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子供のメンタルを鍛える!弱い心を強くするトレーニング10

子供のメンタルを鍛える!弱い心を強くするトレーニング10

子供のメンタルが弱くて心配なパパママ、そもそもメンタルとは何か、メンタルの弱い子の特徴や正しい強化方法を知って、ストレス社会を自力で乗り切れる強い子に育てましょう。メンタルヘルスについて知らずに強化方法を誤ると、逆に心が弱るため要注意です!

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子供のメンタルを鍛える!人前でも力を発揮できる強い心の育て方

まだ人格が形成されていない子供頃にメンタルを強く育てることは、精神疾患に苦しむ人が多いストレス社会を生涯健康に生きてもらうためにも、親にとって重要な課題。それには子供の頃からの「メンタル強化トレーニング」が大切です!

ストレスの原因は年齢や環境により異なりますが、日ごろから正しいメンタルの鍛え方をされた子供は、困難に立ち向かう力がアップします。無理なく子供のメンタルを鍛えましょう。

メンタルとは?

メンタル(mental)とは、「精神の」「心の」「知能の」「そらの」「精神病の」といった意味を持つ形容詞です。日本人が「メンタル」と言う場合、主に「精神の」「心の」という意味で使われています。

通常メンタルは「強い」と「弱い」で表現されますが、本人の持つ傷つきやすさ(感受性の弱さ)だけがメンタルの弱さとは言えません。強いダメージを受ける出来事があっても、そこから素早く立ち直れる力があれば「メンタルが強い」と言えます。

逆に感受性がそれほど強くない子供でも、育て方や環境次第でメンタルが弱くなったり、精神疾患になったりすることがあります。つまり子供の頃のメンタルの強さ弱さは、本人の持つ気質だけでなく環境にも起因しているのです。

メンタルが弱い子供に見られる特徴

グレーな空

同じ言葉を言われても傷つきやすい子と何も感じない子がいるように、物事の感じ方は子供によってまちまち。それも個性の一環ですので「メンタルが弱いのかしら」とマイナスに捉えすぎる必要はありません

ただし年齢による波と捉えて軽視することで、隠れた心の病気を見落としてしまうこともあります。自分の子供に次のような繊細さやメンタルの弱さがないか、現状をしっかりと把握してメンタル強化に役立てましょう。

大人の顔色を伺う

兄弟

大人の顔色を伺うという行為は、自己否定されたくない、褒められたい、嫌われたくない、怒られたくないといった自信のなさや安心安全を脅かされる恐怖などの子供の精神的な不安定さの表れ。一見大人の言うことをきちんと聞けるいい子のように感じますが、不安定な精神状態でメンタルを強くすることは困難なため厳しさは逆効果です。

子供の世界は親とのかかわりが基本。そのため親が「あなたは何をさせても駄目ね」「Aちゃんはできるのにどうしてあなたはできないの!」などと無意識に子供の行為ではなく人格を否定したり、友達や兄弟と比較したりと厳しく接し続けると、子供は自分の意見ではなく「お母さんが喜ぶ方はどちらかな?」と考え行動するようになってしまいます。

メンタルの弱さゆえに自分の興味のあることや本当の気持ちを見失っているため、自我の確立が困難になり人の意見に左右されて自分では何も決められない大人になり、自立に支障をきたしてしまうこともあります。

自分に自信がない

自分に自信がない子供は成功体験が乏しく自己イメージも悪く、当然自己肯定感や自己有用感も低いためメンタル面でも不安定になりやすい傾向があります。

子供に悪影響だと知っていても「ダメ、ダメ」と子供の意見をむげに否定したり、「○○しないとおやつなしだよ」と脅したりしてしつけをすると、子供は自分に自信が持てなくなります。

また、「あなたはダメね」「だらしがない子」などと子供に言って否定的な人格へのレッテル貼りをすると、子供は親から言われたネガティブなレッテル(一方的な評価)で自己イメージを作り上げてしまうため、自分に自信が持てなくなってしまいます。

親が人格を否定する言葉を子供に投げかけ続けると、何かあった時に心を閉ざして親に伝えられない子になり、問題が大きくなってから発覚して騒ぎになることもありますので注意しましょう。

繊細で些細なことでも傷つく

子供の繊細さには持って生まれた気質も関係していますが、無菌室のような環境で育った子供は、傷つきやすいと言われています。

幼児期の子供は、幼児的万能感(自分は万能であるという感覚)を持っています。通常はイヤイヤ期などでイメージ通りに出来ない経験を重ねることで5歳頃には消失しますが、恵まれすぎる環境で失敗や挫折の経験が不足すると、いつまでも根拠のない万能感を持ち続けてしまい、結果的に打たれ弱い傷つきやすい子供や大人になってしまうのです。

