秋の食べ物12種の健康効果に関する記事

秋の食べ物12選 旬の野菜・果物・スイーツを一覧で紹介

秋の食べ物12選 旬の野菜・果物・スイーツを一覧で紹介

さつまいもやさんまなど、家庭で人気の高い定番の秋の味覚を人気調査の結果もまじえて整理。旬の時期や選び方、ホクホク・シャキシャキなど食感の違いも解説し、毎日の献立選びに役立つ情報をまとめました。

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秋の食べ物12選!旬の恵みで暮らしを彩るヒント

秋といえば「食欲の秋」という言葉が真っ先に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。夏の暑さで落ちていた食欲が、涼しい風とともに戻ってくる季節です。四季のある日本ならではの旬の食べ物は、味わいも香りも一年でいちばん充実しています。秋にお店へ並ぶ食材は、甘み・食感・彩りのどれをとっても格別で、毎日の食卓を豊かにしてくれる存在です。秋の食べ物一覧を知っておくと、買い物のたびに「今が旬」の食材を選びやすくなりますよ。

「食欲の秋」という言い方の由来をたどると、中国の故事にたどりつきます。中国では秋になると空気が澄み、馬が食欲を増して丸々と太っていく様子を「秋高く馬肥ゆ」と表現していました。これが日本に伝わり、「天高く馬肥ゆる秋」ということわざとして定着したといわれています。もともとは空が高く澄み渡り、馬も肥えるほど良い気候になる秋の様子を表す言葉でしたが、今では「秋は食べ物が美味しくて食欲が増す季節」という意味合いで使われることが多くなりました。今回は、この食欲の秋にぴったりな旬の食べ物12種と、それぞれの美味しさの理由、旬の時期、そして子どもと一緒に楽しむコツまでご紹介します。

秋の食べ物一覧と旬の恵み

秋の旬の食べ物のイラスト

夏は暑さで食欲がなかった人でも、涼しくなった途端に食欲が戻ってくる、という声はよく聞かれます。スーパーでも、お盆を過ぎた8月下旬あたりから、秋の食べ物が入口付近の目立つ場所に並び始めますよね。ビニールハウス栽培や冷凍・養殖技術の進歩で、今では1年を通してさまざまな食材が手に入るようになりましたが、旬の食べ物は味が濃く、価格もお手頃なのが大きな魅力です。

秋が旬の代表的な食べ物を、芋類・野菜・きのこ類・果物や木の実・魚に分けて一覧にしました。買い物リストの参考にしながら、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。

秋の食べ物一覧

  • 芋類
    サツマイモ、里芋、じゃがいも
  • 野菜
    かぼちゃ、れんこん、カリフラワー、チンゲン菜、みず菜、人参
  • キノコ類
    しめじ、生しいたけ、まいたけ、まつたけ
  • 果物・木の実
    梨、柿、銀杏、栗、ゆず、りんご、いちじく、ブドウ

  • いわし、かつお、さけ、さば、さんま、ひらめ

秋の食べ物には、それぞれの野菜や果物ならではの栄養素がたっぷり含まれています。でんぷん質の多い食材は加熱してもホクホクとした食感が残りやすく、色素成分が豊富な食材ほど鮮やかなオレンジ色や赤色に仕上がる、といった具合に、栄養素の違いがそのまま味や見た目、食感の違いになって表れるのも秋の食べ物の面白いところです。彩り豊かな秋の食材が食卓に並ぶと、それだけで会話が弾む効果も期待できますよ。

家庭でよく食べられている秋の味覚にも傾向があります。ウェブメディア「ねとらぼ」が10代から60代の100人を対象に行った調査では、好きな秋の味覚の1位に「さつまいも」と「さんま」が挙げられており、また「LINEリサーチ」が15〜59歳の男女を対象に行った調査でも、秋になると必ず食べる料理の1位は「サンマの塩焼き」で6割弱の回答が集まり、2位「新米」、3位「焼き芋」と続いています。芋類と青魚は、世代を問わず秋の食卓に欠かせない存在といえそうです。

