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ワーママが疲れた限界と感じたら:しんどさの正体と辞める前の選択肢

ワーママが疲れた限界と感じたら:しんどさの正体と辞める前の選択肢

もう限界と感じたときに、退職を決める前に確認したい制度と選択肢を一覧にしました。子の看護等休暇や柔軟な働き方の措置など、2025年の法改正で使える範囲が広がった仕組みも解説します。

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ワーママの本当のストレスは仕事?子育て?疲れの元を改善しましょう

長引く不況や少子高齢化による人手不足を受け、ワーママ(働くお母さん)の社会進出はますます重要になっています。家事に育児に仕事にと、自分の能力を最大限に発揮する生活は充実している反面、正直、疲れを感じていませんか。

今回は、ワーママのストレスの主な原因をチェックしながら、疲れを解消し、より生活を楽しむためのポイントなどについてご紹介します。笑顔の多いママでいるためにも、できることから生活に取り入れて、ワーママライフを今よりもっと楽しみましょう。

あわせて、「時短勤務にしたのにしんどい」「このしんどさはいつまで続くのか」「もう限界かもしれない」と感じている方に向けて、負担の中身の分け方や、辞める前に確認しておきたい選択肢についても後半でまとめています。

ワーママの疲れの原因となる10のストレス

働くお母さん

主婦として、妻として、母親として、働く女性として…日々複数の役割をこなすワーママは、多方面で責任を果たそうと頑張っています。完璧を目指そうと頑張るワーママの心と体を疲れさせてしまう原因として、あなたはいくつ当てはまるでしょうか。

過密スケジュールによる慢性的な疲労

どんなに意欲のある人でも、休息は必要です。しかし、子供の世話をしながら社会で働くワーママは、時間に追われて一息つく間もありません。短期間なら忙しくても乗り切れますが、育児期間は長く、慢性的な疲労につながりやすいです。朝から晩まで働き、夜間も子供の対応で睡眠が中断されるなど、超過密スケジュールを長年こなすことは、心身ともに大きな負担となります。

お疲れママ
36歳

小学校以降が大変だと感じています

今、小学2年生になる女の子のママです。長女が生まれて1歳で保育園に預け、復職して働いてきました。

保育園時代は、お迎えの時間が厳しくて大変で、「早く小学校に入らないかなぁ」と思っていましたが、小学校に入ると授業参観やPTA活動、保護者同士の集まりなどで親が学校に呼ばれる機会が多く、驚いています。

特に、夏の一時期などには、プール参観にPTA講演会、災害時の引き渡し訓練などがあり、一週間のうちに3日も休みをとらざるを得ませんでした。働いている母親のことも考慮して、もっと行事予定を分散して欲しいと感じています。

育児・学校関連の対応と精神的負担

謝るお母さんのイラスト

近年、男性も積極的に育児に参加する時代になりましたが、学校や地域社会における育児の主体は、いまだに女性に偏りがちです。夫婦共働きの家庭でも、子供の学校のPTA活動から保護者同士のお付き合い、子供のトラブル対応などで精神的な負担を一身に背負ってしまうことがあります。社会的な役割や期待から、理不尽な状況でも対応しなければならないことに、疲れを感じるワーママは少なくありません。

将来への経済的な不安

子供を育てながら働くには、子供の預け先や保育料など、それなりの費用がかかります。ワーママ家庭は、必ずしも経済的に余裕があるわけではありません。社会的な不況の影響や、将来の子供の教育資金など、家計をやりくりする大変さも大きなストレスです。子供の学校で予期せぬ出費があると、ため息が出てしまうこともあるでしょう。

MAMA
29歳

子育て費用で家計が厳しいです

29歳、小学校1年生と保育園の年中児の子供を育てながら働いている公務員です。夫も公務員ですが、現在は単身赴任で別居しており、私が子供の面倒を一人で見ています。

仕事は好きなので忙しくても頑張れますが、近所に住んでいる夫の妹夫婦が、「公務員で共稼ぎって裕福だよね。お金余ってるでしょ」と嫌味を言ってくるので、正直イライラします。

