0歳児の手遊び:赤ちゃんが喜ぶ簡単な手遊び歌と月齢別の遊び方
子どもの頃に「これっくらいのぉー♪おべんとばこにぃー♪」と歌いながら遊んだ経験のあるママは多いのではないでしょうか。
この身振り手振りを交えながら歌う遊びのことを「手遊び(てあそび)」と言います。手遊びは、ねんね期のうちはママが歌いながら赤ちゃんの体を動かしてあげることから始まりますが、少し大きくなると赤ちゃん自身も手を動かしながら一緒に遊ぶようになります。
普段、赤ちゃんとどんな遊びをしたらいいのか分からないというママには、手遊びがおすすめです。特別な道具も広い場所もいらず、思い立った瞬間に始められて、赤ちゃんの反応がそのまま返ってくる。0歳児の手遊びが「簡単に始められる遊び」として選ばれ続けているのは、この手軽さが理由です。
ここでは、赤ちゃんの手遊び歌でおすすめの定番曲、生後3ヶ月頃から1歳頃までの月齢別の遊び方、ふれあい遊びとの違い、そしてうまくいかないときの工夫まで、先輩ママの体験談を交えながら紹介します。
手遊びにはどんな効果があるの?
赤ちゃんの時から手遊びをすることで、成長面においてさまざまな効果が期待できます。どのような効果があるのか知っておくと、赤ちゃんと手遊びをするモチベーションもさらに上がりますよ。
主に手遊びには、次のような効果があると考えられています。
ママとの愛着形成につながる
愛着(アタッチメント)とは、特定の人との間に生まれる情緒的な結びつきのことで、ママや日ごろお世話をしている人と赤ちゃんの間に育つ心のつながりを指します。手遊びは、その結びつきを育てる時間をつくりやすい遊びです。
なぜ手遊びがそこに向いているのかというと、手遊びには「呼びかけて、返事が返ってくる」という往復があるからです。ママが「いっぽんばし」と歌いかける、赤ちゃんが目をまん丸にしてママの手を見る、ママが「こーちょこちょ!」とくすぐる、赤ちゃんが体をよじって笑う。この数秒のやりとりが、赤ちゃんにとっては「自分が反応すると、この人が応えてくれる」という体験になります。おもちゃで一人遊びをしているときには生まれにくい、人と人との往復です。しかも手遊びは一曲が十数秒から数十秒と短いので、赤ちゃんの集中が続く長さにぴったり収まります。ママの顔と声と手が同時に向けられている時間が、一日のなかに何度も細切れに挟まっていく。この積み重ねが、赤ちゃんが安心して過ごせる土台になっていきます。
「いないいないばあ」を10回続けても飽きずに笑う赤ちゃんがいますが、あれは中身が面白いというより、ママが自分だけを見て、自分の反応に合わせてくれることが嬉しいのです。「もう1回? しょうがないなあ、いないいない……ばあ!」と付き合ってあげる時間そのものに意味があります。
つまずきやすいのは、赤ちゃんが無反応で「効果がないのでは」と感じてしまうときです。生後間もない時期は表情の変化が小さく、笑ってくれるまでに時間がかかります。反応を目当てにせず、着替えのついでに一曲というくらいの気持ちで続けているうちに、ある日ふっと口角が上がる瞬間がやってきます。
手足を動かす運動能力を育む
「ちょちょあわわ」や「きゅうりができた」などの手や足を動かす手遊び歌は、ママが歌いながら赤ちゃんの手や足を動かしてあげることで、手足の動きを意識するきっかけになります。
ねんね期の赤ちゃんは、自分の手が自分の体の一部だとまだ気づいていません。目の前でひらひら動く手を、他人事のようにじっと眺めていることもあります。そこにママが歌のリズムで手を持って動かしてあげると、「動いている手」と「感じている手」が一致していきます。「きゅうりができた」で足の裏を上から下へなでていくと、最初はぽかんとしていた赤ちゃんが、数週間後には歌が始まっただけで足をピンと伸ばして待つようになる。この変化が見えるのが手遊びの楽しいところです。