旬の甘みとほっくり食感がうれしい秋の食べ物3つ

秋になると気温がぐっと下がり、夏とは違う涼やかな空気に包まれますね。この季節の変わり目に食卓へのぼることが多いのが、ほっくりとした甘みが持ち味の芋類や野菜です。ここでは、秋ならではの甘みと食感を楽しめる食べ物を3つご紹介します。

サツマイモ!加熱するほど甘みが増すホクホクの秋野菜

免疫力がアップするサツマイモ

秋の代表的な食べ物のひとつ「サツマイモ」。旬は9月から11月頃で、掘りたての新物が出回るこの時期がいちばん味が濃くなります。甘みのあるサツマイモは、料理だけでなく和洋問わずお菓子にも大活躍しますね。幼稚園や保育園でサツマイモ掘りをして、掘りたてのサツマイモを持ち帰ってくるお子さんも多いのではないでしょうか。「見て見て、こんなに大きいのが採れたよ」「土の中はあったかかった?」と、泥だらけの手で得意げに見せてくれる姿は、秋ならではの微笑ましい光景です。

サツマイモの甘みのもとは、加熱することででんぷんが糖に変わる性質にあります。とくに石焼き芋やオーブンでじっくり焼き上げると、低温でゆっくり加熱される時間が長いぶん糖化が進み、驚くほど濃厚な甘さに仕上がるのが特徴です。電子レンジで手早く仕上げるとホクホク系、じっくり焼くとねっとり系と、加熱時間によって食感が変わる点も料理の楽しみのひとつですね。

選ぶときは、皮の色が均一で傷やひげ根が少ないもの、持ったときにずっしりと重みを感じるものが食べ頃の目安です。「切ってみたら中がスカスカだった」という失敗を避けたいときは、なるべく太さが均一で、両端が乾燥しすぎていないものを選ぶと安心ですよ。掘りたては水分が多くさっぱりした甘さですが、新聞紙に包んで2週間ほど常温に置くと、でんぷんの糖化が進んでぐっと甘みが増します。「掘ったその日より、少し置いたほうがおいしい」という変化も、子どもと一緒に味比べすると盛り上がる発見です。

きのこ類!旨味とだしの深さが際立つ秋の味覚

秋の旬のキノコ類各種

秋には、しいたけ・しめじ・まいたけ・まつたけなど、香り高いきのこが次々と旬を迎えますね。旬の時期はおおむね9月から11月で、なかでもまつたけは9月下旬から10月にかけてが最盛期です。きのこの魅力は、なんといっても凝縮された旨味成分にあります。汁物に入れるだけでだしの深みが増し、炊き込みごはんに入れれば香りごとお米に染み込み、いつもの料理がぐっと秋らしい味わいに変わります。

種類ごとに個性が異なるのも面白いところです。しめじは加熱すると歯切れの良い食感になり、まいたけは香りが強くだしが濃く出やすく、まつたけは香りそのものを楽しむため強い味付けを避け、土瓶蒸しや炊き込みごはんでシンプルに仕立てる、といった具合に、料理法を変えると素材の個性がよりはっきり感じられます。旬の時期はしめじ・しいたけ・まいたけなどの値段が下がり家計にもやさしいので、日々のお味噌汁や炒め物にどんどん活用したいですね。

きのこの見た目や食感を嫌がる子どもには、「これは何のきのこかな、石づきはどんな形かな」と手に取って観察してから、細かく刻んで汁物に少量だけ入れるところから慣らしていくと抵抗感が薄れやすくなります。ある家庭では、最初はみそ汁の具として気づかれないくらい細かく刻んでいたところ、年長になる頃には「きのこ、もっと入れて」と自分から言うようになったという声もあり、無理に一度で完食を目指さず、量を少しずつ増やしていく進め方が向いているケースが多いようです。

