おかずの作り置きは何を作る?保存方法 主婦の意見まとめ12選
おかずを作り置きしておくと、時間がない日や毎日の調理を簡単にしたい日、お弁当作りに大きく効いてきます。ただ、実際に始めてみると手が止まるのは「これは冷凍と冷蔵のどっちにすればいいのか」「冷蔵だと何日もつのか」「1週間分をまとめて作ってもいいのか」という、保存方法の判断です。
この記事では、どんなおかずをどのような保存方法で作り置きしているのか主婦12人に教えてもらった実例と、公的機関が示している保存温度や冷凍の考え方をあわせて、迷わず判断できる形に整理します。多くの方が、作り置きするおかずの種類に応じて冷凍保存と冷蔵保存を上手に使い分けており、作り置きするおかずは野菜を使った副菜を3日分程度というケースが目立ちました。
保存の前提となる温度から確認します。厚生労働省は家庭でできる食中毒予防のポイントとして、細菌を「つけない、増やさない、やっつける」という三つの原則を挙げ、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に保つよう示しています。細菌の多くは10℃では増え方がゆっくりになり、マイナス15℃では増殖が止まりますが、低温は菌を減らす処理ではありません。家庭の冷凍庫は扉の開閉で庫内温度が上下しやすいため、冷凍食品の品質保持の目安として広く使われているマイナス18℃以下を意識して、詰め込みすぎずに保存するのが現実的です。
そのうえで、作り置きしたおかずは加熱調理後に素早く冷まし、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫または冷凍庫へ入れます。加熱後に室温に長く置くほど菌が増えやすい温度帯にとどまるため、浅い容器に広げる、保存袋で薄くのばす、粗熱が取れたら保冷剤や氷水に当てるなど、冷める時間を短くする工夫が効きます。なお、家庭の作り置きに法令上の日持ち基準はありません。この記事で紹介する保存期間はあくまで各家庭の工夫であり、一般的な目安として、ご家庭の冷蔵庫の性能や食材、季節に応じて早めに消費してください。食品の衛生や表示について確認したいことがあれば、お住まいの自治体の保健所や消費生活センターが相談窓口になります。
作り置きは冷凍と冷蔵どっち?迷ったときの3つの判断軸
結論から言うと、判断軸は「いつ食べるか」「水分と食感」「再加熱するか」の三つです。3日以内に食べ切る予定で、汁気が少なく、食べる直前に温め直せるおかずは冷蔵で十分です。4日目以降にまわる分、または解凍後に加熱調理する予定のものは、最初から冷凍に振り分けます。この振り分けを作った当日に決めてしまうことが、作り置きを腐らせない最大のコツです。
| 迷う場面 | 冷蔵にする判断 | 冷凍にする判断 |
|---|---|---|
| 食べる予定 | 今日から3日以内に食卓かお弁当で登場する | 4日目以降にまわる、予定が読めない |
| おかずの性質 | 煮物、きんぴら、酢の物など汁気を切れるもの | ハンバーグ、カツ、ミートソース、ゆで野菜など加熱前提のもの |
| 食べ方 | そのまま出す、軽く温める | 加熱して中心まで温める、調理の材料として使う |
| 量 | 家族が2、3回で食べ切れる量 | 一食分ずつ小分けできる量 |
子育ての現場では、この振り分けが崩れる理由がはっきりしています。作った時点では「全部食べ切れる」と思っているのに、子どもが熱を出す、園の行事が入る、外食に切り替わる、といった予定変更が普通に起きるからです。だからこそ、作った量の全部を冷蔵に置かず、はじめから3分の1程度を冷凍に逃がしておくと、予定が動いても無駄になりません。
