子供もできる!ヒンメリの作り方に関する記事

『ヒンメリの作り方!100均ストローで北欧風モビールを手作り』

ヒンメリの作り方はとっても簡単!100均ショップで買えるストローと糸だけで北欧風の素敵なモビールやハンギングポットが完成!基本のダイヤ型や星型の作り方はもちろん、照明やリースの作り方についてもご紹介しますので、さっそく作ってみましょう。

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ヒンメリの作り方は意外と簡単!ストローでできる北欧モビール(ダイヤ型・星型)

ヒンメリとは、材料に麦わらを使って手作りする北欧 フィンランドの伝統的な装飾品です。フィンランドでは豊穣を願う「ヨウル」という冬至の祭りで、昔からヒンメリを飾ってきました。ヒンメリは、「光のモビール」とも呼ばれています。

ヒンメリは軽いため、吊るすとわずかな風にもゆらゆらと揺れ、光が当たってできる幾何学的な影と重なると、とても幻想的な空間を演出します。ダイヤや星などの多面体を組み合わせて作るので、モダンなインテリアや北欧雑貨としても人気があります。ストローを使えば、誰でも手軽にこの美しいハンドメイドのモビールを作ることができますよ。

子育て4コマ漫画:簡単だけど難しいヒンメリ

麦わらがなくても作れる!ヒンメリの材料は100均ストローがおすすめ

ヒンメリの本来の作り方ではストロー状になっている麦わらに糸を通しますが、麦わらは手に入りにくく割れやすいという欠点があります。そのため、ご家庭では手軽に手に入り加工も簡単なストロー(プラスチック製や紙製)を使用して作ることが多いです。

細めのストローで作ったヒンメリは繊細な印象に、太めのストローならポップな感じになります。また、淡い色のストローだと優しい雰囲気に、黒などはっきりした色のストローで作ればモダンな北欧インテリアにも良く合います。

現在は、昔ながらの真っ白やストライプのストローだけでなく、パステルカラーや黒、柄付きのおしゃれなストローなどがダイソーやセリアなどの100均ショップに豊富にあります。飾るお部屋の雰囲気に合わせて、ヒンメリの材料となるストローの種類を選びましょう。

モールを使って作るヒンメリオーナメントもおすすめ

ちょっとしたヒンメリオーナメントを短時間で作りたい場合は、モールを使ってヒンメリを作るのもおすすめです。麦わらやストローを使うヒンメリと違い、穴の中に糸やワイヤーを通す必要がないので、小さなお子さまでも簡単に作ることができます。

作り方もそれほど難しくありません。形の組み合わせ方は通常のヒンメリと同じですが、モール同士をくっつける方法はひねるだけですので簡単です。お子さまが一緒にヒンメリ作りをしたがったら、モールで作らせてあげてもよいでしょう。

ただし、モールの端から出ている針金は尖っている場合があり危険ですので、お子さまに作らせる際は十分に注意してあげてください。また、モールの先端をねじってとめにくい場合は、先が細いラジオペンチを使って作ると針金を曲げやすくなります。

ヒンメリ作りに使う基本の材料と道具

  • ストロー(紙製、プラスチック製)
  • 糸またはテグス(釣り糸)や手芸用のワイヤー
  • 細い毛糸用の針またはワイヤー針
  • ハサミ

針はストローの穴に糸を通すために使いますので、針は毛糸用の針やワイヤー針といった先が丸いものを使うようにしましょう。裁縫用の針など先が尖っているものを使うと、誤って指に刺してしまうことがあり危険です。

また、大きなヒンメリモビールを作る場合や細いストローを使ってヒンメリを作る場合は、テグス(透明な釣り糸)や細めのワイヤーを使うのがおすすめです。テグスは透明で仕上がりが美しく、ワイヤーは針を使わずに作れる上、少し重くなりますが糸よりも丈夫なヒンメリが完成します。

市販のヒンメリオーナメントは素材やデザインにもよりますが、比較的高価なものが多いです。一方、今回使う材料は糸もワイヤーも針もストローも全て100均ショップで手に入りますし、ハサミはご家庭にあるものですので、材料費はほとんどかからず気軽に始められます。

ヒンメリの作り方を紹介したキットや本

初心者がヒンメリを始める場合は、立体にするイメージが掴みにくいため、材料が全て入っているような初心者向けの分かりやすいキット本がおすすめです。一度作って要領を覚えたら、徐々にステップアップするとよいでしょう。

