ワーママの本当のストレスは仕事?子育て?疲れの元を改善しよう
長引く不況や少子高齢化による人手不足で、ワーママ(働くお母さん)の社会進出がますます求められる社会になりましたね。家事に育児に仕事にと、自分の実力を120%発揮する生活は充実していて楽しい反面、正直、疲れていませんか?
今回は、ワーママを追い詰めている原因をチェックしながら、ストレスを解消して生活を楽しむポイントなどについてご紹介します。笑顔の多いママでいるためにも出来ることから生活に取り入れて、ワーママライフを今よりもっと楽しみましょう。
ワーママの疲れの原因となる10のストレス
主婦として、妻として、お母さんとして、働く女性として…日々四役をこなすワーママ。あっちでもこっちでも、しっかり役割をこなそうと頑張っている、完全無欠なワーママの心と体をポキっと折ってしまう原因、あなたはいくつ当てはまる?
1過密スケジュール
どんなに才能あふれて意欲のある人でも、休息は必要です。ところが、子供の世話をしながら社会で働くワーママは、時間に追われて一息つく間もありませんよね。短期間なら忙しくても頑張れるけど、育児期間はとても長い。朝から晩まで働いて、眠っていても子供のトイレに何度も起こされ、超人気アイドル並みの超過密スケジュール。
アイドルは「引退」できるけど、母親に引退はありません。長年こなしていると、さすがに疲れきってしまいますよね。
小学校以降が大変だよ…
今、小学2年生になる女の子のママです。私は職場結婚をした後、長女が生まれて1歳で保育園預けて、復職して働いてきました。
保育園にいた頃は、お迎えの時間がきっちりとしていて大変で、「早く小学校に入らないかなぁ」と思っていたのですが、いざ小学校に入ってみると、小学校の方が授業参観だPTA活動だ、PTA同士の飲み会だと親が使われることが多く、しかも必ず母親の出席が求められるので、「小学校って、こんなに大変なの!?」とビックリしています。
しかも、夏の一時期なんて、プール参観にPTA講演会、災害時の引き渡し訓練だといわれて一週間のうち3日も休みをとらざるを得ませんでした。働いている母親のことも考えて、もっと行事予定を振り分けて欲しいよ…、ホント。
2子供のトラブル
昔とは意識が変わって、今は男性が積極的に育児にかかわる時代になってきましたが、まだまだ育児の主体は女性です。夫婦共働きで生活するワーママ家庭でもそれは同じ。子供の学校のPTA活動から保護者同士のお付き合い、子供がしでかしたいたずらやヤンチャで頭を下げるのは全部ワーママ!理不尽なことでも頭を下げなきゃいけない役割は、さすがに疲れますよね。
3将来への経済的な不安
子供を育てているママが働くということは、ママが働いている間誰かほかの人が子供の面倒を見なくてはいけないわけで、同然タダでは子供を預けることはできません。ワーママ家庭は決して、湯水のようにお金を使えるわけではありません。
社会的な不況の影響、子供の教育資金など、家計をやりくりするのも大変。子供の学校で思わぬ出費があると、ため息が出てしまいますよね。
子育て貧乏だもん
29歳、小学校1年生と保育園の年中児の子供を育てながら働いている公務員です。ウチは夫も公務員なのですが、いま夫は単身赴任で別居していて、私が子供の面倒を一人で見ています。
忙しくて大変でも仕事は好きなので頑張れますが、近所に住んでいる夫の妹夫婦が、「公務員で共稼ぎって裕福だよね。お金余ってるでしょ」とネチネチ嫌味を言ってくるので、正直イライラします。
「お金が余ってるくらい稼げているなら、もっと自分を生かせる仕事してるよ!」って言ってやりたいけど、言えない。夫の妹だから…。
4睡眠不足
子供が小さいと、夜中の授乳におむつ替え、夜泣きなどのお世話でママは寝る間もありませんよね。一緒にパパが寝ていても、具合が悪いときに子供が頼りにするのはやっぱりママ。だから、深夜でも寝ぐずる子供をなだめながらお世話をし、ウトウトする程度のわずかな睡眠時間しか取れていないと、体力的につらくて気力も萎えてしまいますよね。
5夫の存在
女性には母性本能があり、子供の面倒を見ることには抵抗がないのですが、女性が意外とストレスを感じるのは夫の世話です。
男性は結婚して子供ができると何かと妻に頼りがち。成人して自分のことは何でもできるはずの夫に、「あれやって、これやって」と注文を付けられると、「私は忙しいの。自分でやんなさい」と怒鳴りたくなってしまいますよね。
子供よりも夫の教育が面倒
5年間の恋愛を成就させて結婚した、小学生の女の子2人のママです。夫婦共働きは私が若い頃からの希望で、夫も理解があって、家事も育児も協力してくれるのですが、やり方が雑で…。
洗濯物は畳まないで置きっぱなしだし、掃除した後の道具の片づけはいい加減だし、揚句に娘の服のコーディネートも最悪!家事の仕方は再三「こうやってね」と教えているのに、直してくれないんです。
こんなんだったら、子供にお手伝いをしてもらった方がまし。いうとおりにお手伝いをしてくれますし。夫が元から協力的で期待していただけに、夫の態度にガッカリです…。
6仕事への不満
厳しいことをいいますが、働く女性はまだまだ社会で受け入れられておらず、「子供がいて休みがち」「家庭があって残業ができない」という女性は、どんなに仕事ができても昇任の対象にならなかったり、重要な案件を任せてもらえなかったりして、はがゆい思いをすることも多いのです。
子供や家庭を二の次にして働いているのに報われない…。そのため自分に自信が持てず、落ち込んでしまうのです。
会社選びは大切!
