共働き夫婦必見!夕食の時短ワザと作り置きで解決する献立・家事分担の極意
一日会社で仕事に追われ、周囲に気を遣ってクタクタな共働き主婦(ワーママ)。帰宅してから直ぐに食事の支度をする毎日に、「手抜きがしたい」「夕食の支度が苦痛」「帰ったら一休みしたい…」と、不満や疲労が溜まってしまう方は少なくありません。
「料理の時短」は、共働き世帯の生活の質(QOL)を向上させるために欠かせないテーマです。毎日お疲れのあなたに、夕食を効率よく時短で支度するための具体的なワザと、夫婦の家事分担のポイントをご紹介します。
料理の時短テクニックは数多くありますが、共働き夫婦のための賢い「献立作成」「買い物」「作り置き」の3つの基本戦略をチェックして、今日から美味しい料理をパッと作っちゃいましょう!
共働き夫婦の夕食を劇的に時短する5つのワザ
1「献立のパターン化」と「ルーティン化」で悩む時間をゼロにする
毎日毎日「今日は何を作ろう…」と悩む「献立決め」は、想像以上に時間を奪う作業です。この悩む時間を削減するために、休日に一週間を目安にした献立を決めておきましょう。予定がしっかり決まっていると、悩まずに済むので作業効率もググッとアップします。
家に帰って冷蔵庫を覗き、行き当たりばったりで料理を作ると、どうしても「いつもこれ~?」と定番料理に偏りがちですが、メイン食材ごとに2~3種類のレパートリー(パターン)を持っておけば、メニューや栄養が偏ることもなく、1週間を楽に過ごせます。
さらに購入する食材が決まることで、買い物に費やす時間も短縮することができます。時短と並行して、栄養バランスやカロリーも考慮し、無理なく美味しい料理を作りましょう。
献立を決めるメリット
- 栄養バランスの確認が容易になる
- 食材の使いまわし(リメイク)ができる
- 食材を無駄にすることがなくなる
- 買い物回数が減る
- 食事作りに悩まず、サッサと調理に取り掛かれる
2買い物は「週末のまとめ買い」と「ネットスーパー」を徹底活用する
共働き主婦にとっての買い出しは、仕事後の貴重な時間を使う義務感の強いタスクであり、時間も無駄に使いがちです。ただでさえ忙しい共働き主婦は、毎日の買い物をやめて、「週末のまとめ買い」に切り替えるだけでも、平日の時間に大きな余裕が生まれます。
理想的なのは週末にまとめ買いをして、平日は冷蔵庫や冷凍庫の食材を使いながら料理をしていくスタイルです。また、ネットスーパーや食材宅配サービスも、帰宅後の体力温存に非常に有効な時短ワザです。利用できる環境であれば、積極的に活用することをおすすめします。
野菜不足が心配になりますが、冷凍のほうれん草やカボチャなどをストックするようにしましょう。冷凍野菜は旬の時期に収穫されるため栄養価が高く、カット済みでそのまま利用できますので、買い置きしておきたいおススメ食材です。
3「週末の作り置き」と「下味冷凍」で包丁を使う回数を減らす
調理工程で最も時間がかかるのが、「下ごしらえ」です。これを平日にしないために、休日にまとめて下ごしらえや作り置きを行い、冷凍保存しましょう。
肉や魚は、食べやすい大きさに切り、下味(醤油や酒、タレなど)をつけて保存袋に入れ、平日に使う分だけ「下味冷凍」しておきましょう。冷凍することで味が中までしみ込み美味しくなります。使いたいときは、前の晩に冷蔵庫に移しておけば自然解凍され、帰宅後は焼くだけ、炒めるだけなのでササッと手軽に夕食が完成します。
また、野菜も同様に「まとめてカット」し、翌日の炒め物や味噌汁などに分けて保存しておくと、平日の包丁を使う回数が劇的に減ります。平日の料理で下ごしらえが不要になると、料理がグッと楽になり、調理時間も大幅に短縮できます!
