子供用GPSによる防犯対策に関する記事

『子供にGPSを持たせるメリットは?知っておきたい防犯対策』

あなたは子供にGPSを持たせるのに賛成です?それとも反対?子供が事件に合わないように未然に防ぐためには、GPS機能が役立ちます。GPSについて正しい知識を身につけて、GPS機器の必要性を家族で検討し、子供と一緒に防犯意識を高めましょう。

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子供用GPSで安心!安全!位置情報を確認するメリットは?

子供の成長は親として喜ばしいことですが、子供が一人で外出する機会が増えるようになると、ママとしては心配ですよね。子供の連れ去りの事件などについてのニュースを聞くと、胸が痛むのと同時にと不安になってしまうはず。

今や、ストラップをひっぱると、けたたましいアラームが鳴る防犯ブザーを子供が持たせることは、当たり前になりつつありますが、防犯ブザーを鳴らしても周囲に人がいなかったり、途中で電池が切れてしまったら意味がありません。

そのため、最近は子供の防犯対策として、GPS機能が付いたスマホや端末を持たせる家庭が増えているのです。

そこで、ここではGPSについて何となくは知っているけれど、詳しくは分からない…というママのために、GPSを使った安全対策をご紹介。機能や弱点を踏まえて、子供の防犯対策に役立てましょう。

GPS機能を使って何ができるの?

GPS(Global Positioning System)は「全地球測位システム」といって、人工衛星からの電波を使って現在位置を特定するためのシステムです。

特に、最近のGPS機能を内蔵したスマホや携帯電話、GPS端末を使うと次のようなことが分かります。

1現在位置を確認する

GPS機能を内蔵した機器を子供に持たせることで、現在位置を地図上で確認することができます。子供が今どこにいるのかが分かるので、ママとしても安心ですよね。

この機能は子供の帰宅が遅い時や、目的地に到着したかどうかを確認したいときに便利です。

2指定エリアを設定する

エリアを設定することで、決められたエリアへの出入りを確認することができます。これによって、「今、学校から出た」とか「そろそろ家に帰ってくる」など情報を得ることができます。

万が一、連れ去りに遭ってエリア外に出た場合は、すぐに分かるので防犯対策にピッタリです。

3決まった時間に位置を知らせる

帰宅時間や習い事に出かける時間などを設定しておくことで、決まった時間の子供の行動を確認することができるようになっています。

製品によっては、持っている人に動きがあった場合に知らせる機能もあるため、いちいち確認している時間がないという忙しいママに役立ちます。

4緊急事態を知らせる

緊急ボタンを押したり、ストラップ引っ張ったりするだけで、緊急で位置情報を通知することができます。スマホや携帯電話の中には、不審者をカメラで撮影した画像を自動で送信する優れた機能があるものも。

特に、子供はいざという時に体が思うように動かないものなので、このような機能があれば安心ですね。

5警備会社に通報する

緊急事態が起こった場合、子供の居場所が分かっていても、ママがすぐに駆け付けられるというわけではありません。そんな時、大手携帯電話会社には、警備会社に通報したり、警備員が現場に急行してくれる有料のサービスがあります。

事前に契約をしておくことで、緊急事態が起こった際に警備会社に直接連絡がいくので、不足の事態に対処できます。

GPS機能を搭載した製品にはどんな特徴があるの?

GPS機能を搭載した製品にはメリットとデメリットがあります。購入する際は、それぞれの特徴を比較して、どれが目的に合っているのか、検討してみるといいでしょう。

ここでは、それぞれの機器のメリットとデメリットを紹介します。

スマートフォンや携帯電話

スマートフォンや携帯電話は、GPS機能以外にもさまざまな機能が搭載されているのが特徴です。スマートフォンや携帯電話をGPS機器として使う場合、次のようなメリットやデメリットがあります。

メリット

電話での通話やメールで直接やりとりができるため、緊急時にすぐに連絡をとることができます。

また、子供が電話に出られない時にメッセージを残すことができ、子供がメールを読んだかどうか確認できる機能がついているものもあります。さらに、災害を起こった際の緊急速報の受信や伝言板の使用などにも活用できます。

中には、故意にバッテリーを外そうとしたり、電源を切ろうとしたりすると通知が届くタイプもあるので、不足の事態にいち早く気づくことができます。

デメリット

携帯電話やスマートフォン、学校によっては持ち込みが禁止されている場合があるので、いくら親が持たせたいと思っても、常に子供に身に付けさせるのは難しい場合がります、

インターネットに気軽にアクセスできるため、家族以外とのメールのやり取りや有害サイトを閲覧してしまう可能性もあるので、メールの受信やサイトの閲覧に制限をかける必要があります。

