子連れ電車通勤の仕方に関する記事

子連れ電車通勤しかない親子が安全に通うための9つの対策

子連れ電車通勤しかない親子が安全に通うための9つの対策

子連れでの電車通勤は何かと大変ですが、それしか選択肢がない場合はどうすればいいのでしょう?子連れ電車出勤あり派・なし派の意見や問題点、周りに迷惑をかけずに安全に電車を利用する方法や、ベビーカー使用時の注意点など、詳しく解説していきます。

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子連れで電車通勤するしかない親はどうすればいい?9つの迷惑&安全対策

子連れ電車通勤を望まなくても、保育園に落ちたため保育所などの預け先や別の仕事が見つからなければ、生活のために満員電車で子連れ出勤するしかありません

できるだけ他の乗客の迷惑にならずに、子供を安全に保育所に連れていくにはどうすればよいのでしょう?ぜひ9つの対策を実践してみてください。

1通勤ラッシュはベビーカー畳んで!抱っこ紐の方が子供に優しい

電車で子連れのイラスト

ベビーカーはママも子供も移動が楽ですが、通勤ラッシュの時間帯は赤ちゃんの目線に大人のお尻がドッと押し寄せてきますので、抱っこ紐のほうが安全です。

ラッシュは極力避けるのが子連れ電車での通勤の原則ですが、どうしようもない場合は比較的空いている車両を選び、抱っこ紐で赤ちゃんを守ってください。

抱っこ紐だと両手が使え、目の前に赤ちゃんがいるので危険を回避しやすく、赤ちゃんの様子を見守りながら電車通勤ができるので安心です。

2出勤時間に余裕を持って早めに準備や出発をする

乳幼児は急に体調や気分が変わるので予定通りに移動ができないことは多いですし、抱っこ紐を使っていると子供の重さでママの足が遅くなるので、時間に余裕を持って出勤のタイムスケジュールを考えましょう。

ベビーカーの場合はエスカレーターに乗れませんので、そのぶん折り畳んだりエスカレーターを利用したりと時間がかかりますので、こうした時間のロスも忘れずに考える必要があります。

子供が泣いてどうしても一旦電車を降りなくてはいけないことも予想されるので、早め早めの行動を心掛けると安心です。

3通勤ラッシュを避けるために時間とルートを見直す

会社がフレックスタイムを採用している場合は、通勤時間をずらして満員電車を避けるのがおすすめの選択肢です。

30分早い電車に乗るだけで通勤ラッシュをやり過ごせるなら、自宅の出発時間などを早めて調整してみるのもいいでしょう。

通勤時間帯は上がり線が混み、下り線は比較的空いているもの。多少大回りになっても混雑しないルートを選んだ方が、満員電車を避けられるので安全に子連れ出勤ができます。

4電車に乗る位置や車両を選ぶ

電車のポールに掴まる子連れ母親

子連れ電車通勤は身動きがとりにくいのですが、安全性を重視するためには電車に乗る位置や車両を選ぶのがおすすめです。

人の動きが急激に起きる電車のドア付近は危険ですし、ホームの階段付近の車両はより混むもの。ドアから離れると動きにくくなりますが、手摺りやポールに掴まることができる場所のほうが安全ですし、ホームを少し歩いて後方車両に行ったほうが空いています

子供が電車に乗る時に退屈して泣き出してしまう場合は、先頭車両の運転主席が見える場所を選ぶと景色が見えて、子供も楽しく過ごせるでしょう。

5子育てグッズは職場近くで購入して荷物を減らす

保育園にはオムツや着替えなどのたくさんの荷物を持っていく必要がありますが、職場近くで購入し夕方のお迎えのときに補充することにしましょう。荷物が減るぶん動きやすくなり、子連れ電車通勤がより安全になります。

