子供の病気で仕事を休む体験に関する記事

子供の病気で仕事を休んで同僚・上司にされた仕打ち【まとめ】

子供の病気で仕事を休んで同僚・上司にされた仕打ち【まとめ】

「うちの会社絶対ヘン!辞めた~い」と思ってる働くママさん、正社員でもパートでも子育て中は皆さん大変なようです。

マーミーTOP  >  夫婦・家族  >  子供の病気で仕事を休んで同僚・上司にされた仕打ち【まとめ】

【ワーママ15人の実体験】子どもの病気で休む時に受けた嫌味と対策:キャリア継続のための戦略的対処法

医者に注射を打たれる女児

共働きの働くママたちにとって、保育園で子どもが風邪をもらうと非常に大変です。特にインフルエンザなどの流行り風邪や発熱・嘔吐は、無理に登園させるわけにもいかず、置いていくわけにもいきません。夫婦で休みを調整できず、母親が休まざるを得ない状況に直面することは少なくありません。

このような状況で仕事を休んだ際、職場で心無い言葉や不当な扱いを受け、「仕事を辞めようかな?」と悩むワーキングマザーは多くいらっしゃいます。今回は、ワーキングマザー15人が、子どもの病気による欠勤時に会社でどのような嫌味を言われたか、そしてその結果、退職やキャリアの変更に追い込まれたのかを赤裸々に語ってくれました。一方で、嫌味にめげずに快適な環境を手に入れたママの体験談もあります。「辞めようかな?」と悩んでいるママは、ご自身のキャリア継続のための戦略としてぜひ参考にしてください。

Q子どもの病気で仕事を休んで、嫌な思いをしたことはありますか?

ちぴ
27歳

A働き方の見直しを促されショックを受けました

子どもが1歳で保育園に通い始めたとき、免疫力が低いため、よく熱を出してお迎えの電話がかかってきました。会社は理解のある人が多いのですが、それでも月に何度か早退させていただくことになったので、部長に「働き方の考え直しをしてみてもいいかもね」と言われてしまいました。

誰も悪くない状況でしたが、私だけが責められているようでとてもショックでした。子どももかわいそうだし、旦那にも相談して仕事を辞めることも考えました。結果として、今は正社員をやめて派遣社員として時給ではたらき、比較的早退や欠勤がしやすい環境に変えることができました。

まーちゃん
39歳

A急なお休みで迷惑かけてもひたすら我慢です。

子どもが胃腸炎になったときに学校を休ませたのですが、朝から酷く吐いていたので、さすがに仕事にも行けないなと思って、休んだことがあります。出勤後に一番に言われたのが、「これだから小さい子どもがいる人は嫌なのよ」という心無い一言でした。

朝から吐いているのに私の都合で仕事に行くわけにはいかず、旦那も休めず仕方ないことでしたが、その人も子育てをしてきた人なので理解してくれているのかと思った私が甘かったです。「アテにならない」と言われ、危うくクビになりそうでしたが、他の人がフォローしてくれて今も何とか働けています。子育て経験者からの嫌味は、特に精神的に辛いものがありました。

みきみき
29歳

A産休明け、歓迎ムードはどこへやら…

上司のすすめや同僚の後押しもあり産休を取りました。しかし、産休開け会社に行ってみると祝福ムードは何処へやら、「本当に戻って来たわ」と言われました。辛かったですが、パパの収入だけでは先が心配なこともあり、働かなければいけませんでした。

産休開けは残業なしの9時から16時勤務。これだけでも特別待遇で肩身の狭い思いをせざるを得ない上に、子どもの病気での急な帰宅や急な欠勤が増えました。皆の視線が怖くてたまりませんでした。「子どもがいると大変ね」と言ってくれる同僚は皆無で、むしろ「早退する必要があるのか」「父親に看病させろ」と言いたい放題でした。産休開けから1年後、私はその会社を退職しました。

むーたん
35歳

A小さな子どもはいくら気をつけても病気になってしまいます…

子どもが保育園でノロウィルスをもらってきました。仕方なく欠勤の電話を入れました。出産以来、なるべく欠勤で迷惑をかけないよう、私の両親や主人の両親、未婚の妹など総動員して対応してきました。しかし、その時はどうしても、主人も休みをとれず、代わりに子どもをみてくれる者の都合がつかず、欠勤となってしまいました。