「お金が余っているくらい稼げているなら、もっと自分を生かせる仕事をしているよ!」と言ってやりたいけれど、夫の妹なので言えません。

慢性的な睡眠不足

睡眠不足のママ

子供が小さい間は、夜間の授乳やおむつ替え、夜泣きなどのお世話で、まとまった睡眠が取れないことが多いです。パパがそばで寝ていても、眠れないときや夜中に子供が頼りにするのは、やはりママです。深夜でも子供の対応に追われ、ウトウトする程度のわずかな睡眠時間しか取れていないと、気力が湧きにくくなりがちです。

夫との役割分担や家事レベルのギャップ

子供の世話そのものには大きな抵抗がないという人でも、大人の世話、つまり夫との家事・育児の役割分担でストレスを感じることは少なくありません。

「自分一人で背負い込んでいる」と感じたり、成人しているはずの夫に「あれやって、これやって」と細かく指示を出さなければならなかったりすると、「私は忙しいのだから、自分でできることは自分でやってほしい」と不満が募ってしまいます。

マツコ
41歳

子供よりも夫への指示出しが面倒です

洗濯物を畳んでいるお母さん

小学生の女の子2人のママです。共働きは私の希望で、夫も家事や育児に協力してくれるのですが、そのやり方が雑で気になってしまいます。

洗濯物は畳まないで置きっぱなしだし、掃除の仕上がりもいい加減です。家事のやり方を何度も伝えても、なかなか改善してくれません。

これなら、言われたとおりに手伝ってくれる子供に任せた方がましだと感じてしまうこともあります。元から協力的で期待していただけに、家事のクオリティに対する夫とのギャップにがっかりしています。

仕事における評価やキャリアの悩み

落ち込んでいる働く女性

子供を持つ女性の働き方には、まだまだ社会的な理解が追いついていない面もあります。「子供がいるから休みがち」「家庭があるから残業ができない」といった理由で、仕事の能力が高くても昇進・昇格の対象から外されたり、重要な案件を任せてもらえなかったりして、はがゆい思いをすることもあります。

子供や家庭を優先しながらも一生懸命働いているのに報われないと感じると、自分に自信が持てず、落ち込んでしまう原因となります。

ひろみ
45歳

働きやすい職場選びは大切です

私はワーママ歴2年の新米ワーママです。一方、姉はワーママ歴10年のベテランワーママ。私達2人のストレスの原因は全く異なりますが、一番の違いは仕事に対する会社の理解度です。私の会社はまだ入社して2年しかたっていませんが、子育てに理解があり、休みも自由に取らせてくれますし、頑張った分だけお給料を上げてくれます。

ところが、姉の会社は家庭の事情があることを分かっているのに休みが取りづらく、遅番の日は帰宅が夜の10時です。旦那さんや甥っ子達も協力してくれているのに、姉の給料は私とあまり変わりません。これからワーママになる方には、「とにかく就職」という発想ではなく、子育てに理解があり、長く働き続けられる会社選びをして欲しいですね。

自由な時間がなくリフレッシュできない

空いた時間でパソコンでネットを見てるママ

母親になると子供中心に生活が回り出し、独身の頃のように自分が楽しめる趣味の時間や、一人でゆったりと過ごす時間がなかなか取れません。自分だけの時間は、心をリフレッシュするために必要不可欠です。ワーママは子供の世話と仕事で時間を拘束されてしまっているため、自由な時間を持てずに心の中にストレスを溜め込んでしまいがちです。

完璧主義による理想と現実のギャップ

一般的に社会で働くワーママは、自己実現力が高く、能力が高い人が多いです。家事も育児もそつなくこなそうとする能力がある反面、高い理想と現実とのギャップに苦しみ、自分を追い詰めてしまう完璧主義になりがちです。

完璧主義のワーママは、周りの評価が落ちるのを恐れるあまり、理不尽な要求を我慢する傾向もあり、一人で悩みを抱え込んでしまうことが多いので、注意が必要です。

努力が「当たり前」と見なされることによる評価の低さ

母親業は家族への奉仕であり、仕事も家事も育児も、ワーママがこなすことは「当たり前」と捉えられがちで、努力や貢献に対して十分な評価や温かい言葉をかけてもらえないことがあります。人間は褒められたり、周りに喜ばれたりすることでやる気が湧いてくるものです。自分の頑張りが評価されないと感じると、モチベーションが下がり、疲れが倍増してしまいます。

