幼児にお勉強って必要!?早期教育のメリット&デメリット
現在日本の社会問題にもなっている「少子化」。その一方で、早期教育産業は年商3兆円にものぼる勢いで成長を続けています。
少ない子供を大事に育てるという世の中の風潮に、企業は様々な働きかけをしているのです。
さまざまな幼児教室が存在し、早くに教育を始められる環境が整っている今、勧誘されるがままに無条件で幼児教育を始めるのではなく、メリットやデメリットを知っておくことは重要です。
早期教育を始める前に考えてみたいこと
経済的に余裕のある親なら、子供のIQを高くしたい!子供の可能性を広げ、伸ばしてあげたい!と、手当たり次第に幼児教室に通わせようとするかもしれません。
それは「子供にどんな知能や才能が眠っているか分からない」という期待ゆえの行動だと思われます。
けれども、何を始めるにも考えるべき大切なことは「子供の主体性」です。主体性がなく親の言いなりで通わせると、思わぬ弊害で親子共に悲しむ結果を生んでしまう可能性もあるでしょう。
早期教育で親が見るべきポイント
- 子供自身が楽しんで、喜んで幼児教室に通っているか?
- 自主的に宿題をこなしているか?
早期教育のメリットとは?
早い子では0歳児から始める幼児教室。主体的に幼児教育を受ける子供には、どのようなメリットがあるのでしょう?
親子の絆が深まる
早期教育を行うと、親が子供にかける時間が増え、親子で関わりながら過ごす時間も増えます。
子供には母親とのスキンシップや会話が何よりも大切なので、早期教育は親子の絆が深まるきっかけにもなります。
幼児期の脳が確実に優秀になる
脳は3歳までに約8割、6歳までに9割が完成すると言われています。幼児期の頃の様々な良い体験が脳の発達を促すと言われているため、教育は早ければ早い方が、天才児が育つ確率は上がると考えられています。
脳の優秀さは脳のシナプスという部分の数だと言われていますが、このシナプスは使わないと減ってしまうと言われています。(部位によっては、使っていても減ると言われています。)幼児期に優秀でもその後も優秀とは限らないと言えるでしょう。
密室育児から解放されてストレス発散に!
幼児教室に通うことで親子共に世界が広がり、密室育児にならずに済みます。子供の友達やママ友もできるので、母親の気分転換やストレス発散の機会にもなりますね。
早期教育のデメリットとは?
一見よさそうな早期教育!実はデメリットも沢山あります。早期教育との上手な関わり方が大切だと言えるでしょう。
子供のストレスになる
多種多様な幼児教室に通うことで、子供の緊張状態が続いて疲労が溜まるケースがあります。子供らしさが失われる場合も…。
また思ったような結果が伴わなかった場合、親が不安になったり叱ったりしてしまいがち。その結果、子供にとって、ものすごいストレスとなってしまいます。
子供のストレスが及ぼす弊害
- 体調を崩す
- 切れやすい子になってしまう
- 自己肯定感(自分の存在をかけがえのないものと思える気持ち)を育めない
- 親子関係を壊す
コミュニケーション能力が育まれない恐れがある
早期教育で情報の詰め込みを一方的に行い、脳へのアプローチばかりに集中する結果、子供にとって大切な遊びの時間が不足し、人間関係を構築していく経験が足りなくなるため、コミュニケーション能力の発育への弊害を心配する声もあります。
親の関わり方で脳のシナプスは増える!
早期教育に通わなくても、昔ながらのおんぶ紐やガキ大将との遊び、お手伝い、いたずらなど、家庭で親がどのような環境を与えるかで子供のシナプスはグングン増えます。
乳児期には赤ちゃんをおんぶして家事をこなすだけでも、ママと同じ景色を見ることで、赤ちゃんのシナプスは家事を経験したかのように増えるそうです。
早期教育を行う場合は幼児教室に頼らず、子供の自主性を尊重し、様々な体験を積ませることが大切です。