【共働き夫婦の家事分担】家事ストレスを解消する「チームプレイ家事」のコツと最新家電活用法
毎日の掃除、洗濯、食材の買い出しや献立決め、料理、そして「名もなき家事」と呼ばれる細々とした作業…。生活を維持するためには、想像以上に多くの家事が必要です。特に共働き家庭では、「どうしてこれくらいのことやってくれないの!」と夫婦喧嘩になったり、「私もう限界…」と妻が追い詰められたりするケースも少なくありません。
家事をあらかじめ固定で分担しておくことも大切ですが、夫婦それぞれの仕事の都合で、自分の分担をこなせない日もあるのが共働きの現実です。そこで有効なのが、互いの穴を埋め合う「チームプレイ家事」です。妻のピンチを夫が補い、夫の忙しい日を妻がサポートできるため、家庭円満につながります。
チームプレイ家事を成功させるうえで最も大事なことは、お互いへの感謝を忘れないことです。相手が家事をするのを当然と考えるのではなく、「忙しいのに、〇〇をやってくれた」と考え、相手に感謝し労りあうことで、二人の生活も愛情も、もっともっと豊かなものにレベルアップするでしょう。
共働きの家事ストレスを軽減する「チームプレイ家事」の5つのコツ
「チームプレイ家事」とは、夫婦で抱えている家事全体を共有し、自分のできる範囲で柔軟に対応しあうことです。次の5つのコツを実践することで、チームプレイが円滑になり、これまでの分担家事よりも生活がもっと楽になります。
1「名もなき家事」も含めた家事メモで負担を見える化する
「家事メモ」を作って、やらなければならない家事の全体像を夫婦で共有し、できる人が、できることをする体制を整えましょう。
家事の負担は、依然として女性に比重が大きくなりがちです。共働き家庭の主婦の場合、日中は外で仕事をしているため、家事にかけられる時間は専業主婦の半分以下しかありません。できるだけパートナーの協力を得なければ、家事がこなしきれずに家族全員が生活に支障をきたしたり、過労で体を壊したりしてしまうこともあります。特に「名もなき家事」(例:トイレットペーパーの補充、子どもの持ち物の点検、献立を考えることなど)は、認識されていないために負担感が偏りやすいので、これも家事メモに書き出しましょう。
ストレスなく家事が進む!家事メモの活用方法
「お風呂の掃除しておいて」とか、「明日のゴミ出しをまとめておいて」などとお願いしてばかりでは、言う方も言われる方もストレスが溜まるものです。そこで利用したいのが、近々やらなくてはいけない家事や名もなき家事を書きだした「家事メモ」です。
ちょっと気になったらメモに書いて、家族全員が目にとまる場所(冷蔵庫など)に貼りだせば、お互いにどんなことをやって欲しいのかがわかります。やり終わったら、線を引いて消していくと、達成感も味わえるので、面倒な家事がどんどん進みます。最近では、共有できる家事管理アプリを活用するのもおすすめです。
2家の中の「家事情報」を標準化し共有する
「チームプレイ家事」では、家族全員が家事の主役です。夫や子どもが「手伝いたい」と思ったときにすぐ行動できるように、家事に必要な道具がどこにあるかなどの家事情報を家族で共有しましょう。
「家事はできるだけパートナーと分担したい」と言いながら、自分でしかわからない状況(道具やストックの場所、やり方など)を作り出していませんか?ご主人はあなたの大変そうな姿を見て、「手伝ってあげたいけれど、必要な食器がどこにしまってあるのかわからない」「掃除をしたくても洗剤の在り処がわからない」などと、困惑しているのかもしれません。
冷蔵庫にあるものやストックしてある食材、洗剤やトイレットペーパーなどのストックしてある日用品の数なども、メモやアプリなどに書いて貼り出して共有しておくと、買い忘れのイライラや、買い物時間も短縮できて便利です。
共有したい家事情報の例
- 食器や調理道具の収納場所
- 洗剤などの生活に必要な日用品のストック場所
- 掃除道具の収納場所
- 衣替えでしまった衣類の場所
- 調味料や乾物のストック状況
3家族全員が「使ったらすぐ片づける」習慣を徹底する
共働き家庭で効率よく家事をこなすコツは、「すぐやる」ことと「もとに戻す」ことです。面倒で後回しにしてしまう風呂掃除や食器洗いなどの家事は、思い立ったらすぐに取り掛かる習慣を身に着けてしまいましょう。