私はワーママ歴2年の新米ワーママです。一方姉はワーママ歴10年のベテランワーママ。私達2人のストレスの原因は全く違うのですが、一番の違いは仕事です。私の会社はまだ入社して2年しかたっていないのに、子育てに理解があり休みも自由にとらせてくれますし、頑張った分だけお給料を上げてくれます。
ところが、姉の会社は子供に障害があることを分かっているのに休みがとりづらく、遅番の日は帰宅が夜の10時。旦那さんや甥っ子達も頑張っているのに、姉の給料は私とあまり変わらないんです。これからワーママになる人には、「とにかく就職」という発想ではなく、居心地のいい会社選びをして欲しいですね。
7自由な時間がない
母親になると子供中心に生活が回り出し、独身の頃のように自分が楽しめる大人の時間や、趣味の時間、一人だけでボーッとする自分だけの時間は取れません。
自分だけの時間は、心をリフレッシュするために必要不可欠なのですが、ワーママは子供の世話と仕事で時間を拘束されてしまっているため、自由の時間を持てずに心の中にストレスを蓄積させてしまいがちなのです。
8完璧主義
一般的に社会で働くワーママは、自己実現力が高く能力が高い人が多いです。家事も育児もそつなくこなす能力がある反面、理想と現実とのギャップに苦しみ自分を追い詰めてしまう完璧主義になりがち。
完璧主義のワーママは、周りの評価が落ちるのを恐れるあまり理不尽なことを我慢する傾向もあり、一人で悩みを抱え込んでしまいがちなので気をつけたいですね。
9周りからの評価の低さ
母親業は無私の奉仕ですが、やっぱり人間、褒められて周りに喜ばれることが一番やる気を掻き立ててくれます。ワーママの場合、家事をしても育児をしても、仕事をしても「当たり前」ととらえられがちで、自分が考えるような良い評価や暖かい言葉をかけてもらえないので、やる気がどんどん萎えていってしまいます。
何で旦那の方が褒められるの?
子供の小学校のクラスでPTA役員を引いてしまって、新聞作り委員をやっているのですが、毎月1回ある会合にどうしても予定がつかなくて、一度だけパパに変わっていってもらいました。
その日はできたPTA新聞の枚数を数えて、クラスに配る準備をしただけだったのですが、学校の先生や他のPTAの皆さんから、「学校にとても協力的なお父さん」とものすごい褒められていました。
どうして?私なんて毎月会合に出て、記事の作成や編集とかで家に持ち帰ってまで仕事しているのに、どうして1回会合に出ただけのパパが評価されるの?納得できません。
10ママ友ができない
保育園や幼稚園などに子供を通わせていると、同年代の子供を持つママ達と立ち話をする機会もありますが、ワーママは時間に追われていて、そういった立ち話をしている輪から立ち去らなくてはいけないことが多いです。
そうやって時間に追われていると、ママ友ができず育児に必要な情報が入ってこなくなり、次第に孤独にさいなまれてしまうこともよくあります。
ワーママの疲れを減らす8つの考え方
頑張っているのに報われず、疲れることが多いワーママの生活ですが、ワーママの負担を減らすにはどうすればいいのでしょうか?もちろん、パパや周りの家族の協力は必須なのですが、実はワーママの疲れを減らすには、ワーママ本人の意識を変えることが一番大事だといわれています。
「疲れる」を「楽しい」に変えるワーママライフの考え方を8つご紹介しますので、見直せる部分は見直してみてくださいね。
1減らせるものは減らす
ワーママは「妻」、「母親」、「主婦」、「職業人」とさまざまな役割を持っています。こういった役割は減らすことはできませんが、例えば「良い妻」とか、「良いお母さん」などのように、役割についている肩書きを、できるだけ減らしてみましょう。
自分に厳しく一定の基準を守らせることは悪いことではありませんが、あまり厳しく自分に理想を課してしまうと身動きが取れなくなってしまいます。理想通りにいかなくても、あなたは家族や職場で必要とされている人間です。自分に自信を持って、余計な荷物はおろしてしまいましょうね。
2借りられる手は借りる
完璧主義のワーママの中には「好きで働きに出ているんだから、全部自分でやらなきゃ」と考える人もいます。けれど、実際の夫や子供の気持ちとしては、家事を時短してワーママが心のゆとりを持ち、笑顔で自分達に接してくれる方が幸せということも多いのです。
ですから、ワーママ向け新三種の神器と呼ばれる「ロボット掃除機」「食洗機」「乾燥機」などを使うのがおすすめ。
買い物はネットスーパーや生協の個配を利用し、保育園のお迎えをファミリーサポートに頼むなど、少しでも借りられる手を借りて家事を時短し、睡眠時間や自分時間を作る努力をすることがワーママには大切ですよ。
3笑顔でごまかす
仕事やお迎えなど、他人が関わることは笑顔で誤魔化せませんよね。ですからせめて家庭内では、何でも自分でやろうとせず、適度に手を抜いて笑顔で誤魔化すことも大切。
例えば、夕食を作れず惣菜コロッケになっても、笑顔で食卓に出せば家族は美味しく食べられますし、文句を言われても「ごめんね~。その分週末に美味しいご飯作るからね。」と笑顔で受け流せば、大抵のことはそのままなんとかなるものですよ。手を抜いた分、子供や夫の話しを聞く時間を作ることで、家族も自分もより生活が楽しくなりますよ。
4ドアマットにならない
英語表現で、人にいいように利用されて文句を言わない人のことを「ドアマット」と言います。あなたは、ワーママである役割を守ろうとして夫や子供、職場の同僚からドアマットのように扱われていませんか?
