おむつはいつまでしてた?焦らないためのトイトレ体験談15選
「幼稚園に通わせたいから…」「育児書に書いてあったから…」と、できるだけ早めにおむつを卒業させたいと思ってトイレトレーニング(以下、トイトレ)を始める保護者の方は多くいらっしゃいます。しかし、思い通りに上手くはいかないもの。「どうしてうちの子はできないのだろう…」と他のお子さんと比べてしまいがちですよね。
お子さんがおむつを外す時期には個人差が非常に大きく、焦りは禁物です。保護者の方が悩みすぎてイライラすると、お子さんの心の成長にも影響します。保護者の方の笑顔がお子さんに安心を与えるということを念頭に、先輩ママの体験談を参考に、気楽に取り組んでみてください。
この記事では、15人の先輩ママの体験談を紹介したうえで、そこから完了時期を集計した結果、遅い子と早い子に見られる傾向、うんちだけおむつが続くときの進め方、そして具体的なはずし方の手順まで順番にまとめます。
おむつは何歳まで?体験談15人を集計して見えた分布
まず知っておきたいのは、おむつが外れる年齢について、全国を対象にした公的な統計が示されているわけではないという点です。母子健康手帳には3歳頃の記録欄に排泄についての項目が設けられていますが、これは「この月齢までに終わらせる」という基準ではありません。こども家庭庁が所管する保育所保育指針でも、1歳以上3歳未満のこどもについて、保育士等の助けを借りながら食事や排泄などを自分でしようとする姿が育つ時期として位置づけられており、年齢で線を引く書き方はされていません。
そこで、この記事に寄せられた15人の体験談から、昼間のおむつが完了した時期を数えてみました。
| 完了した時期 | 人数 | 内訳 |
|---|---|---|
| 2歳前半(2歳0か月から2歳5か月) | 1人 | 2歳2か月 |
| 2歳後半(2歳6か月から2歳11か月) | 7人 | 2歳半が4人、2歳6か月、2歳9か月、2歳10か月 |
| 3歳前半(3歳0か月から3歳5か月) | 3人 | 3歳過ぎが3人 |
| 3歳半 | 4人 | 3歳半が4人 |
この15人でいちばん早かったのは2歳2か月、いちばん遅かったのは3歳半でした。2歳後半から3歳半に集まっているのが分かります。1歳台で完全に卒業した方はいませんでした。
さらに興味深いのは、開始時期と完了時期の関係です。1歳半前後に始めた方が3人、2歳前後が4人、2歳11か月から3歳過ぎに始めた方が5人いましたが、完了時期を並べてみると、1歳半に始めた方の完了は2歳半から3歳過ぎ。3歳を過ぎてから始めた方の完了は3歳過ぎから3歳半でした。つまり、1年以上早く始めても、終わる時期は半年から1年ほどしか変わっていません。体験談の中にも「どんなに早い時期からトレーニングを開始していても、完全に取れる時期はなんだかんだでそんなに大差なかった」という声があり、集計結果とも重なります。
期間の面でも差がはっきり出ています。準備が整ってから始めた方は1か月や2週間から3週間で終わっている一方、早く始めた方は途中で中断して1年以上かかったケースがありました。急ぐことが短縮につながるとは限らない、というのがこの15人から読み取れる実態です。
おむつはいつまでしていた?先輩ママの体験談15
2歳10か月で完了
7月生まれの息子は2歳9ヶ月の時にトレーニングを開始し、1ヶ月ほどですんなりと外すことができました。というのも、息子はすでにおむつを外すための条件が整っていたのだと思います。
排泄の間隔が3時間以上空いていましたし、「ちっち出たよ」とおむつを持ってきて教えてくれていました。保育園に通っていることもあり、先生の「3歳になる春から本格的に始める子が多い」という意見を取り入れてスタートしたのです。
保育園の同じクラスの子たちと一斉に始めたことで、皆がやると「自分も自分も」という気持ちになったようです。決まった時間にトイレに行く習慣を始めたところ、あっという間に外すことができました。家でも同じように、排泄のタイミングの他に、トイレに行く時間を決めていました。
早く外さないとと思う気持ちよりも、条件がそろってから一気に外す方がスムーズかもしれません。なかなか上手くいかなくても、いつか絶対に外れるので心配いりませんよ。
3歳半で完了
うちは3歳を過ぎて、そろそろ始めようかという感じでした。初夏だったので、普通のパンツをはかせて(ズボンははかせず)1~2時間毎にトイレに誘うというやり方です。