嘔吐や下痢があり、2日休むことになりました。休みが明けて出勤したとき、開口一番に、同僚から、「もっと子どもを病気にかからせないように努力してほしい」と言われました。「自分の負担が増えるので、本当に困る」と…。

その人も3人の子どもを育ててきて、小さな子どもがいかに病気になりやすいか、よくわかってくれていると思っていたので、非常にショックでした。周囲の協力を得てこれまで努力してきた自分が、職場の無理解によって報われないような気分になりました。

ゆかりん
30歳

A独身正社員からのあてつけのような雑用押し付け

ワーキングマザーといえども色々な立場の人がいると思いますが、私は結婚退職して、パート勤務のワーキングマザーです。パパは急に休みがとれない仕事のため、あえてパート勤務の職につきました。

面接の時に、子供が小さいことや不測の事態が起こりうることは、説明して了解は頂いていたものの、やはり独身正社員の女性陣から、色々と面と向かって言われることがありました。子どもが熱を出して休まなければいけない時、締切に間に合わず他の人の仕事を増やしてしまったので、あてつけのように雑用を押し付けられるようになりました。職場の雰囲気に合わせて耐えるしかなく、辛かったです。

にゃにゃこ
31歳

A裏での陰口にショックを受けました

私は週に何日か仕事を受けています。旅館の仲居をしているのですが、この仕事はとても激務です。しかし、朝に娘が急な発熱で目が潤んでいることに気が付きました。熱を測るとかなり高かったので、止む負えず仕事をお休みすることにしました。

次の出勤の日、穴を開けてしまったことにお詫びをしました。その時は「小さいうちはよくあるから」と言っていただけたのですが、裏では散々に言われていました。「迷惑かけることが分かってるんだから辞めればいいのに!」と…。直接言われた事と影で言われていたことの差にショックでした。子どもを持つ母親が仕事をするのは、職場の寛容さにかかっている部分が大きく、なかなか難しいことだと実感しました。

なごぷー
27歳

A男性上司の無理解な一言

現在1歳半の娘を育てながら、出産前から勤務している職場で正社員として働いています。ちょうど娘が1歳になった頃に急に発熱し、そのまま数日間入院することになってしまいました。それまでも急に体調が悪くなったこともあったのですが、幸い実家が近いので母に預かってもらうことが何度かありました。

しかし入院となると、さすがに母任せには出来ないので、有給休暇を利用して娘に付きそうことを男性上司に申し出ると、「入院っていっても発熱だけでしょ?そんなに大事でもないのに、急に数日間も休まれたら困るな〜。」と言われました。子どもの体調を心配する私にとっては、非常に無理解で心無い言葉でした。

それを偶然聞いていた女性上司にフォローして頂き、何とか有給を取ることができましたが、子育てをしながら仕事をしていくことに大きな不安を持ちました。病気による入院は、親にとっては重大な事態です。

メリー
33歳

Aフリーランスは特にシビアです

出産前までフリーランスでライターの仕事をしていました。仕事は不規則で徹夜など当たり前な時もあり、結構ハードでした。出産後は仕事をセーブして、少しずつまた始めようと思っていたのですが、やはり一度仕事を受けるとそう簡単にはいきません。

「子どもがいる」と言うと、あからさまに嫌な顔をされることもあったので、それからは黙っていました。そんな時、子どもの急な発熱で締め切りに間に合わないということがありました。仕事と同時にクライアントからの信用をなくしましたが、言い訳はできません。やっぱり一人で仕事を受けるフリーランスは、自己責任の範囲が広いため、特に厳しいと思います。事前に余裕を持ったスケジュールを組むことが重要だと痛感しました。

かーちゃん
30

A会社を休む理由「子どもが病気」は、子育てが終わった世代にも疑われる。

子どもが幼稚園に上がり、自由な時間が増えたので、仕事を始めようとパートに就きました。パート先はコンビニ弁当を作る会社。主に40代から50代くらいの子育てにひと段落した人が多い職場でした。