月齢が低いうちは、赤ちゃんが気持ちよさそうにしている範囲で動かすのがコツです。手や足を軽く持ち上げたり、優しくゆらゆら揺らしたりする程度でも十分に楽しめます。腕をぐっと伸ばそうとして赤ちゃんが顔をしかめたら、それは「もう少しゆっくりがいい」というサイン。力を抜いて、テンポを半分に落としてみましょう。
言葉の発達を促す
手遊び歌は、一曲の長さが短く、歌詞が分かりやすいのが特徴です。「トントン」や「ポンポン」など、繰り返しの言葉を使った歌詞が多いため、喃語を話し始めた赤ちゃんにとっては馴染みやすくなっています。
また、楽しいリズムとメロディーは、赤ちゃんの言葉に対する興味を引き出し、声を出してみようという気持ちにつながります。「トントントントン ひげじいさん」と歌っていると、赤ちゃんが「たー」「あー」と合いの手のように声を出してくることがあります。そのタイミングを逃さず「そうだね、ひげじいさんだね」と返してあげると、赤ちゃんはもっと声を出したくなります。
歌詞を全部覚えていなくても問題ありません。「トントントントン、あれ、次なんだっけ? まあいいや、トントントントン」と繰り返してしまっても、赤ちゃんは気にしません。むしろ同じフレーズが何度も出てくるほうが、赤ちゃんにとっては馴染みやすいくらいです。
協調運動能力が身に付く
「歌う」と「手を動かす」という複数の動作を同時に行うことを通して、協調運動(コーディネーション)に親しむきっかけになります。
協調運動とは、目や耳から入った情報をもとに、手足をスムーズに動かすことです。「転びそうになったときに手が出る」「ボールを拾って投げる」「服のボタンをかける」など、日常の動作につながっていきます。手遊びでは、耳で歌を聞きながら目でママの手を追い、自分の手を動かすという三つが同時に起こります。1歳前後になると、ママの手をじっと見てから、少し遅れて自分の手を動かす様子が見られるようになります。この「見て、真似する」のあいだにある一拍が、まさに情報を受け取って体に伝えている時間です。
子どもによっては、手より先に足が動いたり、体を左右に揺らすだけだったりします。歌の振り付け通りにできなくても、リズムに合わせて体のどこかが動いていれば、それで十分に遊べています。「あれ、足が先に出たね」と笑ってあげてください。
知育につながる
手遊びでは、ママの真似をしながら手を動かし、耳で聞いた歌を理解しようとします。この一連の動作によって、手遊びは小さい頃から簡単に知育遊びに親しむ機会になります。
手遊びを繰り返し行ううちに、赤ちゃんは「この歌のこの部分で、いつものあれが来る」と分かるようになっていきます。「いっぽんばし こちょこちょ」の「階段のぼって」で、まだくすぐられていないのに笑い出す。「おおきなくりの木の下で」の「おおきな」で腕を広げようとする。歌と動きと結末が、赤ちゃんのなかでひとつながりになった証拠です。
先を読めるようになると、赤ちゃんはわざと「じらされる」のを喜ぶようになります。「こちょこちょ……するよ……まだしないよ……」と間を取ると、期待でぷるぷる震えながら待っている。この駆け引きが楽しめるようになったら、手遊びの醍醐味を味わっているところです。
0歳児の手遊びでおすすめの定番曲:簡単なものから
赤ちゃんの手遊び歌はランキング形式で紹介されることも多いですが、順位よりも大事なのは「今の赤ちゃんの月齢に合っているか」と「ママが覚えやすいか」です。ここでは、0歳児の手遊びとして選ばれることの多い定番曲を、簡単なものから順に紹介します。
ねんねのままでできる簡単な手遊び歌