かぼちゃ!鮮やかなオレンジ色とホクホクの甘みが魅力

栄養素がバランスよく含まれるかぼちゃ

秋のイベントのひとつ、ハロウィンで主役となる「かぼちゃ」。夏に収穫される品種が多いものの、追熟を経て甘みが増した状態で店頭に並ぶのは10月から12月頃で、行事の時期とちょうど重なります。緑黄色野菜のかぼちゃには、βカロテンをはじめとする色素成分が豊富に含まれていて、これがあの鮮やかなオレンジ色のもとになっています。皮が濃い緑色で、持ったときにずっしり重く、ヘタが乾いて硬くなっているものほど、甘みがのって食べ頃を迎えているサインです。

収穫してすぐのかぼちゃは実はまだ甘みが控えめで、2〜3週間ほど常温で置いて追熟させることで、でんぷんが糖に変わりぐっと甘みが増します。「買ってすぐ蒸したら思ったより甘くなかった」という場合は、追熟期間が足りていない可能性があるので、次回は少し時間を置いてから調理してみてください。ハロウィンの飾りつけ用に子どもと一緒にかぼちゃをくり抜くのも、秋ならではの楽しい家族時間になりますよ。「どんな顔にする?」「中のタネ、触ってみる?」と相談しながら作ると、会話も弾みます。皮が硬くて丸ごとの調理が難しい場合は、電子レンジで少し加熱してから切ると、力の弱い大人でも扱いやすくなります。

食感と香りで秋を感じる食べ物3つ

秋は季節の変わり目で、日によって気温の差が大きい時期でもありますね。運動会やバザー、学芸会など、園や学校の行事も多い季節です。ここでは、独特の食感や香りで秋らしさを存分に楽しめる食べ物を3つご紹介します。

れんこん!シャキシャキ食感と縁起物としての由来

喉に優しいレンコン

れんこんは、輪切りにしたときの穴が特徴的な野菜です。この穴が「見通しが良い」に通じるとして、おせち料理や祝いの席で縁起物として使われてきた歴史があります。秋から冬にかけて旬を迎え、この時期のれんこんは粘りと甘みが強く、きんぴらや煮物にするとシャキシャキとホクホクの両方の食感を一度に楽しめるのが魅力です。

れんこんのおいしさを支える成分

  • でんぷん質
    れんこんに含まれるでんぷん質は、加熱してもきれいな白さと歯ざわりを保つ役割を果たしています。すりおろしてお団子にすると、もちっとした食感に仕上がるのもこの成分のおかげです。
  • タンニン
    れんこんを切ったときに切り口が茶色く変色するのは、タンニンというポリフェノールの一種が空気に触れて酸化するためです。酢水にさらすと変色を防ぎ、白く仕上げることができます。

れんこんが苦手な子どもには、すりおろして汁ごとハンバーグやつくねに混ぜ込むと、シャキシャキ感が和らいで食べやすくなります。「もちもちしておいしいね」と食感の変化を楽しみながら食べてもらうのがおすすめです。反対に、薄切りにしてカリッと揚げ焼きにすると、今度はスナック感覚で食感そのものを楽しめるようになる子どもも多く、同じ食材でも切り方や火の入れ方を変えるだけで印象が大きく変わります。

梨!みずみずしさとシャリシャリ食感の秘密

喉の痛みや咳止めに利く梨

秋の果物の代表格といえば「梨」ですね。甘みが強く水分もたっぷりな梨は、子どもにも食べやすい果物のひとつです。梨のあのシャリシャリとした独特の食感は、果肉に含まれる「石細胞」という硬い細胞のかたまりによるもの。この石細胞が多いほど、しっかりとした歯ごたえを感じられます。

梨の品種による味わいの違い

梨には幸水・豊水・二十世紀など、時期によってさまざまな品種が出回ります。幸水は8月から9月にかけて出回る早生品種で、みずみずしくあっさりとした甘みが特徴です。豊水は9月から10月ごろが旬で、酸味と甘みのバランスが良く果汁がたっぷり。二十世紀は8月下旬から10月上旬にかけて出回る青梨の代表格で、さわやかな酸味とシャキッとした歯ざわりが持ち味です。食べ比べて好みの品種を見つけるのも、秋ならではの楽しみ方ですね。

