産後の美容院はいつから行ける?ママがリフレッシュするためのタイミングと工夫
赤ちゃんのお世話が始まると毎日が慌ただしく、自分のことはつい後回しになりがちですよね。妊娠中から伸びっぱなしになった髪や、根元のプリン状態が目立つカラー、パサつきや抜け毛など、鏡を見るたびにため息をついてしまうママも多いのではないでしょうか。
「そろそろ美容院に行ってさっぱりしたい!」と思い立っても、産後はいつから行っていいのか、長時間の施術に体力がもつのか、赤ちゃんを誰にどう預ければいいのかなど、悩むポイントがたくさんあります。無理をして美容院に行った結果、途中で体が辛くなってしまったり、気になってリラックスできなかったりと、「思わぬ失敗をした…」と後悔するケースも少なくないようです。
この記事では、産後に美容院へ行く時期の一般的な目安やタイミング、産後ならではの体調や髪質の変化に対する注意点、そしてママの負担を減らすためのサロン選びや赤ちゃんを預ける際の工夫について、詳しく解説していきます。
産後の美容院デビュー、一般的な目安とタイミング
「産後〇ヶ月経ったら美容院に行ってOK」という絶対的なルールはありません。しかし、目安として知っておきたい期間や、ママ自身が「そろそろ行けそう」と判断するための基準はいくつか存在します。
産後1ヶ月(1ヶ月健診後)をひとつの区切りに
産褥期(さんじょくき)と呼ばれる産後6~8週間程度は、出産という大仕事を終えたママの体が少しずつ元の状態に戻っていくための大切な回復期間です。この時期は無理な外出を控え、できるだけ横になって体を休めることが推奨されています。
そのため、美容院へ行く目安として一番わかりやすい区切りとなるのが「産後1ヶ月健診が終わった後」です。1ヶ月健診で母子ともに順調に経過していることが確認でき、ママ自身も「近所のスーパーまでなら無理なく歩ける」「少しの外出なら気分転換になりそう」と感じられるようになってから、美容院の計画を立て始めるのがおすすめです。
個人差が大きい!「行ける」と判断するための3つの条件
産後1ヶ月を過ぎたからといって、誰もがすぐに美容院へ行けるわけではありません。以下の3つの条件が整っているかどうかを、自分自身の状況と照らし合わせてみましょう。
美容院へ行くタイミングを図る3つのチェックポイント
- ママの体の回復具合:長時間(1~2時間以上)座りっぱなしでも体が辛くならないか。体力が戻ってきているか。
- 授乳間隔と胸の張り:赤ちゃんの授乳間隔が3~4時間程度空くようになっているか。数時間授乳しなくても、胸が過度に張って不快にならないか。
- 赤ちゃんの預け先の確保:パパや実家の家族など、安心して赤ちゃんを任せられる大人がいるか。または託児付きの美容院を見つけられているか。
産後しばらくは、慣れない育児による寝不足や疲労が蓄積しやすく、日によって体調の波が大きいものです。これらの条件をクリアし、「ママと赤ちゃんが心身ともに元気で、安心して離れられる環境」が整ったときが、ベストなタイミングと言えます。
先輩ママ5人に聞いた!「私は産後〇ヶ月で行きました」体験談
実際のところ、先輩ママたちはいつ頃から美容室に行き始めたのでしょうか。メニューの内容や預け先の状況によってもタイミングは様々です。産後の美容院デビューについて、5人のママから寄せられたリアルな体験談をご紹介します。
体験談1カラーは様子を見て産後半年を過ぎてから
妊娠中から肌がデリケートになって、カラーを入れると頭皮がピリピリしやすくなってしまいました。
ずっとプリンになったままだったので産後はすぐにでも染めに行きたかったのですが、産後2ヶ月くらいで美容院に行った際、美容師さんに「産後はまだ肌が敏感になっていることが多いから、いきなりカラーをするより今日はカットだけにして様子を見ませんか?」とアドバイスされ、その日はカットのみで済ませました。
子供を預けるタイミングとの兼ね合いもあり、結局カラーが入れられたのは産後半年を過ぎていたと思います。その頃には肌の調子も落ち着いていて、しみたり違和感を感じたりすることもありませんでした。
長期間染めていなかったので、髪のダメージを考えてあまり明るい色にできなかったのは少し残念でしたが、結果的に無理をしなくてよかったです。今、二人目妊娠中でまたカラーがお預けなのがもどかしいです。
体験談2完母で離れられず…娘が生後7ヶ月のときにフルコース!
