数字のおもちゃ手作りに関する記事

『数字おもちゃを100均ビーズで手作り!知育玩具2種の作り方』

数字を学べるおもちゃを手作りしましょう!乳幼児から遊べるビーズ棒や就学後も使える100玉そろばんの簡単な作り方、使い方、効果を紹介します。100玉そろばんのおすすめ品も要チェック。計算力が身につくと算数の授業に限らず、日常生活でも役立ちます。

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【100均材料で簡単】数字おもちゃ(知育玩具)の手作り方法と100玉そろばんの使い方

数字の知育おもちゃの手作りというと難しそうですが、ビーズや手芸用のゴム紐、ダンボールといった100均グッズや家にある廃材などを利用すると簡単に作れます。

階段の歩数を数えたり、持っているおもちゃの数を数えたりと、子供が小さな頃から数字に触れられる機会は多いものです。

数の概念を理解するチャンスを増やすためにも、日常の中で数を意識した言葉がけは大切です。手作りの数字おもちゃは遊びの中で数の概念が学べるため、子供に負担のかからないおすすめの知育玩具です。

乳幼児期から遊べる!手作りビーズ棒

ビーズ棒とは、大きめのプラスチックビーズやウッドビーズをゴム紐でつないで作るおもちゃです。乳幼児期から使える知育玩具で、材料は100円ショップで揃えられます。

 

【重要】誤飲・窒息に注意してください

 

ビーズやゴム紐は誤飲・窒息の原因となります。ビーズ棒を作る際は、結び目が絶対に解けないよう、力を込めて固く結んでください。遊ぶ際は必ず大人がそばで見守りましょう。

100均で揃う!ビーズ棒の材料

     
  • 直径1cm前後の大きめのビーズ(口に入らないサイズのものを選びましょう)
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  • クラフト用の細いゴム紐
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  • ハサミ

ビーズ棒の作り方

     
  1. ビーズ1個にゴム紐を通して、解けないように二重、三重にしっかり結びます。
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  3. 残りのビーズを通し終わったら、また紐の端を結んで完成です。ゴムが解けると誤飲事故につながりますので、引っ張りながらしっかりと結び、余分な紐は短く切りましょう。

今回は大きめのウッドビーズを使ったため5個にしましたが、10個つなげて長いタイプを作っても良いですし、5個タイプの場合も「1個と4個」や「2個と3個」など色を変えて作っても良いです。

ビーズ棒の使い方と知育効果

手作りしたビーズ棒は、引っ張ったり、空き容器などに入れて棒落としをしたり、おままごとの具に使ったりと色々な遊びに使えます。まずはこういった遊びから、ビーズ棒を使うことに慣らしていきましょう。

ビーズ10個で1本のビーズ棒を作る場合、ビーズの色を変えて「1と9」「2と8」「3と7」「4と6」「5と5」の組み合わせを作ると、10の合成・分解の概念を視覚的に伝えられます。また2個ずつ色を変えれば「2、4、6、8」と2個飛びで数の概念を学べます。

赤ちゃんや幼児がビーズ棒を引っ張って遊ぶと、指先でつまむのが上手になり手先を器用に動かす訓練になります。またママが声を出しながら数えることによって、視覚と聴覚の両方で数を感じられるので知育の効果が高まります。

4~5歳から遊べる!手作りの100玉そろばん

数を学べる知育玩具の定番とも言えるのが「100玉そろばん」です。100玉そろばんは、玉が1段に10個、それが10段ついていて、全部で100個の玉を使って子供が数字を視覚的に覚えられる知育玩具です。

4~5歳から、小学校入学後も使えます。

お手軽!100玉そろばんの材料

     
  • ダンボール(最終的に縦20cm×横50cm以上のサイズが必要です)
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  • 手芸用ワイヤー(サイズ#31など、ある程度硬さのあるものがおすすめです)
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  • ビーズ(直径約0.75cm×100個)
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  • 布ガムテープとマスキングテープ
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  • ハサミとカッター
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  • 鉛筆と消しゴム
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  • 目打ち(千枚通し)