銀杏(ぎんなん)!ほろ苦さともちっとした食感がクセになる

喘息に効果がある銀杏

秋の公園を歩いていると、銀杏の香りがしてくることがありますね。旬は9月から11月頃で、茶碗蒸しやおでん、炒って塩を振ったおつまみなど、さまざまな料理でアクセントになる銀杏。もちっとした食感と、大人になるほど美味しく感じるようになるほろ苦さが持ち味です。

銀杏を食べるときに知っておきたいこと

銀杏はおいしい一方で、量に注意したい食材でもあります。消費者庁は、豆類やナッツ類など硬くてかみ砕く力が必要な食品について、5歳ごろまでの子どもには食べさせないよう呼びかけています。銀杏そのものについても、公益財団法人日本中毒情報センターが、5歳以下の子どもでは6〜7個程度からけいれんなどの症状が出た例を報告しており、加熱調理をしても銀杏に含まれる成分の性質は変わらないとしています。幼児期は銀杏を食べさせず、小学生以降も1回に数個程度にとどめ、食べる数は大人が管理してあげると安心です。多めに食べたあとにいつもと様子が違うと感じたときは、無理をせず早めにかかりつけ医や医療機関に相談してください。判断に迷う場合は、公益財団法人日本中毒情報センターの中毒110番に相談する方法もあります。

旨味が凝縮する秋の食べ物3つ

夏の疲れが残ったまま秋を迎えると、なんとなく体が重く感じる、という声もよく聞かれます。ここでは、旨味がぎゅっと詰まった秋の魚や芋を3つご紹介します。素材そのものの美味しさをじっくり味わって、季節の変わり目を元気に過ごしましょう。

さんま!脂の乗った旨みが凝縮する秋刀魚

集中力をアップさせるサンマ

秋の魚売り場の主役といえば「さんま」ですね。旬は8月から10月頃で、なかでも9月から10月にかけてがもっとも脂がのる時期です。秋になると脂がぐっと乗り、皮はパリッと、身はふっくらと焼き上がるのが持ち味です。塩焼きにしてすだちやかぼすを絞るシンプルな食べ方が一番人気ですが、蒲焼き風のたれで焼くと、大人だけでなく子どもも箸が進みやすくなります。

さんまの内臓には独特の苦みがありますが、この苦みが好きという方も多い、通好みの部分です。子どもには苦くて食べにくいことが多いので、身だけをほぐしてあげたり、甘めの照り焼きだれに絡めたりすると食べやすくなります。「今日のさんま、脂のってるね」「骨、上手に取れるかな」と食卓で会話しながら、旬の味わいを楽しんでみてください。骨が気になる年齢のうちは、焼いたあとにほぐしてから器に盛ると、家族みんなが安心して食べ進められます。

里芋!とろける食感と煮物のコクを生む里芋

胃腸を元気にさせる里芋

秋の食卓の定番として愛される「里芋の煮物」。旬は9月から11月頃で、秋になると各ご家庭で、あるいはスーパーの総菜コーナーでも人気の一品ですね。里芋独特のぬめりは、煮汁にとろみをつけてくれる成分によるもので、これが味の染み込みやすさとコクのある口当たりを生み出しています。

里芋は生の状態で皮をむくと、手がかゆくなることがあります。皮の表面にある結晶成分が刺激になるためといわれていて、軍手やビニール手袋を着けてむくと安心です。「手がかゆくなるからお料理してね」と、子どもと一緒に皮むきをするときはあらかじめ伝えておくと、驚かずに済みますよ。里芋は十五夜のお月見に供える行事食としても知られていて、収穫祝いの意味も込められているといわれています。ぬめりが苦手な子どもには、下茹でしてぬめりを軽くしてから味を含ませると、食べやすくなることが多いようです。