ハワイ好き
34歳

どうしてパパの方が褒められるのでしょう

褒められる旦那のイラスト

子供の小学校のPTA役員で新聞作り委員をやっていますが、毎月1回ある会合に予定がつかず、一度だけ夫に代わりに出席してもらいました。

その日はできたPTA新聞の枚数を数えて、クラスに配る準備をしただけだったのですが、学校の先生や他のPTAの皆さんから、「学校にとても協力的なお父さん」とものすごい褒められていました。

毎月会合に出て、記事の作成や編集などで家に持ち帰ってまで仕事している私よりも、どうして1回会合に出ただけの夫の方が評価されるのでしょうか。納得できません。

10情報不足や孤独感

ママ友のイラスト

保育園や幼稚園などで他のママと立ち話をする機会があっても、ワーママは時間に追われているため、すぐにその場を立ち去らなければならないことが多いです。そうやってママ友を作る機会が減ると、育児や地域生活に必要な情報が入ってこなくなり、次第に孤独感にさいなまれてしまうこともあります。

時短勤務なのにしんどいのはなぜ:時間を減らしても軽くならない3つの理由

「時短にすれば楽になるはず」と思って制度を使い始めたのに、実際にはあまり変わらない。むしろ別のしんどさが増えた気がする。この感覚には、はっきりした理由があります。

理由1:仕事量が時間ほどには減っていない

勤務時間が8時間から6時間になっても、担当している案件がそのまま残っていることは珍しくありません。結果として、2時間分の仕事を密度を上げて処理することになります。休憩を削り、昼食を5分で済ませ、雑談の時間もゼロ。時間は短くなっても、疲れ方は濃くなります。

この状態が続いているなら、量そのものを見直す相談が必要な段階です。「時間内に終わらない日が週に何日ある」という事実を1か月分メモしておくと、感覚ではなく事実として伝えられます。

理由2:家に帰ってからの時間が「第二の勤務」になっている

早く帰れる分、保育園のお迎えから寝かしつけまでの時間を一人で担当することになりがちです。夕食、お風呂、宿題、明日の準備、寝かしつけ。この3時間から4時間は、常に何かを判断し続ける時間です。座って休める瞬間がほとんどありません。

時短勤務は労働時間を減らす制度であって、家庭内の作業量を減らす制度ではないという点が、しんどさの正体のひとつです。

理由3:減った給与と、減らない責任感のズレ

時短にすると給与が下がることが一般的です。一方で「短く働かせてもらっている」という気持ちから、頼まれごとを断りにくくなる。収入は減ったのに気を遣う量は増える、という状態は、じわじわと消耗につながります。

この場合に効くのは、感謝と遠慮を切り分けることです。「制度を使わせてもらってありがたい」と思うことと、「だから何でも引き受ける」ことは、別のものとして扱って構いません。

このしんどさはいつまで続く?年齢段階で移り変わる負担の中身

「ワーママ しんどい いつまで」という問いに、何歳までという答えを出すことはできません。ただ、大変さの中身が段階ごとに入れ替わっていくという見通しは持てます。今つらいことが、そのままの形で10年続くわけではないという点は、知っておくと気持ちが少し変わります。

時期重くなりやすい負担軽くなること備えておくとよいこと
0歳から2歳体力面の消耗、夜間の対応、急な休み行事や付き合いは少ない看護のための休暇の使い方を確認しておく
3歳から就学前お迎え時間の制約、休日の相手夜間に起こされる回数が減る柔軟な働き方の措置の内容を勤務先に確認
小学1年から2年学童の時間、持ち物管理、平日の学校行事身のまわりのことは自分でできる部分が増える行事予定を年度はじめにまとめて登録
小学3年から4年学童の卒業、放課後の過ごし方、宿題の質留守番ができるようになる放課後の居場所を早めに決めておく
小学5年以降進路や習い事の判断、思春期の対応家事の一部を任せられる家庭内の分担を組み直す