つまり子供にとって良すぎる環境はマイナスとなる面もあるため、子育てにはバランスが重要なのです。

一度の失敗で嫌になる

失敗することやできないことを「恥ずかしいこと」と感じている子供は、一度の失敗で嫌になる傾向があります。これは幼い頃の失敗やリカバリーの経験が少ないこと、あるいは失敗へのネガティブなイメージが一因と考えられています。

子供が失敗しないように先回りして危険因子取り除くカーリングペアレントが海外でも問題視されていますが、失敗して周囲に迷惑をかけてしまう小さいときほど、親は危険のない範囲で見守ることが大切です。

また、親はつい目先の問題に心を奪われて子供の失敗を指摘しがちになりますが、将来を見据えて多少のケガや失敗を「大丈夫!いい経験ができたね」と大らかに受け止めてあげる懐の大きさが大切です。そうすることで「失敗すること=恥ずかしいこと」といった誤った認識を、子供に抱かせることを回避しやすくなります。

プレッシャーを感じ、人前で緊張しやすい

素直で優しい子供や責任感の強い子供は、「頑張らなきゃ」「成功しなきゃ」と自分自身でプレッシャーを与えすぎる傾向があります。そのため周囲の人が「大丈夫だよ」と励ましても耳に入らず、人前で緊張して実力を発揮できなくなったり、楽しめなくなったりしてしまいがち。

子供はママやパパが喜ぶ姿が大好きですので、親が「期待しているよ」「頑張れ!」と伝えることで自己イメージを高めてプラスになる子もいれば、もっと頑張って努力して喜ばせたいと素直ゆえに思い込んでしまうタイプもいるのです。

また、頑張っている子供への「頑張れ!」は、今の頑張りを認めずもっと努力を求めているというメッセージとなり、結果的にやる気を削いてしまうことがあります。これをアンダーマイニング効果と言います。「頑張れ」をやみくもに使っている人は、「楽しんでおいで!」と心が他人ではなく子供自身の喜びに向く声掛けをしてあげましょう。

子供のメンタルを鍛えるトレーニング10

サッカーなどのスポーツをしている子供のメンタルトレーニングが重要であることはよく知られていますが、小学校高学年や中学生といった思春期になれば、誰でも勉強やスポーツなどで忙しい日々をくじけないで乗り切れる精神力、人前でも緊張せず実力を発揮できるメンタルが必要になります。

けれどメンタルは一朝一夕で簡単に強くなるものではありません。幼児期から親子で無理なく取り組むことで、早い段階から将来に繋げていきましょう。

親子で限界値を知る

大切な場面での緊張は、誰にでもつきもの。ですからどのくらいの緊張ならば耐えられるのか、子供も大人も自分自身の限界値を知っておくことは大切です。

そのためにも親は大切な場面で「子供が緊張し過ぎている!」と気づいたら、子供と一緒に深呼吸をするなどの緊張を緩和する対応をしましょう

小さい頃から親がそうすることで、どのような状態が自分の限界に近い状態か、どうすれば気持ちをコントロールしやすくなるかなどを、子供が知ることができます。

ハードルの低い課題から取り組ませる

縄跳びをする子供

小さな成功体験をつみ重ねることで、子供は自信を育てることができます。

例えば縄跳びを50回飛ぶことを最終目標にしている場合、最初は1回、次は2回、そして5回へと少しずつ回数を増やし、ちょっと頑張れば超えられる低いハードルを設定するのです。

小さな目標設定により途中で子供がつまずいても、過去のできた段階を褒めればモチベーションを上げていくことができます。こうして少しずつ途中でくじけない自信を育んでいくのです。

反復練習をさせる

メンタルが弱い子供には、発表会や試合前に何度も繰り返し反復練習をすることで、体に覚えさせれば成功することを教えてあげ、子供が自主的に努力する姿を温かくサポートしてあげましょう。

「発表会で意識がなくなるほど緊張してしまう子でも、よく練習をしていれば無意識に指が動いて、気づかぬうちに弾けてしまうものだ」とあるベテランピアノ講師が言っていましたが、「努力に勝る天才なし」という名言があるように、成功している人は努力をして成果を出しているのです。

子供の失敗を責めずリカバリーさせる

今日から子供の失敗を責めるのは止めましょう。表に出さなくても内心ショックを受けている子供を責めても、百害あって一利なしです。それよりも、折角のリカバリー方法を学べるチャンスを親が逃さないように心掛けてください。