カツオ!戻りガツオならではの濃厚な旨味

夏バテ回復に利くカツオ

秋に出回る「戻りガツオ」は、北の海で栄養をたっぷり蓄えて南下してくるため、初夏の「初がつお」に比べて脂がのって濃厚な味わいになるのが特徴です。旬はおおむね9月から10月頃で、あっさりとした初がつおとは対照的に、とろけるような食感を楽しめます。

にんにくやしょうがをたっぷり効かせたかつおのたたきは、秋の食卓によく合う一品です。薬味の香りが脂の旨味を引き立て、ごはんが進む味わいに仕上がります。子ども用には薬味を控えめにして、ポン酢で軽く和えると食べやすくなりますよ。

彩り豊かで食卓を華やかにする秋の食べ物3つ

秋から冬にかけては、赤や黄色、白など彩り豊かな食材が出そろう季節でもあります。食卓に色とりどりの秋の食べ物を並べると、それだけで季節を感じる特別な雰囲気を演出できますよ。ここでは、彩りと食感で楽しませてくれる秋の食べ物を3つご紹介します。

くり!ほくほくとした甘みと香ばしさが魅力

美肌効果のあるくり

秋にはおいしそうな栗のスイーツがケーキ屋さんに並びますね。旬は9月から10月頃で、栗ようかんなど和菓子との相性も抜群です。栗の甘みは、豊富なでんぷん質が加熱によって糖化することで引き出されます。じっくり時間をかけて茹でたり焼いたりするほど、ホクホクとした食感と濃厚な甘みが際立ちます。

栗拾いは、秋ならではの家族のレジャーとしても人気です。「イガイガに気をつけてね」「どっちが大きい栗を見つけられるかな」と声をかけながら、軍手をつけて一緒に拾うのも良い思い出になります。渋皮煮やモンブランなど、手間をかけた分だけ美味しさが増す料理が多いのも栗の面白いところです。皮むきに苦戦しがちな場合は、栗をぬるま湯にしばらく浸けてから切り込みを入れると、鬼皮がやわらかくなってむきやすくなります。

柿!とろける甘さとシャキッとした食感が楽しめる

乾燥肌を改善する柿

濃厚な甘みがある秋の味覚、柿。旬は9月から11月頃で、トロッとした食感と、シャキッとした歯ごたえ、どちらも楽しめる秋の果物です。柿には甘柿と渋柿があり、渋柿はそのままでは強い渋みがありますが、干し柿に加工することで渋みが抜け、凝縮された自然な甘さに変わります。

干し柿づくりは、皮をむいて紐で吊るし、1〜2週間ほど乾燥させてつくります。「だんだん色が変わっていくね」「今日はどのくらい縮んだかな」と、日ごとに変化する様子を子どもと一緒に観察するのも、秋から冬にかけての楽しみのひとつです。

カリフラワー!淡いクリーム色と歯ざわりの良さが魅力

美肌の効果があるカリフラワー

ブロッコリーの陰に隠れがちなカリフラワーですが、淡いクリーム色の見た目と、ゆでたときのほろっとした歯ざわりはカリフラワーならではの魅力です。本来の旬は11月から3月頃の冬野菜ですが、秋の後半から出回り始め、寒さに当たるほど甘みが増していきます。最近では、オレンジ色や紫色など、彩り豊かな品種も店頭に並ぶようになりました。

くせが少なく味が淡白なので、ピクルスやサラダ、シチューなど幅広い料理に活躍します。小房に分けてゆでたものを数種類の彩りで盛り合わせると、それだけで食卓が華やかになりますよ。「お花みたいな形だね」「何個に分かれているか数えてみよう」と、子どもと一緒に房の形を観察しながら調理するのもおすすめです。

まだある!秋が旬の果物・野菜

ここまでの12種のほかにも、秋に旬を迎える果物や野菜はたくさんあります。スーパーの店頭で目にする機会は多いのに、意外と詳しく知らないという食材もあるのではないでしょうか。ここでは、果物と野菜をそれぞれ4種ずつピックアップして、旬の時期と楽しみ方をご紹介します。