例えば土曜日にひじきの煮物を大きめの鍋で作ったなら、翌日と火曜日に食べる分だけ浅型のタッパーへ、残りはお弁当用のカップに詰めて冷凍、という二段構えにします。「食べ切れなかったら冷凍しよう」ではなく「食べる分だけ冷蔵に出す」と順番を逆にするだけで、冷蔵庫の奥で忘れられる一品が消えます。
作り置きおかずの冷蔵での日持ちの目安と、1週間もたせたいときの考え方
冷蔵の作り置きは、家庭の環境では3日程度を上限の目安に考えるのが現実的です。今回話を聞いた12人でも、3日分を目安にしている方が最も多く、サラダ系は当日か翌日まで、煮物は味がなじむので2、3日、という感覚で使い分けていました。加熱してある煮物や汁気を飛ばした炒め物は比較的扱いやすく、逆にゆで卵やじゃがいもを使ったサラダ、生野菜を混ぜた和え物は水分が出やすく、早めに食べ切るのが安心です。
では「1週間分の作り置きをまとめて作りたい」という場合はどうするか。答えは、1週間分を全部冷蔵に置くのではなく、3日分を冷蔵、残りを冷凍に分けることです。日曜日に7品作るなら、月曜から水曜に登場する3品は冷蔵、木曜以降に使う4品は一食分ずつ冷凍しておき、前日の夜に冷蔵室へ移して解凍します。冷凍室から冷蔵室へ移すタイプの解凍は、食品が低温を保ったまま解けるため、室温に出しておく解凍より安心です。農林水産省も、室温での解凍は菌が増えやすいため避け、冷蔵庫でゆっくり解凍するよう示しています。
日持ちを一日でも安定させたいときに効くのは、次の四つです。いずれも今日から真似できます。
- 取り分けは清潔な箸やスプーンで行い、食べかけの箸を容器に入れない
- 汁気は詰める前に切る、または煮詰めてから保存する
- 容器はよく洗って完全に乾かし、アルコールや煮沸で消毒してから使う
- 容器の底を触っても温かさを感じなくなってから蓋をして、冷蔵庫に入れる
つまずきやすいのは、粗熱を取るつもりで室温に長く放置してしまうことと、消毒した容器から小さい容器へ移し替えるときに消毒を省いてしまうことです。移し替えは「新しく作るのと同じ扱い」と決めて、容器の消毒までセットで行うと失敗が減ります。
作り置きを活用して節約・時短料理を実現
ハンバーグとロールキャベツを冷凍保存
ひき肉が安い時は、ひき肉を大量に買ってきて、ハンバーグとロールキャベツをたくさん作って、作り置きします。
ひき肉の量にもよりますが、ハンバーグが二日分、ロールキャベツが二日分と、合計四日分作ることが多いです。ハンバーグは、先に全部焼いてしっかり火を通してから冷まし、密閉できる保存袋で冷凍します。
ロールキャベツは、生のまま密閉できる保存袋で一回の食事分ごとに小分けして冷凍します。一食分ずつ分けて冷凍すると、後の調理が楽です。ただし、生の肉や野菜を冷凍する場合は、解凍後に必ず中心部まで加熱調理することが大切です。
ハンバーグやロールキャベツは、主人が好きでよくリクエストされますので、面倒くさがりな私は、一気に作って冷凍保存しておくことにしました。
混ぜるのも焼くのも一日で一気に終わるので、後が楽です。雨や体調不良で買い物に行けない時などに、重宝しています。
また、ロールキャベツは、生のまま冷凍しているので、作ってから1ヶ月以内を目安に消費するように心がけています。
冷蔵庫にホワイトボードを張って、作り置きの品名と日付をメモして管理しています。
ほうれん草の胡麻和えを3日分冷蔵保存
家族皆大好きなので、ほうれん草の胡麻和えを作り置きします。ほうれん草が安い日に、何束か購入して、一度に三日分は作りますね。
