ジェルキャンドルの簡単な作り方!100均材料でできる夏の自由研究&おしゃれなボタニカルレシピ
ジェルキャンドルは、その透明でプルプルとした質感が魅力で、火を灯さずにインテリアとしても楽しめる手作りアイテムです。同じく100均グッズで作れる火を使わないアロマワックスバーなどと共にSNSでも話題を集めています。
中が透けて見える透明なジェルキャンドルは、通常のろうそくよりも燃焼時間が長いのも特徴です。涼しげな見た目と簡単な作り方から、暑い夏休みの工作や自由研究のテーマとしても人気が高まっています。
ジェルキャンドルの特徴:専用のジェルワックスとは
ジェルキャンドルは、透明なガラスの耐熱容器に飾りをレイアウトしてから、水飴のようなゼリーのような不思議なロウを流し込み、冷やし固めて作るキャンドルです。
ジェルキャンドルのロウは、一般的なパラフィンワックスとは異なり、冷えて固まるとプルプルのゴムのような感触になる専用の「ジェルワックス」を使用して作ります。ジェルワックスは引火点が高温(約200℃)で、直火や電子レンジでは加熱できないため、作り方の工程のうち、ジェルを溶かすところは大人が担当する必要があります。
レイアウトや飾りつけは子どもでも簡単にできるため、幼稚園や小学生の夏休みの自由研究や工作イベントで非常に人気があります。
ジェルワックスと材料の入手方法:100均のダイソーがおすすめ
以前、ジェルワックスはネットショップや手芸店、クラフトショップでしか手に入りませんでしたが、最近では100均のダイソーで購入できるようになりました。
ジェルキャンドル作りに欠かせないキャンドル芯(キャンドルウイック)や、耐熱ガラス容器、飾りに使うカラーサンドや貝殻、ビーズなどの材料も100均で手に入ることが多いため、手軽に始めることができます。まずはダイソーなどの100均ショップをチェックしてみましょう。
失敗しない簡単なジェルキャンドルの作り方:海の自由研究レシピ
最初に紹介する簡単なジェルキャンドルの作り方なら、子どもでも失敗せずに夢中になって楽しんでくれます。ジェルキャンドル作りの魅力の一つは、透明なジェルの中に小さい世界を閉じ込められることです。
夏休みに海で拾った美しい貝殻や砂を飾りに使って作ることで、思い出が詰まった世界で一つの作品が完成します。これを夏休みの自由研究として提出すれば一石二鳥ですね。
簡単ジェルキャンドルの材料:100均グッズと思い出の品
- ジェルワックス(色付き・クリアなど作りたい色)
- キャンドル芯(キャンドルウイック)
- キャンドル用サンド(砂やカラーサンド)
- 耐熱ガラス容器
- 飾り(貝殻、ガラスビーズなど)
- ステンレスマグカップ(ジェルを溶かす用)
- ミトン(火傷防止)
- 割り箸(芯の固定用、かき混ぜる用)
- あればアロマオイル(香り付け)
ジェルワックスの色は、ダイソーなどでブルーやクリアの他に、ピンク、イエロー、グリーンなども販売されていますので、飾りとマッチするイメージの色を選んでみましょう。
キャンドル芯(キャンドルウイック)は、ジェルキャンドルにも使えるコーティング済みのものを選ぶようにしてください。ダイソーのキャンドルウイックはジェルキャンドルにも対応しているものが多いです。
キャンドル用サンドも、細かい砂や大粒の砂、色付きのカラーサンドなど種類が豊富なので、ジェルワックスの色や作品のイメージと合わせて選べます。
ステンレスマグカップはジェルを溶かす際に使用します。100均のアウトドアコーナーやキッチン用品の売り場を探してみてください。
海で拾った貝は必ず乾燥させてから使いましょう!
