初詣は神社へお参り~北海道/北陸新幹線で行ける神社20選
新年を迎えて最初の参拝である初詣、毎年行かれていますか。家族そろって必ず行くという人や、忙しくて行けていないという人などさまざまいることでしょう。近所の神社で初詣もいいですが、「今年の年末年始は家族旅行で…」と考えているなら、開通したばかりの北海道新幹線や北陸新幹線で遠くの神社に初詣に行ってみてはいかがでしょうか。今回は、初詣の由来やお参りの仕方などもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
初詣の由来
日本には古くから「年籠り(としごもり)」という習慣がありました。一家の長が大みそかの夜から元日の朝にかけて神社に籠り、新年を平和に過ごせるように祈願したことをいいます。それが大みそかの夜に参拝する「除夜詣」と、元日の朝に参拝する「元旦詣」に分かれ、「元旦詣」が今の初詣に変化したといわれています。
江戸時代までは、その年の恵方にある神社に参拝する「恵方参り」をするのが一般的でした。明治時代に入ると恵方参りの習慣が廃れ、有名な神社や地元の神社など好きなところに参拝するようになりました。これが現在の初詣のスタイルの成り立ちです。
初詣でお参りする期間
由来にもある通り、もともとは元旦に参拝するものでした。今でも多くの方が元旦や三が日の間に行きますが、1月7日までの松の内に行けば大丈夫とされています。松の内までというのもあくまで目安に過ぎないので、遅れてしまったからといってためらう必要はありません。お正月は親戚回りで忙しいという人も、落ち着いてからでいいので、新年を健やかに過ごせるよう神社に初詣に出かけてみてはいかがでしょうか。
北海道新幹線で行ける神社9選
2016年3月に新青森駅から新函館北斗駅の区間が開通したばかりの北海道新幹線。東北地方や北海道にも、東京からずいぶん行きやすくなりましたよね。これを機に、家族で北海道新幹線沿線の神社に行ってみてはいかがでしょうか。初めての神様にご挨拶することで知り合いの神様が増え、ご利益がさらに増えるかも…。
新函館北斗駅から行ける神社
北斗市(旧大野町)にある神社で、1060年に創建された説が正しいとすると北海道最古となります。幕末の箱館戦争の舞台でもあり、境内にあるイチイの木には現在でもその傷跡が残っています。
意富比神社(おおひじんじゃ)
TEL: 0138-77-8408
住所: 北海道北斗市本町2-8
木古内駅から行ける神社
松前藩の地頭であった河野加賀守源景広によって建てられた神社。神武天皇の母にあたる玉依姫命が祀られています。ご神体を清めるために選ばれた若者4人がふんどし姿で海に入っていく毎年1月に行われる「寒中みそぎ」祭りが全国的に知られています。
佐女川神社(さめがわじんじゃ)
TEL: 01392-2-2135
時間: 境内は通年開放
住所: 北海道上磯郡木古内町字木古内157-1
奥津軽いまべつ駅から行ける神社
五穀豊穣、商売繁盛、海上安全の神様が祀られています。青森県内で一番神様のご利益があるといわれているので、地元の人はもちろん遠方からも多くの人が訪れます。京都の伏見稲荷大社さながらの千本鳥居が見ものです。
高山稲荷神社(たかやまいなりじんじゃ)
TEL: 0173-56-2015
住所: 青森県つがる市牛潟町鷲野沢147
新青森駅から行ける神社
一条天皇の時代の陸奥守(むつのかみ)が蝦夷を鎮圧するために創建したのが起源といわれています。天明期に疫病が流行した際にこの神社で祈願したところ、病魔が退散したことから、病気や災難を祓い除く病厄除けの神様として崇敬を集めています。
盛岡駅から行ける神社
1680年に創建された八幡宮で、農業や工業、商業、学問、衣食住などの人間生活の根源の神様が祀られています。色鮮やかな彫刻が施された社殿が美しく、年中たくさんの参拝者でにぎわっています。
仙台駅から行ける神社
伊勢神宮を本宗とした神社。仙台大神宮の現在地は、伊達政宗の家臣であった茂庭周防の屋敷跡にあります。小ぢんまりしていますが街中にあるので、結婚式やお花見のスポットとしても根強い人気があります。