作ったものは、加熱後に素早く完全に冷ましてから清潔なタッパーに入れて冷蔵保存します。そのあとは、なるべく三日で消費するように、こまめに食卓に登場させます。
もう一品ほしい時があるのですが、子供にまだ手がかかるので、忙しくて作っている暇がないため、作り置きをしています。時間がある時に作って、時間がない時に出せるので、とても楽なのです。
作り置きを作る時のポイントは、衛生面に気をつけ、さっさと消費してしまうことです。保存期間が長すぎると食中毒のリスクが高まるので、何度も失敗した経験から、作り置きを作ったら、作った日付を養生テープに書いてタッパーに貼ることで、何日も保存したままにならないように管理しています。
かぼちゃやひじきを炊いてリメイク活用
よく作るのは、子供が好きなかぼちゃの煮物です。かぼちゃ半分を炊いておいて、その日はそのまま冷蔵庫で保存し、次の日は、かぼちゃをつぶして、スライスキュウリやコーン、ハムをマヨネーズであえてカボチャサラダにリメイクします。子供がよく食べるので、すぐになくなります。
作り置きをすると、かなり楽です。子供を病院に連れて行くなど、時間に余裕がなくても美味しいごはんが食べられます。少し多めに作って、家族が飽きる前に、別の品にリメイクするのがコツです。
他には、ひじきの煮物もよく作ります。乾燥ひじき1パックににんじん、しめじ、大豆の水煮半パック、薄揚げ、鶏もも肉少しを入れて、多めに炊いて小分けにして冷凍保存します。
その日はそのまま、次の日は、豆腐に鶏ミンチに、ひじきの煮物を足してひじきハンバーグにしたりします。
卵にひじきの煮物を入れて、だし巻き卵にするのもいいですよ。炊き込みごはんにすると具材のうま味がごはん全体に回るので、忙しい日の一品にもおすすめです。これも、野菜も一緒においしく食べられるのでよく作ります。
大きさを変えたカツを揚げて冷蔵・冷凍保存
肉料理の作り置きが多いです。例えば、とんかつやチキンカツ。一度に作る量は、一日分+αという感じです。
保存方法としては、揚げて完全に冷ました後、翌日までとりあえず冷蔵庫に保存します。それ以降は、一枚ずつラップをして、冷凍保存しています。揚げ物を作り置きする場合は、再加熱して、中心部まで温めてから食べるようにしましょう。
作り置きをする最大の理由は、子供がカツ類が好きで、ご飯以外の時に、おやつ感覚ですぐに出せるからです。食べ盛りの子供たちは、ほんのちょっとの時間も待てないので、食べたいと言われたら、すぐに用意できるのがいいですね。
夫には別の食事を、子供達には2日に1回というペースで食事に出す時も、おかずを何種類も作らずに済むので大変楽です。
作り置きしている時の工夫ですが、夕食の時に出すカツと、お弁当用のカツで大きさを変えています。そうすることで、朝お弁当に詰める時、切らずに済むので、まな板や包丁が汚れることがないです。
冷凍、冷蔵のカツがなくなったら、また新しくカツを作ります。冷凍する前に全てなくなることも結構ありますけどね。
3日分を目安に煮物とサラダを冷蔵保存
我が家の作り置きは、ひじきの煮物、筑前煮、こんにゃくと鶏肉の煮しめといった和食の煮物や、マカロニサラダ、卵サラダ、春雨サラダ、ポテトサラダなどのサラダ系が多いです。
作り置きは、だいたい3日分を目安に作ります。おかずは、煮沸消毒した清潔なタッパーに入れて冷蔵庫に保存します。特にサラダ系は傷みやすいので、作ったその日のうちに食べ切る、または翌日までに食べ切ることをおすすめします。
おかずを作り置きするのは、メインのおかずだけでは食卓が単調になりがちで、野菜をなかなか食べられないためです。副菜を充実させたいのですが、毎日作るには、手間や光熱費もかかるので、一度で作っておくと経済的です。