だいぶ慣れた頃に熱性けいれんで入院となり、またおむつに戻ってしまいましたが、数週間で勘を取り戻せたようです。
最初は補助便座で座ってしていましたが、男の子なので、おしっこは立ってするようにしました。日中の失敗は2度くらいで、あとは順調に進み、夜もほぼ失敗がなかったため、3歳半で完全におむつ卒業となりました。
よく言われることですが、失敗しても怒らない準備が必要だと思います。できるだけ親側もトレーニングに集中できると早いと思います。何歳だからと焦らず、親子ともに乗り越えていけると良いですね。
2歳半で完了
男の子の母です。おむつを外すトレーニングを始めたのは2歳過ぎから。当時息子が大好きだったアンパンマンのおまるを買ったのがきっかけでした。
1歳代からおむつをはいたままでも「チー」とおしっこの真似をしていたので、2歳になったのをいい機会だと捉えはじめました。子供は5月末生まれだったので、家ではパンツをさせました。初めは何度も失敗し、床はおしっこで水浸し、うんちは転がっていることもあり大変でした。でも、周囲から「あまり怒らずに寛容に」と言われていたので、構わずやらせていました。
しかし、2か月たっても3か月たっても失敗ばかりで、季節が寒くなり床を拭くのもつらくなったので、途中でやめました。
おむつに戻そうと決めた途端、おむつはかさばって嫌だったのか、なんとなくおまるでトイレをするようになりました。それからは、おしっこはおまるで、うんちはトイレでするようになりました。
下に妹が生まれたせいもあったのか、夜もおむつを嫌がるようになり、本人が拒否するのでしぶしぶパンツを了承しました。息子は小さい頃からあまり夜はおむつが濡れない子だったので、そんなに苦労することなく、いつの間にか2歳半で完全に卒業していました。
2歳半で完了
子どもは女の子で、おむつが外れたのは2歳半でした。言葉がはっきり話せるようになってきたのがきっかけで、こちらの話を理解し、子どもの話もはっきりわかるようになってきたので、少しずつ「トイレ行こうか」などの言葉をかけるようにしていきました。
また、時間でトイレに連れていき便座に座らせるようにしました。習慣づけてくると、子どもも次第にトイレに行かなくてはならないと意識するようになるのか、自然と「おしっこ」や「うんち」「トイレ」と言うようになりました。それで外れたのだと思います。
これからおむつを外す方は、ゆっくり焦らず子供のペースでやっていくのがいいと思います。
2歳半でおむつ卒業!
私の息子は、2歳半でおむつがとれて、トイレでベビー用便座をつけて座っておしっこできるようになりました。おむつを外すトレーニング自体は、1歳半くらいからはじめました。
おむつにおしっこをした後に、おむつをとってパンツをはかせて、30分毎に「しーする?しーしたい?」と声をかけるようにしました。
最初は、息子も「しーする、しーしたい」と繰り返すだけで、何回もおしっこを漏らしていました。そのたびに、「まあ初めから上手くなんていかない、できないのが当たり前、できたらラッキー!」くらいの軽い気持ちで考えていました。
たまにトイレでおしっこできた時には、大げさに褒めてあげました。何回も同じ事を繰り返していくうちに、子どもはおしっこがしたい気持ちを実感できてくると思うので、焦らずにコツコツと声かけすることと、気長に見守ってあげてください。ママのストレスも減ります。
3歳半で完了
現在保育所に通う6歳の男の子ですが、おむつが外れた年齢は3歳半でした。3歳から保育所に入所したことがトレーニングを開始したきっかけで、昼間は普通のパンツで過ごし、夜はお休み用の紙おむつをしていました。
保育所のトレーニングのおかげで、昼間、家で過ごしているときは、2時間おきに声を掛けるだけで、すっとできるようになりました。
夜は、朝までおむつを汚さずに起きられる日が多くなってきたことから、思い切って普通のパンツに変えました。その際に、布団が汚れないように、シングルサイズのおねしょパッドを敷きました。
夜寝る前には、必ず一緒にトイレにいって、更に夜中にトイレに連れていく日々が続きました。それをひたすら続けた感じですが、それでもやはりおねしょをしてしまうことがありましたが、おねしょパッドをしていましたので、問題ありませんでした。
トレーニングは、怒らないことが一番です。イライラすると子供にも伝わってしまうので、トレーニングが進まないと思います。おねしょしても大丈夫なようにおねしょパッドを事前に敷いておく等、初めから準備をしておけば、笑顔でトレーニングを進めることができると思います。