そして、使ったものをもとに戻す習慣を家族全員で徹底することが、最大のチームプレイです。部屋の中が物で散らかることもなく常にスッキリしますし、次に使う時の混乱もありません。「チームプレイ家事」は、掃除や洗濯などの家事だけではありません。自分のことは家族全員が自分でする(セルフサービス家事)だけでも、立派なチームプレイなのです。
子どもがいるご家庭では、子どもに何か特別なお手伝いをしてもらうよりも、使った物をすぐに片づけてもらった方が、ママは毎日ずっと楽できます。まずは後片付けという形で、家族全員にチームプレイ家事に参加してもらいましょう。
面倒な家事を後回しにすると、なおさら大変になる
食後の食器洗いや入浴後の風呂掃除など、ついつい面倒で後回しにしてしまう家事は、時間が経てば経つほど汚れがこびりついてしまい、大変な作業になるというデメリットがあります。嫌なことほどサッサと済ませてしまえば、気分も明るく次の家事に取り掛かることができますね。
4掃除は毎日5分間で「そこそこキレイ」を目指す
汚れは時間が経つ前の方が落ちやすいので、週末に1時間かけてイヤイヤ掃除するくらいなら、毎日5分間ずつ掃除をしていったほうが断然楽で、結果的に綺麗を維持できます。毎日場所を変えて5分間掃除のローテーションを組み、まめな掃除を心掛けましょう。
5分間掃除のポイントは、「そこそこキレイ」を目指すことです。100%のキレイさではなくて、使う時に気持ちのよい程度のキレイさで満足することが肝心です。家事の品質にこだわりすぎないことも、共働き夫婦がストレスを減らすための重要なコツです。
ふとしたことで汚れが気になった時は、「いいや、週末まとめて掃除をすれば」なんて考えるのはNGです。結局は汚れを増やして、掃除に時間がかかるだけなのです。
5分間掃除を成功させるコツ
- 「そこそこキレイ」で満足し、品質にこだわりすぎない
- 毎日違う場所を掃除する(例:月曜は洗面台、火曜はトイレなど)
- 5分以上の時間をかけないよう、タイマーを活用する
- ハンディーモップやフローリングモップなど、すぐ使える道具を常備する
- ちょっとした汚れ落としはメラミンスポンジなどが早い
5早起きして脳が活発な朝に家事をサクサクこなす
一日の終わりに自分の時間をとって、こまごました家事や次の日の段取りをしたいけれども、疲れてしまって効率が悪い…。そんな時は早めに休んでリフレッシュし、翌日はちょっとだけ早く起きて、早起き家事をしてみましょう。
脳の機能がよく働くのは、十分な休息をとった早朝です。1時間の早起きは、夕方2時間の作業に匹敵するほどの効率の良さで、面倒な家事もサクサクこなせます。早起き家事で、夕食の準備や次の日の支度を済ませておけば、帰宅後の時間がグッと楽になります。
ちょっとだけ読書やコーヒータイムなどの自分だけの時間をとれば、つらい早起きも苦になりません。朝は窓を開けて気分も空気もリフレッシュ!一日を快適に始めることができます。
早起き家事でやっておきたいこと
- 野菜のカットなどの夕食の下ごしらえ
- 洗濯物を干す、または乾燥機から出す
- 買い物メモの作成や献立決め
- 簡単な掃除(床拭きなど)
共働き家庭だからこそ、最新家電を積極的に活用しましょう
共働き家庭の「チームプレイ家事」を強力にサポートしてくれるのは、なんといっても便利な家電製品です。最新家電を使って、賢く、いらない家事の手間を省く工夫をしてみましょう。
特に「ドラム式洗濯乾燥機」は、洗濯物を干す・取り込む・たたむという工程を大幅にカットしてくれるため、共働き家庭の三種の神器の一つとされています。朝に洗濯物と洗剤を入れてセットしておけば、仕事から帰ってすぐに片付けができるので、待ち時間なく家事をこなすことができます。
また、勝手に充電して勝手に床掃除をしてくれる自動掃除機(ロボット掃除機)を使えば、毎日の掃除の場所も減らせますし、食器洗い乾燥機(食洗器)があれば、水道代も節約になります。朝食の汚れ物も、帰宅した時にはキレイになっていて、すぐに食器棚にしまえるため、夫婦で取り合いになりがちな洗い物の負担を解消してくれます。