秋が旬の果物、4つの楽しみ方

ゆずは、香りの強い青ゆずが7〜8月に、黄色く熟した実が10〜12月に出回ります。皮の香りを生かして、なべ物の香りづけやゆず茶にすると、寒くなる時期の食卓が華やぎます。りんごは品種によって幅がありますが、9月から11月頃が最盛期。「そのまま食べる派」と「焼きりんごにする派」で家族の好みが分かれるのも、りんごならではの楽しみ方です。いちじくは8月から10月頃が食べ頃で、皮ごと食べられる品種も多く、切ってヨーグルトに添えるだけで秋らしい一皿になります。ぶどうは巨峰など大粒品種であれば8月中旬から10月上旬頃が旬で、冷凍してシャーベット感覚で食べるアレンジは、暑さの残る初秋にも喜ばれます。

「この果物、皮ごと食べられるの?」と子どもに聞かれたときのために、いちじくやぶどうの皮の扱い方をあらかじめ知っておくと、食卓での会話がスムーズになります。皮の食感が苦手な場合は、無理に皮ごと食べさせず、まずは中身だけを楽しんでもらい、慣れてきたら少しずつ皮つきに挑戦するという進め方がおすすめです。

秋が旬の野菜、4つの楽しみ方

チンゲン菜は一年を通して出回りますが、10月から11月頃、気温が下がり始める時期のものは茎が肉厚になり、甘みが増すといわれています。中華炒めやスープに入れると、シャキシャキとした食感がアクセントになります。みず菜は本来は冬が旬の野菜ですが、秋まきのものが10月から12月頃に収穫され、鍋物やサラダに幅広く活躍します。人参は一年中出回る野菜ですが、10月から12月頃に収穫される「秋にんじん」は甘みが強く、加熱するとさらに甘さが際立ちます。れんこんやかぼちゃと合わせて煮物にすると、彩りも味わいも豊かな一品に仕上がります。

野菜の好き嫌いが出やすい時期の子どもには、「にんじんは畑のどこにできると思う?」「チンゲン菜は葉っぱと茎、どっちが好き?」といったクイズ形式の声かけをすると、食材への興味が育ちやすくなります。実際に、買い物のときに一緒に旬の野菜を選んでもらった家庭では、選んだ野菜だけは自分から進んで食べるようになったという声も聞かれます。

栗・かぼちゃ・さつまいもで楽しむ秋のスイーツ

秋は、和菓子屋さんにもケーキ屋さんにも、旬の食材を使ったスイーツが一気に増える季節です。ここまで紹介した栗・かぼちゃ・さつまいもは、そのまま食べてもおいしい食材ですが、スイーツにすることでまた違った魅力を楽しめます。

栗はモンブランや栗きんとん、栗ようかんなど、素材の風味をそのまま生かした和洋のお菓子で人気です。かぼちゃはプリンやタルト、蒸しパンにすると、あの鮮やかなオレンジ色がそのまま生地の色になり、見た目にも秋らしい一品になります。さつまいもは大学いもやスイートポテト、干し芋など、素材の甘みをどう引き出すかで表情が変わるのが面白いところです。いずれも家庭のオーブンやフライパンで手作りできるものが多く、「今日はどのお芋を使う?」「甘さはどのくらいにする?」と相談しながら親子で作ると、出来上がりを待つ時間も含めて秋ならではの体験になります。

また、栗やかぼちゃ、さつまいもを使ったスイーツは、十五夜のお月見団子や、ハロウィンの飾りつけ、七五三のお祝いの席など、秋の行事とも結びつきやすい食材です。行事に合わせて「今日は特別なおやつの日」と伝えると、季節の移り変わりを子どもが体感しやすくなります。ふかしただけのさつまいもに、きな粉や黒蜜をかけるだけでも、立派な秋のおやつになりますので、時間がない日はシンプルな調理法から試してみるのもおすすめです。

秋野菜が苦手な子への対応、NGと望ましい工夫の違い

秋が旬の食材には、れんこんのシャキシャキ感やきのこの香り、里芋のぬめりなど、大人には魅力でも子どもには苦手に感じられやすい個性があります。ここでは、家庭でよくある場面ごとに、避けたい対応と試してみたい工夫を整理しました。