まず押さえたいのが、寝かせた状態のままできる曲です。首がすわる前から遊べます。
「いっぽんばし こちょこちょ」は、赤ちゃんの手のひらや足の裏を人差し指でつーっとなぞり、腕や脚を段々に登って、最後にくすぐる歌です。動きが単純で、ママも二回目には覚えられます。「あたま かた ひざ ポン」は、歌詞のとおりに赤ちゃんの頭、肩、ひざを順に触っていくだけ。オムツ替えの合間にぴったりです。「きゅうりができた」は、足の裏や背中を「きゅうりをもむ」「塩をふる」といった動きでなでていく歌で、寝返り前の赤ちゃんが仰向けのまま楽しめます。
「歌詞をよく知らない」という場合は、鼻歌に自分で言葉をつけてしまって構いません。「あたま、かた、ひざ、ポーン」と言いながら触るだけでも、赤ちゃんにとっては立派な手遊びです。
おすわりができたら楽しめる手遊び歌
体を支えて座れるようになると、向かい合って遊べる曲が増えます。
「げんこつやまのたぬきさん」は、両手を握って上下にトントンする動きが分かりやすく、赤ちゃんがじっと見てくれます。「トントントントン ひげじいさん」は、こぶしを重ねる動作の繰り返しなので、赤ちゃんが真似しやすい曲の代表です。「むすんでひらいて」は、手を握って開くだけ。赤ちゃんの手を持って一緒にやると、開くタイミングで指がぱっと広がるのが楽しくて、何度もせがまれます。「バスにのって」は、ママのひざに乗せて左右に揺らす動きが入るので、笑い声が出やすい一曲です。
座らせて遊ぼうとすると体が横に傾いてしまう時期は、ママがあぐらをかいて、その中に赤ちゃんを座らせると安定します。ママの体にもたれさせれば、両手が自由になって遊びやすくなります。
1歳が近づいたら真似っこが楽しくなる歌
赤ちゃんが手遊びを1歳前後まで続けていくと、今度は自分から動きを真似するようになります。
「おおきなくりの木のした」は、腕で大きな輪を描く動きが気持ちよく、体全体を使えます。「グーチョキパーでなにつくろう」は、手の形が変わるのが面白く、まだグーしか作れなくても本人は満足そうです。「しあわせなら手をたたこう」は、拍手という一番覚えやすい動作から入れるので、はじめて自分から参加できる曲になることが多いです。
この時期になると、赤ちゃんが自分でリクエストしてきます。手をパチパチと叩いて「あれをやって」と伝えてきたり、ママの手を取って自分の頭に持っていったり。言葉より先に、手でお願いしてくるのが可愛い時期です。
手遊び歌の4つのメリット
手遊びは、赤ちゃんの成長面で良い影響を与えるだけでなく、他の遊びにはない実用的なメリットがあります。このメリットを知れば、今まで手遊びに馴染みがなかったママも「手遊び歌に挑戦してみようかな」という気持ちになるかもしれません。
道具がいらない
手遊び歌は、特別な道具を用意する必要がなく、ママと赤ちゃんがいればすぐに始められます。ママがうろ覚えの場合は、替え歌にしたり、手の動きにアレンジを加えたりすることも可能です。あらかじめ準備が要らないので、「手遊びを始めよう!」と意気込む必要もなく、オムツ替えや着替えなど、お世話の合間のちょっとした時間にも簡単にはじめられます。
おもちゃを出して、遊んで、片付けて、という一連の流れがないのは想像以上に大きな利点です。ミルクができるまでの2分、洗濯物をたたむ手を止めた1分。そういう隙間に一曲入れられるのが手遊びです。
どこでもできる
手遊び歌は、遊ぶ場所を選ばないのも大きなメリットだと言えます。大きな声を出さなければ、順番待ちの待合スペースや電車の中など、赤ちゃんが退屈してしまうような場所でもできるため、赤ちゃんがぐずった時にぴったりです。