体験談でも触れられていたように、保育園時代を「大変だった」と感じていた人が、小学校に入ってから別の忙しさに驚くことはよくあります。ピークが移動するだけで、ずっと同じ重さが続くわけではないという感覚を持っておくと、「一生このままなのでは」という気持ちに飲み込まれにくくなります。

もし今、体力の消耗が中心のフェーズにいるなら、その山は数年で越えます。逆に、判断や付き合いの負担が中心のフェーズなら、体力ではなく仕組みで解決できることが多い時期です。今どのフェーズにいるかを確かめるだけでも、打つ手が見えてきます。

40代のワーママの疲れは、20代30代のころと何が違うのか

「昔はもっと動けたのに」と感じる場面が増えるのが40代です。この違和感は、単に体力の問題だけではありません。

回復にかかる時間が長くなる

ひと晩寝れば戻っていたものが、週末まで残るようになります。だからこそ、疲れをためてから休むのではなく、疲れる前に小さく休むという組み替えが必要になります。休日にまとめて寝るより、平日に30分早く布団に入るほうが、実際には効きます。

子どもの用事と、上の世代の用事が重なりはじめる

40代は、子どもの進路の話と、親の通院の付き添いや実家の相談が同じ時期に来ることがあります。どちらも断りにくく、しかも急に発生します。自分の予定を最後に入れる癖がついていると、この時期にゼロになります。

対策としては、月に1日だけでも自分の予定を先に手帳に書き込んでおくこと。空いたら休む、では一生空きません。

職場での立場が変わり、断りにくくなる

経験を重ねた分、まとめ役や後輩の面倒を任される場面が増えます。やりがいはあるけれど、その分、自分の作業が後ろに押し出されます。「引き受ける代わりに、これは外してほしい」と交換条件をセットで伝える練習をしておくと、量が青天井にならずに済みます。

ワンオペで回すときの、削っていい家事と削れない家事

パートナーの単身赴任や出張、シフト勤務などで、実質的に一人で回している方も多くいます。この状況で全部を維持しようとすると、必ずどこかで無理が出ます。先に「やらないこと」を決めておくほうが、日々の判断が減って楽になります。

家事の種類扱い方具体的にどうするか
食事の用意削れない、ただし手段は選べる週2日は総菜や冷凍、週末に主菜だけまとめて作る
洗濯削れない、たたむ工程は削れる乾燥機から出したら家族ごとのカゴに入れるだけにする
掃除頻度を落とせる毎日やるのは水回りだけ、床は週末にまとめて
アイロンがけほぼ削れる形状記憶の衣類に買い替えて工程ごとなくす
手作りの行事対応削れる市販品で代替できるものは代替する
子どもの話を聞く時間削らない10分でよいので、他のことをしながらではなく向き合う

この表でいちばん伝えたいのは、いちばん下の行です。掃除やアイロンは削っても誰も困りませんが、話を聞く時間を削ると、後から取り返すのに何倍も時間がかかります。削る優先順位を、家事から先にと決めておくと迷いません。

「夕食が総菜でも、その分子どもの話を10分聞けた日」は、手の込んだ食事を出して余裕なく過ごした日より、家族の記憶には良い形で残ります。

「もう限界」と感じたとき、退職を決める前に確認したい選択肢

疲れが重なると、「辞めるしかない」という考えが頭を占めるようになります。辞めるという選択が悪いわけではありません。ただ、限界を感じている状態で決めると、選べたはずの中間の選択肢が見えなくなります。まずは、間にどれだけの手があるかを並べてみてください。

選択肢どんなときに向くか最初にすること
働く時間や時間帯を変える朝夕の時間帯だけが特につらい就業規則で使える制度を確認する
働く場所を変える通勤時間が負担の大部分在宅勤務が使えるか人事に確認する
担当業務を減らす時間内に仕事が終わらない日が続く1か月分の残務を記録して上司に相談
部署を変える業務内容と生活リズムが合わない社内公募や異動希望の仕組みを調べる
休む心身の不調が続いているまず医療機関ではなく、勤務先の相談窓口や産業保健の担当に状況を伝える
転職する制度そのものが職場にない今の条件を書き出し、譲れない順に並べる
退職する他の選択肢を試したうえで結論が出た家計の見通しを半年単位で計算する

