寝返りしそうは…危険?三ヶ月の赤ちゃんの寝返り対策&注意点
赤ちゃんの成長には個人差があり、早い子もいれば遅い子もいます。発達が遅れているのも心配ですが、早過ぎても悩みの種になることも…。その中でも寝返りは、はじめる時期が早すぎる場合は注意が必要です。
赤ちゃんが寝返りを始める時期は、一般的に育児書などには5~6ヶ月と書かれているのに対して、早い子では、生後3ヶ月から兆候がみられる子や、実際に寝返りをはじめる子もいます。
なぜ、早すぎる寝返りには問題があるのでしょう?ここでは、赤ちゃんが生後3ヶ月から寝返りをはじめた場合に注意すべきことや、寝返りが始める前兆と準備しておきたいことなどについて解説。
赤ちゃんの成長が早くても冷静に見守ってあげられるように、正しい知識を持って備えておきたいですね。
なぜ寝返りをはじめた赤ちゃんには注意が必要なの?
「寝返り」とは、仰向けの状態からコロンと体勢を変えてうつ伏せの状態になることをいいます。逆に、うつ伏せから仰向けになることを「寝返り返り」といます。
早い赤ちゃんでは、生後3ヶ月になると首すわりがみられますが、一般的には4~5ヶ月にならないと首がしっかりすわりません。また、寝返りができたからといって、すぐに寝返り返りができるようになるわけではないのです。
そんな首が安定しない時期に赤ちゃんが寝返りができるようになると、うつ伏せになった時に首を持ち上げることができないため、息ができなくなってしまう恐れがあります。
もし、ママが赤ちゃんの寝返りに気づかないと、最悪の場合は窒息してしまうこともあることから、生後三ヶ月ごろの寝返りには十分な注意が必要なのです。
知っておきたい赤ちゃんの寝返りの特徴
赤ちゃんの寝返りによる不測の事態を防ぐためには、ママは赤ちゃんの寝返りについて詳しく知っておくことが大事です。
大人が寝返りを打つ際、肩や上半身をひねって体の向きを変えるのが一般的ですが、赤ちゃんの場合は、足を使って次のように寝返りを打ちます。
赤ちゃんの寝返りの仕方
- 片足を持ち上げて反対側にパタンと倒す
- 腰をひねって横向きの状態になる
- 腕を使って上半身をくるっと回転させる
- うつ伏せになる
実は、うつ伏せ好きの赤ちゃんが多いってご存知ですか?ずっとママのお腹の中で過ごしてきた赤ちゃんは、無防備な状態で眠ることに不安を感じる傾向にあるため、安心感を得るためにうつ伏せになってしまうのです。
元に戻れず泣き出すことも…
寝返り返りができない場合、寝返りした後でうつ伏せの姿勢から元に戻ることができないと、イライラして泣き出してしまう赤ちゃんもいます。
赤ちゃんが泣いているので、ママがうつ伏せから仰向けに戻してあげても、目を離したすきにうつ伏せになる→戻れなくなってまた泣き出す…という繰り返しになることも。
仰向けに戻してもすぐにうつ伏せになってしまうので、いちいち戻すのが面倒になってしまって、無理に寝返りをやめさせようとすると、逆に赤ちゃんがストレスを感じてしまうことがあるので注意しましょう。
ママはそんな状況にイライラしてしまうかもしれませんが、そのうち寝返り返りができるようになるので、この時期だけのものだと思って、寝返りの後で泣き出しても、当分の間は面倒でも元に戻してあげることも大切です。
赤ちゃんが寝返りをする前兆5つ
気づいたら赤ちゃんが寝返りを打っていたらどうしよう…と不安になるかもしれませんが、赤ちゃんは突然寝返りを始めるわけではありません。
赤ちゃんには寝返りの兆しが見られることから、ママはどのような場合に赤ちゃんが寝返りを始めるのかを知っておくことで、突然の寝返りに慌てず対処できるよう心構えを万全にしておきましょう。
赤ちゃんの寝返りには次のような前兆があります。
1足をバタバタする
早い場合、新生児の頃から手足をバタバタすることがあります。足をバタバタすることによって、赤ちゃんは足の動かし方を確認したり、足のトレーニングをしたりしているのです。
ただし、赤ちゃんが機嫌よく楽しそうにしていたら、足をバタバタして遊んでいるだけなのかもしれません。
2頻繁に足を上げる
仰向けの状態になって足を上げてみると、あちこちの筋肉を使っていることが分かるように、赤ちゃんも足を上げることで、足だけでなく腹筋、腰、背中の筋肉が鍛えられます。
靴下を履かせていると、赤ちゃんが引っ張って脱いでしまうことも…。そのまま口に入れてしまうことがあるので注意しましょう。
3フットリガードをする
生後3ヶ月くらいになると、赤ちゃんは好奇心旺盛になって周囲のものに興味を持つようになります。身近にある自分の体のパーツに興味を持ち始めることが多く、中でも手に興味を持ち始めると手を注視するハンドリガードを始めます。