普段からお家で手遊び歌に慣れさせておくことで、外出先でもよりスムーズに、楽しく遊ぶことができますよ。「お家でやっているあの歌」が始まると分かるだけで、赤ちゃんの気持ちがふっと切り替わります。外では声を出さず、口の動きと手の動きだけで「いっぽんばし……」とやってみると、赤ちゃんは真剣な顔で見つめてきます。
外出先で困るのは、抱っこ紐に入れたままだと手が使えないことです。そんなときは、赤ちゃんの背中を歌のリズムでトントンするだけの「背中バージョン」に切り替えると、抱っこしたままでも遊べます。
簡単にスキンシップがとれる
新米ママの中には、赤ちゃんと上手くスキンシップをとる方法が分からないという方も少なくありません。手遊びは、ママと赤ちゃんが自然に触れ合うことができるため、スキンシップをとる絶好の機会につながります。
ママが優しく声を掛けながら赤ちゃんの体に触れることで、赤ちゃんは安心感を得られます。「かわいがってあげたいけれど、何をどうすればいいのか分からない」という戸惑いは、多くのママが最初に感じるものです。手遊びには歌という決まった流れがあるので、何をすればいいか迷わずに済みます。歌に乗ってしまえば、手は自然に赤ちゃんに向かいます。
照れてしまってうまく声が出ないときは、ふれあい遊びから入るのも手です。歌わずに、赤ちゃんのほっぺを両手で包んで「ぷにぷに」と言うだけ。それも立派なふれあい遊びで、そこから歌に発展させていけば無理がありません。
幅広い年齢で楽しめる
手遊びには、「大きな栗の木の下で」のような簡単な歌から、手の動きが複雑な「ずいずいずっころばし」まで、バリエーションが豊富にあります。
ねんね期の赤ちゃんから楽しめるほか、幼稚園や小学校の低学年くらいの年齢でも遊びに取り入れることができ、長期間に渡って親子で楽しむことができます。0歳児の手遊びで覚えた曲が、そのまま2歳、3歳の遊びに引き継がれていくのです。
きょうだいがいる家庭では、上の子が先生役になってくれます。「こうやるんだよ」と赤ちゃんの手を持って教える上の子の姿は、それだけで見ていて微笑ましいものです。上の子が張り切りすぎて赤ちゃんが泣いてしまうこともありますが、「そーっと、そーっとね」と手加減の練習の機会にもなります。
手遊びとふれあい遊びの違いと組み合わせ方
0歳児の遊びを調べていると、「手遊び」と「ふれあい遊び」という二つの言葉が並んで出てきます。どう違うのか迷う方も多いのですが、実際には重なる部分が大きく、はっきり線を引く必要はありません。
ざっくり分けると、手遊びは歌に合わせて手や指を動かすことが中心、ふれあい遊びは体を触れ合わせること自体が中心です。「トントントントン ひげじいさん」は手遊び寄り、赤ちゃんを膝に乗せて揺らす「おうまはみんな」やお腹に顔をうずめる「ぶーぶー」はふれあい遊び寄りと言えます。
ただ、0歳児の場合は赤ちゃんがまだ自分で手を動かせないので、手遊び歌もママが赤ちゃんの体に触れて行うことがほとんどです。つまり0歳の時期は、手遊びとふれあい遊びがほぼ同じものとして混ざり合っています。「うちの子はまだ手を動かせないから手遊びは早いかな」と思う必要はなく、触れて、歌って、笑い合えばそれで成立しています。
組み合わせ方のコツは、静と動を交互に入れることです。「いっぽんばし こちょこちょ」のような静かな曲で気持ちを引きつけてから、膝に乗せて揺らす動きのある遊びへ。ひとしきり笑ったら、また手のひらをなでる静かな遊びに戻す。この波があると、赤ちゃんは飽きずに長く付き合ってくれますし、興奮しすぎて泣き出すことも減ります。
逆に、いきなり激しく揺らす遊びから始めると、驚いて泣いてしまう赤ちゃんもいます。「今から遊ぶよ」と分かるように、まずは名前を呼んで顔を見せ、静かな曲から入っていきましょう。
手遊びはいつからできるの?