ダンボールは、ビーズを左右に寄せたときに重ならないよう、幅がしっかり取れる大きめのものを用意しましょう。ビーズは100円ショップのものを使えます。

100玉そろばんの作り方

     
  1. ダンボールの左側に穴を開ける位置を下書きします。今回は横幅18cmで作ります。端を少し開けてから写真のように縦1.3cm間隔で10個ずつ印をつけたら、目打ちで穴を開けましょう。
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  3. ダンボールの裏からワイヤーを通し、2色のビーズを5個ずつ計10個通します。真っすぐ張るのが難しい場合は、ビーズ用の細いワイヤーではなく、ある程度硬さのあるものをおすすめします。
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  5. 2段通したら、裏側でワイヤーをできるだけピンと張るようによくねじって留めます。5段目まで通したら、ビーズの色の順番を反対にして10段全てにワイヤーとビーズを通しましょう。
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  7. 裏のワイヤーを隠すようにダンボールの左右を裏側にたたみ、ガムテープで留めたらマスキングテープで飾って完成です!緩んできたワイヤーを調整するために、裏は開閉が楽になるように留めましょう。

100玉そろばんを赤ちゃん用にアレンジ

乳幼児向けの100玉そろばんを手作りする場合は、花や星型など様々な形や色のビーズを使うものもおすすめです。ビーズの形を変えると動かすのが少し難しくなることもありますが、指先の良いトレーニングになります。

赤ちゃん用なので、段数は5段くらいと少なめでも問題ありません。写真のように空き容器に穴を開け、ゴム紐を通して作ってみましょう。この場合も、ビーズやゴム紐の誤飲には十分注意してください。

手作り100玉そろばんの使い方

手作りの100玉そろばんが完成したら、上手に使って知育に活かしましょう。幼児と小学生の場合の上手な使い方を見ていくことにします。

幼児の場合

最初は自由に触らせながら遊ばせます。慣れてきたら、少しずつ数を教えていきましょう。

     
  1. 玉を全て右に寄せ、1個ずつ玉を左に移動させながら1から10まで子供と一緒に数えましょう。10までいったら1個ずつ減らして1まで数えます。
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  3. 次は2個ずつ玉を動かします。2、4、6と20まで数えます。それができたら、次は5個ずつ50まで、10個ずつ100まで数えます。
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  5. さらにステップアップして、写真のように上の段から1個、2個、3個と玉を階段状にして『数字の階段』を作ります。その後は9、8、7と逆の数字の階段を作ります。
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  7. 『数字の階段』が分かったら、5の数の合成と分解にチャレンジしましょう!5段まで階段を作り、「1と4で5」「2と3で5」と言いながら、写真のように5個の玉を真ん中に集めていきます。
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  9. 5段目(5と0で5)までいったら、今度は分解です。「5は1と4」と言いながら最初の階段の形に戻していきます。
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  11. 5の数の合成・分解に慣れたら、10の合成・分解をしてみましょう。
 

算数クイズで遊ぼう!

 

数字が分かってきたところで、「12は?」「36は?」などの問題を出し、クイズ形式で楽しみましょう。親が言った数字を子供に100玉そろばんを使って示してもらったり、100玉そろばんで示した数字を子供に当ててもらったり、飽きないように工夫しながら遊んでみてください。子供が興味を持ちながら楽しめそうであれば、簡単な足し算や引き算を出題してみるのも良いでしょう。

小学生の場合

入学後に算数の授業で計算問題を解くようになると、100玉そろばんはますます活躍します。小学生で初めて100玉そろばんを使う場合は、最初に玉を動かしながら数えたり、足し算や引き算の繰り上がり・繰り下がりの基本になる数字の合成・分解をしたりすることをおすすめします。

     
  1. 大きな数を覚える時にも、100玉そろばんが役立ちます。千の数の理解には、玉1個を10として使います。すると1段が100になり、10段で1000になります。万なら玉1個を100として使いましょう。
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  3. 小学2年生になると学校で九九を習いますので、1段ずつ玉を動かして暗唱してもらいましょう。例えば3の段なら一番上の段から一番下の段まで、3個ずつ写真のように玉を左に動かしながら暗唱していきます。すると、九九の数字と一緒に数の大きさも視覚的にイメージできます。
 

リズミカルにやるのがコツ!