特に、お子さまが夏休みの自由研究や工作として取り組む場合は、キットを購入して1つ作らせ、慣れてきたら市販のストローなどの材料を新たに購入して複雑なものに挑戦させると、お子さまでもスムーズに取り組みやすいでしょう。

フィンランドの麦わらモビール ヒンメリ作り

著者:おおくぼともこ

学研ムック

ヒンメリの本といえば造形作家のおおくぼともこさんのものが有名です。この本は麦わら50本と糸通し用の針金、タコ糸がついたキットですので、誰でも簡単に本格的なヒンメリが作れます。出版時期にご注意いただき、書店やオンラインストアで最新版をご確認ください。

ヒンメリ―フィンランドの伝統装飾

著者:おおくぼともこ

プチグラパブリッシング

国内で購入できるヒンメリの本は数少ないですが、中でもこの本は20種類のヒンメリの作り方が記されているおすすめの本です。今回ご紹介した基本のダイヤ型をはじめ、まるで小宇宙のような大きなヒンメリオブジェの作り方まで紹介していますので、ヒンメリ作りの楽しさに目覚めた方はぜひ手に取ってみてください。こちらも出版時期にご注意いただき、最新情報を確認してください。

ヒンメリの基本!一番簡単なダイヤ型(正八面体)の作り方

まずはヒンメリの中でも一番簡単な、基本のダイヤ型の作り方を覚えましょう。ダイヤ型は正八面体(せいはちめんたい)とも呼ばれ、正三角形が上下に4個ずつ計8個ある、2つのピラミッドを底辺でくっつけたような形をしています。シンプルですが、風で回ったり光によって影が変化したりする面白みがあります。

  1. お好みの同じ長さに切ったストローを12本用意します。ストローの先を斜めに尖らせて切ると、ヒンメリの仕上がりがより綺麗になります。曲がるストローは曲がる部分を切り取り、使わないようにしましょう。
  2. 針に糸(またはテグス)を通したら、カットしたストロー3本に通して両端の糸をしっかりと結び、正三角形を作ります。糸を緩く結ぶと形が崩れるので、しっかり張って結びましょう。ワイヤーで作る場合は、両端のワイヤーをねじってとめます。
  3. 糸を切らずに、さらに切ったストローを2本通し、最初に作った三角形の底辺の角に糸を結びつけます。これで2つ目の三角形ができます。
  4. 同様にして全てのストローを通して図のように三角形を横一列に4つつなげた形を作ります。この横一列のストローが正方形の底辺になります。
  5. 底辺の4本のストローの真ん中を上に持ち上げ、立体にします。糸が繋がっている最後のストローを、最初の三角形の頂点に結び付けて、四角錐(ピラミッド型)を作ります。
  6. 残った4本の底辺のストローのそれぞれの角に糸を通し、結び付けて、もう一つの四角錐を上に作ります。これで上下の四角錐を底辺で合わせた正八面体のダイヤ型になります。最後にストローの端の斜めになっている部分の向きをそろえて形を整えれば、ダイヤ型のヒンメリの完成です。

ダイヤ型のヒンメリのアレンジ例

ダイヤ型(正八面体)のヒンメリの作り方を知っていれば、左のイラストのように12本のストローのうち4本のストロー(図の青い部分)を長くすることで、雫(しずく)のような形のヒンメリにアレンジできます。

また、基本のダイヤ型のヒンメリを沢山つなげたり、大きなダイヤ型の中に小さなダイヤ型のヒンメリを入れたりすることで、右のイラストのような手の込んだヒンメリモビールにアレンジすることもできます。モビールの長さを変えたり、色の組み合わせを変えたりして、オリジナルの作品を作りましょう。

基本に慣れたらトライ!中級者向けの星型ヒンメリの作り方

星型(五芒星や六芒星など)のヒンメリは、一つでも存在感抜群です。カラフルなストローで沢山作ってガーランドのようにつなげれば、誕生日やパーティーの装飾に使えますし、クリスマスツリーのオーナメントにしても素敵です。

星型のヒンメリの作り方は多面体を組み合わせるため、ダイヤ型よりも少し難しいので中級者向けですが、ダイヤ型のヒンメリの作り方に慣れてきたら、ぜひ星型ヒンメリの作り方にトライしてみてください。