うちの子は、比較的体が丈夫で「子どもが病気」を理由に会社を休むことは非常に少なかったのですが、それでも「子どもが病気なので急ですが休みます」と言うと、大抵のおばさんに疑われました。「本当は、ずる休みだったんじゃないの?」「仕事、嫌になった?」「本当のことを言いなさいよ~」と、たまにしか休まない私でもそう追及されると、とても嫌な気持ちになりました。子育て経験がある世代であっても、職場の状況や人手不足が背景にあると、理解が得られないケースもあると知りました。

たまま
44歳

A子どもの骨折入院で休みたいといったら文句を言われ、辞職へ

酒屋で午前中だけのパートをしていた時の話です。子どもが球技大会で鎖骨を骨折し2、3日検査のため入院するように言われました。職場に電話をしてしばらくお休みが欲しいとお願いしたのですが、お歳暮の時期でとても忙しく休まれたら困るとだけ言われ電話を切られてしまいました。

その後もう一度電話をかけて、なんとか1日だけはお願いしたのですが、その後は出勤してほしいと言われ仕方なく出勤しました。職場に行く前に病院に行って、終わったらまた病院に直行していたのですが、子どもが退院すると、みんなに迷惑をかけたからと、タイムカードを押した後にのし書きや包装を頼まれたりさせられました(サービス残業)。結局旦那にも「辞めれば」と言われ、しばらくして辞めることにしました。有給休暇や子の看護休暇を取得する権利があるにも関わらず、使わせてもらえない職場は労働環境に問題があると言えます。

のりこ
32歳

A子の看護休暇が「羨ましい」と言われる理不尽さ

保育園に通いだしてからというもの、風邪や熱などしょっちゅうで、呼び出しも頻繁です。私のせいで、仕事が滞ったり、誰かに負荷をかけてしまうことがあるのは、本当に申し訳ないですが、お休みをいただきたい時や早退させて欲しい時など、一応許可は出るものの「よく熱を出す子だね」とか、「また?」「父親は休めないの?」などと心無いことを言われます。

立場的に強くも出られませんし、毎回悔しい思いをしています。しかも、それで子の看護休暇を使うと、「普通の有給休暇と別に休暇があって羨ましい」と言われたこともあります。これは、育児・介護休業法に基づき定められた正当な権利であり、羨ましがられる筋合いはありません。子の看護休暇は、病気の子の世話をするための制度であり、有給となるかどうかは会社の規定によります。このような発言をするのは、制度の理解がない独身の中年の方が多いです。

眞紀
30歳

A子どもがいない女性マネージャーからの冷たい言葉

私はとあるファーストフード店でパートをしており、基本的には土日休みで平日は10時から15時まで働いています。私には2歳の息子がいますが、保育園に預けてパートをしているんです。ですが2歳なので、熱がよく出てしまい、急遽休みを取らせてもらうことがあるんですね。

お休みをいただいた翌日出勤すると、同じママさんパートの方は「子供が小さいうちは大変でしょ?頑張ってね」と言ってくれるんですが、独身でまだ子供がいない女性マネージャーには「急なキャンセルが続くとこっちの予定が狂うんだけど」と冷たく言われました。シフトの管理をする立場からすれば、急な欠員は大きな問題ですが、子どもの病気は防ぎようがないことです。なるべくシフトに穴を開けないようにして、うちの母にも協力してもらっていますが、どうしても私しかいないときもあるので、言われたときは辛かったですね。

ゆりこ
33歳

A遠まわしなイヤミを言われました

調剤薬局の薬剤師として働いていますが、子どもはまだ小さく急に熱を出したりすることも少なくありません。パパは急に休めない職場ですので、子供の不調時は私が休まざるを得ないのですが、とても忙しい職場ですので毎度迷惑をかけているとは思っています。

表面上は皆さん気にしないでとは言いますが、翌日出勤すると「昨日は本当に忙しかった」「人手が足りなくて患者さんを待たせた」「仕事が溜まって残業した」などと聞こえるように言われます。私に向かって言っているわけではないのかもしれませんが、やはり間接的な嫌味だと感じますし傷つきます。なるべく迷惑をかけないようにとは思ってはいますが、子どもの病気は防ぎようがないことなので、これからも続くと思うと、休んだ次の日が憂鬱です。