飾りの貝殻(シェル)に水分や汚れが残っていると、ジェルワックスを流し込んだ際に濁りや気泡の原因になることがあります。海で拾ったものは、軽く洗い、完全に乾燥させてから使うようにしてください。
1耐熱ガラス容器にキャンドル芯を立てる
耐熱のガラス容器の底の中心にキャンドル芯(キャンドルウイック)を立てます。キャンドル芯はジェルキャンドルに火を灯す場合に必要なアイテムです。火を着けずにインテリアとして楽しむ場合は、無くても大丈夫です。
2キャンドル用の砂を入れキャンドル芯を固定する
キャンドル用の砂を1のガラス容器に流し込みます。砂を入れることで、キャンドル芯の土台になり、芯が倒れるのを防ぐことができます。また、砂の層を作ることでジェルワックスの量を節約することもできます。
3砂の上に貝殻やビーズを並べて飾る
2の砂の上に貝殻やガラスビーズを並べていきます。飾るコツは、まず正面を決めて奥に大きい貝殻を、手前に向かって小さい貝殻やビーズなどを並べていくと、バランス良く見えます。飾りを配置する際は、キャンドル芯の周りにスペースを空けておくと、後で芯の位置を調整しやすくなります。
4キャンドル芯がずれないように割り箸で固定する
飾りつけが終わったら、ワックスを流し込んでもキャンドル芯が曲がらないように、写真のように割り箸で芯を挟んで耐熱ガラス容器に橋渡しのようにかけて固定します。芯が容器の中央にまっすぐ立っているかを確認してください。
5ジェルワックスをステンレスマグに入れ加熱して溶かす
ジェルワックスをステンレスマグカップに入れたら、ここからは高温になり危険なので大人が行いましょう。フライパンの上にカップを乗せて、IHヒーターやホットプレートで熱を加えて溶かします。ガスコンロの直火は危険ですので絶対に避けてください。
今回はグラデーションにするため、透明のジェルから溶かします。ジェルワックスを溶かす際は、焦げ付かないように時々優しくかき混ぜる程度にし、勢いよくかき混ぜて気泡が入らないように注意してください。
ジェルワックスは直火や電子レンジでは溶かさないでください!
ジェルワックスの引火点は高温(約200℃)で、直火にかけると危険です。必ずステンレスカップに移し、IHヒーターやホットプレートを使って湯煎のように間接的に加熱して溶かしましょう。電子レンジも危険なので使用を避けてください。
6温度が200度になり液体になったらOK
ジェルワックスは約200℃で完全に液体になります。加熱を始めて3分程度で液状になり始め、ジェルが完全に透明な液体になったら溶け終わりです。アロマオイルを入れる場合は、ジェルワックスが溶けたこのタイミングで入れましょう。
7ミトンを使い溶けたジェルワックスをガラス容器に静かに流し込む
ステンレスカップは持ち手も熱くなっているのでミトンを着用して持ち、4のガラス容器に溶かしたワックスを流し込みます。
このとき、溶けたジェルワックスを勢いよく流し込むと空気が入り、それがそのまま固まって気泡として残る原因になりますので、できるだけ静かにゆっくりと流し入れてください。
ステンレスカップも溶けたジェルワックスも非常に高温(約200℃)です。大人でも火傷には十分注意し、冷めるまで子どもに触らせないように厳重に注意しましょう。
8透明なジェルワックスが少し冷めるまで待つ
今回はジェルワックスの色を変えて2層のグラデーションにするため、色が混ざらないように透明のジェルワックスを流し込んでから少し冷まします。表面に薄い膜が張る程度に冷めたら、次の工程に進みます。
9ブルーのジェルワックスを溶かして8の上に流し込む
ブルーのジェルワックスを同じようにステンレスカップに入れて溶かし、8の透明なジェルワックスの上に静かに流し込みます。先に流し込んだジェルワックスの層を崩さないように注意しながら注ぎましょう。
10ジェルワックスがゼリーのように固まったら完成!
グラデーションが涼しげな海の思い出のジェルキャンドルの完成です!熱で液状に溶けたジェルワックスは、容器の大きさにもよりますが、直径7~8cmの耐熱容器で作る程度なら30~40分で冷めてゼリーのように固まります。完全に固まったことを確認してから、割り箸と芯を取り外しましょう。
ボタニカルジェルキャンドルの作り方:安全のための二重構造レシピ
ボタニカルジェルキャンドルは、ドライフラワーや押し花などの天然素材を使用した今流行のキャンドルです。部屋のインテリアやパーティーのテーブルコーディネートに華を添えるおしゃれなアイテムとして人気があります。
ドライフラワーなどのボタニカル素材は燃えやすいため、火をつけると花に引火して燃える恐れがあります。そのため、安全に火を灯すために、今回はガラス容器を二重にして外側と内側に分ける作り方を紹介します。
ボタニカルジェルキャンドルの材料:手作りドライフラワーや押し花がおすすめ
- ジェルワックス
- キャンドル芯(キャンドルウイック)
- ステンレスマグカップ
- 大小の耐熱ガラス容器(大が外側、小が内側の二重構造用)
- ドライフラワーと押し花
- ハサミ
- 割り箸
- ピンセット
- ミトン
- あればアロマオイル