使える制度を知っておくと、選択肢が増えます

厚生労働省が所管する育児・介護休業法は近年改正が行われており、2025年4月と10月に段階的に施行されています。内容は勤務先の規模や制度設計によって運用が異なるため、必ず就業規則や社内の案内で確認が必要ですが、大枠として次のような変更が加えられています。

  • 子の看護休暇が「子の看護等休暇」に改められ、対象となる子の範囲が小学校3年生修了前まで広がりました。取得できる事由にも、感染症による学級閉鎖や入学式などが加わっています
  • 所定外労働の制限、いわゆる残業免除を求められる対象の範囲が広がりました
  • 3歳から小学校就学前の子を育てる人に向けて、事業主が「柔軟な働き方を実現するための措置」を複数用意し、そこから労働者が選んで利用できる仕組みが設けられました。措置の選択肢には、始業時刻の変更、テレワーク、養育両立支援休暇の付与、短時間勤務制度などが含まれます
  • 子が3歳になるまでの適切な時期に、勤務先から制度の説明と利用意向の確認を受けられる仕組みも整えられています

「うちの会社にはそんな制度はない」と思い込んでいたけれど、確認してみたら使えるものがあった、というケースは実際にあります。まずは就業規則の育児関係の章を読むところから始めてみてください。読むだけなら誰にも相談せずにできます。

一人で抱えないための相談先

職場の中で相談しにくいときは、外部の窓口もあります。都道府県労働局には、働くうえでの困りごとを相談できる総合労働相談のコーナーが設けられています。育児と仕事の両立に関する制度については、厚生労働省が事業主向け・労働者向けの案内を出しています。地域の子育て支援については、お住まいの市区町村の子育て支援課や子育て世代包括支援の窓口が入口になります。こども家庭庁も、子育て家庭向けの支援制度の情報をまとめています。

これらは「よほどのことがないと使えない場所」ではありません。制度の内容を聞くだけでも利用できます。ひとつ電話をかけて情報が増えるだけで、選択肢の見え方は変わります。

辞めると決める前に、書き出しておきたいこと

  1. いちばんつらいのは、1日のうちのどの時間帯か
  2. それは仕事のせいか、家庭内の分担のせいか、その両方か
  3. もし1つだけ解決できるとしたら、どれを選ぶか
  4. その1つを解決する方法は、辞めること以外にないか

これを紙に書いてみると、「仕事そのものではなく、朝の1時間が問題だった」と気づくことがあります。原因が特定できれば、辞める以外の打ち手が出てきます。それでも辞めるという結論になったなら、それは追い詰められて出した答えではなく、自分で選んだ答えになります。

逃げ出したいと思う日があっても大丈夫:その気持ちの扱い方

「全部投げ出してどこかに行きたい」と思う日は、多くの人にあります。この気持ちは、頑張りが足りないから出てくるものではなく、頑張りすぎているというお知らせとして出てくるものです。

まず、その気持ちを否定しない

「こんなこと思ってはいけない」と打ち消そうとすると、かえって長引きます。「今日は逃げたい気分だな」と、そのまま言葉にしてしまうほうが、気持ちは落ち着きやすくなります。

物理的に、短く距離を取る

本当に遠くへ行く必要はありません。買い物のついでに車の中で10分座っている、トイレで1分だけ目を閉じる、コンビニの駐車場で温かい飲み物を飲む。誰にも話しかけられない時間を数分つくるだけで、戻る力が出ることがあります。

声に出して誰かに言う

「今週きつかった」とパートナーや友人に言うだけで、状況は変わらなくても気持ちの重さは変わります。相手に解決を求める必要はありません。「解決しなくていいから聞いてほしい」と前置きしてから話すと、お互い楽になります。