混雑している電車の中では、大きなママリュックが意外と周りに迷惑をかけるもの。荷物を減らす工夫をすれば、まわりから非難の目を向けられることを避けることもできます。

6子供のグズリ対策用おもちゃを準備しておく

子供がグズったり泣き出したりした時に気分を変えられるグズリ対策おもちゃ、ちょっとしたおやつなども用意してくと便利です。

ただし音がでるおもちゃや絵本などの広げるスペースが必要なもの、匂いの強い食べ物などは、周りに迷惑をかけるので好ましくありません、

おもちゃは1日ごとにローテーションさせると子供が飽きないので、お気に入りを3~5個くらい用意しておくことをおすすめします。

7靴カバーはポケットに入れていつでも取り出せるようにしておく

抱っこ紐を使う場合もベビーカーに乗せるときも、子供の靴が周りの人に当たって汚すと迷惑をかけてしまうので、子供用の靴カバーをママのポケットに常備しておきましょう。

車内でサッと履かせることができるゴムが伸びる袋型のカバーは子供に歩いてもらいたい時にすぐ外せて便利

壊れてしまった傘を子供の靴の大きさにあわせて丸く大きく切りとっておき、かぶせて輪ゴムなどで止めれば、簡単に靴カバーを手作りできます。

8帽子・マスクで子供の安全を守る

電車が揺れて転んだり他の乗客の荷物が当たったりして子供が怪我をすることもありますので、電車に乗る時は子供の頭に帽子をかぶせるのを習慣にしましょう。

キャップ型ではなく毛糸やスエット製で伸縮性のあるツバ無し帽子がおすすめ。子供は背が小さく立っていると床に近くてほこりっぽいので、マスクもつけておくと安心です。

9電車の中ではママと子供は向き合って

電車がそれほど混んでおらず子供を立たせて乗せる場合は、ママと子供が向き合うように立ちましょう。他の乗客が子供のつま先を踏む危険がありません

揺れて体勢が崩れたときにママが子供を支えやすく、子供もママに常に触れていることで安心して乗車できます。

子連れ電車通勤はあり?なし?知っておきたい利用者の言い分

子連れ電車通勤については電車利用者だけでなく、ママ達の間でも賛否両論。そのため冷たい声に心を痛めるママもいるでしょうが、とりあえず電車内の実際の声にも耳を傾けてみましょう。

事情はさまざまですが勤め先の事業所内保育園に子供を預けたい、自宅近くの保育園に入れないため遠くの園に通うしかないなど、やむを得ず子連れ電車通勤を選ぶしかないママも大勢ますので、自分を責めず子供や周囲に配慮することが大切です。

子連れで電車通勤するしかないんです!あり派の声

電車に乗る子連れママ

子連れ電車通勤を容認するママの多くは、車での通勤ができない、徒歩で通える保育園に子供を預けることがないなどの、子連れ出勤以外の選択肢がないというママ達です。

ただしぎゅうぎゅう詰めの満員電車で子供の面倒を見るのは大変ですし、子供にとっても負担が大きく、まわりにも迷惑をかけてしまうので、大手を振って電車に乗っているわけではないというのがほとんど。

まわりに気を使い何とか折り合いをつけて頑張っている子連れ電車通勤ママは他にもいますし、そんな親子の姿を応援する周あり派の人って結構多いですよ。

子連れ電車出勤「あり派」の声

  • 共働きでも、ママと子供がたくさんの時間を共有できる
  • 小さな頃から電車に乗る時のマナーを学べる
  • 子育て容認社会なら、普通のことだと思う
  • 頑張って子育てをしているなって感じる
  • 嫌な意見を言う人もいる中で、ママ達がすごく気を使っていると思う

子連れで電車通勤する人って迷惑!なし派の声

赤ちゃんの目線でみる通勤ラッシュ

正直なところ、子連れで電車通勤するママ達を見て否定的な意見を持つ人は多いです。出勤時間帯の電車は混むので些細なことでイライラとしてしまいますし、仕事の準備で集中したい人もいるので、子連れのママや子供の振る舞いが余計に気になってしまう人もいます。

なかには面と向かって子連れママに苦情を言う人もいるため、電車内でトラブルになることもあるのが実情だと心得ておき、責められても「自分だけ」と思わないことが大切です。

子連れ電車出勤「なし派」の声

  • 子供が泣き出したり、騒いだりして迷惑
  • 荷物が多くて邪魔
  • ママが子供にずっと話しかけていてうるさい
  • 大人でも満員電車は大変なのに子供がかわいそう
  • みんな我慢して譲り合っているのに「赤ちゃんがいるから」と堂々と場所をとられるのは不愉快
  • 子供の靴で服が汚れた

政府が子連れ出勤を後押し!これからは電車通勤の親子が増える?

