【100均材料で簡単】初心者向けボタニカルキャンドル・アロマワックスバーの作り方とコツ
ボタニカルキャンドルの作り方はとても簡単で、初心者の方でも、ショップで売られているような素敵な作品を手軽に作ることができます。ボタニカルキャンドルとは、主に天然の植物素材(押し花、ドライフラワー、ドライフルーツなど)をワックスで固めて作られたキャンドルのことです。
近年では、インスタなどのSNSやハンドメイドショップで、押し花やドライフルーツなどを使ったアクセサリーやインテリアが大きな注目を集めています。ご自宅の庭先で摘んだ花や、お花見で拾った花びらなどを利用して押し花を作り、話題のボタニカルキャンドルやアロマワックスバーを手作りしてみましょう。
今回は、100均で手に入る身近な材料や道具を活用した、3種類のキャンドルの作り方を詳しくご紹介します。
【応用編】芯を灯すピラー型ボタニカルキャンドルの作り方とコツ
まず、実際に火を灯して楽しめるピラー(柱)型のボタニカルキャンドルの作り方をご紹介します。今回は身近にあるトイレットペーパーの芯を型として活用する裏技を使います。この方法なら、専用の型がなくても手軽に始められます。
ピラー型ボタニカルキャンドルの材料!型はトイレットペーパーの芯で代用
今回紹介するボタニカルキャンドル作りでは、特別な道具や専用の型を使わず、100均で購入できるロウソクや、ご家庭にあるトイレットペーパーの芯を型として使います。ワックスは、一般的な市販のロウソク(パラフィンワックス)を使用します。
- ロウソク(市販のパラフィンワックス)
- キャンドルの芯(座金付きのものがおすすめです。ロウソクから取り出した芯でも可)
- トイレットペーパーの芯
- 押し花またはドライフラワー
- OPPテープ(ビニールテープなど防水のテープで代用可)
- ピンセット
- 筆(平筆が好ましいです)
- 鍋
- ステンレスボウル(工作用専用にしましょう)
- 割りばし
- ヘアピンまたはクリップ(芯の固定用)
- ジップ付の保存袋
- アロマオイル(キャンドル用またはアロマテラピー用のオイル。無くても可)
押し花や押し花にできる花が自宅に無い場合は、お花屋さんや100均で販売しているドライフラワーでも作れます。アロマオイルは無くても良いですが、香りを付けた方が癒しの効果が高まるのでおすすめです。100均でも手軽に購入できます。
OPPテープはトイレットペーパーの芯の底をふさいで補強するために使い、ロウが漏れないよう防水性の高いテープで代用できます。鍋とステンレスボウルは湯せんをする際に使うため、ボウルにはロウが付着することを考慮し、普段の調理用ではなく工作専用にしましょう。
1トイレットペーパーの芯の底を塞ぎテープでしっかり補強する
まず初めにトイレットペーパーの芯の底を塞ぎ、キャンドルの型を作ります。トイレットペーパーの芯の片方の穴にテープを3〜4重に貼り、周りもテープでぐるぐる巻きにして補強します。
この時、テープでしっかりと底を作っておかないと、流し入れたロウが漏れてしまうため、隙間ができないように丁寧に貼るのが失敗しないコツです。
2ロウソクを砕き芯を取り出す
ロウソクはジップ付の保存袋に入れ、その上から鍋の裏など重い物で叩いて細かく砕きます。砕いたら、中にある芯は取り出しておきます。
もともと砕いてあるキャンドル用のワックス(粒状ワックス)も販売されていますが、今回は芯も再利用するため、棒状の普通のロウソクを使います。
3砕いたロウソクを湯せんで溶かしアロマオイルを加える
2で砕いたロウソクをボウルに入れ、沸騰したお湯の入った鍋の上に浮かべて湯せんします。割りばしで混ぜながら、ゆっくりと溶かしましょう。
白いロウソク(パラフィンワックス)が溶けると透明の液体になりますので、溶けたのを確認したら、お好みでアロマオイルを10滴ほど入れます。溶けたロウは大変熱いため、火傷に十分注意してください。
4型(トイレットペーパーの芯)の内側に押し花を固定する
1でテープを貼ったトイレットペーパーの芯の内側に、ピンセットを使って押し花を配置します。その後、上から筆で溶かしたロウを薄く塗って、押し花を芯の側面に固定します。
この作業により、ロウを流し入れた際に押し花が浮き上がったり、ズレたりするのを防ぐことができます。
5芯を中央に固定し溶かしたロウを流し入れる
