くす玉の作り方はとっても簡単!構造が分かれば好みのサイズで作れる
くす玉の作り方は「構造が複雑そう」というイメージがありますが、その仕組みはいたってシンプル!割れるくす玉の作り方はとっても簡単です。
最近はSNSでも、赤ちゃんのハーフバースデーや満1歳の誕生日祝いなどで、ママが小さい割れるくす玉を作ってお祝いし、手作りの王冠を被って撮影した写真を目にすることが増えました。
カップ麺の空き容器などの廃材や紙袋、100均のプラスチックのザルや厚紙といった材料を使えば、小さい物から大きい物まで、お好みのサイズのくす玉が作れます。
割れるくす玉の構造はシンプル!3本のヒモの取り付け方がポイント
一番オーソドックスな割れるくす玉の構造は、下図のように天井や棒からくす玉を吊り下げるためのヒモ2本と、くす玉を割るための引きヒモ1本を、2つの半球に取り付けているだけ。
この3本のヒモを半球が上手く開く位置に取り付けることで、引きヒモを引けば半球が左右に開くという仕組みになっています。ですからヒモの取り付け位置を間違えないことが重要なポイント。

あとはヒモを引いた時にくす玉が落ちないように、天井や棒にしっかりと固定したり、引きヒモを引いた時にくす玉が割れるように半球を適当な粘着力でくっつけたりすれば、割れるくす玉はきちんと作れます。
基本の割れるくす玉!大きい玉も小さい玉もどちらもOK

まずは半球の大きさを変えるだけで、大きいくす玉も小さいくす玉もお好みで作れるようになる、基本の割れるくす玉の作り方から見ていきましょう。
手軽に準備できて簡単に作れる!基本の割れるくす玉の材料
くす玉と言えば風船に新聞などの紙を洗濯ノリで貼り付けて作る「張り子」の球がよく知られていますが、張り子で玉を作るのは時間も手間もかかって大変。
玉づくりは大変!代用品で簡単に作れる
大きいくす玉には、100均のプラスチックのザル!ザルを使えばいちいち穴をあけずに作れます。小さいくす玉には、小さいカップ麺の容器やガチャガチャ容器などが手軽でおすすめです。
ここでは家庭の廃材でお馴染みのカップ麺の空き容器で基本のくす玉の作り方を説明していきます。カップ麺の容器を使えば簡単につま楊枝などで穴が開けられます。

- カップ麺のカップ 2個
- タコ糸
- 金色の包装紙(ビニールの包装紙でも良い)
- 紙吹雪
- 紙テープ
- 白紙・折り紙
- トイレットペーパーの芯
- ビー玉
- 両面テープやボンド
超簡単!基本の割れるくす玉の作り方

基本のくす玉の作り方を知っていると、思いついた時に家にある材料で簡単に作れてしまいます。本当に簡単であっという間に作れてしまいますので、工作が苦手な人はこちらの基本の作り方からトライしてみて下さい。
1割れるくす玉の中身の垂れ幕を作る

最初にくす玉の中身の垂れ幕を作りましょう。トイレットペーパーの芯を半分に割り、1方にはビー玉を入れてそれぞれ硬く巻いて芯を作ります。ビー玉を入れた芯は、垂れ幕の下の部分に使ってください。

好みにあわせて折り紙で飾ったら、メッセージをかいた白紙を取り付け、巻いておきましょう。ビー玉が程良い重みになって、くす玉を割ったときに垂れ幕がきれいに広がります。
2割れるくす玉の玉を作る

割れるくす玉の外側になるカップは、邪魔な縁をカッターで取り除きます。両面テープを使って包装紙をカップに貼り付けます。

3完成した玉にヒモと中身を取り付ける

玉に爪楊枝などでヒモを通す穴をあけ、天井や棒から玉を吊り下げるのに使う2本のヒモと、引きヒモ1本をそれぞれ取り付けます。

垂れ幕の芯にヒモを通して引きヒモに結び付けたら、くす玉の内側の下の方に飾りの紙テープを両面テープで貼り付け、垂れ幕と紙テープを細かく切った紙吹雪を入れ、引きヒモを出して最後にカップを閉じます。
4完成したくす玉の吊り下げ用のヒモを天井や棒に固定する