昼は3歳半で完了、夜は12歳まで続きました
3人の子供を持つ母です。一番おむつが外れなかった、今は18歳になる息子の話をしたいと思います。
おむつは昼間は3歳半くらいで外れました。年子の妹と一緒に、トイレの便座に子供用の補助便座を置いて、数時間に一回座らせて覚えさせようとしました。私のトイレを見学させたり、パパのトイレを見学させたり、いろいろ試しながらのトレーニングでした。夏の間はトレーニングパンツだけ履かせて頑張りましたが、なかなか上手くいかず、ほぼいつもパンツにおもらしでした。
昼間は3歳半で何とか取れましたが、夜のおねしょがずっと続いて、小学校に入ってからもおねしょパッドが外せませんでした。おむつをする程ではないけれど、パジャマまで濡れてしまうことがほぼ毎日で、修学旅行もパッドを持たせました。
12歳ごろになると、おねしょの回数は大分減って、中学生になる頃にはぱたりとなくなりました。病院に行こうか迷っていましたが、自然に治って良かったです。身長も体格もとても小柄だったので、そのせいだったのかなと思います。
おむつが外れるのは兄弟で一番遅い息子でしたが、個人差が非常に大きいものなので、あまり焦らずのんびりでいいと思います。
2歳9ヶ月で完了
我が家の子どもは女の子で、おむつが外れたのは2歳9ヶ月でした。育児書で1歳6ヶ月頃からトイトレという記事を見たので、その頃からトレーニングをスタート。
初めての子どもだったので何もわからず、本当にこんなに小さい頃からおむつが外れるのかなと、疑問に思いながらやっていました。まずは、洋式のトイレに乗せるだけの補助便座を買いました。かわいいと子どもが喜んで座ってくれるかなと思い、持ち手部分にキティちゃんがついているものを購入。おしっこが出る間隔もよくわからなかったのでとりあえず一日に何度か座らせていました。
しかし、なかなかトイレで出ることはなく、私の方もイライラしてしまいました。そして、イライラが伝わるのか、娘も座るのを嫌がるようになりました。
これではだめだと一時中断。それからしばらくして、二人目を出産したので実家に里帰りしました。その間、娘をトイレに誘ってくれたのは私の母です。
イライラしない人が誘ってくれる方がいいのかもしれないと、私はノータッチでいることにしました。やはりそれが良かったようで、里帰り中におむつを外すことができました。
なかなかうまくいかずにイライラすることもあると思いますが、そんなときは旦那さんなど違う人にバトンタッチしてみるのもいいかもしれません。また、私の経験から1歳6ヶ月は早すぎたと思うので、焦らず2歳を過ぎてから始めても大丈夫だと思いますよ。
3歳半までおむつをしていました
男の子でマイペースな性格の子供です。3歳半までおむつをしていました。育児書などで2歳の夏にトイトレを始めましょうとあったので、パンツにさせて頑張っていたのですが、ぜんぜんできずにおむつで用を足してしまっていました。
家のトイレに補助便座を置いたり、リビングのほうが安心できるかなと思っておまるも用意したのですが、ぜんぜんできません。
他の友だちは全員おむつが取れているのに、うちの子だけできなくてかなり焦ったし悩みました。しかも、幼稚園の入園手続きのときに、おむつは取れていますかと聞かれたのです。でも、正直に答えて、ちゃんと入園許可をもらえてほっとしました。
おむつが取れなくて悩んでいるママに言えるのは、焦って取ろうとしても親子ともしんどいということです。その子なりの時期があるものですので、取れるときには1日でできるようになったりします。
うちはマイペースな性格だったので遅かったのかななんて今では思えます。かならずできるようになるものなので、気長に取り組むのが一番です。
3歳を過ぎてから完了
女の子の3人姉妹ですが、3人ともおむつが外れたのは3歳を過ぎてからでした。トレーニング自体も3歳を過ぎてから開始し、3人とも2~3週間ではずれました。
トレーニング方法としては、とにかく子供が行きたがらなくても時計を見ながら1時間おきにトイレに連れていき、座らせるという方法です。そして、きちんとできたら大げさに褒めるようにしていました。
私自身トイトレに全く気合を入れていなかったので、周りに比べると随分遅いスタートでしたが、ストレスを溜めながら必死で早い時期からトレーニングをしている他のママ友を見て、正直理解に苦しみました。
