やむなく離婚…子供に与える影響を最小限に!
離婚には様々な理由があります。離婚と聞くと悪いイメージが大半ですが、子供の将来の事を考えると、離婚をした方が良いケースもあります。
子供のために離婚したくない…と子供の気持ちを最優先に考えている方も多くいますが、愛情もなく、仮面夫婦や家庭内別居状態、夫婦喧嘩や罵り合いがあるとしたら…。
このまま夫婦を続けていることの方が子供にとっても良くない、と考えて離婚に踏み切ることもあるはずです。
そのようなケースの場合、どうすれば子供に与える影響を少なくできるのでしょう。
乳幼児期(0歳~2歳くらいまで)母親の愛情が必要です
離婚を決めるなら子供が赤ちゃんのうちにして、父親の記憶が残らない方が良い、と考える母親も少なくありません。 父親の過失により、やむを得ない理由で離婚するなら、そう考えるのも仕方のないことです。
注意しなくてはいけないのは、幼児期に母親の愛情がたっぷり与えられないと、子供は心が落ち着かず、いつも不安な状態になってしまうと言うこと。 経済的な事情で働くことは仕方ないとして、仕事以外の時間はできるだけ赤ちゃんと一緒に過ごし、愛情を注ぐようにしましょう。
幼児期(2,3歳~6歳くらいまで)は父親を欲しがる事も多い時期
この時期の子供は自我が確立し、自分と他人がわかるようになり、お友達にはお父さんという存在がいることに気付きます。
そのため「お父さんが欲しい」「お父さんはどこ?」とストレートに質問してくることがあります。
そのような場合、適当な嘘をつくことで、子供を余計に傷つけてしまうことがありますので、十分注意しましょう。
逆に、父親についてまったく触れず、何も言ってこない場合は少し心配です。 わざわざこちらから何度も話すことはありませんが、父親の話題が出たときにはきちんと説明してあげるようにしましょう。
学童期(6歳~12歳くらいまで)は会話を増やして
子供同士でも、「あそこの家は離婚したからママだけ」など理解し、その上で友人としてつきあうようになる時期でもあります。 どの時期で親が離婚したとしても、片親が父親でも母親でも、きちんと親の愛情が自分に向いているとわかっていれば子供は親を憎んだりはしないものです。 また、愛されて育った子供なら自分に自信がありますから、友人の中に自分に対して偏見を持って見る子がいれば、ちゃんと避けるようにもなります。
小学生の不登校や問題児になるなど心配してしまいますが、必ずしも片親だからといってなるわけではありません。 卑屈にならず、堂々と愛情をかけて育てていけばいいのです。
子供が不安な気持ちになったり、何か不満を抱えていたりするかどうかは、日々会話をしている親子ならわかります。放置せずに、泣いたり笑ったりしながら一緒に成長する気持ちで子供とぶつかるようにすれば、親の本気の態度を必ず子供は理解してくれます。
子供が愛情を感じる事で離婚への理解を深める
親の離婚はどの年齢の子供にとっても悲しく、寂しく、不安な気持ちになるものです。 さらに離婚後、親が恋愛をしたり、再婚をしたりすると子供は親の愛情を疑ったり、情緒不安定になることがあります。
けれど片親が育てても再婚しても、子供にとって一番大切なのは親が第一に子供のことを考えていること!
子供と真剣に向き合う態度や、子供への愛情は子供にもちゃんと伝わります。
「嘘をついてごまかしたり、逃げたりしない!両親揃っている子供より絶対に幸せにする」
という覚悟を持ち、子供の幸せを願い、子供と向き合い続けた親に育てられた子供は、きっと幸せになれるはずです。