上履きを楽らく白くする洗い方に関する記事

『上履きの楽ちんな洗い方!上靴の汚れの種類と5のポイント』

上履きの洗い方はちょっとしたポイントを覚えておくことで、黒ずみの落ち具合などの仕上がりが変わるだけでなく、驚くほど楽に汚れを落とせるようになります。汚れの種類や臭いや黒ずみ落としに効果的なおすすめ洗剤などについてもご紹介します。

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上履きの黒ずみや臭いを楽に落とす方法!つけ置きとブラシ使いの5つのポイント

上履き(上靴)の洗い方といえば、洗剤をつけてブラシで擦るのが一般的ですが、「汚れがなかなか落ちなくて大変」「もっと簡単にきれいにできないか」と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか。

保育園・幼稚園の上履きや、小学校からの裏が白い運動靴を上靴替わりにしている場合など、使用する靴の種類はさまざまですが、上履きの汚れは外靴の泥汚れとは異なり、室内での活動によって生じる複合的な汚れが特徴です。

本記事では、お子さんが将来自分で洗えるようになるためにも、簡単に汚れを落とせる上履き洗いの効果的な5つのポイントをご紹介します。これらのコツを知り、さっそく実践してみましょう。

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上履きの汚れは2種類!黒ずみや臭いが落ちにくい理由

持ち帰ってきた上履きが真っ黒に汚れていると、「室内で使っているのになぜ?」と驚く方もいるかもしれません。上履きは、床の汚れからお子さんの足を守る役割を果たしています。

上履きの黒ずみの原因となる汚れは、主に以下の2つの種類に分けられます。

 

上履きの黒ずみの主な原因となる2種類の汚れ

 
     
  1. 不溶性の汚れ:土、砂、ホコリなど
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  3. 油性の汚れ:汗、皮脂、食べこぼしなど
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これらの汚れは毎日の生活で繊維の奥深くに蓄積し、こびりついてしまうため、通常の洗濯ではなかなか落ちません。さらに、汚れを栄養源として雑菌が繁殖すると、嫌な臭いの原因にもなります。お子さんの足元を清潔に保つために、定期的なお手入れが重要です。

楽して真っ白に!効果的な上履きの手洗い手順

上履き洗いは手間がかかるイメージがありますが、ちょっとした洗浄のコツを覚えるだけで、汚れを簡単に、そしてきれいに落とすことができます。お子さんでも挑戦できる、楽で効果的な手洗い方法をご紹介します。

上履きを洗うのに必要な道具

     
  • バケツ
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  • 靴用洗剤、または固形石鹸(部分洗い用)、または衣料用液体洗剤
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  • 靴用ブラシ
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  • 古歯ブラシ(細かい部分用)
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  • ゴム手袋(肌が弱い方や漂白剤を使用する場合)

楽してキレイに仕上がる上履きの洗い方(つけ置き活用)

     
  1. 予洗い(ホコリ落としと水洗い):最初に上履きを地面などに軽く打ち付けて、砂や泥などの不溶性の汚れを払い落しましょう。中底に溜まった靴下の繊維くずなどは、古歯ブラシで擦ると簡単に取り除けます。その後、軽く水洗いをして生地を湿らせておきましょう。
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  3. つけ置き:洗剤の説明書に従い、40℃程度のぬるま湯に洗剤を溶かして洗浄液を作り、上履きを30分から1時間程度つけ置きします。部分的にひどい黒ずみがある場合は、固形石鹸などを直接塗りつけておくとより効果的です。
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  5. 内側・中底の擦り洗い:つけ置きで汚れが緩んだら、ブラシで擦り洗いをします。まずは雑菌が繁殖しやすい靴の中底や内側を丁寧に洗いましょう。
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  7. 外側の擦り洗い:次に上履きの外側をブラシで擦ります。細かいゴムの接合部分は古歯ブラシを使いましょう。靴の中に手をグーにして入れ、内側から形を作ると擦りやすくなります。生地を傷めないよう、優しく叩くように、または軽めに擦るのがポイントです。
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  9. 靴底の汚れ落とし:最後に靴底をブラシで擦り、溝に入り込んだゴミや汚れをしっかり取り除きます。
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  11. すすぎ(最も重要):汚れが落ちたら洗浄液を捨て、きれいな水を数回替えてすすぎます。その後、数分間は流水にさらして、洗剤の泡やぬめり、残りが完全になくなるまでしっかりと洗い流してください。
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  13. 乾燥(陰干し):古いバスタオルで叩いて水気を切るか、タオルに包んで洗濯機で短時間脱水をします。その後、必ず風通しの良い日陰で干しましょう。靴用のハンガーや、つま先を上にして壁に立てかけるなど、内部にも風が通るように干すと早く乾きます。
 