どんなに早い時期からトレーニングを開始していても、完全に取れる時期はなんだかんだでそんなに大差なかったので、親にも子にもストレスになるようなら、ゆっくり気楽にする方が良いと思います。
3歳ちょっと過ぎに完了
年少さんの男の子です。3歳になったと同時に未就園児クラスに入園させたかったので、2歳11ヵ月からトイトレを始めてみました。
最初は3層のトレーニングパンツにパットを付けたものを昼間だけ履かせてみました。ちょうど暑い季節だったためか、お尻がゴワゴワしているのがとても嫌だったようで、履かせても履かせても脱いでしまっていました。
仕方がないので、普通のパンツを履かせてトイトレすることにしました。案の定、気が付いた時は床にオシッコの水たまりができていました。しかし、パンツがビショビショになってしまうのが気持ち悪かったらしく、「おしっこしたい!」とすぐに教えてくれるようになりました。
息子の場合、思いがけず簡単にトイトレが終わったので、私が拍子抜けしてしまいました。何がきっかけになるか分からないので、固定概念にとらわれず、わが子の様子を見て判断するのが良いと思います。
2歳半で完全完了
現在7歳の娘がいます。娘がおむつを外したのは、2歳半頃でした。元々便秘が強く、いきみやすいように7か月ころから、おまるに座る練習をしていました。そして、便に関しては、出たくなると隠れるという娘の癖が分かったので、そのタイミングで誘導し、1歳半くらいでおまるでうんちが出来るようになりました。
また、1歳半から保育園に行きはじめたのですが、そこでは布おむつを持ってくるように言われました。布おむつで排尿すると気持ちが悪いという感覚を覚えること、そして2時間ごとにトイレに誘導するというトイトレが始まりました。それから徐々にトイレで出来るようになり、2歳で昼間のおむつは外すことができました。
問題は、やはり夜間です。でも、だんだん気温が温かくなり、夜の排尿がなくなったこともあり、2歳半でおむつも完全に外すことが出来ました。
3歳過ぎてから完了
子供は女の子です。おむつが外れた年齢は、3歳過ぎくらいです。おむつを外すトレーニングを始めたのは1歳半過ぎくらい。正直、早すぎたなと反省しています。
私が行ったトレーニングは、まずはおまるからのスタートです。下半身をすっぽんぽんにして、「トイレしたくなったらおまるだよ」と教えたら、一週間足らずで大小ともにおまるにできるようになりました。
しかし、それからが大変でした。トイレに移行させようとしたら全くできませんでした。でも、とりあえずパンツやトレーニングパンツをはかせ、根気強くこまめにトイレに連れて行ったり、「トイレは?」と声かけをしたりしました。
できるようになったと思ったらまた失敗するなど、何度も後戻りしました。結局トレーニングは1年以上かかって、やっとおむつを卒業しました。
おむつ外しトレーニングに悩んでいるママへアドバイスとしては、「焦らない」「他の子と比べない」「怒らない」の3点に尽きると思います。無理そうだなと思ったらスパっとトレーニングはやめておむつに戻す、という勇気が必要です。とにかく怒ることはマイナス効果しかありませんので、絶対に怒らないのがポイントです。
2歳半で完了
子供の性別は男の子です。うちの子がおむつが完全に外れたのは2歳6か月のことでした。トレーニングを始めたのは2歳を少し過ぎた頃。息子自身もある程度お話ができるようになり、私の言っていることも理解できるようになった頃からのスタートです。
最初は、トイレの近くにオマルを設置。そこに一日数回誘導し、ちゃんとトイレができた時には思いきり褒めてあげるようにしました。毎日誘導しているうちに、自分からおまるに座れるようになりました。
その次の段階としては、大人と同じようにトイレでする訓練です。トイレの便器の前にステップを置き、いつでも自分でトイレに行けるような環境を作ってあげました。
その頃には褒めるだけでなく、小さなラムネやキャンディーなどを、成功した時のご褒美にあげたりもしていました。また、失敗した時に感情的に怒らないようにも心掛けていました。
おむつ外しの遅い子、早い子がいるのは、本人の個性のようなものです。例えおむつ外しが遅くても焦らず、その時が来るのをサポートしながら見守ることが大切だと思います。
2歳2ヵ月で完了
女の子で、おむつは2歳2ヵ月で取れました。肌が弱い子で、紙おむつをするとおしりが赤くなりやすかったので、お出かけ以外は布おむつでした。