 

100玉そろばんを使った九九遊びは、算数の授業で九九を習い始めたけれど、なかなか覚えられない時におすすめです。九九の暗唱はしっかりと声に出して、リズムよくやるとスムーズに覚えられます。

算数が得意になる!100玉そろばんの知育効果

よく「子供の頃にそろばんを習った人は、頭の中にそろばんがあって計算も素早くできる」といいます。習い事として根強い人気を誇るそろばんですが、習い始める前から遊び感覚でできる100玉そろばんに触れておくと、数の概念を理解しやすくなります。

また小さい頃から手作りおもちゃのそろばんで数字に慣れていると、就学後の算数学習にも役立ちます。100玉そろばんは、主に以下のような効果があると言われています。

 
     
  • 玉の塊として数を見るため、数の概念を視覚的に覚えることができる
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  • 玉を数えながら動かすことで目だけでなく、耳や体で数を感じられる
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  • 10個で1段という構造から、10進法が自然に身につく
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  • 玉を動かすことによって手先が器用になる
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100玉そろばんは対象年齢が3歳からとなっているものがほとんどですが、パパ・ママと一緒に1歳くらいから使えるものもあります。3歳~4歳を過ぎたくらいから段々、物の数を数えることができるようになるので、早くから始める場合は成果を焦らずに気長に取り組みましょう。

ただし幼児のうちはあくまで遊びの一環として使用し、子供が嫌がったり飽きてきたりしたら使うのを止めましょう。

市販のおすすめ100玉そろばん

手作りの数字おもちゃで試してもっと本格的なものを使いたくなった場合は、丈夫な市販品を購入するのもおすすめです。

100玉そろばんには大きく分けると、玉の色が5個ずつ変わっているタイプと1段ずつ色が変わっているタイプがあります。手作りより丈夫ですし、テキストが付いているなど色々工夫されています。

ただし選ぶ際に気をつけなければいけないのは、横のバーの長さです。玉を左右に分けた時に真ん中で玉が重なってしまうと分かりにくくなるため、しっかり幅を取ってあるものを選びましょう。最新の商品情報については、各メーカーのウェブサイト等をご確認ください。

「100玉そろばん+れんしゅうちょう」セット

トモエ算盤(株)

そろばんメーカーが作った100玉そろばんです。玉の配色により、5のかたまりを意識できるように作られています。練習帳が付属している商品もあります。

木製100だまそろばん

学研

赤や青、黄色など1段ずつ色が変わっているカラフルな100玉そろばんです。おけいこシートやドリル、数字・イラストカード、カードホルダー、ガイドブックなど、付属品が充実しているのが特徴です。背板のシートを差し替えれば、足し算・引き算の操作がひと目でわかります。

七田式百玉そろばん

しちだ・教育研究所

幼児教育で有名な七田式のそろばんです。10個ずつ1段ごとにカラフルな玉が並んでいます。背板にはイラストと数が書いてあります。他の商品は対象年齢が3歳からとされているものが多いですが、こちらは対象年齢1歳~となっている商品もあります。

手作り数字おもちゃで遊ばせる際の注意点

今回紹介した手作りの数字おもちゃは、プラスチックビーズやウッドビーズ、ゴム紐などを使用しています。これらは、乳幼児の誤飲事故や窒息事故が起こる恐れがある材料です。乳幼児に遊ばせる際は、側にいる大人の注意が必要です。

 

子供はほんの少し目を離した隙に、小さな部品などを口の中に入れてしまうこともあります。遊ばせるときは必ずそばで見守りましょう。また使わない時は、子供の手の届かない場所に保管しましょう。

市販品だけでなく、今回紹介したような手作りおもちゃに使うビーズとして木製のものを選ぶ人もいるでしょう。木製のおもちゃは温かみがあり、知育玩具にも多く取り入れられています。木で子供を育てる「木育」の面からもおすすめです。

この記事を書いたライター

叶野環

クラフト、手芸、工作を子供と楽しんでいる2児のママです。子育てに役立つプチプラで簡単な手作りアイデアを提供します!