妊娠前は3ヶ月に一回のペースで美容院に通っていましたが、産後は本当に娘と離れることができなくて…。完全母乳だったこともあり、両実家も飛行機を使わないと行けない距離だったので頼れず、旦那も「一人で長時間子供を見ているのは無理!」と自信がない様子で預けられませんでした。
娘が7ヶ月くらいになって離乳食が進むようになると、旦那でも赤ちゃん用のおやつなどで気を逸らしながら機嫌をとれるようになり、ようやく美容院に行く許可が降りました。
それが産後初めて娘と離れての自分だけの外出!嬉しすぎて、がっつりカットとカラー、パーマにトリートメントと、4時間くらい美容院に居座りました(笑)。
旦那も「生後7ヶ月の娘を4時間も一人で見た俺はすごい」と自信がついたらしく、それ以降は3ヶ月ペースで美容院に通うことができるようになりました♪
体験談3カットだけなら産後すぐ、カラー込みなら3ヶ月頃
妊娠前からずっと髪を伸ばしていたのですが、息子が生まれてから授乳のたびに髪がバサッと落ちてきて邪魔で仕方がなく、退院してから2週間くらいでカットだけしに行きました。
…が、シャンプーブローとカットで1時間程度だったにもかかわらず、産後すぐの体力のない体でずっと椅子に座っているのは想像以上に辛かったです。リフレッシュする余裕はありませんでした。
その後、息子が3ヶ月頃になり、授乳の間隔が3~4時間は開くようになったので「これならカラーも行けるかも」と実家にお願いしてヘアサロンに行きました。
お昼寝の時間とかぶるように出発前の授乳を済ませて、美容院までの移動時間も含めて3時間半くらいで帰宅できたので、息子もあまりぐずることがなかったようです。また美容院に行きたいのですが、最近息子の人見知りが始まったので実家に預けにくくて困っています。人見知りしないうちに行っておくべきかもしれません。
体験談4抜け毛がひどくて産後10ヶ月くらいまで行けなかった
私は産後の抜け毛がとにかくひどく、朝起きたときの枕元やシャンプーをした後の排水溝の抜け毛はホラーか!?というくらいでした。
髪の毛にボリュームもコシもなくなり、ペタンコになってしまうのがショックで、一時期かなり悩んで外出するときはいつも帽子をかぶっていました。
美容院にも行きたかったのですが、スカスカになった頭頂部を見せるのが恥ずかしくてためらっていました。産後10ヶ月を過ぎた頃にだいぶ抜け毛も落ち着き、ようやく美容院に行く決心がつきました。
美容師さんに「抜け毛がひどくて恥ずかしくて、なかなか来られなかったんです」と打ち明けてみたら、「結構産後に抜け毛で悩まれる方は多いですよ!目立ちにくいカットの仕方を工夫しましょうね」と明るく対応してくださり、とても安心しました。プロに任せればよかったので、もっと早くに行けばよかったです。
体験談5託児付きの美容院を探して産後1ヶ月から通っています
「産後は肌がデリケートになって薬剤がしみやすくなることがある」と聞いていたので、オーガニックの染料を使っていて頭皮にも優しいと評判の美容院をネットで探し、産後1ヶ月の頃に行きました。
そこの美容院は保育士さんが常駐する託児スペース付きだったので、赤ちゃんの鳴き声などを気にせず預けられて本当に安心でした。
ただ、まだ体力が戻りきっていない時期だったので、一度に長時間滞在して負担をかけないよう、「今週はカットだけ」「翌週にカラーだけ」とメニューを細かく分けて予約し、短時間で帰れるように工夫しました。
産後の美容院、行く前に知っておきたい注意点と負担を減らすコツ
産後ママの身体は、日常の家事や育児をこなせているように見えても、まだ完全に元の状態に戻っているわけではありません。美容室での時間はリフレッシュになる反面、予想外の負担を感じることもあります。あらかじめ産後の美容室で気をつけたいポイントと負担軽減のコツをチェックしておきましょう。
1長時間の同じ姿勢は想像以上に負担になる
美容院でカットに加えてカラーリングやパーマを依頼すると、それだけでも2時間〜3時間程度はかかります。施術を受けている間は、基本的に同じ椅子に座った体勢でじっとしていなければなりません。