そのため、おむつ交換の回数が多く、おしっこの間隔を私がよく理解できていました。タオル地のパンツをはかせると、おしっこが足に伝わることですぐに教えてくれるようになりました。
トレーニングは、2歳を過ぎて気が向いたときだけしていました。「トイレに誘って座らせてみたり、トイレの歌を歌ったり、「おしっこボタンスイッチオン」と言って、おへそを押してあげると喜びました。
そのうち、おしっこボタンを押すと、おしっこをするようになりました。トレーニングは本人のやる気を起こすことが大切です。やる気が出ると、喜んでトイレに行ってくれます。
先輩ママの体験談から学ぶトイトレのポイント
多くの方の体験談から、おむつが外れる時期やトイトレの進め方には大きな個人差があることが分かりました。早めに外れたお子さんもいれば、3歳半を過ぎてから、あるいは夜間は小学校に入ってからも時間がかかったお子さんもいます。夜のおむつは昼間とは別のものと考えて、寝具の準備をしながら気長に待った方が多いのも共通点です。
これらの経験談から、トイレトレーニングを進める上で大切なポイントをまとめます。
- お子さんの準備が整うのを待つ:排泄の間隔が2~3時間空く、言葉で意思表示ができる、おむつが濡れて気持ち悪いと感じるなど、身体的・精神的な準備が整ってから開始するとスムーズに進みやすいです。
- 焦らず、他の子と比べない:トイトレ開始時期が早くても、完了時期には大きな差がないことが多いです。周りと比較せず、その子のペースを見守りましょう。
- 失敗しても絶対に怒らない:失敗は当たり前と考え、「できたらラッキー」くらいの気持ちで取り組みましょう。怒ってしまうと、トイレを嫌がるようになり、トレーニングが長期化する原因になります。
- 成功体験を大げさに褒める:小さな成功でも、大げさに褒めることでお子さんのやる気を引き出し、トイトレをポジティブなものにしましょう。
- 環境やタイミングを工夫する:補助便座やおまる、ご褒美、家族の協力(バトンタッチ)、夏場の薄着、布パンツの活用など、色々な方法を試してみるのも効果的です。
最も大切なのは、保護者の方が笑顔でいることです。お子さんの成長を信じて、気長に取り組んでいきましょう。
おむつはずれが遅い子・早い子に見られる傾向
「遅い子には何か特徴があるのだろうか」と気になる方は多いはずです。体験談を並べてみると、遅い早いを分けているのは能力ではなく、いくつかの条件の組み合わせでした。
| 比べる点 | 早く外れた子に多かった状況 | 時間がかかった子に多かった状況 |
|---|---|---|
| 始めたタイミング | 排泄の間隔が空き、言葉で伝えられるようになってから | 育児書の月齢に合わせて、様子が整う前に開始 |
| 濡れた感覚 | 布おむつやタオル地のパンツで気持ち悪さが伝わっていた | 吸収のよいおむつで濡れた感覚が分かりにくい |
| 気質 | まわりの真似をしたがる、負けん気が出ている | マイペース、自分のタイミングを大事にする |
| 環境 | 園で同じクラスの子と一斉に取り組んだ | 家庭で一人だけ取り組み、見本が身近にない |
| 季節 | 薄着で洗濯も乾きやすい夏に集中して進めた | 寒い時期に始めて床拭きや着替えの負担が大きかった |
| 大人の余裕 | 誘う人が落ち着いていられた | 下の子の出産などで手が回りにくかった |
なぜ気質の差がこれほど出るのでしょうか。トイレでの排泄は、体の感覚に気づく、我慢する、大人に伝える、移動する、衣服を下げる、という複数の動作を順番につなぐ作業です。マイペースなお子さんは、遊びに没頭している最中の中断を嫌う傾向があり、この連鎖の入り口である「気づいて中断する」段階でつまずきやすくなります。逆に、まわりを見て真似したい気持ちが強いお子さんは、友だちがトイレに行く姿がそのまま動機になるため、同じ手順があっという間につながります。つまり遅い早いは、意欲や賢さの差ではなく、動機のスイッチがどこにあるかの違いです。マイペースなお子さんの場合は、「終わったらトイレね」と遊びの区切りを先に予告しておくだけで、驚くほど素直に応じることがあります。
体験談の中にも「うちはマイペースな性格だったので遅かったのかな」という振り返りがありました。時間がかかったことは、その子の個性の表れとして受け取って大丈夫です。
おむつを外す時期が以前より遅くなっているのはなぜ?