仙台大神宮(せんだいだいじんぐう)
TEL: 022-222-2113
住所: 宮城県仙台市青葉区片平1丁目3-6
大宮駅から行ける神社
2000年以上の歴史を持つといわれ、大宮の地名の由来にもなった神社。氷川神社は大宮を中心に、埼玉県や東京都、神奈川県に280社以上あります。毎年、年の初めは多くの参拝者で賑わっています。
上野駅から行ける神社
台東区上野にある神社で、上野動物園から不忍池に向かって歩いていくと赤い鳥居がみえてきます。上野の山を守護神とし、最近では、恋愛や縁結びにご利益があるパワースポットとして人気があります。
花園稲荷神社(はなぞのいなりじんじゃ)
TEL: 03-3823-2034
時間: 6:00~17:00
住所: 東京都台東区上野公園4-17
東京駅から行ける神社
伊勢神宮の内宮の神様である天照大神(あまてらすおおみかみ)や、外宮の神様である豊受大神が祀られている、恋愛や縁結びにご利益があると有名なスポットで、「東京のお伊勢さま」と呼ばれたくさんの人に親しまれています。
北陸新幹線で行ける神社11選
2015年3月に開通した北陸新幹線、利用されたことはありますか。現在は金沢までとなっていますが、長野、新潟、富山、石川には魅力的な観光スポットがたくさんあります。年末年始に家族旅行を計画しているなら、北陸新幹線で行ける神社めぐりを考えてみてください。家族みんなで祈願すると、お願い事がかないやすくなるかも知れません。
金沢駅から行ける神社
金沢といえば兼六園ですが、その一角にあるのがこの神社。菅原道真が祀られているため、学業成就や合格祈願での参拝が人気となっています。また、相殿に祀られている白蛇竜神は、金運や災難除けの神様として崇敬(すうけい)されています。お正月の三が日は、霊水でいれた「昆布茶」が振る舞われていますよ。
新高岡駅から行ける神社
奈良時代以前に創建されたといわれている由緒正しい神社です。天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が祀られています。瓊瓊杵尊は稲作文化を日本全土に広めたことから、五穀豊穣や商売繁盛の神様として崇敬されています。また、拝殿前にある樹齢約400年の梅は見事な美しさで、毎年地域の人気を集めています。
富山駅から行ける神社
「富山山王さん(とやまさんのうさん)」と呼ばれ親しまれている神社。創建年は不明ですが、現在残っている文献から1335年にはすでに壮大な社殿があったことが分かっています。毎年春にあるお祭りは例年20万人もの参拝者で賑わう盛大さで、神輿や獅子舞は見ものです。お祭り屋台などの出店数が600~700にもなる全国的に人気急上昇のお祭りなのでお子さんにもいいですよ。お神輿かつぎは有料ですが一般参加OKなので、力自慢のパパは参加してみてはいかがでしょうか。
黒部宇奈月温泉駅から行ける神社
境内から西の鳥居を見ると富山湾が一望でき、蜃気楼を見る絶好のスポットとなっています。また、毎年8月に開催される「たてもん祭り」も300年ほど続く行事として知られています。国の重要無形民俗文化財の指定を受けている「たてもん祭り」は、大漁と海の安全を願い、海上に提灯を奉る(たてまつる)お祭りです。
糸魚川駅から行ける神社
糸魚川駅の南側にある市役所の隣にある神社。茅葺屋根の拝殿前には舞台があり、国の重要無形民俗文化財となっている舞楽が奉納されることもあります。また、境内には奴奈川神社や子聖社が並んで建っています。
天津神社(あまつじんじゃ)
TEL: 025-552-0036
住所: 新潟県糸魚川一の宮1丁目3-34
上越高砂駅から行ける神社
958年に創建されたと伝えられている、越後の守護代であった上杉氏の氏神として栄えた神社。奈良の春日大社の分霊が祀られています。初詣や七五三など地域の人に親しまれている神社です。
春日神社(かすがじんじゃ)
TEL: 025-525-2010
時間: 6:00~18:00