作り置きのポイントは、作り置きをだいたい2日に一回作ったりして、ずらしながら食卓に出すことです。そうすると、副菜が二種類食卓に出せます。
作り置きのポイントは、特に夏場は傷みやすいジャガイモなどの食材は避け、早めに消費するように気をつけることです。
週末に3日分の人参しりしりなど副菜を用意
我が家の作り置きおかずで定番なのは、人参しりしり、大豆とひじきの煮物、マイタケのゴマポン酢和えなど、たくさんあります。どれも簡単で、時間がかからずに作れるものを選んでいます。
1度作ったら、最低でも3日は持ちます(我が家は娘1人の3人家族です)。さすがに3日連続で食卓に出すのも気が引けるので、実際には、例えば、日曜日に作った場合、日曜日の晩御飯→火曜日の晩御飯→水曜日の晩御飯といった感じで、少し間を開けたりします。
なので、実質4、5日は作り置きしている形になるでしょうか。なおかつ、旦那のお弁当にも入れるので、「またこれか…」と思われているかもしれませんが(笑)。
私もフルタイムで働いているので、毎日帰宅後におかずを作るのも大変なので、おかず、というよりお惣菜をよく作り置きします。
煮物系は、時間がたつほど味が染みるので、作り置きおかずの中で一番頻度が高いです。あとは、日持ちしそうな、お酢を使ったお惣菜もよく作り置きしていますよ。
薄味のミートソース5日分を冷凍保存
使いまわしのきくミートソースを、離乳食完了期のころから作り置きしています。にんじん、たまねぎ、しいたけをみじん切りにして、ミンチと炒めたものをケチャップとウスターソースやお好み焼きソースで味付けするだけの、簡単調理でできるのでとても便利です。
にんにくなども、子供の年齢によって加えておけば、子供の食欲を刺激できるほか、大人もおいしくいただけます。
ポイントは、塩などを入れないで、薄味に仕上げることです。大人用には、より煮詰めれば味が濃くなるので、薄味で作っておくと家族それぞれの好みに合わせやすくなります。
ミンチの小さいパックで、5日分程度作れます。野菜もたっぷり食べられるうえに、お肉も1品でまかなえるので、忙しい日の1品やお昼に活用しています。
冷凍保存しておき、パスタをゆでてかけるだけで、食べごたえのある一食になります。その他、ゆでたじゃがいもの上にかけて、チーズをのせてトースター等で焼けばグラタンに、ごはんの上にのせてチーズをのせて焼けば、ドリアになります。
毎日1品ずつ日にちをずらして冷蔵保存
作り置きするおかずは、和食が多いです。切干大根、酢の物、ひじき、色んなきんぴらなどを、常時5品程度作り置きをしています。
大体3人家族で、2、3日分を作って、清潔なタッパーに入れて冷蔵保存しています。毎日1品ずつ、日にちをずらして作り、毎日同じ物が並ばない様にしています。
作り置きをするのは、時間の短縮と、お腹が少し減った時に、ちょっと食べるのに丁度いいからです。夏場は、毎日長時間キッチンに立っているのは暑いので、出来るだけ時間をかけずに料理をし、メニューを増やすための工夫です。
色んなおかずを作る事で、一日に色んな食材を食べる事ができます。和食の煮物は、材料を変えると、色んな種類のおかずが出来るので、とても重宝しています。
食中毒のリスクを避けるため、1週間に2回位は「冷蔵庫掃除」と称して、残ったおかずを夕飯にして早めに消費するようにしています。作る手間も省けるのでおすすめです。
野菜の副菜を5日分冷蔵保存
現在1歳3ヶ月の息子の子育て中です。そのため、夜ご飯を作ろうとしても、ぐずったりすると、なかなか時間が取れないことがあります。
主人のためにも、しっかりと食事を作りたいので、野菜を使った副菜を中心に、子供の機嫌がいい時に、作り置きするようにしています。