洗い終わった段階で薄黒く汚れて見えても、完全に乾燥すると驚くほど真っ白になることが多いです。ぜひご家庭でもお子さんと一緒に上履き洗いにチャレンジしてみてください。

真っ白に仕上げるための6つの重要ポイント

上履き洗いを楽に、そして確実にきれいに仕上げるためには、科学的な汚れの性質や洗剤の働きを理解した6つのポイントを守ることが重要です。このコツを押さえるだけで、仕上がりに大きな差が出ます。

40℃程度のぬるま湯で洗う

上履きに蓄積した汚れ(特に皮脂などの油性汚れ)は、冷たい水よりも温水のほうが洗剤が溶けやすく、洗浄効果が高まるため汚れが落ちやすくなります。お風呂の湯温を目安にした40℃前後のお湯を使いましょう。

ただし、熱すぎるお湯(50℃以上など)は避けてください。汚れに含まれるたんぱく質が凝固し、逆に汚れが繊維にこびりついて落ちにくくなってしまう可能性があります。

皮脂やたんぱく質汚れはつけ置きが効果的

皮脂やたんぱく質の汚れを分解するためには、洗剤に含まれる酵素が働く時間が必要です。酵素の働きで汚れを浮かし、界面活性剤が包み込んで引き離すため、洗剤に触れる時間が短いと効果が十分に発揮されません。

最低でも30分、可能であれば1時間程度は洗浄液につけこみ、汚れを緩ませてから擦り洗いをするようにしましょう。

頑固な黒ずみは固形石鹸で直塗り洗い

ブラシで擦るだけでは落ちない頑固な黒ずみは、汚れが繊維の奥深くに入り込んでいる証拠です。そこでおすすめなのが、固形の洗濯石鹸です。

石鹸を上履きの生地に直接擦りつけると、水を含んでペースト状になった洗剤成分が繊維の奥深くまで浸透し、汚れを浮かせて落としやすくしてくれます。特に部分洗いに特化した固形石鹸の力を活用しましょう。

すすぎ不足は黄ばみや輪ジミの原因に

洗った後、乾燥させると上履きに茶色い輪ジミや黄ばみが残ってしまうことがあります。これは、すすぎが不十分で残った洗剤の成分や、洗剤が引き離した汚れのカスが原因です。

洗剤の残りは目に見えにくいため、バケツの水がきれいになっても油断せず、数分間は流水にさらすなどして、時間をかけてしっかりと洗剤成分を洗い流すことが、黄ばみを防ぐ最大のポイントです。

干すときは直射日光を避けて陰干し

上履きが黄ばんで見えるもう一つの原因は、直射日光(紫外線)です。布地用洗剤の多くはアルカリ性ですが、アルカリ性の成分が紫外線と反応することで黄色く変色してしまう傾向があるためです。

早く乾かしたい気持ちはわかりますが、真っ白に仕上げるためには、必ず風通しの良い日陰で干すようにしてください。

汚れ防止と次回のために防水スプレーを

せっかくきれいにした状態を長く維持するために、完全に乾燥した後、市販の衣料用または靴用防水スプレーを活用しましょう。

フッ素やシリコン樹脂で表面を薄くコートすることで、汚れを弾きやすくなるだけでなく、次回の上履き洗い時に汚れが格段に落ちやすくなる効果もあります。ただし、商品によって使える素材が異なりますので、使用前に必ず確認してください。

 

防水スプレーを使用する際の注意点

 

必ず屋外の風通しの良い場所で、風上に立ってスプレーしてください。狭い室内で使用すると、フッ素やシリコンなどの粒子を吸い込んでしまい、健康に影響を及ぼす危険性があります。マスクを着用するなど、安全には十分配慮しましょう。

上履きを洗濯機で洗う方法とコインランドリーの活用

手洗いが面倒な場合は、ご自宅の洗濯機やコインランドリーの靴専用洗濯機を利用する方法もあります。

ご自宅の洗濯機は手洗いほど頑固な汚れは落ちませんが、毎週持ち帰って汚れが軽いうちにこまめに洗うのであれば、時間と労力を節約できます。ただし、靴のゴム部分が繰り返し槽に当たると洗濯機が故障するリスクがあることや、泥などが排出口に詰まる可能性があることには注意が必要です。

 

自宅の洗濯機で洗う場合の注意点

 