左右の吊り下げ用のヒモを均等な長さで天井や棒に固定すれば、基本の割れるくす玉の完成です。さっそく棒などにぶら下げて、くす玉を割ってみましょう。
一見不安定なようですが、左右の吊り下げヒモのバランスがきちんととれていれば、吊り下げても不安定になりません。
もし半球を合わせたときに隙間ができてしまう場合は、見えない部分にマスキングテープを少しだけ貼っておきましょう。「エイッ!」と引きヒモを引いたときに簡単にはがれますので、動作に問題はありません。
大人のお祝いにおすすめ!スタイリッシュな小さいくす玉

くす玉の作り方がわからない学生や大人をターゲットに、最近はスタイリッシュな小さいくす玉が販売されています。
スマートなくす玉にしたい場合は、厚紙製の正方形で小さいくす玉を作ってみましょう。もちろん子供のお誕生日会を盛り上げる演出としても大活躍です。
スタイリッシュな小さいくす玉の材料
正方形のくす玉は、見た目が折り紙で作る割れないくす玉のようですが、しっかり割れて紙吹雪を降らせてくれます。日頃の感謝のメッセージカードを中身に入れて、パパの誕生日パーティーにおすすめです。

- 工作用厚紙
- コットンヤーン
- 折り紙
- ビーズ
- 紙吹雪・メッセージカード
- 両面テープ・ボンド
- セロハンテープ など
正方形の割れるくす玉は形を正確に作る必要がありますので、100均ショップで購入できるマス目入りの工作用厚紙を使うと簡単です。サイズが小さく持ち運びもしやすいので、お出かけ先にも持って行ってパーティーに使えます。
正方形で小さい!スタイリッシュなくす玉の作り方

様々なくす玉の作り方の中でも、厚紙を使って作る小さな正方形のくす玉はとってもスタイリッシュなので、大人だけの集まりなどにおすすめ!
自分で正方形の箱を作るとなると難しそうですが、マス目のついた厚紙を使えば、定規で大きさをはからなくても作れるので簡単です。
1厚紙で正方形のくす玉の箱を作る

今回作るくす玉は5cmサイズの正方形です。マス目に従って厚紙を写真の形に切りましょう。赤い点線の部分はカッターで浅く切り込みをいれ、破線は裏から浅い切り込みを入れます。
写真の青い◯印の部分に吊り下げヒモと引きヒモをつける穴をキリで開け、ストッパーになる四角いパーツを矢印部分に貼り付けます。
2厚紙で作った正方形を組み立てる

厚紙を組み立ててセロハンテープで四角い形に貼り合わせ、それぞれビーズで飾ったヒモを取り付ければ、スタイリッシュなくす玉の原形の完成です。

くす玉の底の部分に切り込みを作っておき、引きヒモを通します。ストッパー部分は端を中に入れると、手を放してもきれいな正方形のまま形が崩れません。
3くす玉を折り紙などで飾る
組み立てたくす玉の原型を好みの折り紙などで飾れば、厚紙で作るスタイリッシュなくす玉の完成です。紙吹雪や折りたたんだメッセージカードなどを入れて閉じ、ヒモを引いてお祝いをしましょう。
ただし、散らかるからと紙吹雪の使用を禁止しているレストランもあります。飲食店でくす玉を使う場合は、事前に店員さんに許可を取っておきましょう。
赤ちゃんのハーフバースデーにおすすめ!簡単に割れる安全くす玉