りんご
39歳

A仕事は好きでも、締め切りと両立できずに異動を選択

私の仕事は給与計算で、毎月締め切りがあります。締め切り間際は部署全体が殺気立つほどです。私は二歳離れた子どもが二人おります。当時は2歳と4歳で、当然保育園に通っていましたが、風邪が流行る時期になるとクラスの半分くらいが一気に感染します。

締め切り間際なのに上司に電話をして「すみません、子供の体調が悪いので本日は休ませてください」とおどおどしながら連絡していました。電話口の向こうから「はぁーっ」というため息が聞こえてきたものでした。仕事自体は好きでしたが、この毎月の締め切り業務と子育てを両立することが精神的に出来ず、2年ほどで比較的業務負荷の低い別部署に異動させてもらいました。仕事内容自体を変えるという戦略も有効だと学びました。

サラくま
27歳頃

A心ない言葉に怒鳴られ、最終的に退職

私は年子の母親です。子ども達を保育園へ預け、準社員として8時間勤務をしていました。当然、子ども達が感染症などに掛かるのですが、いつもギリギリの人数で、パートや準社員に頼りがちな正社員が多いハードな会社でしたので、かなり嫌な思いはしました。

独身の男性社員からは「子どもなんて熱出たって平気なんだから、勝手に寝かしておけよ!」と言われたり、「面倒みる奴がいないなら、働くんじゃねえよ!」などと言われたり、怒鳴られたりしたこともありました。子育て上がったパートさんでも、やはり文句を言いたい人がいて、次の日近寄ってきて「だから小さい子どもいる人は役に立たないのよ!」などと言われ、腹を立てる事が多々ありました。最終的にはあまりにも待遇が悪かったり、精神的な負担が大きかったりしたので自分から辞めることにしました。

ワーキングマザーが職場の嫌味に負けずキャリアを継続するための戦略的対処法

先輩ママたちの体験談からは、子どもの病気による欠勤に対する職場の嫌味や無理解が、ワーキングマザーの大きなストレスとなり、退職やキャリアの変更につながる深刻な問題であることが浮き彫りになりました。しかし、嫌味にめげずにキャリアを継続するために、いくつかの戦略的な対処法が考えられます。

1.法的権利の正しい理解と行使

嫌味を言われると権利の行使をためらいがちですが、「子の看護休暇」は、育児・介護休業法で定められた労働者の正当な権利です。小学校就学前の子どもがいる場合、年次有給休暇とは別に、子どもが1人の場合は年に5日まで、2人以上の場合は年に10日まで取得できます(半日または時間単位での取得が可能な場合もあります)。制度を正しく理解し、毅然とした態度で権利を行使することが、自分自身を守る第一歩です。

2.職場環境を「選ぶ」という戦略

体験談にあるように、職場の理解度には大きな差があります。子どもの病気が頻繁な時期は、正社員から派遣社員(ちぴさんの例)やパート勤務(ゆかりんさんの例)など、雇用形態や職種を柔軟に変更し、欠勤・早退への理解が得られやすい環境を選ぶことも一つの戦略です。また、給与計算のように締め切りが厳しい部署から、比較的融通の利きやすい部署へ異動(りんごさんの例)を申し出ることも有効です。

3.協力体制の構築と事前の情報共有

子どもの病気は突然訪れるため、家庭内での役割分担(父親の休み取得が難しい場合は、祖父母や病児保育サービスの活用)と、職場への事前の情報共有が不可欠です。職場の同僚には、「代替案を準備していること」「仕事の進捗状況」「休んだ場合の業務引継ぎ方法」などを分かりやすく伝えることで、無責任な人ではないという信頼を築き、業務負荷を軽減する努力を示すことが、職場の理解を得ることに繋がります。

4.精神的な負担を軽減するセルフケア

「子どもを病気にさせないように努力してほしい」といった心ない言葉は、ワーキングマザーの精神的な負担を大きくします。しかし、子どもの病気は親の責任ではありません。自分を責めすぎず、「制度を利用している正当な権利である」「職場の問題は人手不足とマネジメントの問題である」と割り切って考えることが、心を健康に保つために非常に重要です。同僚の陰口などに負けず、キャリアを継続するためには、冷静さと強さが求められます。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。