祖父母世代から「私たちの頃は1歳で外れていた」と言われて戸惑う方も少なくありません。実際、卒業の時期が以前より後ろにずれてきた背景には、いくつかの生活の変化があります。
ひとつめは、おむつの性能が上がったことです。濡れても表面がさらっとしている紙おむつが主流になり、お子さん自身が「気持ち悪い」と感じにくくなりました。かつての布おむつは濡れるとすぐ分かるため、大人が交換に追われる代わりに、お子さんは早い段階で感覚を覚えていました。体験談でも、布おむつやタオル地のパンツを使った方が「すぐに教えてくれるようになった」と語っています。
ふたつめは、大人の生活時間の変化です。共働きの家庭が増え、平日の日中に何度も着替えと床拭きをくり返す進め方が難しくなりました。まとまった時間が取れる週末や長期休みに合わせて始める家庭が増えれば、その分だけ開始が後ろにずれます。
みっつめは、考え方そのものの変化です。年齢で区切って急がせるのではなく、こども自身の準備が整うのを待つ進め方が広く共有されるようになりました。こども家庭庁が所管する保育所保育指針でも、排泄の自立は大人の援助を受けながらこども自身が「しようとする」姿を育てるものとして位置づけられています。園でも、月齢で一律に進めるより、一人ひとりの様子に合わせる方針が一般的です。
つまり、遅くなっているのは家庭の努力不足ではなく、道具と暮らし方と考え方が変わった結果です。祖父母世代の記憶と比べて落ち込む必要はまったくありません。
おむつはずしのやり方は五つの段階に分けて考える
やり方が分からないという場合は、いきなりパンツにするのではなく、段階に分けて考えると迷いません。
第一段階は、記録をとることから。おむつを替えるたびに時間をメモして、二日から三日ほど眺めます。「起きてすぐ」「お昼寝のあと」「おやつの30分後」といった、そのお子さんの出やすい時間帯が見えてきます。ここを飛ばすと、出ていない時間に何度も座らせることになり、お互いに疲れてしまいます。
第二段階は、トイレを楽しい場所にすること。まだ座らせなくてかまいません。大人が使う様子を見せたり、好きなキャラクターのシールを貼ったり、電気をつけて明るくしておくだけでも十分です。体験談にあるように、好きなキャラクターのおまるや補助便座が入り口になった例も多くあります。
第三段階は、出やすい時間帯に座ってみること。「出そう?」ではなく「座るだけしてみよう」と誘うのがコツです。出なくても「座れたね」で終わります。
「おしっこ出そう?」「でない」
この会話でやめてしまうと次につながりません。かわりに、こう言い換えてみてください。
「トイレの電気つける係、お願いしてもいい?」「うん」
役割をお願いする形にすると、トイレに向かう足が動きやすくなります。
第四段階は、パンツで過ごす時間をつくること。最初から一日中でなくてかまいません。「午前中だけ」「家にいる日だけ」で十分です。濡れた感覚が伝わるタオル地のパンツや、洗濯と乾燥がしやすい季節を選ぶと、大人の負担が軽くなります。
第五段階は、自分から言えるようになるのを待つこと。ここが最後の山です。声をかければできる状態から、自分で気づいて言える状態に移るまでには、数週間から数か月かかることもあります。この時期は失敗が増えて見えますが、後戻りではなく、大人の合図から自分の感覚へと主導権が移っている途中です。
1歳でおむつ卒業を目指すときに考えておきたいこと
「1歳のうちに外れた」という話を聞いて、自分も始めようか迷う方もいます。1歳台から始めること自体は問題ありませんが、進め方の中身が2歳以降とは変わります。
1歳台は、言葉で伝えるより先に、大人が時間で誘って成功させる形が中心になります。体験談でも、7か月頃からおまるに座る練習をした方や、1歳半から保育園で2時間ごとに誘導してもらった方が、2歳前後で昼間のおむつを外しています。一方で、1歳半から始めて途中で中断し、結果として3歳過ぎまでかかった方もいました。同じ時期に始めても、この差が出ます。