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ視力が発達しておらず、目線が定まっていませんが、赤ちゃんの手遊びを3ヶ月頃から始めるママが多いのは、この時期に動くものを目で追うようになり、ママとアイコンタクトがとれるようになるからです。
まだ首がすわっておらず、自分で手や足を動かせない時期には、仰向けに寝かせた状態で、ママが歌いながら赤ちゃんの手や足を優しく動かしてあげると良いでしょう。
また、生後5ヶ月頃になると、お座りができるようになって視野が広がるため、赤ちゃんを安定した場所に座らせて、ママが歌いながら手を動かす様子を見せてあげると、自分でも真似しようとする意欲を引き出すことができます。
このように手遊びは、赤ちゃんの月齢に合わせて、同じ歌でも違う遊び方ができるため、赤ちゃんの成長を感じながら親子で長く楽しむことができます。
月齢別の遊び方の目安
同じ「いっぽんばし こちょこちょ」でも、月齢によって赤ちゃんの楽しみ方はまるで変わります。おおまかな目安を整理してみました。
| 月齢の目安 | 赤ちゃんの様子 | 遊び方のポイント |
|---|---|---|
| 生後3ヶ月頃 | ママの顔を見つめる、声を出して笑い始める | 仰向けのまま。手足を軽く動かす、体をなでる |
| 生後5〜6ヶ月頃 | 支えると座れる、手を伸ばしてつかむ | 向かい合って座らせ、ママの手の動きを見せる |
| 生後8〜10ヶ月頃 | 歌の展開を覚え、先に笑う | 間を取ってじらす。赤ちゃんの手を持って一緒に |
| 1歳前後 | 自分から真似をする、リクエストしてくる | ゆっくり大きく動いて見せ、真似する時間を待つ |
表はあくまで目安です。成長のペースには幅がありますから、「8ヶ月なのにまだ真似しない」と気にする必要はありません。座るのが得意な子、声を出すのが得意な子、じっと見るのが得意な子と、赤ちゃんによって伸びていく順番はさまざまです。今日の赤ちゃんが一番よく反応する遊び方が、その子にとっての正解です。
月齢が進んだからといって、前の遊び方をやめる必要もありません。1歳になっても「あたま かた ひざ ポン」を寝かせたままやると、ケラケラ笑うことがあります。赤ちゃんにとっては懐かしい遊びなのかもしれません。
先輩ママおすすめの赤ちゃんの手遊び歌!0歳児の手遊び体験談3
赤ちゃんとどんな遊びをすればいいのか迷っている新米ママのために、先輩ママが厳選した手遊び歌の体験談をご紹介します。実際の体験談は、赤ちゃんとの手遊びの具体的なイメージを持つ助けになりますよね。
次のような先輩ママたちの体験談を参考にしながら、自分流にアレンジしてみるのもおすすめです。
「あたま・かた・ひざ・ポン」は今でもお気に入り
オムツ替えのときや、入浴後など寝かせた状態でよくやっていたのが、「あたま・かた・ひざ・ポン」の手遊び歌です。
歌に合わせて頭や肩、膝を触っていくのですが、寝かせたままでできるので、生まれてすぐくらいからやっていました。
声を出して笑うようになった生後3ヶ月頃には、「ポン」のところになると決まって大はしゃぎでした。
わざと「ポン」をなかなか言わずにじらしていると、「あれ?ポンは?」という感じで熱いまなざしを私に注ぐ姿がたまらなく可愛かったです。
お気に入りのフレーズに大興奮!
娘が、生後4ヶ月頃になって始めた手遊び歌が「1本橋こちょこちょ」です。
首がすわっていたので、軽く支えるだけで縦抱っこができるようになった時期で、縦抱っこした状態で、空いている手の方で「こちょこちょ」していました。
何回も繰り返しているうちに、「階段上って」の後にくすぐられることが分かってきたみたいで、「階段上って」のフレーズですでに興奮状態になりました。
そのため、「こちょこちょ」は他の部分より長めにしたり、何度も繰り返すなどして、娘の反応を楽しんでいました。
子遊び歌は、子どもの反応に合わせてその場でアレンジできるので、子どもも飽きずにずっと楽しんでくれると思います。
手を叩くよりも足ならすのが好き
息子が、おすわりができるようになった生後6ヶ月頃に、「幸せなら手を叩こう」の手遊び歌でよく遊んでいました。
私の膝の上に、向かい合うように座らせて、「手を叩こう」の部分では息子の手を持って、拍手のしぐさをしました。
さらに、「肩叩こう」では息子の肩をポンポン。「足ならそう」では足を持ってドンドン。「笑いましょう」では、私が「ワハハハハ」と言うのに合わせて、息子をくすぐりました。
生後8ヶ月くらいになると、自分でも手を叩くようになり、特に、足をバタバタさせるのがお気に入りでした。
あの頃は、息子の遊びに付き合っていたつもりが、私にとっても手遊び歌をする時間はとても楽しい時間になっていました。
3人の体験談に共通していたこと
三つの体験談を並べてみると、共通点が見えてきます。
ひとつ目は、どのママもお世話の流れのなかに手遊びを埋め込んでいることです。オムツ替えのとき、入浴後、縦抱っこの最中、膝の上。わざわざ「遊びの時間」をつくっていません。だからこそ毎日続き、赤ちゃんが歌を覚えるほどの回数を重ねられています。
ふたつ目は、歌の通りにやっていないことです。「ポン」をじらす、「こちょこちょ」を長めにする、歌詞にない部分でくすぐる。赤ちゃんが一番喜んだところを見つけて、そこを引き伸ばしています。手遊びは正しく歌う遊びではなく、赤ちゃんの反応を探る遊びなのだと分かります。
三つ目は、ママ自身が楽しんでいることです。「私にとっても楽しい時間になっていた」という言葉のとおり、赤ちゃんのためだけにやっていると義務になってしまいますが、赤ちゃんの反応を面白がれるようになると、自然に続いていきます。
赤ちゃんと上手に手遊びするためのポイント3つ
いろいろな手遊びがあることが分かりましたが、ではどのようにすれば、より赤ちゃんが喜んでくれるのでしょう?