赤ちゃん用のくす玉の作り方は、より軽量で安全性が高く、簡単に割れるものにするのが理想です。赤ちゃんは手指の機能が未発達なので、くす玉が上手に割れないかもしれません。
赤ちゃんにおすすめの安全くす玉は、厚紙で丸い形に仕上げますので安全。しかも簡単に割れるので、赤ちゃんのハーフバースデーや写真撮影にピッタリです。
全てやわらか素材!安全くす玉の材料
中身の紙吹雪も赤ちゃんが口にすると危ないので、量は少なめにしましょう。かわりに赤ちゃんの好きなお菓子などを詰めてあげましょう。

- 厚紙
- ペーパーナプキン 4~6枚
- 毛糸
- 鈴
- 折り紙・マスキングテープ
- 紙吹雪・お菓子
- ホッチキス
- ガムテープ など
100均ショップのマス目入り工作用厚紙があると簡単ですが、牛乳パックを使っても構いません。キッチンペーパーで作るペパナプフラワーで覆ってしまえば厚紙の枠は隠れますので、幅が少々ガタガタになってもOK。
赤ちゃんや小さな幼児が喜ぶ!安全くす玉の作り方

安全くす玉の飾りに使うペーパーナプキンは、白い薄紙とプリントした薄紙の2枚仕立てになっているので、お花紙を使うよりも簡単に2色のペパナプフラワーが作れて便利です。
1赤ちゃんの頭に当たっても安全な玉を作る

くす玉用の厚紙は、1.5cm×20cmを2本、1.5cm×10cmを4本にカットし、長い厚紙を輪にしてホッチキスで止めます。
その輪に短い厚紙を対角線上に交差させてホッチキスで止めていくと、ドーム状のカップが2つできあがります。カップの1つは心持ち輪を小さめに作り、2つのカップが閉じるようにしましょう。
カップの輪で型をとって、厚紙を丸く切り抜きます。この円はくす玉の中に入れて中身を抑え、かつ割ったときに出てくるメッセージカードとしても使いますので、カップよりも少し小さめに作ってください。
もう一つ1.5cm×5cm大に厚紙を切り、コーンの形に折っておきます。この部分は中身を固定するストッパーとして、下側のカップに取り付けます。
2カップを毛糸で結んでくす玉を組み立てる

カップそれぞれの天井部分にキリで穴をあけ、吊り下げるヒモと、鈴をつけた引きヒモを取り付けます。メッセージカードも穴をあけ、毛糸を使って上のカップの縁に取り付けます。

下のカップを上のカップに写真のように入れ込むと、くす玉の原型のできあがりです。左右にカパッと割れるくす玉とは違い上下に割れるので、赤ちゃんでも簡単に楽しむことができます。
3くす玉をペパナプフラワーで飾る

くす玉の外側を飾るペパナプフラワーを作ります。ペーパーナプキンを4等分し、さらに半分に切って細長くしたら、端から蛇腹にたたんで中央をホッチキスで止め、紙をはがして広げればペパナプフラワーの完成。
くす玉の隙間に差し込み、内側からガムテープで貼りつけてください。厚紙の部分はマスキングテープで飾ります。
4安全くす玉に中身を詰める
安全くす玉の上側に紙吹雪やお菓子を入れてメッセージカードをかぶせ、下のカップを挿し込めば赤ちゃん用のくす玉の完成です。
チリンチリンと鳴る鈴をヒモの先端につけ、赤ちゃんの興味を引いてくす玉を割らせてあげましょう。ハーフバースデーの赤ちゃんも大喜びするはずです。
破って楽しむ!ピニャータ風紙袋のくす玉

ピニャータとは、メキシコ発祥のくす玉。テレビ番組への登場などもあり、最近密かに人気になっているパーティーアクティビティです。
お祝いの時に頭上に吊り下げ、紙吹雪などを降らせて楽しめるのはくす玉と同じですが、ピニャータは棒などで叩き割って楽しみます。
紙袋で代用!ピニャータ風くす玉の材料
本物のピニャータは新聞紙などを張り子にして形を作りますが、紙袋を使えば子供達がワイワイと騒いでエネルギーを発散できる「ピニャータ」風のくす玉が簡単に作れます。