そして、その状態が数週間以上続き、眠りや食事のリズムが戻らない、好きだったことにも気持ちが向かない、という日が重なるようなら、一人で持ちこたえようとせず、勤務先の相談窓口や地域の支援窓口に状況を伝えてください。早く話すほど、使える選択肢は多く残っています

ワーママの疲れを減らす8つの意識改革

一生懸命頑張っているのに報われず、疲れを感じることが多いワーママの生活ですが、負担を減らすにはどうすればいいのでしょうか。もちろん、パパや周りの家族の協力は不可欠ですが、実はワーママの疲れを減らすには、ワーママ本人の意識を変えることが最も大切だといわれています。

「疲れる」を「楽しい」に変えるワーママライフの考え方を8つご紹介しますので、見直せる部分は取り入れてみてくださいね。

役割に対する「理想の肩書き」を減らす

自信を持つ母親のイラスト

ワーママは「妻」「母親」「主婦」「職業人」とさまざまな役割を持っています。これらの役割自体を減らすことはできませんが、例えば「完璧な妻」や「理想的なお母さん」などのように、役割についている理想的な肩書きを、できるだけ緩めてみましょう。

自分に厳しく一定の基準を守らせることは悪いことではありませんが、あまりに厳しく理想を課してしまうと身動きが取れなくなってしまいます。理想通りにいかなくても、あなたは家族や職場で必要とされている大切な存在です。自分に自信を持って、余計なプレッシャーは手放してしまいましょう。

使える外部の手を積極的に借りる

ロボット掃除機に任せる掃除

完璧主義のワーママの中には、「好きで働きに出ているのだから、全部自分でやらなければ」と考える人もいます。しかし、実際は、家事を時短してワーママが心のゆとりを持ち、笑顔で自分達に接してくれる方が家族は幸せだと感じることが多いのです。

ですから、ワーママ向け新三種の神器とも呼ばれる「ロボット掃除機」「食洗機」「乾燥機」などの家電を積極的に活用することをおすすめします。

買い物はネットスーパー生協の個配を利用し、保育園のお迎えをファミリーサポートに頼むなど、少しでも外部の手を借りて家事を時短し、睡眠時間や自分時間を作る努力をすることが、長くワーママライフを楽しむために大切です。

家庭内では適度に手を抜いて笑顔で乗り切る

仕事やお迎えなど、他人が関わることは手を抜けません。ですからせめて家庭内では、何でも自分でやろうとせず、適度に手を抜いて笑顔で乗り切ることも大切です。

例えば、夕食が作れず惣菜コロッケになっても、笑顔で食卓に出せば家族は美味しく食べられますし、文句を言われても「ごめんね。その分週末に美味しいご飯を作るからね」と笑顔で受け流せば、大抵のことは問題になりません。手を抜いた分、子供や夫の話しを聞く時間を作ることで、家族も自分もより生活が楽しくなります。

自分の意見を主張する勇気を持つ

NOと書いたボードを持っている女性のイラスト

英語表現で、他者にいいように利用されても文句を言わない人のことを「ドアマット(玄関マット)」と言います。あなたは、自分の役割を守ろうとして夫や子供、職場の同僚から都合よく扱われていませんか。

子供がいる中で社会で働いていることは、誇っていいことであって、卑下するようなことではありません。自分の気持ちを抑えて我慢ばかりすることをやめ、嫌なことや理不尽なことには「NO!」という勇気をもち、お互いの存在を尊重しあえる人間関係を築きましょう。

深呼吸で感情をコントロールする

子供がいうことを聞かないとき、夫が気を使ってくれないとき、仕事がうまくいかないときなど、カッときたときには、怒りにまかせて行動を起こす前に深呼吸する習慣をつけましょう。気持ちを落ち着かせ、リセットできます。

自分自身を落ち着かせるだけでなく、「ちょっと待ってね」と大げさな身振りで深呼吸をすると、子供や家族も、「あっ、ママがイライラしている」と気持ちを察してくれるようになります。家族にママを大切にしようとする意識を持たせるためにも、深呼吸は効果的です。