住所: 新潟県上越市春日18
長野駅から行ける神社
戸隠山周辺の奥社、九頭竜社、中社、火之御子社、宝光社の5つの社からなる神社です。山全体が気に満ちた強力なパワースポットとして知られています。徒歩約50分でめぐる5つの社をつなぐ古道散策が人気です。
上田駅から行ける神社
上田城本丸跡にある神社。真田氏、仙石氏、松平氏という歴代の上田城主が神様として祀られており、初代城主である真田氏の名前から真田神社となっています。赤備えの兜と六文銭を象徴とする武将真田雪村(さなだゆきむら)は、NHK大河ドラマ「真田丸」で一躍大人気になりました。
佐久平駅から行ける神社
敷地がものすごく広く、山に向かった参道が美しい神社です。中世室町時代、源頼朝が再興したともいわれていて、国の重要文化財に指定されています。最近では、映画「君の名は。」の監督である新海誠さんゆかりの地であること、映画の中にも新海三社神社によく似たところが登場することから話題となっています。
新海三社神社(しんかいさんしゃじんじゃ)
TEL: 0267-82-9651
住所: 長野県佐久市田口宮代2394
軽井沢駅から行ける神社
創建年代は不明ですが、軽井沢を守る神として古くから崇敬されています。軽井沢銀座から歩いていくことができるので、軽井沢に観光に行ったときに気軽に立ち寄ることができます。
諏訪神社(すわじんじゃ)
TEL: 0267-42-5551
住所: 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢旧軽井沢865
高崎駅から行ける神社
1400年以上前に創建されたといわれている古社。神様は洞窟の中に祀られていて、どんなお願い事でも叶えてくれるパワースポットとして、老若男女問わずたくさんの人でにぎわっています。境内の奥側には榛名湖があるので、家族連れでもゆっくり遊ぶことができますね。
初詣のお参りの仕方
なんとなく初詣に行っていたけど、「自分のお参りの仕方合ってるかな~」という人もいるかもしれません。子供と行くようになると、正しいお参りの仕方の知識をマスターしておきたいものですよね。子供に聞かれてもしっかり答えることができるように、しっかりと覚えておきましょう。
1.入口の鳥居で一礼する
神社に祀られている神様に敬意を払う意味を込めて、鳥居の前では一礼をしてから境内に入ります。神様がおられる場所に無断で入るのはNGとされているので、服装を整えてからきちんとあいさつをするようにしましょう。
2.道の端を歩く
参道の真ん中は「正中」といって神様の通り道です。神様に失礼のないように、参道の真ん中は避けて端を歩くようにしましょう。
3.手水舎(ちょうずしゃ)で口と手を清める
水は穢れ(けがれ)を洗い流すといわれています。身の穢れを手水舎で落としてからお参りをします。まず右手で持った柄杓で水を汲んで左手にかけたら、左手でも同じように右手に水をかけます。柄杓を右手に持ち替え、左手に水を受けて口をゆすぎますが、このとき柄杓に直接口をつけてはいけません。もう一度左手に水をかけ、最後に両手で柄杓を立てて柄に水をかけて元の位置に柄杓を伏せて戻します。
4.お賽銭を入れる
お参りの前に服装を整え、神前に進んで姿勢を正してからお賽銭を賽銭箱に入れます。お賽銭は願いを聞いてもらうためのものではなく、神様からいただいた幸せに感謝するという意味があります。基本的にはご縁を願うものですが、お賽銭の金額にもそれぞれ意味の違いがあるので、気になる方は調べてみてくださいね。
5.鈴を鳴らす
拝殿に鈴がついている神社とついていない神社がありますが、鈴がついている場合は鈴を鳴らします。鈴を鳴らすのは邪気を祓うという意味や、神様を呼び出すためといわれています。
6.二礼二拍手一礼する
体を90度に曲げて二回お礼をします。胸の前で二回拍手をし、もう一度90度の一礼をして拝みます。願い事があるときは、最後の一礼のときに心の中で唱えます。このとき、自分の名前と住所を述べてから、お参りできることに感謝しながら願い事するようにしましょう。