場面 避けたい対応 試してみたい工夫
れんこんの食感を嫌がる 「体にいいから食べなさい」と繰り返し言う すりおろしてハンバーグやつくねに混ぜ、食感を変えて少量から試す
かぼちゃの皮を残す 皮ごと無理に食べさせる 皮を薄くむき、まずは中の甘い部分だけを楽しんでもらう
きのこの見た目を嫌がる 細かく刻んで気づかれないよう混ぜ込み続ける 「これは何のきのこかな」と一緒に観察してから、汁物に少量だけ入れて慣らす
里芋のぬめりを嫌がる ぬめりを完全に取り除いてしまう 下茹でしてぬめりを軽くし、味の染み込んだ部分から少しずつ挑戦する

共通しているのは、「一度に完食させよう」とせず、食感や量を少しずつ調整しながら、子ども自身が「食べられた」という実感を積み重ねられるようにすることです。無理強いが続くと、その食材そのものへの苦手意識が固定化しやすくなるため、うまくいかない日があっても長い目で向き合う姿勢が助けになります。

秋の食べ物にまつわるよくある質問

Q. 食欲の秋の由来は何ですか?
もとは中国の故事「秋高く馬肥ゆ」に由来する言葉で、日本では「天高く馬肥ゆる秋」ということわざとして定着しました。空が澄み渡り、気候が良くなる秋の様子を表す言葉が、今では「食べ物が美味しくて食欲が増す季節」という意味合いで使われるようになっています。

Q. 秋の食べ物一覧でまず揃えたい食材は?
サツマイモやかぼちゃなどの芋類・野菜、しめじやしいたけなどのきのこ類、梨や柿などの果物、さんまやかつおなどの青魚は、秋の食卓に取り入れやすい代表格です。旬の時期は価格も手ごろになりやすいので、まとめ買いにも向いています。

Q. 家庭で人気の高い秋の味覚はどれですか?
民間の調査では、さつまいもやさんまが好きな秋の味覚として上位に挙げられる傾向があります。秋によく食べる料理としても、さんまの塩焼きや焼き芋が定番として親しまれているようです。好みには個人差があるので、ランキングを参考にしながら、家庭の味覚に合うものを探してみてください。

Q. 子どもと一緒に秋の食べ物を楽しむには?
サツマイモ掘りや栗拾い、かぼちゃのくり抜き、スイーツづくりなど、収穫や調理の過程を一緒に体験できる食材がたくさんあります。「どんな味がするかな」「どうやってできるのかな」と会話をしながら関わると、食への興味を育てるきっかけになりますよ。

Q. 銀杏を食べるときの注意点は?
硬さのある木の実は小さな子どもが誤って気管に入れてしまいやすいうえ、銀杏は食べ過ぎると成分の作用でけいれんなどの症状が出ることがあるため、5歳ごろまでは食べさせないようにするのが安心です。年齢が上がってからも、一度に食べる量を大人が管理してあげましょう。様子がいつもと違うと感じたときは、早めにかかりつけ医や医療機関に相談してください。

Q. 秋の食材を美味しく保存するコツは?
かぼちゃは丸ごとであれば風通しの良い場所で常温保存が可能です。きのこ類は石づきを取ってほぐし、冷凍しておくと旨味が増しやすくなります。里芋は土がついたままの状態で新聞紙に包み、冷暗所で保存すると長持ちしやすくなりますよ。

秋の恵みを日々の食卓へ

秋の食べ物は、甘み・食感・彩りのどれをとっても、一年でいちばん充実している時期を迎えます。今回ご紹介した12種の食べ物と、そのほかの旬の果物・野菜、そして秋のスイーツをきっかけに、旬の恵みを毎日の食卓に取り入れてみてください。芋掘りや栗拾い、かぼちゃのくり抜き、スイーツづくりなど、家族で一緒に秋の食べ物に触れる時間も、食欲の秋ならではの楽しみ方のひとつです。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。