手遊び歌マスターになるために、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
赤ちゃんにも分かるようにはっきりと歌う
手遊び歌を歌う場合は、赤ちゃんにも伝わるように、はっきりと歌うようにしましょう。赤ちゃんはママの歌った歌詞を聞きながら覚え、そのうち自分でも口ずさむようになります。
新米ママは恥ずかしがらずに、自分も楽しむ気持ちでトライしてくださいね。ただし、周囲の人の迷惑にならないよう、場所や時間帯に配慮することも大切です。
「歌が下手だから」とためらう方もいますが、赤ちゃんは音程を評価していません。むしろ、上手な録音の歌よりも、ママの声のほうが赤ちゃんはよく反応します。テンポは大人が歌うより少しゆっくりに。一音一音を区切るくらいの気持ちで「トン・トン・トン・トン」と歌うと、赤ちゃんの表情が変わります。
手の動きは大げさに
赤ちゃんの興味を惹くためには、小さな動きでは伝わりません。大げさなくらいのジェスチャーで、赤ちゃんを楽しませるだけでなく、「ママも楽しんでいるよ!」という気持ちをアピールしましょう。
目安は、普段の三倍。手を広げるときは肩幅いっぱいに、こぶしを重ねるときは顔の前でしっかり見える位置に。赤ちゃんの視界は大人より狭いので、膝の上あたりで動かしていると気づいてもらえないことがあります。赤ちゃんの目の高さ、顔から30センチほど離れたあたりが、一番よく見えるポジションです。
少しくらい赤ちゃんがぐずっていても、ママの大げさな身振り手振りを見ることで、赤ちゃんのいい気分転換につながり、ご機嫌になってくれるはずです。
メリハリをつける
例えば、「一本橋こちょこちょ」の場合は、赤ちゃんをくすぐる「こちょこちょ」という部分で、声を高くしたり、顔を近づけたりするなど、歌い方や振りにメリハリをつけるのがおすすめです。
特に、赤ちゃんの気持ちが盛り上がるフレーズになったら、ママもテンションを上げるようにすると、赤ちゃんと気持ちを共有でき、楽しさが倍増します。
メリハリのつけ方でもっとも効くのは「間」です。盛り上がる直前で一度止まり、赤ちゃんと目を合わせて、たっぷり2秒待ってから動く。この空白があるだけで、赤ちゃんの笑い声の大きさがまったく変わります。じらしすぎて泣かれてしまったら、次は1秒に短くすれば大丈夫です。
0歳児の手遊びでよくあるつまずきと対処法
手遊びは簡単な遊びですが、実際にやってみると「思っていたのと違う」と感じる場面もあります。よくあるつまずきと、その乗り越え方をまとめました。
まったく反応してくれない
一番多い悩みです。歌っても無表情、目も合わない。「うちの子は手遊びが嫌いなのかも」と感じてしまいます。
まず確認したいのはタイミングです。眠い、お腹がすいている、飲んだ直後で満腹すぎる。こうした状態では、どんな遊びも入っていきません。機嫌がよくて目がぱっちり開いている時間帯を狙ってみてください。授乳から30分ほど経った頃が、比較的落ち着いていることが多いようです。
それでも反応がなければ、遊びの種類を変えてみましょう。歌より触られるほうが好きな赤ちゃん、動きより声色の変化に反応する赤ちゃんがいます。「あー」「うー」と声だけで抑揚をつけて遊ぶと、急に笑い出すこともあります。
すぐに飽きて泣き出してしまう
始めて10秒で顔をそむける、体をよじって嫌がる。これは「もうおしまい」のサインです。無理に続けず、そこでやめてしまって構いません。
0歳児が一つの遊びに集中できる時間は、驚くほど短いものです。一曲まるごと付き合ってくれなくても、サビの数秒だけ見てくれれば十分。短く切り上げて、また数時間後に一曲。この細切れの繰り返しのほうが、赤ちゃんには合っています。