さらに、持っていると目立つため、不審者などに見つかって電源を切られてしまう可能性があるので、いざという時に役に立たなくなることも考えられます。

GPS専用端末

GPS専用端末とは、GPS発信機などのようにGPS機能のみが搭載されている機器のことで、腕時計タイプやキーホルダータイプなどコンパクトになのが特徴です。

GPS専用端末を使う場合、次のようなメリットやデメリットがあります。

メリット

何と言ってもコンパクトなので持ち歩いても目立ちません。

子供の通学の際にカバンの中に忍ばせることが可能なので、周囲の大人に気づかれることなく、ママはこっそり子供の安全を確認することができます。

また、機能がGPSに特化していて余計な機能がついていない分、子供でも簡単に使えるし、万が一紛失した場合も悪用されることがありません。

デメリット

GPS専用端末は、通話やメールなどのやりとりができないのが最大のデメリットです。

緊急事態が起こった場合、たとえ子供の位置を確認できたとしても、直接連絡をとることができません。そのため、電波が届かない場所に子供がいると、探すことが難しくなります。

また、コンパクトなので失くしやすいため、普段から失くさないよう子供に言い聞かせておく必要があります。

おすすめのスマホアプリ

簡単に、しかもお金をかけずにGPSで子供の居場所を知ることができたら・・・そんなママには、お得な無料のスマホアプリがおすすめです。

次のようなアプリをダウンロードしておけば、気軽にGPS機器を活用することができます。

Life360-子供の見守り、家族と位置情報共有アプリ

子供の位置だけでなく、家族全員で居場所を共有できる優れもの。家族間でメッセージを送ったりチャットをしたりできる機能の他、リストも共有できます。

一般的に、GPSで位置検索を行うとバッテリーをかなり消耗しますが、このアプリは最小限のバッテリー消費量を実現しています。

ドコナノ

家族全員の位置を確認できる機能はもちろんのこと、プライベートを守りたい大人は、「秘密モード」「承認モード」の位置設定モードの選択が可能です。

さらに、緊急時には自動的に電話をかける機能もあるので、緊急事態にも迅速に対応することができます。

Zenly 位置情報アプリ

登録した家族や友達の位置情報をリアルタイムで正確に知ることができる他、相手の携帯の電池残量まで知ることができます。

絵文字を簡単に送受信することもできるので、メッセージだけよりも子供には分かりやすいかもしれません。

知っておきたいGPS機器の弱点

GPS機器は、持たせておけば安心というわけではないことを理解した上で、正しく使用する必要があります。

これまでに起こった子供の連れ去り事件の中には、GPS携帯を持っていたことによって早期解決につながった事件もあります。ただし、次のような状況ではGPSが働かない恐れがあるため、くれぐれもGPSを過信してはいけません。

電波が届かない場所にいる

GPS機器は、GPS衛星からの電波によって位置を割り出しているため、電波が届きにくい場所にいると特定が難しくなってしまいます。特に、次のような状況では電波が届きにくいので注意しましょう。

  • 建物の中や地下
  • 高層ビルの谷間
  • 森やトンネルの中
  • 高架下や高圧電線の近く
  • 雨や雪など天候が悪い
  • 近くに電波を発しているスマホや携帯がある

バッテリー切れ

充電のし忘れや、長時間の使用によってバッテリーが切れてしまうと、GPS機能が働かなくなってしまいます。いざという時のために、バッテリーはこまめに充電しましょう。

また、もし故意に電源を切ろうとした場合、位置情報を知らせる機能が付いたタイプや、画面の電源が切れても本体の電源が切れないタイプもあるため、購入の際に確認するといいですね。

紛失や廃棄

GPS機器は身につけていないと意味がないため、移動中に失くしてしまったり、故意に捨てられてしまったりすると、位置情報を得ることはできません。

たとえ防水機能が付いているとしても、海や池など水の中に落としてしまうと、GPSの電波が弱くなってしまうので、位置の確定が難しくなります。

GPSとセットで行いたい防犯対策

GPS機能を搭載している機器には、メリットやデメリットがあることから、GPS機器にだけ頼るのではなく、他の防犯対策とセットで行うことで、その効果は高くなります。

万が一の時のためにも、日頃から子供と防犯対策について話し合っておくことで、親子揃って防犯意識を高めていくことが大切です。それでは、具体的にどのような防犯対策があるのかみていきましょう。

「いかのおすし」を徹底させる

警視庁で考案された防犯標語「いかのおすし」は、馴染みやすい単語で、防犯の心得を子供にも分かりやすく短い言葉で示してくれています。

「いかのおすし」では具体的に何を示しているのかを、ママから子供に分かりやすく教えてあげるといいですね。

「いかのおすし」とは?

  • いか:知らない人には、ついていかない
  • の:知らない人の車にらない
  • お:危ないと思ったら、おきな声を出す
  • す:その場から、ぐににげる
  • し:大人の人にらせる

日頃から不審者に出会った時の練習する

子供はいくら言い聞かせても、いざという時や予想外の出来事に上手く対処することができないものです。

そこで、実際に不審者に出会った時を想定して、「助けてー」など大声を出す練習や、走って逃げる練習を実際にやってみましょう。このような練習を通じて、子供の防犯意識のアップにもつながります。

行ってはいけない場所を決めておく

子供の連れ去りは下校時間などの、比較的明るい時間帯に起きているので、昼間だからといって安心していけません。

昼間でも人目につかない場所はいっぱいあることから、通学路以外の人気のない場所には近づかないように約束しましょう。子供は危険な場所という認識がないので、子供の行動範囲を日頃から知っておくといいでしょう。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