必ずクッション効果の高い靴専用の洗濯ネットを使用し、ホコリを払い、軽く水洗いをしてから洗濯機にかけましょう。すすぎの後に洗濯のりを使用すると、次回からの汚れがつきにくくなり、落としやすくなります。

よりきれいな仕上がりを求める方には、コインランドリーの靴専用洗濯機がおすすめです。靴専用設計のため、ご自宅の洗濯機よりも効率よく汚れが落ちます。また、上履きを一度にたくさん洗う必要があるご家庭では、靴専用の手回し式洗濯機(市販品)も選択肢の一つとなります。

上履き洗いに役立つ!効果的な洗剤・アイテム

幼稚園や小学校などで使われる上履きは、真っ白なバレーシューズタイプが主流です。白いからこそ汚れが目立ちやすいため、汚れの性質に合わせた洗剤や石鹸を使い分けて、きれいに洗い上げましょう。

定評の固形石鹸「ウタマロ石鹸」

布製品のガンコな汚れ落としに定評があるのが、株式会社東邦の「ウタマロ石鹸」などの固形洗濯石鹸です。長年のロングセラー商品で、蛍光増白剤が配合されているため、上履きを白く洗い上げる効果も期待できます。

柔らかい石鹸なので、上履きの汚れた部分に直接擦りつけると、洗剤成分が生地にしっかり密着します。繊維の奥に入り込んだ汚れを浮かす力に優れており、特に黒ずみ落としに効果的です。

つけ置きに便利な衣料用洗濯洗剤と酸素系漂白剤

ご自宅にある衣料用液体洗剤は、上履きにも使用できます。上履きの汚れの多くは汗や皮脂汚れが主成分であるため、皮脂汚れの洗浄に特化した洗剤を選び、ぬるま湯でつけ置き洗いをすることで汚れは落ちやすくなります。

上履きの臭いが気になる場合や、さらに漂白・殺菌効果を高めたい場合は、衣料用の酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)をプラスしましょう。水温が高いほど漂白・脱臭効果が高まります。酸素系漂白剤を使用する際は、肌荒れ防止のため必ずゴム手袋を着用してください。

ゴム部分の汚れには歯磨き粉と古歯ブラシ

上履きのゴム部分についた黒っぽい汚れは、床と擦れてゴムが変性したものが多く、通常の洗剤だけでは落ちにくいことがあります。このような場合は、歯磨き粉と古歯ブラシを使いましょう。

歯磨き粉には重質炭酸カルシウムなどの研磨成分が含まれているため、これで擦ることでゴム表面の汚れをきれいに落とすことができます。歯磨き粉は衛生的で、洗い上がりにミントの爽やかな香りが残るため、防臭面でも効果的です。安価な歯磨き粉で十分代用できます。

皮脂汚れに強いセスキ炭酸ソーダ

液体漂白剤の匂いが苦手な方には、セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)を使ったつけ置き洗いがおすすめです。セスキ炭酸ソーダは無臭の粉末で、皮脂などの油汚れに強いアルカリ性が特徴です。

水3Lに対し15g程度のセスキ炭酸ソーダを溶かした液を作り、上履きを1~2時間程度つけ置いた後、軽くブラシで擦り洗いをするだけで、こびりついた皮脂汚れや臭いを簡単に落とすことができます。

 

セスキ炭酸ソーダの水溶液は弱アルカリ性ですが、お肌の弱い方は念のためゴム手袋を使用して作業すると安心です。

こびりついた黒ずみのシミ抜き液の作り方

上履きを洗う間隔が空いてしまい、真っ黒な汚れがこびりついてしまった場合は、通常のつけ置きだけでは落としきれないことがあります。このような頑固なシミには、重曹と液体酸素系漂白剤、食器用中性洗剤を混ぜ合わせたシミ抜き液が非常に効果的です。

 

シミ抜き液の材料と作り方

 

以下の割合で空き容器に入れ、混ぜ合わせてクレンザー状のシミ抜き液を作ります。
液体酸素系漂白剤小さじ3:重曹小さじ1:食器用洗剤3滴

完成したペースト状のシミ抜き液を汚れの上にたらし、ブラシで優しく擦りましょう。この方法で、驚くほど上履きの黒ずみがきれいになります。

このシミ抜き液は、時間が経つと漂白効果が薄れてしまうため、靴を洗う直前に必要な量だけ作るようにしてください。上履きだけでなく、ワイシャツの頑固な襟汚れなど、衣類のシミ抜きにも応用できる強力な方法です。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