分かれ目になるのは、誘う側に余裕があるかどうかです。1歳台の進め方は、お子さんの自覚よりも大人の観察と手数に頼る割合が高くなります。下の子の出産が近い、仕事が繁忙期、といった時期に重なると、大人のイライラが伝わって、かえって座るのを嫌がるようになります。始めるかどうかは、月齢ではなく、この先の数か月に手をかけられるかどうかで判断すると失敗しにくいです。
うんちだけおむつが続くときは、姿勢と安心感を見直す
おしっこはトイレでできるのに、うんちだけはおむつでないと出せない。この段階で止まるお子さんは珍しくありません。体験談でも、おしっこはおまる、うんちはトイレと使い分けていた例や、出たくなると隠れる癖に気づいて誘導した例が語られています。
なぜうんちだけ残るのか。理由は大きく二つあります。ひとつは姿勢の問題です。足が床や台に着いていないと、いきむときに力の入れどころがなく、落ち着きません。便座に座ったときに足がぶらぶらしているなら、踏み台を置くだけで様子が変わることがあります。体験談にも、便器の前にステップを置いて自分で行ける環境をつくった例がありました。
もうひとつは安心感の問題です。うんちのときは時間がかかるため、その間ひとりで待つのが心細かったり、部屋の隅やカーテンの裏など、いつもの落ち着ける場所でないと集中できなかったりします。「出たくなったら隠れる」という行動は、その子が自分で見つけた落ち着ける方法です。
取り組み方としては、次の順番が現実的です。まず、隠れる場所やそぶりを覚えておく。次に、その様子が出たら「おむつのままでいいから、トイレの中でしてみようか」と誘い、場所だけを移します。トイレの中でおむつのまま成功できたら、次はおむつをゆるく当てた状態で便座に座る、その次におむつを外して便座に座る、と一段ずつ進めます。
「ここじゃないといや」「じゃあ、おむつのままでいいよ。ドアは開けておくね」
この一言で応じてくれることもあります。場所と道具を同時に変えないのが、うんちの段階を進めるいちばんの近道です。
進まないときのつまずき別の対処法
行き詰まったときは、原因ごとに手当てを変えると動き出します。
| つまずき | 起きている理由 | 試したいこと |
|---|---|---|
| 座るのを嫌がる | 誘われる場面が緊張につながっている | 誘う人を交代する、しばらくおむつに戻して間を置く |
| できていたのに戻った | 下の子の誕生や進級など環境の変化 | 甘えを受けとめる時間を優先し、進度は据え置く |
| 遊びを中断できない | 切りかえの予告がない | 「この一回が終わったら」と先に見通しを伝える |
| 園ではできて家ではできない | 手順や道具が家と園で違う | 踏み台の高さや誘う間隔を園に合わせる |
| 床の後始末がつらい | 寒い時期に本格的に始めている | 洗濯が乾きやすい季節まで待つ、範囲を一部屋に限る |
| 夜だけ濡れる | 昼間の自立とは別のペースで進む | 寝具に防水パッドを敷いて、昼間の進度と切り離して考える |
いちど中断する判断は、後退ではありません。体験談でも、「無理そうだなと思ったらスパっとトレーニングはやめておむつに戻す、という勇気が必要」と語られています。おむつに戻したあとに、お子さんの方から動き出した例も複数ありました。
入園を控えているときの伝え方と準備
幼稚園の願書や面接で「おむつは取れていますか」と聞かれるのが不安、という声はとても多いものです。体験談でも、正直に答えて入園許可をもらえた方がいました。
園が知りたいのは、完了しているかどうかよりも、今どの段階にいて、どんな手助けが要るのかです。伝えるときは、次の三点をそろえると話が早く進みます。ひとつめは今の状況(自分から言えるか、誘えばできるか、おむつのままか)。ふたつめは家庭で使っている手順(誘う間隔、踏み台の有無、決まった言葉かけ)。みっつめは持ち物の準備(着替えの枚数、汚れ物を入れる袋)。