写真のように、ロウソクの芯をヘアピンや割りばしなどで型の中央に固定します。この時、ロウソクの芯はトイレットペーパーの芯で作った型の底につく長さに調節してください。
最後に3の湯せんで溶かしたロウを型の中に静かに流し入れますが、流し入れたら完全に固まるまで(約数時間〜一晩)触らないようにしましょう。
6型を剥がしてキャンドルを取り出し完成
ロウが完全に固まったら、トイレットペーパーの芯を剥がしてキャンドルを取り出せば完成です。ロウがしっかりと固まるまでには時間がかかりますので、夜に作って一晩置くのが確実でおすすめです。
【大量生産】キューブ型ボタニカルキャンドル(サシェ)の作り方
次に、小さいキューブ型のボタニカルキャンドル(火を灯さない場合はワックスサシェとして活用できます)の作り方をご紹介します。これは、ちょっとしたお礼やプレゼントにおすすめです。製氷皿を活用するので、一度にたくさんのボタニカルキャンドルを大量生産できるのが魅力です。
ママ友へのお礼やバザー用などに、草花の癒しが届けられるボタニカルキャンドルを手作りしてみてはいかがでしょうか。
キューブ型ボタニカルキャンドルの材料!製氷皿とアルミホイルを活用
キューブ型ボタニカルキャンドルの作り方では製氷皿を使いますが、プラスチック製の製氷皿は高温のロウを流すと型が溶けたり、固まったキャンドルが取れなくなったりする恐れがあります。そのため、今回はアルミホイルを敷いて型として利用します。
- カラーミニキャンドル(ダイソーなどの100均で入手可能)
- 押し花またはドライフラワー
- 製氷皿
- アルミホイル
- ピンセット
- ジップ付の保存袋
- 鍋
- ボウル(色ごとに分けるため複数あると便利)
- ヘアピン(キャンドルのアルミカップを外す際にあると便利)
押し花以外の材料は、ほとんどが100均グッズやご自宅にある物で揃います。今回はカラーキャンドルを使用することで、色付けの手間が省け、カラフルで可愛いキャンドルになります。
1カラーキャンドルを色分けして砕き芯を外す
キャンドルのアルミカップをヘアピンやピンセットで外したら、色分けしてジップ付の保存袋に入れます。その後、鍋の裏などで叩いて砕き、キャンドルに付いている芯を外します。
2製氷皿にアルミホイルを破れないように敷く
アルミホイルを適量カットし、製氷皿の中の1マスごとに敷き詰めます。アルミホイルが破れたり、ロウが漏れるような隙間があったりすると失敗の原因となるため、丁寧に敷くことが大切です。
ボタニカルキャンドルを作る分だけアルミホイルを敷きましょう。アルミホイルでキューブ型の型を作るイメージです。
3砕いたロウを色ごとに湯せんで溶かす
1で色ごとに砕いたキャンドルをボウルに入れ、お湯の入った鍋の上で湯せんして溶かします。割りばしで混ぜながら溶かし、完全に液状になったら湯せんから外します。
ワックスの温度が高すぎると、後で加える押し花が変色したり沈んだりしやすくなるため、溶けたら少し粗熱を取るのがおすすめです。
4溶かしたキャンドルを流し入れ押し花を浮かべる
3で溶かしたロウを、アルミホイルを敷いた製氷皿に流し入れます。その上にピンセットで押し花を浮かべます。すぐに浮かべると押し花が沈む場合があるため、ロウの周りに薄い膜のようなものが出来てから浮かべると、沈まずにきれいに仕上がります。
5他の色のキャンドルも同様に作る
他の色のキャンドルも同様に溶かして製氷皿に流し入れ、それぞれに押し花を浮かべます。ロウが固まるまでは動かさず、水平な場所で待ちましょう。
6型から外してアルミホイルを剥がす
ロウが完全に固まったら、製氷皿からアルミホイルの端を引っ張って取り出し、アルミホイルを剥がしてキャンドルを取り出します。小さくて可愛いキューブ型ボタニカルキャンドルの完成です。
【インテリア】100均シリコン型で作るアロマワックスバーの作り方
アロマワックスバー(アロマワックスサシェ)は、火を灯さずに香りと見た目を楽しむインテリア雑貨です。100均で販売しているシリコン型を使えば、さらにおしゃれでインスタ映えするワンランク上の作品が作れますよ。
紐を通してドアノブに掛けたり、クローゼットに入れたり、ラッピングしてプレゼントしたりしても喜ばれます。シリコンモールドは種類が豊富で、手芸コーナーや製菓コーナーなどで手軽に購入できます。
アロマワックスバーの材料!粒状ワックスとシリコンモールドで手軽に