ボタニカルジェルキャンドルに使う耐熱ガラス容器は、大きいサイズと中に入る小さいサイズの2個を用意します。ダイソーなどで耐熱性のプリンカップや小瓶を探してみましょう。
ドライフラワーや押し花は市販のものも良いですが、自宅で簡単に作れるので手作りするのもおすすめです。ミモザ、ユーカリ、スターチスなどは水分量が少なく、ドライフラワーに向いています。
押し花は、アイロンや電子レンジを使う作り方なら短時間で作れるものもあります。庭の花や公園の葉などを使って手作りすると、作品への愛着も深まりますね。
1大きい耐熱ガラス容器の中に小さい瓶をセットする
大きい耐熱ガラス容器の中に小瓶(インナーカップ)をセットします。この二重構造にすることで、大きいガラス容器と小瓶の間の空間に燃えやすいドライフラワーや押し花を入れても、小瓶の中のキャンドルの火が直接触れるのを防ぎ、安全に火を灯すことができます。
2ドライフラワーをハサミで適当な大きさに切り分ける
ドライフラワーをハサミでガラス容器に入る大きさに切っていきます。カットする際は全部均等な大きさに切るより、長いものと短いものをまばらに切り分ける方が、配置した時に自然で動きのある表現ができます。
3大小のガラス容器の間に大きめのドライフラワーを配置する
1でセットした大小の耐熱ガラス容器の間の空間に、写真のようにカットした大きめのドライフラワーを配置していきます。上手に配置するコツは、ガラス容器の横から見ながら大きい花を入れ、その隙間に小さい花や葉を入れることです。花の向きやバランスを確認しながら作業しましょう。
4押し花や小さい葉はピンセットを使って固定する
押し花や小さい葉はジェルを流し込むと浮いてしまう可能性があるため、ピンセットを使って大きい花や葉で押さえるように配置し固定しましょう。こうすることで、ジェルを流し入れても下に沈んだり、浮き上がったりするのを防ぐことができます。
5小さい瓶にキャンドル芯を立てる
ガラス容器のすきまをドライフラワーや押し花などで飾り終えたら、内側の小さいガラス瓶の中央にキャンドル芯を立てます。火を灯さない場合は、この工程は省略できます。
6キャンドル芯を割り箸で挟んで固定する
5で立てたキャンドル芯の先は、ジェルを入れても曲がらないように割っていない割り箸で、写真のように芯を挟んで瓶にかけて固定します。芯が中央からずれないようにしっかりと固定してください。
7ステンレスマグカップにジェルワックスを入れて熱を加えて溶かす
ジェルワックスをステンレスカップの中に入れて、IHヒーターにかけたフライパンかホットプレートの上に乗せて溶かします。高温になるため、この工程は必ず大人が行い、換気をしながら作業しましょう。
8ジェルワックスが液状になったらガラス容器と瓶にゆっくり注ぐ
ジェルワックスが溶けて液体になったら、ミトンでステンレスカップを持ち、気泡が入らないように静かに耐熱ガラス容器と瓶の両方に流し入れて冷まします。外側のドライフラワーの間の空間と、内側の小瓶の中の両方に流し込むことを忘れないでください。
冷めてゼリー状に固まったら、ボタニカルジェルキャンドルの完成です!透明なジェルに封じ込められたドライフラワーがおしゃれな、今流行のハーバリウムのようなキャンドルが出来上がります。
ジェルキャンドル作りを失敗する4つの原因と対策:濁りや気泡を防ぐ方法
ゼリーのように透き通って中身が見えるところがジェルキャンドルの一番の魅力ですが、作り方を失敗するとキャンドルが濁って気泡が入ることがあります。透明で美しいジェルキャンドルを完成させるために、次の4つの失敗する原因と対策を意識しながら手作りしましょう。
1ジェルワックスの温度が低すぎる
対策:ジェルワックスは約200℃で完全に液体になります。温度が低くジェルが完全に溶けきっていない状態のまま容器に移すと、ジェルキャンドルの濁りや不透明になる原因になります。必ず全てが透明な液体になるまで加熱しましょう。
2溶けたジェルワックスを入れる勢いがよすぎる
対策:ジェルワックスをガラス容器に移す際、溶けたジェルを勢いよく注ぐと空気が入り、その空気がそのままジェルの中で固まって気泡(泡)となります。気泡を防ぐためには、ステンレスカップのフチに沿ってゆっくりと静かに流し入れるようにしましょう。
3ジェルワックスを溶かす時に強くかき混ぜて空気が入る
対策:ジェルワックスを溶かす際に早く溶かそうと割り箸などで強くかき混ぜると、空気がジェルに入って気泡ができてしまいます。ジェルワックスを溶かす際は、あまりかき混ぜない方が透明なジェルキャンドルになります。溶け残りが心配な場合は、優しくゆっくりと混ぜるようにしましょう。
4中に入れる装飾物の着色料が溶けだす
対策:市販のドライフラワーや装飾物には人工的に着色しているものがあり、高温のジェルワックスに触れると着色料がジェルワックスに溶けだして濁りや色の滲みの原因になることがあります。着色料の有無を確認し、着色料を使っている場合は注意して使用しましょう。天然素材や色が溶けだしにくいガラス製品の飾りを選ぶのも対策になります。
アイデア次第で全く違ったジェルキャンドルの作り方ができますし、材料が余ったら、押し花を使ってしおりやスマホケースなどを手作りするのもおすすめです。親子で夏の楽しい思い出を作品に残してみてください。