今回は6cmのストロー10本、4.5cmのストロー10本、2.1cmのストロー11本で出来上がり10cmくらいの一番小さな星のヒンメリの作り方をご紹介します。もっと大きいサイズのヒンメリを作りたい場合は、以下のストローの数と長さを参考にしてカットしたストローを用意してください。

ストローの数 長さ(小)
長10本 6cm
中10本 4.5cm
短11本 2.1cm
ストローの数 長さ(中)
長10本 12cm
中10本 9cm
短11本 4.2cm
ストローの数 長さ(大)
長10本 21cm
中10本 15cm
短11本 7cm
  1. 星形のヒンメリ用に指定された長さにストローを切ります。写真は一番小さなヒンメリ用です。星型の先端は尖らせると合わせにくいので、まっすぐに切るのがおすすめです。
  2. まずは長→中→短の順にストローを通して3角形を作り結びます。次に短→長の順にストローを通して結び、最後に中→短の順にストローを通して結んだら、短いストローを入れて写真のような形を作ります。
  3. 短いストローを、上側の三角の頂点の部分で結びます。
  4. 中→長の順にストローを通して星の中心部分と結びます。次は短→中の順にストローを通して星の頂点で結び、次は長いストローを入れて先ほどと反対側の中心で結びます。これを繰り返して五角形の頂点を作っていきます。
  5. 頂点が4つできたところです。ここで繋げて終われば4つの頂点の星にすることもできます。頂点を5つ作り、最初の部分と繋げれば星形ヒンメリの完成です。頂点の数を調整することで、様々な形の星を作ることができます。

ヒンメリの作り方をマスターすればハンギングや照明にも応用可能!

ヒンメリの基本の作り方を知っていると、素材やデザインを工夫することで、ハンギングポットや照明、アクセサリーなども作ることができ、インテリアやオシャレの幅が広がります。中でも完成したヒンメリのハンギングポットに、土がいらないエアプランツを飾るのは、おすすめのアレンジ方法です。簡単に室内にグリーンを取り入れることができます。

ただし、ヒンメリにエアプランツを乗せたり、白熱球や蛍光灯につけて照明として飾ったりすると、ヒンメリに重みや熱で負担がかかるため、材料の強度や安全性に十分注意する必要があります。その場合は、ストローと糸ではなく、金属製の直パイプと針金(ワイヤー)を使って作るのがおすすめです。金属製のパイプを使ってヒンメリを作る場合、パイプが売っているホームセンターで専用パイプカッターも一緒に購入できます。

また、熱くならないLEDイルミネーションジュエリーライトをワイヤー代わりに使ってヒンメリを作れば、夜の暗闇を幻想的な光とヒンメリで彩る間接照明として楽しむこともできます。

さらに、細長い竹ビーズやアクセサリー用のワイヤーを使ってヒンメリを作れば、ピアスなどのアクセサリーやキーホルダーを本格的に作ることも可能です。個性的でオリジナリティの高いお洒落を楽しみたい方に人気があります。

アレンジ次第で手作りできる!ヒンメリリースの作り方

基本の三角形や四角形を組み合わせることで、左側の緑色のイラストのような大きなヒンメリリースも、右側の小さなヒンメリリースも作ることができます。

大きなヒンメリリースの作り方は、まずダイヤ型を作る要領で正五角形の10面体を1つ作り、あとは接点となるストローにワイヤーを通して形を繋げ、最後の1つは初めに作った正五角形10面体の接点にワイヤーを通すだけです。

右側のイラストのピンクの小さなリースの作り方は、四角をベースに三角を組み合わせていけば完成します。多面体の展開図を参考にすると、より複雑な形にも挑戦しやすくなります。

完成したヒンメリリースにはドライフラワーやリボンを飾ると豪華さが増しますし、フェイクグリーンを使いたい場合はあえて黒やこげ茶色のストローを使うと、モダンなインテリアとして楽しめます。リースの中央の穴に星形のヒンメリオーナメントを吊るせば、星がゆらゆら揺れて面白みのあるヒンメリリースになります。もちろんヒンメリリースと同様に通常のリースやペパナプリースの手作りもおすすめです。いずれも作り方は簡単ですので色々な素材でリース作りを楽しんでみて下さい。

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。