100均のシリコン型は、丸型やスクエア型など様々な形があり、紐を通す穴が最初から空いているタイプの商品も売られているので便利です。アロマワックスバーは、大豆由来のソイワックスやミツロウがよく使われますが、今回は手軽な粒状ワックスを使用します。
- 押し花またはドライフラワー
- 粒状ワックス(キャンドゥなどで販売されているパラフィンワックスやソイワックスなど)
- シリコンモールド(シリコン型)
- ドライオレンジや木の実(リースに使うような100均グッズを活用)
- アロマオイル(精油やフレグランスオイル)
- ピンセット
- ボウル
- 鍋
- 紐(リボンや麻ひもなど)
粒状のワックスは、そのまま使えて砕く手間が省けるので初心者の方には特におすすめです。ドライオレンジや木の実なども、ボタニカルキャンドルやアロマワックスバーのおしゃれなアクセントとして使えます。
1粒状ワックスを湯せんで溶かしアロマオイルを入れる
粒状のワックスをボウルに入れ、お湯を入れた鍋の上で湯せんし溶かします。白いワックスが透明の液状になったら、お好みでアロマオイルを10滴ほど入れて香りを付けます。アロマワックスバーは香りが重要なので、オイルは少し多めに入れても構いません。
2シリコン型に溶かしたワックスを流し入れ押し花を飾る
溶かしたワックスをシリコン型に流し入れます。表面が少し白くなってきたタイミング(固まり始め)を見計らって、押し花やドライオレンジなどの飾りを優しく浮かべます。
ワックスが熱いうちに飾ると沈んでしまうため、このタイミングがきれいに仕上げるための重要なコツです。完全に固まったらシリコン型から外して、紐を通せば完成です。
ボタニカルキャンドルを作る際の重要な注意点と安全性
キャンドルは溶かすと大変高温になるため、手で触ったり、誤って倒して肌に触れたりしないように十分気を付けてください。万が一、手や服、髪などに付着すると固まって取れにくくなるため、エプロンを着用するなどして作業しましょう。
小さなお子様がいるご家庭では、誤って溶けたキャンドルを触ったり、材料を口に入れたりしないように、目を離さずに作業を行ってください。また、ロウが固まるまではお子様の手が届かない場所に置いてください。安全第一でハンドメイドを楽しみましょう。
おしゃれに飾れる!完成したボタニカルキャンドルのインテリア活用例
ボタニカルキャンドルの作り方を覚えたら、お部屋に飾ってインテリアを楽しみましょう。天然の草花と優しいアロマの香りは、日ごろの家事や子育てのストレスを癒す効果も期待できます。
高価な材料を使わなくても、100均グッズで作れるコスパのいいボタニカルキャンドルですが、せっかく手作りしたのなら、よりおしゃれに、高見えするように飾りたいですよね。
100均ガラスホルダーはマスト!キャンドルをより引き立てる飾り方
写真のようなガラス製のキャンドルホルダーは、100均ショップ(ダイソーなど)でも販売されています。手作りのボタニカルキャンドルをそのまま飾るよりも、格段に豪華でおしゃれな雰囲気になります。
100均にはガラス製だけでなく、陶器製や様々な形のキャンドルホルダーが売られているので、お部屋の雰囲気に合わせて何種類か揃えるのもおすすめです。いつも目にする棚の上だけでなく、クリスマスやバースデーのような特別な食卓に飾るのも、テーブルコーディネートが華やかになって素敵です。
子育て中は、リアルな草花だとお子様のいたずらなどで部屋に飾りにくいという悩みがありますが、ボタニカルキャンドルやアロマワックスバーのようにワックスで固めたものなら、安心してお部屋を緑で飾ることができます。
子育て世代の自由研究にも!ボタニカルキャンドルの活用アイデア
ボタニカルキャンドルやアロマワックスバーの作り方はいかがでしたか。ドライフラワーや押し花を手作りするのがSNSで流行していますが、キャンドルやワックスバーにすると、香りも付けられ、身近な場所に飾れるので実用性も高いです。
お花を使ったキャンドル作りは、目と心にも癒しを与えてくれて、100均グッズや家にある物でできるので、お金をかけずに始められる趣味の一つとして大変おすすめです。
小学生のお子様がいるご家庭であれば、夏休みの自由研究工作として、親子でボタニカルキャンドルやアロマワックスバーを作ってみるのも良いでしょう。自分で育てた花や押し花を使って作る体験は、思い出作りにもなり、お子様の探求心や創造性を育む良い機会になります。