レパートリーとしては、春雨サラダ、卯の花、野菜スープ、浅漬け、煮卵、煮物などが多いです。平日の夜、ご飯を作り置きするので、だいたい5日分になるくらいの量をまとめて作り、清潔なタッパーに入れて冷蔵庫保存し、食べる分を取り分けています。
作り置きをする時は、味が濃いものや、時間がたつと味がしみ込みすぎるものは、最後の方は味が濃すぎておいしく食べられない時があるので、味付けは濃くしすぎないように気をつけています。また、特に夏場は、早めの消費を心がけ、衛生管理に注意しています。煮物などは、食べる直前に再加熱することで、食中毒のリスクを減らすことができます。
梅干しや酢を活用し煮物を2日分作り置き
作り置きするのは、ほとんど煮物です。朝、お弁当のために煮物を作る時間はないので、前日の夜ご飯として、少し多めに作っておきます。
煮物は時間がかかるので、時短効果は抜群です!作るのは、大根、かぼちゃ、ジャガイモなどの煮ものです。切干大根なども便利です。
一度に作る量は、食中毒のリスクが怖いので、多くても2日分です。保存方法は、十分に冷ましてから鍋の蓋をして、冷蔵庫で保存します。翌朝、お弁当に詰める際などは一度しっかり火を通した方が安心です。
冬や春先など、暑くない時は心配ないのですが、夏の暑い時期は、梅干しや酢を混ぜるなど、菌の増殖を抑える工夫をしています。お弁当の分くらい多めに作った方が、一気に作れ、ガス代も浮くし、味付けもぶれないので、作り置きは便利です。
旦那さんが休みの日にまとめて作り置き
私が作り置きするのは、ブロッコリーや枝豆など塩茹でした野菜と、ひじきやナムルなどの副菜です。あと、1歳4ヶ月の娘が食べる、野菜スープも作ります。主人が仕事で週5日お弁当を持っていくので、約5日分作ります。
作った当日と次の日の2日分くらいは、清潔なタッパーに入れて、冷蔵庫で保存します。残りの野菜は密閉できる保存袋に入れて、ひじき等はお弁当用のカップに入れて冷凍しています。娘の野菜スープは、一食分ずつ、100円ショップで買った小さなタッパーに入れて冷凍します。
日中は、娘と出かけたり遊んだりしていると、料理をする暇はないし、かと言って、夜は疲れて料理をする元気がないため、旦那さんがお休みの日に、娘の面倒を見てもらい、その間にまとめて作るようにしています。
そうすると、平日は、主菜となる肉や魚を料理するだけなので、とても楽ちんです。作り置きするときは、特にお弁当のおかずにいれるものは、最初からお弁当用のカップにいれて冷凍し、朝凍ったままお弁当箱に詰めます。その際、十分に加熱・冷却した食品であること、および保冷効果を過信せず保冷剤と併用することが重要です。
7~8品を週末にまとめて作り時間短縮
仕事をしながら子育て中の、一児の母です。私の週末は、おかずの作り置きをするところから始まります。
作るものは、主に煮物やサラダ、和え物など副菜を作っています。品数は7~8品作るようにしています。作ったおかずは、清潔なタッパーに入れて冷蔵保存し、お弁当のおかずにするものは、紙のカップに入れて、冷凍した後に密閉できる保存袋に入れています。
平日は、仕事で遅くなることも多く、子供がぐずることもあり、疲れからなかなかごはんを作れないこともあるので、時間のある週末にまとめて作るようにしています。
作る時のポイントは、野菜を切る作業を素早く終わらせて、煮る・焼くを同時進行して、時間短縮をすることです。
また、同じような味付けになりがちなので、本やネットを参考にして、マンネリ化しないように心がけています。作り置きのおかずがあることによって、平日も余裕をもって生活することができると思います。
