いつものお弁当を飾り切りでもっと華やかにしてみましょう
お子さんのお弁当を華やかにする飾り切りをご紹介します。ご紹介する食材は、初めてのママでも試しやすい、ウインナー、きゅうり、リンゴです。やることがいっぱいあってお弁当作りに時間をかけられない朝に、ひと手間増える飾り切りなんて無理…と考えがちですが、やってみると意外と簡単にできるものです。興味はあるけど今まで試す機会がなかったママは、この先輩ママの体験談をきっかけに、自分でもできそうな飾り切りからチャレンジしてみましょう。
飾り切りとは
飾り切りとは食材を美しく見せる切り方のことで、飾り包丁とも呼ばれます。にんじんが梅の花やもみじの形をしていたり、大根で菊の花を表現したり、こんにゃくがくるっとひっくり返って結ばれているのを見たことはありませんか。
食材の美味しさはもちろんですが、「見た目」も楽しませてくれるのが飾り切りなのです。いきなり上手にやろうと思っても難しいので、私たちは私たちなりに、そんな先人たちの知恵と心を受け継いでいくことから始めましょう。
お弁当の飾り切り体験談
お弁当が華やぐ
我が家は夫婦二人に五歳の息子・二歳の娘の四人家族です。息子は現在幼稚園の年中さんで、週に一度だけお弁当を持っていきます。
お弁当のメインのおかずは、いつも異なるものを入れるようにしているのですが、サブおかずとして毎回必ず入れるのはウインナーです。
息子はウインナーが大好き。私はいつも、お花ウインナーを作っています。簡単に出来るし、お弁当の見た目もパッと華やかになるんです。
作り方は簡単。一本のウインナーを真ん中で半分に切って二本にしたら、それぞれ先の丸い方に切り込みを入れます。ウインナーを立てたら、ウインナーを六等分するように、切り込みを三本入れるんです。
切り込みはウインナーの長さの三分の二くらいまで深めに入れるのがポイントです。そうしたら、ウインナーを沸騰したお湯で一、二分茹でます。茹でるとウインナーが膨張して、綺麗なお花形に開くので、これで完成です。
真ん中に冷凍のトウモロコシを一粒ずつ飾ると、よりお花らしくて可愛い見た目になります。息子もこのウインナーが大好きで、いつも喜んで食べてきてくれます。
切って茹でるだけ
夫、私、娘の、3人家族です。週に3日ほど、5歳の娘が幼稚園に行くとき、お弁当を作っています。
今日は「ウインナーを切って茹でるだけ!」という可愛いお花のウインナー飾り切りを入れてあげました。
作り方は、小さめのウインナーを縦半分に切って、その切り口に6分割の切れ込みを入れます。だいたい5mmくらいの深さにしています。その後、ウインナーを数分茹でて、お花が開いてきたら出来上がりです。
フライパンで焼いても出来ますが、焦げ目がつかない方が見た目も良く、茹でるとヘルシーなので、私はいつも茹でてます。
このウインナーの飾り切り、うちの娘はいつも「お花みたいで可愛い!」と喜んでいます。今朝もお弁当の残りのウインナーを朝ごはんに出したら、喜んで食べていました。
お花ウインナー
家族構成は父、母、長女、長男、祖母の5人家族です。四歳の娘にはよくお弁当を作ります。
ウインナーを入れるときは必ず飾り切りをして入れます。ウインナーを半分に切ります。断面に十字に切り込みを入れてボイルします。十字の真ん中にケチャップと小さくカットしたチーズを差し込みます。ウインナーのお花の完成です。
あまり凝った飾り切りは苦手なのですが、ウインナーは切り込みを入れるだけでかわいくアレンジができるのでとても重宝しています。
ウインナーの飾り切りは定番なので、保育園のお友達のウインナーはこうだったよー、今度これ作ってーとリクエストが多いです。
ちょっと失敗してへんてこになってしまっても、それがまた面白いみたいで、いつもお弁当のウインナーを楽しみにしています。
ソーセージのお花畑
娘が中学生になり、小学生の時には出ていた給食が今はないので、娘、主人、自分の三つのお弁当を作っています。お弁当に定番のソーセージですが、ひと工夫でとてもかわいくなります。