休日に作っておきたい冷凍・冷蔵ストック例
- 玉ねぎはみじん切りと薄切りをそれぞれ冷凍保存袋に入れ、密封して冷凍庫へ。
- 肉は使い方にあわせて切り、下味をつけて冷凍保存する(例:生姜焼き用、カレー用)。
- ハンバーグやミートソースなどの冷凍保存できるおかずは、作り置きしておく。
- きのこ類は石づきを取って、使いやすい大きさに切り分け、冷凍保存袋に入れて冷凍する。
- <食中毒予防の注意点>>作り置きは完全に冷ましてから保存容器に入れ、保存期間は冷蔵で3~4日、冷凍でも1週間程度を目安に早めに消費しましょう。
4「ほったらかし家電」と「電子レンジ」を上手に活用する
料理を簡単にするためには、便利な家電製品を活用するのも賢い方法です。最近の「ほったらかし調理家電」は共働き世帯の強い味方です。例えば、自動調理鍋(ホットクックなど)は材料を入れるだけで煮物やスープが出来上がり、つきっきりで火の管理をする必要がありません。
また、食器洗い乾燥機(食洗機)は、調理後の面倒な洗い物の時間を削減し、食後の負担を大幅に減らしてくれます。夕食作りの時短は、片付けの時短まで含めて考えることが重要です。
さらに、野菜は鍋でゆでると栄養素が溶け出してしまいますし、手間も時間もかかりますので、電子レンジを上手に活用しましょう。野菜を耐熱容器に入れてレンジでチンするだけで、ジャガイモやカボチャ、人参、大根なども数分で柔らかくなります。蒸し野菜や温野菜サラダの調理に最適です。
5「ミールキット」や「市販品」を賢く取り入れ、手作りにこだわらない
仕事を持っているけれど、料理は全て手作り!とまじめに考えるワーキングウーマンは多いのですが、「愛情」=「手作り」とばかりは言えません。確かに手間ひまかけた料理は美味しいですが、イライラしながら料理を作って、ギスギスした雰囲気で料理を食べているのでは、美味しさも半減してしまいます。
愛情あふれる料理とは、食べる人のことを考えて作られた、楽しい食事のことです。時間が足りないなら、ミールキットや市販のお惣菜、カット野菜などを賢く使って、その分楽しく、家族で食事を楽しみましょう。
特にミールキットは、必要な材料がカットされ調味料もセットになっているため、調理時間を大幅に短縮できます。お惣菜を使う場合も、ひと手間加えるリメイク術で、手抜きに見せない工夫が可能です。
手抜きに見せないお惣菜・市販品の使い方
- 必ずお皿に移し、パックのまま食卓に出さない。
- 同じ惣菜ばかりを購入せず、「手作り1品+市販品1品」のバランスを意識する。
- コロッケは玉子でとじて丼にするなど、リメイクして調理する。
- 市販のドレッシングではなく、手作りのスープや副菜を一品添える。
夕食を和やかムードに変える!共働き夫婦の家事分担の極意
共働き夫婦の場合、どんなに料理を時短で作って主婦の負担を減らしても、それだけで主婦のストレスがなくなり、夕食を和やかな雰囲気で食べられるというものではありません。
外で働いて疲れて帰ってきて、自分が焦って夕飯つくりをしている時に、夫が寝転んでテレビを見ていたら、「なぜ自分だけが頑張っているのだろう」と不満が募り、夫婦喧嘩に発展する家庭もあるのではないでしょうか。
これを避けるためには、家事全般の「見える化」と「分担」が不可欠です。特に「名もなき家事(アンネームド家事)」と呼ばれる、買い出し後の整理やゴミ捨て、献立決めなどの見えにくいタスクを含めて、夫婦で話し合い、あなたが協力して欲しい家事を明確に負担してもらいましょう。
そして日頃から夫に対して感謝の言葉を伝えるよう心掛けましょう。「ありがとう」と言われることで、夫の家事に対するモチベーションがアップすること間違いなしです。料理の時短に加え、「家事分担による心のゆとりの時短」が、共働き夫婦の円満な生活には最も重要です。
夫婦喧嘩を減らす家事分担の鉄則
- あらかじめ家事の分担を具体的に決めておく(例:「ご飯後の食器洗い」ではなく「食器を食洗機に入れる」など)。
- どちらかが家事をしている時に休んだり、くつろいだりしない。
- 「やってもらって当たり前」と思わず、感謝を伝える。
- 相手のやり方にクレームをつけず、「相手のやり方を尊重する」。