12人の実例から見えた作り置きの4つの型と、向いている家庭
12人の話を並べると、作り置きのやり方は大きく4つの型に分かれます。自分の生活に合う型を一つ選ぶと、続けやすさが一気に変わります。
| 型 | やり方 | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| 副菜まとめ型 | 休日に副菜を5~8品作り、冷蔵と冷凍に振り分ける | 平日の帰宅が遅い、お弁当が週に何日もある |
| 主菜冷凍型 | 安い肉をまとめ買いし、主菜だけ大量に作って一食分ずつ冷凍 | 買い物の回数を減らしたい、下の子が小さくて外出が大変 |
| リメイク前提型 | 1品を多めに炊き、翌日は別のおかずに姿を変える | 家族が同じ味に飽きやすい、まとめ作りの時間が取れない |
| ついで多め型 | 夕食の分をお弁当の分だけ多めに作り、翌日で使い切る | 作り置きに不安がある、冷蔵庫が小さい |
迷ったら、まずは「ついで多め型」から始めるのが失敗しにくいです。夕食のきんぴらを一人分多めに作ってお弁当に回すだけなら、保存期間も一晩で済み、容器も一つで足ります。ここで管理の感覚をつかんでから、休日の副菜まとめ型に広げると、いきなり7品に挑んで食べ切れずに落ち込む展開を避けられます。
作り置きの冷凍保存方法:タッパーと保存袋の使い分けが要
冷凍でおいしさを守る条件は、できるだけ速く凍らせ、空気に触れさせないことです。農林水産省もホームフリージングの注意点として、あらかじめ食品を冷やしておくこと、熱が伝わりやすい容器で薄く平らに広げること、ラップなどで空気を遮断すること、清潔に扱うことを挙げています。家庭の冷凍庫は業務用のように急速に凍らせられないため、厚みを薄くすることが唯一かつ最大の武器になります。
容器は次のように使い分けると迷いません。
- ミートソース、カレー、スープなど汁気のあるもの:保存袋に入れ、平らにのばして薄い板状にして凍らせる。金属トレイの上に置くと凍る速度が上がる
- ハンバーグ、カツ、から揚げなど形を保ちたいもの:1個ずつラップで包み、まとめて保存袋へ入れる
- ひじきの煮物、ナムル、ゆで野菜などお弁当用の少量:シリコンや紙のカップに小分けし、カップごと保存袋やタッパーへ
- 離乳食期の子どもの野菜スープなど:小さめのタッパーに一食分ずつ
タッパーで冷凍するときは、汁気のあるものは凍って膨らむため8分目までにとどめ、蓋を閉める前に表面をラップで押さえて空気の層を減らします。浅くて平たいタッパーを選ぶと凍るのも解けるのも早く、冷蔵から冷凍まで同じ容器で通せます。逆に深い丸型の容器は中心が凍りにくく、冷凍向きではありません。
そして、冷凍でいちばん効くのに忘れられがちなのがラベルです。品名と作った日付をマスキングテープに書いて貼るだけで、冷凍庫が「いつのものか分からない袋の山」になるのを防げます。冷蔵庫の扉にホワイトボードを貼って品名と日付を書いておく方法も、家族が自分で探せるようになる点で優秀です。「これ食べていい?」と毎回聞かれる状態から、「ボードに書いてあるものは食べていいよ」に変わります。
おかずを冷蔵から冷凍へ移すときの手順と、移してはいけない場合
「今日は食べられなかったから冷凍しよう」という冷蔵から冷凍への移動は、作った翌日までが目安です。何日も冷蔵で置いた後に凍らせても、その間に進んだ変化は冷凍では元に戻りません。冷凍は品質を保つ手段であって、傷みかけたものを立て直す手段ではないと考えてください。