同じように、足を上手に持ち上げられるようになると、足を見つめるフットリガードをし始めるほか、足を口の中に入れてしまう赤ちゃんもいます。
4えびぞりになる
この時期、赤ちゃんをベッドに寝かせていると、横向きの状態でえびぞりになることがあります。仰向けで寝ていた赤ちゃんが寝返りの練習をしているときに、たまたまえびぞりのような姿勢になることがあるのです。
また、おっぱいやミルクを飲み過ぎてお腹がいっぱいの時に、思わず反り返ってしまうことがあるので、もし赤ちゃんに飲ませすぎたと感じたら、少しの間、縦抱きするなどすると落ち着くことがあります。
5体をくねくねさせる
赤ちゃんは、体を動かしたくてしかたなくなると、全身や腰をくねくねさせることがあります。体をクネクネさせることは全身運動のため、運動能力の向上につながります。
ただし、赤ちゃんは背中に汗をかいて気持ちが悪いときや背中がかゆい時などに、体をくねくねさせることもあるので、ママは赤ちゃんの様子をこまめにチェックしましょう。
赤ちゃんが寝返りを始める前に準備すべきこと
赤ちゃんが寝返りを始めたら、寝ているだけの時よりも行動範囲が広がるので、思ってもみなかったようなことが起こることがあります。
赤ちゃんのことが心配でおちおち夜も眠れない…なんてことにならないよう、寝返りを始めた赤ちゃんの安全を守るために、次のような環境作りを事前にしておくと安心ですよ。
ベッドから落ちないように気を付ける
ほんの少しのつもりでも、大人用のベッドやソファーに寝かせる場合、寝返りを打った際に落下する可能性があります。
活発に寝返りを始めた赤ちゃんは、柵の付いたベビーベッドや床に直接布団を敷いて寝かせると安心です。また、大人用のベッドに寝かせる場合は、床に落ちないように必ず落下防止柵をつけるなどの対策をしましょう。
周囲に口を塞ぐようなものを置かない
赤ちゃんの近くにガーゼハンカチやタオルを置いておくと、寝返りを打った際に口の中に入ってしまって、息ができなくなる恐れがあります。
さらに、布団や枕が柔らかすぎると、寝返りを打つことで顔をうずまってしまい、息ができなくなる場合もあるので、敷き布団はできるだけ硬めのものを選び、枕元には物を置かないよう注意が必要です。
フローリングにはマットを敷く
赤ちゃんが寝返りを打つことでベッドから落ちたり、床の上をコロコロ転がってしまったりすることがあります。
その際、赤ちゃんが頭を打つ恐れがあることから、赤ちゃんが寝る部屋の床がフローリングの場合は、ジョイントマットのような衝撃を吸収するマットを敷いておくと、もしもの時にも安心ですね。
先輩ママもビックリ!生後3ヶ月の寝返り体験談
実際に、生後3ヶ月で寝返りをした赤ちゃんのママたちも、予想していなかった事態に驚くばかり。早すぎる寝返りにはどんなトラブルが起こるのでしょう?
これから訪れる赤ちゃんの寝返りに備えるためにも、ここで紹介する先輩ママの体験談をぜひ参考にしてください。
目が離せず大変でした
息子が生後3ヶ月すぎた時のことです。息子をリビングのカーペットの上に寝かせて、夫婦でテレビを観ながらくつろいでいた時、ふと息子を見ると、なんと寝返りしていたのです。
しかし、うれしそうに私の顔を見たのも束の間、頭が持ち上がらずに柔らかいカーペットに顔をうずめて、苦しそうに泣き出してしまい、慌てて仰向けにしました。
それからは、寝返り→苦しがる→泣くの繰り返し。息ができなくなることが心配で、片時も目が離せません。夜も安心して眠れず、この時期は疲労困憊でした。
生後4ヶ月の終わり頃になると、首もしっかりとすわって、寝返りしてもしばらくは顔が持ち上げられるようになったので、目が離せない状況から少し解放されました。
それまでの期間が本当に大変で、今でもあの時のことを思い出します。
早すぎる寝返りを乗り切った親バカ魂
娘が生後3ヶ月半くらいで寝返りをしました。上の子は生後5ヶ月頃に寝返りをしたので、娘もそれくらいかなとのんびり構えていたので、最初娘の寝返りを見た時は驚きました。
でも、その後も何度も得意げに寝返りする娘に、上の子といっしょに拍手喝采!パパは「この子は運動神経がいい!」「将来は金メダリストかも」と大盛り上がり。
しばらくは、目が離せず眠ることもままならない時期が続きましたが、それよりも、「うち娘はすごい!」の親バカ魂の方が勝っていて、特に辛かった記憶はなかったように思います。
それからも娘はすくすくと元気に育ち、10ヶ月で歩くようになったことから、今でも「将来は金メダリスト」という野望を持ち続けていています。