子連れの電車通勤をするママが増えている背景には、政府の子育て支援政策があります。日本の少子化問題にはさまざまな原因がありますが、保育園が少ない、子供を預けて女性が働きにくいというのも大きな要因の一つ。

これを改善するために従来型の保育園の増設や定員の拡充だけでなく、政府が給付金を出して事業所内に保育園を設置する事業を支援しているため、これから子連れで電車通勤をするママがもっと増える可能性があります。

事業所内保育事業は増加中!メリットと都内で設置している企業例

実際に政府が支援対策をはじめて以降、都市部の大手企業を中心にオフィスの一角にキッズスペースを設けて従業員が子供の面倒を見ながら仕事ができる、あるいは社員として雇用された保育士がいるなどの事業所内保育園を設置する会社が増えています。

株式会社みずほフィナンシャルグループ

事業所内保育所

全国展開するみずほ銀行や証券会社の経営管理を行っているみずほフィナンシャルグループでは、所内保育所の「みずほキッズ かるがも」「みずほキッズ がじゅまる」を設置。

産後の女性社員がスムーズに復職できるよう支援しているほか、男性社員に対しても育児休業取得率100%を目指し、満2才までの育児休業制度や短時間勤務の導入など、さまざまな子育て支援を実施中です。

公式HP

GMOインターネット株式会社

キッズルーム GMO Bears

インターネットインフラ事業を行うGMOインターネットは厚生労働省に認定された子育てサポート企業として、「愛と笑顔、信頼と思いやり、そして遊びとIT」を保育目標に掲げた所内保育所、「GMO Bears」を設置。

生後57日後から赤ちゃんを預けることができるほか、タオルやオムツなどを施設側で用意するなど、ママ達の復職支援や子連れ通勤の負担を減らす対策も万全です。

公式HP

こういった設備が整っていれば女性は産後の復職がしやすく、延長保育などの時間制限を気にすることなく仕事に打ち込めます。

企業にとっても子育てによる離職を防いで良い人材を安定して確保できるといったメリットがあるため、双方にとっていいことづくめ。

事業所内保育所は待機児童を減らすだけでなく、女性の社会進出や労働者不足の解消、企業の成長を促す面でもメリットが大きいのです。

子連れ電車通勤だと赤ちゃんが可哀想!心配されているデメリット

事業所内に保育園を利用するために電車で子連れ出勤をする場合は、赤ちゃんや小さな子供が満員電車に乗ることになるので、危険であるという指摘もされています。

大人の間で押しつぶされたり、呼吸がしにくかったりといった身体的な危険性だけでなく、小さな子供は圧迫感にストレートな恐怖を感じやすいのでメンタル面への悪影響も心配です。

一度電車に対して嫌なイメージを持ってしまうと電車に乗るたびに泣き出し、周りに迷惑をかけるリスクが高くなりますし、本格的な電車嫌いになってしまうと将来の生活にも支障がでかねないデメリットがあるため、子供の様子によっては何らかの対応が必要になるのがデメリットです。

満員電車での子連れ通勤にベビーカーはNG?迷惑や批判より危険性を理解して

ベビーカーで通勤中の母親

子連れで電車通勤に限らず、小さな子供と電車に乗るママが必ずと言っていいほどやり玉にあげられるのが、ベビーカーでしょう。

ベビーカーは抱っこ紐よりもママの負担が少なく荷物がたくさん持て、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車でも赤ちゃんの周りに安全なスペースを確保できるので大助かり。その反面で周りの目が気になってしまうでしょう。

ベビーカー問題は「批判されている」のではなく、「危険性を指摘している」と受け止めたほうが、ママの気持ちもスッキリ片付きます。

確かに満員電車でベビーカーを利用する親には迷惑だと批判の声が多い

通勤時間帯の満員電車でベビーカーが迷惑視されるのは、ベビーカーがあることで通常の大人一人分の2~3倍以上のスペースをとってしまうからです。

特に子連れ出勤の場合は荷物が多いためたたみにくく、小さく折りたたんでもかさばるので、邪魔なことには変わりがありません。

通勤ラッシュ時はベビーカーがあるために乗車できない人も出てしまいますし、通路を塞いでさらに混雑を招く面もあるので、ベビーカーでの子連れ出勤はママには批判の声が集まってしまいます。