移すときの手順はこうです。清潔な箸で必要な分だけ取り出し、汁気を切り、一食分ずつ小分けにして薄く平らに。ここで元の大きな容器のまま丸ごと冷凍室に入れてしまうと、中心が凍るまでに時間がかかり、解凍時も全部を一度に使うしかなくなります。一度食卓に出して取り分けた残り、子どもが食べ残した分は冷凍に回さず、その日のうちに使い切る判断にします。
一度解凍したものを再び凍らせる再凍結も避けます。ゆっくり凍る過程で氷の結晶が大きくなり、うま味を含む水分が流れ出て、食感がぼそぼそになるためです。冷凍したものは冷蔵室で解凍し、煮物やスープは食べる直前に中心まで温め直してから食卓に出します。
作り置きの冷凍は1ヶ月もつ?家庭の冷凍庫の現実
市販の冷凍食品にはマイナス18℃以下の保存で長い賞味期限が設定されていますが、これは温度が安定した環境が前提です。家庭では扉の開閉や食品の出入りで温度が上下し、水分が抜けて乾燥したり、油が酸化したりする変化がゆっくり進みます。農林水産省は、家庭で冷凍した食品は保存中の温度変化で品質低下が早く進む場合があるため、2~3週間を目安に使い切るよう示しています。
つまり、作り置きの冷凍は2~3週間、長くても1ヶ月を上限の目安と考えるのが現実的です。12人の中にも、生のまま冷凍したロールキャベツを1ヶ月以内に消費すると決めている方がいました。日付を書いておけば、この判断が感覚ではなく事実にもとづいて下せます。庫内を詰め込みすぎず、冷気が回る隙間を残し、温度変化が大きい扉の内側には長く置きたいものを入れない。この三つで、同じ2週間でも味の落ち方が変わります。
冷凍向きの作り置きおかずと、冷凍に向かないおかずの見分け方
作り置きの冷凍レシピを探す前に、食材の性質で見分けられるようになると選ぶ手間が減ります。基準は水分の多さと組織の壊れやすさです。
| 冷凍に向く | 理由 | 冷凍に向かない | 理由 |
|---|---|---|---|
| ハンバーグ、ロールキャベツ、カツ | 加熱して食べるので食感の変化が気になりにくい | じゃがいも入りの煮物やポテトサラダ | 解凍後にぼそぼそした食感になりやすい |
| ミートソース、そぼろ、カレー | 薄く平らに凍らせやすく、そのまま調理に使える | 生野菜のサラダ、きゅうりの和え物 | 解凍時に水が出てしんなりする |
| ひじきの煮物、きんぴら、そぼろ | 汁気が少なく、お弁当用に小分けしやすい | ゆで卵、マヨネーズで和えたもの | 食感や状態が大きく変わる |
| 塩ゆでしたブロッコリー、枝豆 | 凍ったままお弁当に入れられる | 豆腐やこんにゃくを主にした料理 | 水分が抜けて食感が変わる |
じゃがいもやこんにゃくを冷凍したいときは、つぶしてコロッケの中身にする、細かく刻んでミートソースに混ぜるなど、食感が変わっても成立する形に加工してから凍らせると失敗しません。かぼちゃの煮物をつぶしてサラダにリメイクする発想と同じで、冷凍に負ける前提で姿を変えてしまうわけです。
週末1時間で回す段取りと、家族を巻き込む声かけ
作り置きが続かない理由の多くは、味や技術ではなく段取りです。効くのは、火を使う時間を重ねることです。だしをとる、湯を沸かす、煮物を火にかける、この待ち時間に野菜を切り、隣のコンロで炒め物、オーブンやトースターでもう一品と重ねると、実働1時間で副菜が4、5品そろいます。切る作業をまとめて先に終わらせるのも同じ理屈で、まな板と包丁を洗う回数が減るぶん、そのまま時短になります。
子どもがそばにいる時間帯に作り置きをするなら、パパやきょうだいを巻き込む言い方を用意しておくと動きやすくなります。
- 「30分だけ〇〇と遊んでいてくれる?その間に来週の副菜を作っちゃうから、平日の夜がラクになるよ」
- 「野菜をこのカップに詰める係、お願いできる?詰めたらこのテープに今日の日付を書いてね」