- 紙袋
- タコ糸
- 割りばし
- 紙吹雪
- ミニサイズのおもちゃやスーパーボール
- ガムテープ
- 折り紙やリボン
子供が集まるパーティーが盛り上がる!ピニャータ風くす玉の作り方

ピニャータは中に割り箸やおもちゃなどを入れますので、写真のように子供が真下でひきヒモを引くと危険です!気を付けて楽しみましょう。
1ピニャータ風くす玉の本体を作る

ピニャータ風くす玉となる紙袋の、底の写真の赤い◯印の部分と赤色点線の底の4辺に、キリなどを使って細かく穴をあけておきます。
割りばしを紙袋の底の長さにあわせてカットし、交差させて中央部分をくす玉の引きヒモにくくりつけましょう。

引きヒモを袋の内側から底の中央の穴に通し、割り箸を紙袋の内側にしっかりガムテープで貼り付けます。このとき袋の穴をあけた4辺などにかかってしまうときれいに割れなくなってしまうので、気を付けてください。
2ピニャータ風くす玉の本体に中身を詰める

紙袋の中に紙吹雪やおもちゃなどを入れ、タコ糸で口をしっかりと縛り、吊りヒモをつけます。袋の外側にリボンや折り紙を使って飾りをつけたら完成です。
できあがったピニャータ風のくす玉は上から吊るし、大胆に破って、おもちゃなどを巻き散らかして楽しみましょう。
サイズの大きな紙袋を使えば、おもちゃやお菓子、風船などがタップリ入ります。飛び散ったおもちゃをワイワイ拾うのは楽しいですし、パーティーに集まった子供達へのちょっとしたプレゼントにもなりますよ。
紙袋の紙質にもよりますが、このくす玉は破るときに結構な力がかかります。吊りヒモはしっかり結び付けましょう。100均ショップで売っているラッピング用の紙袋よりも、マクドナルドなどのテイクアウトでもらう紙袋のほうが簡単に割れるので、薄い紙袋を使ってください。
そもそも「くす玉」ってどんなもの?由来は?

「くす玉」とは、半球を2つあわせて引きヒモをつけた、丸い玉のこと。由来には諸説ありますが、くす玉はもともと中国から伝わった端午の節供に飾る「薬玉」が原型だといわれています。
薬玉はヨモギなどの薬草や香草、サツキなどの四季の花を丸く編んだ割れない飾り玉で、邪気をはらい、長寿を願う縁起物。
現代では造花や折り紙などで作られていますが、よりインパクトを高めたのが割れるくす玉で、新幹線の開通式やビルなどの施工式などさまざまなお祝いの場を盛り上げる定番グッズとして人気があります。
くす玉の中身におすすめの材料!定番は紙吹雪・垂れ幕・紙テープ

くす玉はヒモを引いて割るときの「何が起きるのかな?」というワクワク感と、自分だけが華やかな祝福を受けられるという特別感が魅力のアイテム。
くす玉から飛び出す中身の定番は、紙吹雪、垂れ幕、紙テープの3つです。紙吹雪は折り紙を細長く切って、細かくハサミでカットしていけば、家庭でも簡単に作ることができます。
垂れ幕も自作すれば好きなメッセージが書き込めますが、重い・固いなど上から落ちてきたときの危険性がないものを選びましょう。
子育て4コマ漫画:くす玉の作り方は簡単!面白さもエンドレス!

くす玉の作り方は思っていたよりずっと簡単で、子供も大喜びしてくれたので初めは良かったのですが、この4コマ漫画は実話で、何度もねだる子供達の姿に筆者はくす玉のもつ魅力を改めて知りました。
赤ちゃんのハーフバースデーに王冠を作ってお祝いするママが多いのですが、くす玉は赤ちゃんから大人まで多くの人が楽しめる道具。
くす玉の作り方をマスターして、子供のお誕生日や進級祝い、パパのバースデーや結婚祝いなど様々なシーンを盛り上げてくださいね。