子供がいるのに社会で働いていることは、誇っていいことであって、卑下するようなことではありません。自分の気持ちを抑えて我慢ばかりをすることをやめ、嫌なこと、理不尽なことには「NO!」という勇気をもち、自分自身をインスパイアし、お互いの存在を尊重しあえる人間関係を築きましょうね。
5深呼吸で気持ちをコントロールする
子供がいうことを聞かないとき、夫が気を使ってくれないとき、仕事がうまくいかないときなど、ちょっとイライラッとしたときには、怒りにまかせてアクションを起こす前に深呼吸する習慣をつけましょう。気持ちがリセットできますよ。
自分自身を落ち着かせるだけでなく、「ちょっと待ってね」と大げさな身振りで深呼吸をすると、子供や家族も、「あっ、ママがイラッとしている」と気持ちをわかってくれるようになります。家族にママを大事にしようとする意識を持たせるのにも、深呼吸は効果的です。
6一人になることを恐れない
忙しい生活の中で自分を癒すために大事なのは、嫌なことやストレス、愛情からも離れて完全に一人になり、自分自身を慰めることです。子供や家族を放り出すことに罪悪感をもつのをやめましょう。思い切って一人になる機会を作るのです。
一番良いのは、パパに子供を数時間任せて自分が外出してしまうことですが、子供と一緒のお部屋にいても、子供を一人で遊ばせながらヘッドフォンで自分の世界に閉じこもる、ピアノなどの楽器を演奏する、大人用の塗り絵など、十分ストレスをリセットできます。
外部から自分を切り離して一人になる訓練をしておくと、集中力がアップして仕事の成果も上がるので、ぜひ試してみてくださいね。
7「何とかなるさ!」と口に出す
忙しいのに思い通りにいかないとき、間に合わなくて焦っているときには強いストレスを感じます。頑張り屋のワーママは、何でも家族や職場の要求に答えようと無理をしてしまいがちですが、そんなときは「何とかなるさ!」と口に出して、努めて気持ちに余裕を持たせましょう。
「今日できることは、明日に伸ばさない」という言葉がありますが、ワーママの人生はまだまだ長いんです。育児のトラブルも仕事も、焦って取り組むよりは、少し休んでから取り組んだ方が効率もいい!明日に伸ばせることは伸ばして、無理をしないことが大切ですよ。
8嫌な時には寝てしまう
睡眠不足の状態が続くと、どんなに頑張っても体の疲れは取れません。疲れ切ってしまってどうしようもないとき、不安なときは、思い切って布団をかぶって寝てしまいましょう。子供と一緒だったらよりあたたかく、疲れた体を癒すことができます。
ワーママの多くは、子供が寝た後の深夜に片付けをしたり、ゆっくりと休憩する時間をとったりすることが多いのですが、むしろねらい目の時間は朝。夜は早めに寝て体を回復させ、スッキリとした状態の朝にたっぷりと活動し、時間を上手に使いましょう。
ワーママだからこそ疲れは早めに解決!
子供を育てながら社会人としての役割を果たすことは大変ですが、大きな達成率の得られる、やりがいのある人生です。長くそういったワーママライフを楽しめるように、無理をせず、適度に手を抜きながら、早めに疲れやストレスを解消していきましょう。
子供や夫、同僚のみんなが望んでいるのは、いつでもワーママが笑顔で、家庭や職場を明るくしてくれることです。必要以上に肩身の狭い思いをする必要はありません。今頑張っている自分を褒めてあげて、ワーママライフと前向きに向き合っていきましょう。