- 「冷蔵庫の上の段は今週食べる分、下の段は来週の分。上から順に食べてね」
3歳前後の子どもは、大人の作業を真似したい気持ちが強く出る時期です。ゆで野菜をカップに詰める、テープを貼るといった失敗しても困らない工程を任せると、待たされる時間が「自分の仕事の時間」に変わり、キッチンで足元にまとわりつく展開が減ります。これは食育としても効き、自分が詰めたブロッコリーはよく食べる、という変化も起きます。
作り置きでつまずきやすい点と、そのときの立て直し方
子育て中の作り置きは、計画どおりに進まないのが普通です。よくあるつまずきと対処をまとめます。
| つまずき | 立て直し方 |
|---|---|
| 「またこれか」と家族に飽きられる | 2日続けて出さず1日空ける。味付けを変えるのではなく、卵で巻く、ごはんに炊き込む、ハンバーグに混ぜるなど形を変える |
| 作りすぎて食べ切れない | 週の後半に「冷蔵庫掃除の日」を決め、残りを全部並べた夕食にする。作る量は品数ではなく食卓に出す回数から逆算する |
| 味がしみ込みすぎて濃くなる | 最初から薄味で作り、食べるときに追加で味を足す。子ども用と大人用を煮詰め具合で分ける |
| 夏場が不安で作れない | 汁気を飛ばす、酢や梅干しを使うおかずを選ぶ、量を2日分までに絞る。心配なら最初から冷凍前提の献立にする |
| 週末にまとめる時間が取れない | 1日1品ずつ日をずらして作る方式に切り替える。常に数品が冷蔵庫にある状態を、まとめ作りなしで維持できる |
作り置きの保存方法によくある質問
Q. 作り置きは冷蔵と冷凍のどちらが基本ですか
3日以内に食べる分は冷蔵、それ以降は冷凍が基本です。厚生労働省は冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に保つよう示しており、低温にするほど菌は増えにくくなりますが、それでも冷蔵は「増え方をゆっくりにしている状態」です。予定が読めないときは冷凍に振り分けておくほうが安心です。
Q. 1週間分の作り置きをまとめて作っても大丈夫ですか
作る作業をまとめるのは問題ありませんが、1週間分を冷蔵に置くのは避け、3日分を冷蔵、残りを一食分ずつ冷凍に分けてください。木曜以降に使う分は前日の夜に冷蔵室へ移して解凍します。
Q. 冷凍した作り置きは1ヶ月もちますか
家庭の冷凍庫は扉の開閉で温度が上下するため、農林周水産省は2~3週間を目安に使い切るよう示しています。長くても1ヶ月を上限の目安と考え、容器に日付を書いて古い順に使ってください。
Q. タッパーと保存袋はどう使い分けますか
汁気のあるものは保存袋で薄く平らに、形を保ちたい揚げ物は1個ずつラップして保存袋へ、お弁当用の少量はカップに小分けしてタッパーへ、が基本です。タッパーは深型より浅型のほうが早く凍り、早く解けます。
Q. 冷蔵していたおかずを後から冷凍してもいいですか
作った翌日までなら移せます。清潔な箸で取り分け、汁気を切って一食分ずつ薄く小分けにしてください。一度食卓に出した残りや食べ残しは冷凍せず、その日のうちに使い切る判断にします。
我が家に合う型が決まると作り置きは続く
作り置きで大事なのは、品数を増やすことよりも、作った瞬間に冷蔵と冷凍へ振り分け、日付を書いて、食べる順番を家族と共有することです。3日で回す冷蔵と、2、3週間で使い切る冷凍。この二段構えができれば、急な予定変更にも慌てず、平日の夕方に「今日は何もできない」と立ちすくむ日が確実に減ります。まずは今週、夕食の副菜を一品だけ多めに作り、日付を書いて冷蔵庫に入れてみてください。