産後しばらくは骨盤周りの筋肉や靭帯が緩んでおり、長時間同じ姿勢で座り続けると腰痛や肩こりを引き起こしやすくなります。また、シャンプー台で仰向けに寝る姿勢(フルフラットタイプ)が、腰回りに負担をかけて辛いと感じるママも少なくありません。
対策のコツ
- メニューを分ける:「今週はカットのみ」「来週はカラーのみ」など、1回の滞在時間を1時間〜1時間半程度に収める。
- シャンプー台の種類を確認する:完全に仰向けになるのが辛い場合は、座ったまま首だけを倒すタイプのバックシャンプー台があるサロンを選ぶ。
- クッションを借りる:腰や背中に当てられるクッションやブランケットを貸してもらい、楽な姿勢を保てるようにする。
2授乳間隔と胸の張りへの配慮
美容院の滞在時間が長引くと、普段の授乳リズムが崩れて胸がパンパンに張ってしまい、不快感や痛みを覚えることがあります。胸が張っている状態でカットクロスの下でじっとしているのは、想像以上にストレスを感じるものです。
対策のコツ
- 直前に授乳・搾乳を済ませる:家を出る直前にしっかり授乳するか、搾乳をしてから美容院へ向かう。
- 母乳パッドを多めにつける(持参する):途中で母乳が滲んで服が汚れないよう、吸収力の高いパッドを使用する。
- 締め付けのない服を着ていく:胸回りがゆったりとした服や、前開きのシャツなどを着ていくとクロスの下でも圧迫感が少ない。
3産後は肌や頭皮がとてもデリケートになっている
産後はホルモンバランスの急激な変化や寝不足、疲労などが重なり、肌のバリア機能が低下しがちです。そのため、妊娠前は全く問題なく使えていたヘアカラーやパーマの薬剤であっても、産後は頭皮がピリピリとしみたり、かゆみを感じたりすることがあります。
また、産後は嗅覚が敏感になっているママも多く、カラー剤やパーマ液の独特の匂いが鼻について気分が悪くなってしまうケースもあります。
対策のコツ
- 美容師さんに「産後であること」を事前に伝える:予約時やカウンセリング時に必ず伝えましょう。
- 頭皮の保護スプレーを使ってもらう:カラー剤を塗る前に、頭皮を保護するオイルやスプレーを使用してもらう。
- 根元を少しあけて塗布してもらう(ゼロテク):薬剤が直接頭皮につかないよう、根元を数ミリ空けてカラー剤を塗る技術で対応してもらう。
- 匂いの少ないオーガニック系カラーを選ぶ:ヘナや香草カラー、刺激臭の少ない薬剤を扱っているサロンを選ぶ。
ちなみに、市販のホームカラー剤は誰でも染まりやすいようにサロンの薬剤よりも強めの成分で作られていることが多いため、デリケートな時期のセルフカラーは色ムラや肌トラブルの原因になりやすく、あまりおすすめできません。
4髪質変化でカラーやパーマの仕上がりが変わることも
産後の女性ホルモンの変化は、肌だけでなく「髪質」にも大きな影響を与えます。一時的に髪が細くなったり、パサついて水分量が少なくなったり、あるいはうねりやクセが出やすくなったりと、髪の状態が妊娠前とはガラリと変わるママも多いです。
そのため、パーマがかかりにくかったり、逆に強くかかりすぎてしまったり、カラーが希望通りの色に発色しなかったり、色落ちが早かったりすることが少なくありません。せっかく時間を作って行ったのに納得のいかない仕上がりになるとがっかりしてしまいます。
「今の自分の髪質」を美容師さんにしっかり診断してもらい、無理に強いパーマをかけるよりも、お手入れがしやすいカットスタイルにシフトするなど、今の髪の状態に合った提案をしてもらうのが成功の秘訣です。
ママも安心!産後の美容院選び・サロン探しのポイント
産後の美容院デビューを成功させるためには、「どのサロンに行くか」が非常に重要です。妊娠前に通っていた行きつけのサロンも良いですが、ママになった今のライフスタイルに合わせて、以下のような条件を満たすサロンを探してみるのもおすすめです。
託児サービス・キッズスペース付きのサロンを選ぶ
パパや実家に赤ちゃんを預けるのが難しい場合は、保育士資格を持ったスタッフが常駐している託児所併設の美容院や、目の届くところにキッズスペースがあるサロンが便利です。予約時に「首すわり前の赤ちゃんでも預かってもらえるか」「おむつ替えや授乳のスペースはあるか」を確認しておきましょう。
ベビーカーごと入れるフラットな店内か