ただしラッシュ時以外はベビーカー利用への寛容な声が多い

ただし国土交通省が行った調査によると、通勤ラッシュ時でなければ、ベビーカーやママ達に対する意見はそれほど悪くありません。

電車を利用する人の7割近くの人は、「マナーを守れば迷惑ではない、どんどんベビーカーで外出すべき」という寛容な意見を持っていることが分かっています。

子供の電車通勤でベビーカーがやり玉に挙がってしまうのは、通勤ラッシュでストレスがたまり、イライラしやすいことも大きいのかもしれません。

満員電車やエスカレーターでのベビーカーは子供の安全面に配慮した行動?

ベビーカーの乗車が迷惑だという人も、ただ感情的になって否定しているわけではありません。満員電車は将棋倒しの転倒事故が起きるリスクも高く、かさばるベビーカーは身動きがとれないぶん赤ちゃんの命が危険にさらされます。

また、ベビーカーでエスカレーターに乗ると転落事故を招く危険性があり、子供や周りの人に怪我を負わせてしまうかもしれません。

批判に対して頭ごなしに反発するだけでなく、ベビーカーを利用するママ達もマナーを守って、安全に配慮した行動をとることが必要です。

海外の子連れ電車通勤事情!ベビーカー利用者を社会全体が手助け

欧米のママ達もベビーカーで電車に乗る時は周りを気に使いますが、日本とは違って周りの人が手助けをしたり優遇したりと、社会全体が受け入れる姿が見られます。

一般の乗客がベビーカーを迷惑だと感じにくいのは、欧米では電車にベビーカー専用スペースを設けるなどの対策がすでにとられているから。

そしてベビーカーで電車に乗るママ達も率先して決められた利用場所を使ってマナーを守っているからだといわれていますので、周りの人に手助けをしたいと感じさせる欧米のママ達のこういった態度も見習っていきたいですね。

変わりつつある日本の子連れ電車通勤!ママやパパへの支援も進んでいる

ベビーカーを押す女性

日本でもママ達がベビーカーを使って安心して子連れ電車通勤ができるよう、対策をとる動きが進んでいます。最近はベビーカーマークが電車にも貼られていて、MAMARINAによるとマナーの指標になっているそうです

子連れ電車出勤に対する意見は賛否両論ですが、あまり悲観的に考える必要はありません。支援の輪も広がっていますので、ママやパパ、周りの人たちが気持ちよく電車を利用できるように心掛けましょう。

西武鉄道のパートナーゾーン!ベビーカーに優しい設計

埼玉県と東京都を結ぶ西武鉄道では、2017年に導入された新型通勤車両40000系に、「パートナーゾーン」という名称のベビーカーや車椅子の人でも利用しやすいスペースを設けています。

「全ての人が共存・共有できるように」をコンセプトに設けられたこの区画は、抱っこ紐でも腰掛けやすい座席の高さ、ママと子供両方がつかまりやすい上下2段の手摺り、子供が景色を楽しめる大型の窓など、子連れ電車出勤に嬉しい工夫が満載。

ツイッターなどにはベビーカーユーザーのママ達から非常に乗りやすいという声が寄せられているので、通勤範囲内であればルートの見直しに活用してみてください。

ピジョンインフォのエキスパート!優しい乗り換え情報を提供

育児グッズの大手メーカーであるピジョンはさまざまなママ向けサービスを「ピジョンインフォ」の名称で行っていますが、その一環の「駅すぱあと」では、電車の乗換案内サービスを実施しています。

スマホで登録しておけば、乗り換え回数が少なくて時間に余裕を持たせた、子連れ電車出勤でも安心な経路がすぐに検索できて便利

エレベーターや多目的トイレなど、子連れ出勤であると便利な施設情報もわかりやすく表示しているので、子育ての負担軽減に役立ちます。

「駅すぱあとforPigeon.info」

「駅すぱあとforPigeon.info」アプリのアイコン

子連れ電車通勤やベビーカーを使ってお出かけするときに役立つ、ママやパパ向けのアプリです。駅の施設や乗り換えが子育て中のママ達に向け配意されているかを、ハードの数でわかりやすく表示。今まで乗ったことがない沿線でも、最初にアプリで調べておけば安心してお出かけできます。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。