「せっかく覚えたのに最後までできなかった」と残念に思うかもしれませんが、途中でやめても失敗ではありません。楽しかった記憶のまま終わるほうが、次に歌い出したときの食いつきが良くなります。
同じ歌ばかりで飽きてしまうのはママのほう
赤ちゃんは同じ歌を何十回でも喜びますが、歌う側が先に飽きます。一日に十回「いっぽんばし」を歌っていると、さすがに気持ちが乗らなくなってきます。
そんなときは、歌詞を勝手に変えてしまいましょう。「いっぽんばし こちょこちょ」を「いっぽんばし もぐもぐ」にして最後に赤ちゃんのお腹に顔をうずめる、登る場所を腕から背中に変える、ぬいぐるみに歌わせる。土台が同じでも、変化があればママの気分が変わります。赤ちゃんも「いつもと違う」ことに気づいて、新鮮な反応を見せてくれます。
手の動きを覚えられない
「振り付けが分からないから手遊びができない」というのも、よく聞く声です。
結論から言えば、振り付けは正確でなくて構いません。0歳児の赤ちゃんは、正しい振り付けを知りません。ママが「たぶんこんな感じ」と動かした手が、その子にとっての「げんこつやまのたぬきさん」になります。上の子が保育園で覚えてきた振り付けと違っていても、家では家のバージョンでいいのです。
どうしても気になる場合は、歌詞に出てくる言葉をそのまま動作にする、という決め方で十分です。「たたこう」なら叩く、「ひらいて」なら開く。それだけで通じます。
赤ちゃんの手遊びについてよくある質問
手遊びは一日にどれくらいやればいいですか
回数の決まりはありません。一日一回でも、気が向いたときに何度でも、どちらでも大丈夫です。大事なのは長さより頻度で、30秒を一日に三回のほうが、10分を週に一回より赤ちゃんには馴染みます。お世話のついでに一曲、という形にすると自然に回数が増えていきます。
赤ちゃんの手遊びは1歳を過ぎても続けたほうがいいですか
むしろ1歳前後からが、赤ちゃんが自分から参加してくる面白い時期です。0歳のうちに覚えた曲は、そのまま続けられます。真似が上手になり、リクエストもしてくるようになるので、遊びとしての手応えが増していきます。
動画で手遊び歌を見せるのはどうですか
振り付けを確認する目的でママが見るぶんには便利です。ただ、赤ちゃんと遊ぶときは画面ではなくママの顔を見せるほうが反応が返ってきます。動画で覚えて、遊ぶときは画面を消す。この使い分けがおすすめです。
パパがやっても喜びますか
喜びます。パパのほうが手が大きく、声が低いので、ママとは違う迫力があって大笑いすることも多いです。抱えて揺らす系のふれあい遊びは、パパの得意分野になりやすい遊びです。同じ歌をパパとママで違うやり方でやると、赤ちゃんはどちらも楽しみます。
保育園で人気の手遊びを家でもやったほうがいいですか
合わせる必要はありませんが、園で歌っている曲を家でもやると、赤ちゃんが「知っている!」という顔をします。連絡帳や送り迎えのときに「今どの歌をやっていますか」と聞いてみると、家での一曲が決めやすくなります。
今日の一曲から始めてみましょう
0歳児の手遊びに、準備も才能も要りません。必要なのは、赤ちゃんと向かい合う数十秒だけです。
オムツ替えの最後に「あたま かた ひざ ポン」。抱っこしたまま背中を「トントントントン」。うまく歌えなくても、振り付けを間違えても、赤ちゃんはママの顔を見て、声を聞いて、触れられていることを喜んでいます。
最初は無反応でも、続けているうちに必ず変化が訪れます。歌い出しただけで足をバタつかせる日、サビの前に笑い出す日、ママの手を取って「もう一回」とせがむ日。その一つひとつが、赤ちゃんが育っていく記録になります。
今日のお世話の合間に、まずは一曲。それが親子で長く続く遊びの入口になります。