入園までに完了させようと逆算して詰め込むと、時期が近づくほど親子ともに苦しくなります。それよりも、着替えを自分で持ってくる、袋に入れる、といった身の回りの動作を練習しておいた方が、園生活での本人の負担が軽くなります。園の方針や準備物は入園説明会の案内に沿って確認し、迷う点は事前に問い合わせておくと安心です。お住まいの自治体の子育て相談の窓口でも、進め方の見通しについて相談できます。
パパや家族と分担すると進みやすくなる
トイトレは、誘う人がひとりに固定されると行き詰まりやすい取り組みです。体験談でも、母親が手を引いて祖母が誘ったことで進んだ例、父親のトイレを見学させた例が語られています。
分担するときは、時間帯で切ると分かりやすいです。朝の身支度の時間は一方、夕方から入浴前はもう一方、といった具合です。誘い方の言葉と間隔だけをそろえておけば、担当が変わっても混乱しません。
もうひとつ効果が大きいのは、成功を共有する場をつくることです。夕食のときに「今日、自分から教えてくれたんだよ」と本人の前で話すと、次の日の意欲につながります。反対に、失敗の回数を報告し合うのは避けたほうが賢明です。数える対象を成功だけに絞ると、大人の気持ちも軽くなります。
おむつはずれによくある質問
Q おむつ卒業の平均は何歳ですか
全国を対象にした公的な統計は示されていません。この記事の15人の体験談では、昼間の完了が2歳後半から3歳半に集まり、いちばん早い方が2歳2か月、遅い方が3歳半でした。
Q 早く始めれば早く終わりますか
体験談の集計では、1年以上早く始めても完了時期の差は半年から1年ほどでした。準備が整ってから始めた方が、短期間で終わっている傾向があります。
Q おむつはずれが遅い子に共通する特徴はありますか
マイペースな気質、濡れた感覚が伝わりにくいおむつ、寒い季節に始めた、身近に真似できる見本がない、といった条件が重なった場合に時間がかかりやすいようです。能力の差ではありません。
Q うんちのおむつはいつまで続きますか
おしっこが終わったあとに数週間から数か月残ることがよくあります。足が着く踏み台を用意し、場所と道具を一度に変えないことがいちばんの近道です。
Q 夜のおむつも一緒に外すべきですか
昼間と夜は別のペースで進みます。朝までおむつが濡れていない日が続いてきたら、寝具に防水パッドを敷いた上で外してみる方が多いです。夜だけ長く続く場合も、体験談のように時間の経過とともに落ち着いていきます。
Q いちど中断してもいいですか
問題ありません。おむつに戻したあとに、お子さんの方から動き出した例が体験談にも複数あります。再開したときは、以前より短い期間で進むことが多いようです。
おむつはずれのゴールは家庭ごとに違ってかまわない
15人の体験談を並べて見えてきたのは、進め方も期間も、きっかけも、家庭ごとにまったく違うという事実です。好きなキャラクターのおまるが入り口になった家庭、園で友だちと一斉に取り組んだ家庭、パンツがびしょびしょになる感覚が決め手になった家庭、いったんおむつに戻したことで動き出した家庭。共通しているのは、うまくいったやり方が、あらかじめ決まっていたわけではないという点です。
今できることは、記録をとって出やすい時間を知ること、座るだけの練習を楽しい形で用意すること、そして誘う人に余裕があるかどうかを確かめること。この三つがそろえば、時期は自然にやってきます。
子育ての現場では、進まない時期ほど周囲の話が耳に入って苦しくなるものです。けれど焦って進めた家庭が早く終わったわけではないことは、この15人の記録がはっきり示しています。今日うまくいかなかったとしても、それは明日の準備が進んでいる途中です。お子さんの様子を見ながら、家庭のペースで進めていってください。