一人になる時間を確保する

一人で出かける母親

忙しい生活の中で自分を癒すために大事なのは、ストレスから離れて完全に一人になり、自分自身を労わる時間です。子供や家族を置いて一人になることに罪悪感をもつのをやめ、思い切って一人になる機会を作りましょう。

一番良いのは、パパに子供を数時間任せて自分が外出してしまうことですが、子供と一緒の部屋にいても、子供を一人で遊ばせながらヘッドフォンで自分の世界に閉じこもる、大人向けの塗り絵に集中するなどでも、十分ストレスをリセットできます。

外部から自分を切り離して一人になる訓練をしておくと、集中力がアップして仕事の成果も上がるので、ぜひ試してみてください。

「何とかなるさ!」と口に出す

忙しいのに思い通りにいかないとき、間に合わなくて焦っているときには強いストレスを感じます。頑張り屋のワーママは、何でも家族や職場の要求に答えようと無理をしてしまいがちですが、そんなときは「何とかなるさ!」と口に出して、努めて気持ちに余裕を持たせましょう

「今日できることは、明日に伸ばさない」という言葉がありますが、ワーママの人生はまだまだ長いのです。育児のトラブルも仕事も、焦って取り組むよりは、少し休んでから取り組んだ方が効率もいいものです。明日に伸ばせることは伸ばして、無理をしないことが大切です。

睡眠時間を最優先する

寝ているお母さん

睡眠不足の状態が続くと、どんなに頑張っても体の疲れは取れません。疲れ切ってしまってどうしようもないとき、不安なときは、思い切って布団をかぶって寝てしまいましょう。子供と一緒であれば、よりあたたかく疲れた体を癒すことができます。

ワーママの多くは、子供が寝た後の深夜に片付けをしたり、ゆっくりと休憩する時間をとったりすることが多いのですが、むしろ早めに寝て体を回復させ、スッキリとした状態の朝に活動するなど、時間を上手に使いましょう。

ワーママの疲れについてよくある質問

Q. 時短勤務はいつまで使えますか

制度の対象範囲は勤務先によって異なります。法律上の枠組みに加えて、独自に対象を広げている会社もあります。就業規則の育児関係の章に記載があるので、まずはそこを確認してみてください。

Q. 夫に家事を頼むと、かえって手間が増えてしまいます

やり方を細かく指示するのではなく、担当そのものを渡してしまう方法があります。「お風呂掃除は全部お願い」と範囲で渡すと、途中経過を確認する手間がなくなります。仕上がりが自分の基準と違っても、しばらくは口を出さないのがコツです。

Q. 職場に迷惑をかけている気がして、休みを取るのが申し訳ないです

休みを取ることは、制度として認められた行為です。気になる場合は、休んだことへの謝罪ではなく、戻ったときに「ありがとうございました」と伝える形に変えてみてください。謝り続けるより、関係が続きやすくなります。

Q. 子どもに寂しい思いをさせていないか心配です

一緒にいる時間の長さより、向き合っている時間の質のほうが記憶に残ります。1日10分でも、スマホを置いて子どもの話を聞く時間があれば、それは十分に伝わります。

Q. 疲れているのに、夜になると眠れず動画を見てしまいます

一人になれる時間がそこしかないためです。責める必要はありませんが、その時間を朝に移せないか試してみてください。30分早く寝て30分早く起きると、同じ一人時間でも回復の度合いが変わります。

ワーママだからこそ疲れは早めに解決!

子供を育てながら社会人としての役割を果たすことは大変ですが、大きな達成感の得られる、やりがいのある人生です。長くそういったワーママライフを楽しめるように、無理をせず、適度に手を抜きながら、早めに疲れやストレスを解消していきましょう。

子供や夫、同僚のみんなが望んでいるのは、いつでもワーママが笑顔で、家庭や職場を明るくしてくれることです。必要以上に自分を追い詰めたり、肩身の狭い思いをしたりする必要はありません。今頑張っている自分を褒めてあげて、ワーママライフと前向きに向き合っていきましょう。

今日できることがひとつあるとすれば、就業規則を開いて育児関係のページを読んでみることか、削っていい家事をひとつ決めてしまうことです。どちらも5分あればできて、明日からの負担が少しだけ変わります。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。