親に怒られながらリカバリーしても、自信をつけることはできません。怒らずに「こぼしたら拭いてきれいにすればいいんだよ」「いいお掃除の機会になったね」などと明るく失敗を乗り越える経験にしたり、「どうすればこぼさずに済んだかな?」と質問して考えさせたりして、次回の成功に繋げる方法を学ばせることが大切です

失敗を長時間引きずらない

過去の失敗を親が根に持ったり、ダラダラ叱ったりするのはマイナスです。

「気を付けて、危ないよ」と言ったそばから問題を起こすと、親もついカッとなったり呆れてため息がでたりしてしまいますが、長々と説明や注意を繰り返しても子供は怒られたショックで頭が真っ白になってしまい、メンタルを傷つけるだけで繰り返すことが多いんです。

それよりも「危ない!」と言って止めた後、穏やかに「怖かったね、ママびっくりして胸が苦しくなっちゃったよ」と子供を抱きしめた方がママの泣きそうな表情が子供の心に残って効果的です。注意は「短く、分かりやすく、1回」を心がけ、長々と怒らず優しいママに戻って、ママがどう感じたかを優しく話してあげましょう。

子供に前向きな会話や声掛けをする

親がポジティブな会話や言葉がけを心掛けることで、子供にも前向きな発想や感情が生まれやすくなります。

「だらだらしないで!」よりも、「ママ急いでいるから、急いでほしいの。助けて。お願い。」と頼んでしまった方が、の方が子供はすんなり動いてくれますし、相手への丁寧な頼み方も覚えられて一石二鳥。「パパに無視されたの」と言われたら、「きっとお仕事で疲れて眠かったんだね」と、理不尽なことを自分に都合よく考える発想を与えればよいのです。

ポジティブな会話や言葉がけが難しいママやパパは、リフレーミングを取り入れて見ましょう。ママやパパにもとってもプラスになります。

親子の信頼関係を育む

手をつなぐ親子

親が子供の一番の理解者になってあげれば、子供は常に心の拠り所があるため外に出ていく勇気を持てます。

特に男の子は楽しかったことや嬉しかったことは親に報告してくれますが、先生に注意されたこと、友達と喧嘩したことは報告してくれない傾向があります。けれど本当に辛い時や悲しいときほど誰かに相談できるようになること、これは成長すればするほど重要になります。

子供の頃は親がメンタルを支えてあげなければなりません。そのために日ごろから「ママやパパはあなたを愛している」と愛情表現し、子供にとって不都合な失敗などを聞いても、怒ったり不機嫌になったり責めたりせず、親に伝えられた勇気を褒めてあげましょう。そうすることで「困ったらパパやママに話そう」と思え、メンタルが強い大人へと成長しやすくなります

子供が意見を言いやすい環境を作る

特に子供が大人の顔色を伺う場合、日ごろから子供の意見を聞いて受け入れてあげる環境を整えてあげましょう。

「今日はどこの公園に遊びに行く?」「どの本を借りるか決めてみよう」など、小さなことから子供の意見を聞いてみましょう。そうすることで子供は自分の意見が尊重されていると自然に感じるようになり、メンタルを安定させることができます。

生活習慣を整えさせる

寝ている子供

子供の生活リズムを整えることは、メンタルを鍛える上でとても重要です。それは寝ている間に精神を安定させるホルモン「セロトニン」が分泌されるからです。

生活リズムが乱れている場合は、まず早起きから始めさせましょう。夜寝る前のTVやゲーム、スマホ、タブレットなどの使用も控え、興奮させないようにするなどの注意も必要です。

生活習慣を整えることでセロトニンの分泌が活発になれば、子供のメンタルは自然に強化されます。

10運動をさせる

公園で遊ぶ子供

セロトニンは運動を行うことでも分泌されます。日中に太陽の下で運動を行うことで、夜セロトニンが分泌されやすくなります。そのため特に未就園児は公園遊びやお散歩を、積極的に取り入れましょう。

心が弱る!子供のメンタルヘルスに要注意

公園の花

メンタルヘルスとは「心の健康」のことです。精神疾患で通院しているなど子供の心の病気が明らかになっていなくても、心が不健康な状態になっているためにメンタルが弱くなってしまうことはあります。

成長過程での一時的な不安定さのこともありますが、子供の鬱病など心の病気の初期サインであることもあり、そのような電池切れの状態で無理をさせると、余計に状態が悪化する可能性があります。

子供が成長すると心に抱える問題が複雑になりますので、「朝起きられないのは、子供の不定愁訴が原因かも!」など、子供の様子にメンタルが原因と思われる異変を感じたら、まずは子供の様子をしっかりと観察し、リラックスできる環境を整えてゆっくりと休ませましょう。

また、学校に通学できないなど日常生活に支障をきたしている場合は、早めに小児科医や精神医療の専門医に相談するようにしましょう。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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