赤ちゃんを連れていく場合、ベビーカーのままカット椅子の横まで入れる「バリアフリー設計」のサロンだと非常にスムーズです。入り口に階段がないか、通路が広く取られているかなど、口コミやホームページの写真をチェックしてみてください。
完全個室やプライベートサロンなら泣いても安心
「赤ちゃんが泣いて他のお客さんに迷惑をかけないか心配…」というママには、完全個室のある美容室や、スタイリストがマンツーマンで対応してくれる貸切型のプライベートサロンがぴったりです。周囲の目を気にせず、赤ちゃんがぐずったときには施術を一時ストップして授乳や抱っこをさせてもらうなど、臨機応変に対応してもらいやすくなります。
パパや実家に赤ちゃんを預けるときの事前準備
ママが単身で美容室に向かい、パパや実家のご家族にお留守番をお願いする場合は、残された側がパニックにならないための事前の段取りが欠かせません。
予約はお昼寝やご機嫌な時間帯を狙う
美容院の予約時間は、赤ちゃんのお昼寝のタイミングに合わせるのがベストです。家を出る前にお腹をいっぱいにしておき、パパに寝かしつけを頼んでから外出できれば、お互いにストレスが少なくて済みます。夕方の黄昏泣きの時間帯などは避けた方が無難です。
哺乳瓶やミルク、離乳食の準備を万全に
ママがいない間に赤ちゃんがお腹をすかせたときのため、哺乳瓶と粉ミルク(または液体ミルク)の用意をしておきましょう。普段は完全母乳の場合でも、万が一に備えてパパがミルクを作れるように練習しておくか、離乳食が始まっていればすぐに出せるベビーフードやお気に入りのおやつをテーブルに並べておきます。
スケジュールと連絡先を共有しておく
「美容院までの移動時間〇分」「カットとカラーで〇分」「帰り道に少し買い物をして〇時頃には帰る」という大まかなタイムスケジュールをパパに伝えておきましょう。ゴールが見えていると、預かる側も精神的に余裕が持てます。
忙しくて美容院に行けない!自宅でできるヘアケアとごまかしアレンジ
「どうしても美容院に行く時間が作れない」「もう少し抜け毛が落ち着いてから行きたい」という場合は、自宅でのケアとヘアアレンジの工夫で乗り切りましょう。
手間いらずの時短ヘアケアアイテムを導入
産後の慌ただしいバスタイムでは、トリートメントをゆっくり浸透させる時間すらありません。シャンプーとトリートメントが一度で完了する「オールインワンシャンプー」や、お風呂上がりにサッと塗るだけでパサつきを抑えられる「洗い流さないアウトバストリートメント(ヘアオイル)」などを活用し、手軽に髪のツヤを保ちましょう。
伸びても気になりにくいヘアスタイルにする
もし一度美容院に行けるチャンスがあれば、「長期間放置しても形が崩れにくいスタイル」をオーダーしておくのが鉄則です。ショートヘアは伸びるとシルエットが崩れやすいため、結べる長さを残した「切りっぱなしボブ」や「ミディアムヘア」が産後ママには大人気です。
プリンや抜け毛をカバーするヘアアレンジ
根元のカラーの退色(プリン)や、産後の抜け毛による前髪のスカスカ感、短いアホ毛などが気になるときは、太めのヘアバンドやターバンを活用するのがおしゃれで簡単です。また、外出時にはキャップやバケットハットを被ってしまえば、セットする手間も省けて紫外線対策にもなります。髪を後ろでサッとまとめる際は、シュシュや飾りのついたヘアゴムを使うだけで手抜き感をなくすことができます。
産後の美容院はママの大切なリフレッシュタイム。無理なく計画しよう
産後は24時間体制の育児に追われ、自分のために時間を使うことに罪悪感やハードルを感じてしまうママも多いかもしれません。しかし、美容院でプロに髪をきれいにしてもらい、誰かとおしゃべりをしてリフレッシュする時間は、ママの心の余裕を取り戻すための大切な「メンテナンス」です。
自分の体調や授乳のペース、預け先の状況を冷静に見極め、美容師さんともコミュニケーションを取りながら、無理のない範囲で美容院の計画を立ててみてください。パパや家族と上手に連携して、産後のヘアチェンジを楽しんでくださいね!
参考文献
- 厚生労働省:産後ケア事業のガイドライン
- 日本ヘアカラー工業会:ヘアカラーリングの安全性に関する基本情報