ソーセージを3本用意します。ひとつ目のソーセージは縦に切ったものをさらに横方向に細かく切り込みをいれます。これを焼くと花びらが開いたようになります。
二つ目は6等分に輪切りにし、断面に格子状の浅い切れ込みを入れて焼きます。焼きあがったこの二つを組み合わせ爪楊枝で止めるとひまわりのようなソーセージができます。
三つ目は両端を落とし、半分に切ります。断面の片側に深めの十文字の切り込みを入れて焼きます。焼くと切り込みが開くので、そこににんじんやコーンを詰めれば小花が出来上がります。
切れ端も有効活用
パパと私と娘の3人暮らししてます。年少さんである3歳の娘のお弁当のおかずがマンネリ化…。そんなお弁当でもフタを開けた時の娘の喜ぶ顔が見られるペンギンウィンナー作ってみました。
ウィンナー1本で2羽作れます。まずウィンナーを横半分に切ります。平らな方が足、丸い方が頭です。
まず顔を作ります。頭側の上横面を1〜2センチほど削ぎ切ります(イメージは指の爪の形)。切れ端はとっておいて下さいね。
次は手を作ります。足側から頭側に向かって左右に切り込みを入れます。目安は顔の手前まで切ります。そして茹でます。沸騰したお湯で1分ぐらいで手の部分がクルッとカールしたら茹であがりです。
顔を作るとき、出た切れ端に短く切ったスパゲティーを指してくちばしを取り付けて黒胡麻で目をつけると出来上がりです。
切れ端も余すことなく使えるので嬉しいですよ。園から帰って来た娘が「今日ペンギンさん入ってたよ!また入れて」って喜んでくれてます。
お花の形のもろきゅう
夫、私、娘の、3人家族です。4歳の娘が幼稚園に行くとき、お弁当を作っています。
今日は、きゅうりをお花の形に切って飾る、もろきゅうを作りました。作り方は、意外と簡単です。
まず、きゅうりを長さ3cmくらいの輪切りに切ります。次に、中央あたりから、ギザギザに切れ込みを入れます。だいたい1cmくらいずつですね。
そうして最後まで切り込みを入れると、パカッときゅうりが半分に割れて、お花の形になります。今回は、娘が大好きな「もろみ」を真ん中に飾りました。
うちの娘は、このきゅうりのお花にもろみを乗せたもろきゅうが大好きです。今日はお弁当に入れるために作りましたが、夏などきゅうりがお安く手に入るシーズンは本当によく食べています。
もろみの代わりに、マヨネーズなどでも可愛くできると思いし、お弁当箱の隙間に入れるにはちょうどよい大きさです。
バランの代わりに
家族構成は父、母、長女、長男、祖母の5人家族で、四歳の娘にお弁当を作ります。きゅうりは彩りを加えたいときや野菜が足りないかなと思うときに入れたりします。
きゅうりを斜めに薄くスライスして、上の方に三角に切り込みを入れるだけです。真ん中に一つ切り込みを入れるとハート型みたいに、二つ入れると葉っぱみたいになります。
この薄いきゅうりをバランの代わりにあちこちに散りばめて入れるととても彩りが良くなります。また、ウインナーをお花の形に飾り切りした物と組み合わせるとかわいくなります。
見た目はとてもいいのですが、娘はきゅうりは味がないと…残っていることもしばしば。何とか食べてもらえるように、小さいお弁当用のマヨネーズを付けるようにしたら、サラダ感覚で食べてくれるようになりました。
ケロケロきゅうり梅風味
パパと娘と三人暮らしです。パパと幼稚園年少になる三歳の娘のお弁当作り奮闘中です。きゅうり好きな娘、好き嫌いが多くてなかなかお弁当に入れられる青みの野菜が増えなくてきゅうりをヘビロテ中です(涙)。
毎日輪切りでは味気ないので、「ケロケロきゅうり」で楽しいお弁当にしてみました。きゅうりを3センチ長さに切ります。上部を斜めに削ぎ切りし顔部分を作ります。次に先ほど斜めに切り落とした切れ端を、5ミリほどの輪切りに整え一本切り込みを入れて口部分を作ります。
最初に作った顔部分の中央あたりに縦に切り込みを入れて、そこに先ほど作った口を差し込みます。目玉ピックをさして、口に練り梅をのせたら、ケロケロきゅうり梅風味の出来上がりです。
