1万円強で市販されていますので、上履きを一度に沢山あらう必要があるご家庭にはおすすめです。
上履きの洗い方が上手くなる!おすすめの洗剤や石鹸
靴屋さんで売られている上履きには子供が好むキャラクター物もありますが、幼稚園や保育園、小学校などで使われている上履きの大半は真っ白なバレーシューズと呼ばれるもの。白いだけに汚れが目立ちやすいので、次のような洗剤や石鹸を活用してきれいに洗い上げましょう。
定評石鹸はウタマロ!楽に上履きの黒ずみが落とせる衝撃の逸品
布製品についた頑固な汚れを落とすのにおすすめの洗剤は、株式会社東邦の「ウタマロ」です。1957年に発売以来、50年以上にわたって家庭の洗濯に活用されているロングセラー商品。
蛍光増白剤が配合されているので、パパのワイシャツの頑固な襟汚れを落とすだけでなく、上履きを白く洗い上げる効果も高いのです。
部分洗い用の柔らかい石鹸なので、生地とのなじみの良さは抜群。直接上履きの汚れた部分に擦りつけると独特な緑色の石鹸が付着しますが、しばらく擦ると緑色が消えます。これがしっかり洗い終わったサインですので、すすぎの作業に移りましょう。
衣類用洗濯洗剤!上履きの皮脂や臭い汚れがつけ置きで浮き出す
自宅に靴用の洗剤がない場合は、ご自宅にある衣料用洗剤を使ってつけ置きしましょう。上履きも布でできていますし、ついている汚れも汗や皮脂などの汚れが大半なので、汗や皮脂汚れ落としに特化した洗濯洗剤でも汚れは落ちやすくなります。ただし靴用洗剤と同じように、洗剤の効果を引き出す湯温と時間のポイントは必ず守ってください。
上履きの臭いが気になるという場合には、衣類用の酸素系漂白剤やオキシクリーンをプラスしましょう。ただしオキシクリーンや酸素系漂白剤は肌が荒れますから必ずゴム手袋を使って。
水温が高いほうが漂白・脱臭効果も高いので、お湯を使うだけでなくつけ置き中はバケツを日当たりの良いところに置き、太陽の熱も利用して黄ばみ汚れも臭いもスッキリ落しましょう。
歯磨き粉と古歯ブラシ!上履きのポイント洗いに役立つ
上履きのゴム部分についた頑固な汚れはブラシで擦っても落ちないことがあります。この汚れは靴のゴム部分が床と擦れて変性したものなので、洗剤では対処できません。歯磨き粉と古歯ブラシを使いましょう。歯磨き粉には重質炭酸カルシウムなどの研磨成分が入っているので、きれいにゴムの汚れが落とせます。
歯磨き粉は口に入れても良い衛生用品なので、子供が素手で靴を洗っても安全です。洗い終わりはミントの爽やかな香りが移るので、靴の防臭面でも一石二鳥。
ただし1足を洗うだけでも結構な量を消費してしまうので、100均ショップなどで売っている安価な歯磨き粉を使うことをおすすめします。
セスキ炭酸ソーダ!100均にもある上履きのつけ置き洗いに使えるグッズ
液体漂白剤の独特の消毒臭さが気になるという人には、洗濯やお掃除にと万能に使えるセスキ炭酸ソーダを使うという手もあります。セスキ炭酸ソーダは「アルカリウォッシュ」という名称でも市販されていますが、無臭の粉末で皮脂などの油汚れに強いのが特徴。
水3Lに15gのセスキ炭酸ソーダ粉末を溶かした液を作り、上履きを1~2時間程度つけた後に軽くブラシで擦り洗いをするだけで、こびりついた上履きの汚れや臭いを簡単に落とすことができます。
セスキ炭酸ソーダは漂白剤とは違って短時間であれば直接手で触れても大丈夫なのですが、水溶液はアルカリ性ですのでお肌の弱い人はゴム手袋を使うと安心です。
上履きのシミ抜きは「重曹+液体酸素系漂白剤+食器用中性洗剤」が効果的
小学校や幼稚園、保育園では1日5時間以上にわたって上靴を履きますし、子供達はとても汗っかきで汚れやすいので、上履きは毎週末に自宅に持ち帰って洗うのが理想です。
ただし天気によっては乾きませんし、パパやママの負担は大きいもの。ついつい先延ばしにしていて真っ黒な汚れがこびりついてしまった場合は、重曹と衣類のお洗濯に使う液体酸素系漂白剤、食器用洗剤を混ぜ合わせた染み抜き液でシミ抜きをしましょう。
シミ抜き液の材料と作り方
「漂白剤小さじ3:重曹小さじ1:食器用洗剤3滴」の割合で空き容器に入れて混ぜ、必要な量の染み抜き液を作ります。
トロっとしたクレンザー状の染み抜き液が完成したら、汚れの上にたらしてブラシでゴシゴシと擦りましょう。驚くほど上靴の黒ずみがきれいになります。
ただしこの染み抜き液は時間が経つと漂白効果が薄くなってしまうので、作り置きはせず靴を洗う直前に作るようにしましょう。
この上履きの染み抜きに使った染み抜き液は真っ白なワイシャツの洗濯にも使えますので、ぜひこの洗剤の作り方を覚えて上履きだけでなく衣類も白くきれいにお洗濯してみてください。