梅ときゅうりは相性バッチリだし娘も大好物です。今日のお弁当にカエルさん入れたよって見せると「カエルのうたが〜」と歌って喜んでます。
四葉のクローバー
夫と私、6歳4歳の2人の男の子がいる家族です。子供たち2人は毎日幼稚園にお弁当を持って行くので、喜んでくれるお弁当を考えながら工夫しています。
お弁当を作り始めたころは、ちくわにきゅうりを入れるおかずを作っていたのですが、おつまみに見えてしまい、もっと子供らしく可愛い飾り切りはないかと思って調べました。
お弁当は朝の忙しい時間に作るので、なるべく時間が掛からずに簡単に作れるものを調べました。
ちょうど公園で子供たちと四葉のクローバーを探していた時期に近かったので、きゅうりの四葉のクローバーを見た子供たちはとても喜んでくれました。
作り方はとても簡単で、好みの厚さにカットしたきゅうりの表面に十字に切り込みを入れます。その後に、葉っぱとなる4つの部分の周りに切り込みをいれて完成です。
うさぎとハート
夫、私、娘の、3人です。いつも5歳の娘のお弁当を作ります。今日は、リンゴをうさぎやハートの形に飾り切りをしてみました。
作り方は、意外と簡単です。まず、リンゴをほどよい一口分の大きさに切ります。次に、飾り切りしたい形に、包丁で切れ込みをいれていきます。
そうして最後まで切れ込みを入れたら、皮を残したい部分をむかないように気を付けて、皮をむいていきます。最後は、りんごの変色を避けるために、塩水にくぐらせて出来上がりです。
今回は、娘が大好きな「うさぎ」「ハート」を作ってみました。「かお」「ほし」などにチャレンジしてみてもいいですね(少し時間がかかります)。うちの娘は、この飾り切りしたリンゴを、いつも喜んで食べてくれています。幼稚園から帰ってくると、何のリンゴが入っていたか報告してくれます。
赤ちゃんウサギ
父、母、長女、長男、祖母の5人家族です。お弁当は四歳の娘のものです。よくあるウサギリンゴの飾り切りのミニバージョンです。
リンゴの皮をむかずに縦に8等分にし、それを半分に切ります。耳の形に切れ目を入れて、余分な皮はむいてしまいます。
お弁当を作るときは必ずフルーツを一品入れるのですが、中でもリンゴが大好きです。ただ娘のお弁当箱が小さいので、通常の大きさの物を入れると他のおかずがあまり入らなくなってしまいます。なのでいつもミニサイズのウサギリンゴにしています。
家で食べるときは大きいウサギさんなので、初めてミニサイズのウサギをお弁当に入れたときは大喜びでした。それからは「赤ちゃんウサギさん入れてね」とリクエストするようになりました。
ツートンカラー
パパと娘と三人暮らし、パパと娘に持たせるお弁当の彩りに毎日四苦八苦…。気がつけば茶色グラデーションのセピアカラー弁当になってしまうことも多々あります(泣)。
年少さんで3歳になる娘のお弁当に、ワンポイントで華やかになる「ツートンカラーハートりんご」を作ってみました。
りんごは赤いものと緑のもの2色用意します。今回は赤はフジ、黄色は王林にしました。季節や好みでお好きなものを使ってオッケーですよ。
それぞれリンゴをよく洗い(皮も食べるので念入りに!)8/1のくし切りにします。芯の部分を切り取り、皮を上にした状態でハートの抜き型でくり抜きます。
出来上がった赤と黄色のハートの中央をジグソーパズル型の抜き型で切り取ればパーツは完成です。レモン汁に浸して色止めをしたら、赤と黄色を組み合わせて完成!パズルのように組み合わせるのでお弁当の中で崩れにくいですよ。ハート好きの娘は、このリンゴにキラキラ目を輝かせています。
子供のお弁当を華やかにするには
お子さんのお弁当を華やかにするには、飾り切りの他にも方法はあります。飾り切りはまだ敷居が高いと考えるママなら、おにぎりや食パンの型抜きを使ってキャラ弁作りはいかがでしょうか。もっと簡単に時間をかけたくないなら、お弁当ピックで可愛くしたり、おかずカップにおかずを入れるだけでもお弁当がカラフルになります。お子さんがお友達に自慢したくなるようなお弁当を、自分ができる範囲で作ってみましょう。