産後には、車の運転はいつから再開…事故や怖い思いを防ぐ適切な時期について
ドライブが大好きで、子どもができる前は、好きな音楽を流しながらドライブするのが、ストレス解消法だったという新米ママさん。車が生活の足になっている産後すぐのママさん。はてさて、産後はいつから運転できるのだろうと疑問に思っていらっしゃるのではないでしょうか?
さすがに妊娠中、特に中・後期になると、おなかの膨らみも随分と目立ってきますので、運転はお休み中かと思います。でも、産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなりますし、やっぱり車が使えると、お住みになられている地域によっては、かなり便利となりますよね。
産後には「すぐにでも運転したい!」「運転しなければ生活できない!!」特に、地方にお住いの方にとっては、車って大事な足ですものね。産後の運転の再開時期が密かに気になっている女性って意外と多いのかもしれませんよね。さて、産後すぐ、これまでどおりに運転はできるのでしょうか?
今回は、産後の車の運転の再開時期についての目安や、注意すべきポイントなどをまとめます!
産後の車の運転はいつから、普段通りに運転できるの?

産後の運転は、いつ頃まで控えなければならないという明確な基準はありません。
ですが、産後すぐの運転は、さすがに考えものです。
産院でも指導されるように、産後6週までは産褥期と呼び、ママは安静にして、身体の回復を待つ時期とされています。特に産後1ヶ月は、家事も極力せず、赤ちゃんのお世話と身体の回復に専念するような時期です。負担を軽くするために、実家にお世話になるママもいたりしますよね。
1ヶ月健診で順調と言われて初めて、ママは元の生活に戻っていくことができます。リアルなところ、産後は全治1ヶ月のケガを負ったくらいと考えた方がいい、とよく言われます。もちろん個人差はありますが、産後ひと月は、いろんな場所が痛い!帝王切開で産んだママは、傷口が痛んだり、お腹に力を入れにくくなっています。
帝王切開で出産したママの産後すぐの運転は、お腹の傷口の事を考えてやはり危険を伴うこともあったりします。ですから、せめて産後1ヶ月の健診が終わったあたりからと考えておきましょう。
健診を過ぎたからといっても無理は禁物です。1ヶ月を過ぎていても、産後の体調の回復には個人差があるため、ゆっくり戻していくことが大切です。体調が優れない時には運転を控えておくなど、体とよく相談することも大事な事となります。
産後に運転を再開した時に気を付ける事
産後は、注意力が散漫になっていたり、骨盤がまだ開いた状態になっていたり、と身体のあちこちがいつもとは違っています。そのために、運転する時に、何か違和感を抱いてしまうこともあったりします。事故や危ない思いをしないために、気をつけるべきポイントを紹介します。
1長時間の運転は出来ればさけよう

出産によって骨盤は大きく開き、だいたい半年をかけて元に戻ろうとします。そのため、産後すぐの骨盤はまだグラグラしている状態です。そういう状態で長時間、同じ姿勢で座って運転をするのは、あまり良いことではありません。
また、出産でできた下の傷がまだ癒えきれずに、痛むこともあります。
出産してから間もない時期には、運転は近所の買い物くらいに留めておきましょう。長時間乗らなければいけない時には、パパと交代しながらなどの工夫ができれば良いですね。
2体調に問題のない時に運転しよう
産後はホルモンバランスの乱れのせいもあって、体調の波は、いつもより激しい傾向にあります。長く続く悪露も、やっと少なくなってきたなあと思っても、少し運動量が増えると、その刺激のために、また少し増えたりしてしまうこともあります。
日々の暮らしの中で、体調がなかなか安定しきらないのが、産後のすぐの時期です。運転は、体調に問題のない日にした方が、ベターですよね。
産後はただでさえ、赤ちゃんのお世話で、ママは慢性的に寝不足になってしまいます。極端に寝不足の日は避けて、「今日は割と体調に余裕があるな」「大丈夫そうだな」と思える時に運転をしましょう。
3普段運転しなれている道路しか通らない

妊娠がわかってすぐ運転を控えていたママにとっては、かなり久しぶりの運転となるのではないでしょうか?あるいは、普段は全く乗らない生活をしていたけれど、やはり子どもができると車の方が、何かと便利で、久しぶりに乗ってみようと思う…こんな方もいるかもしれません。
いずれにせよ、産後ママは久しぶりに運転するわけですし、おなかに赤ちゃんがいない感覚にもまだ慣れていません。アクセルやブレーキを踏み込む感覚など、何となくいつもとは違う違和感を覚えてしまうこともあります。骨盤もまだ安定していませんから、座った感じもしっくりこないなと思うかもしれません。
そんな時の運転は、チョット怖くて、不安ですよね。運転の再開時期は、妊娠前から通りなれた道路を通るようにしましょう。
熟知している道なら、余計な不安を感じることもありません。運転に集中するためにも、通りなれた道から始めてみましょう!
4赤ちゃんが泣いていても、運転中は気にせず運転に集中する
産後1ヶ月を過ぎて、運転を再開したとしても、ママの体になってからの運転に慣れていないケースがあるます。その時に、赤ちゃんを乗せるのは、少し早いのかもしれません。
でも、近くに頼れる人がいないご家庭では、赤ちゃんを連れて行かざるを得ませんよね。
これは、なかなか難しいことかもしれないのですが、もし、運転途中に、赤ちゃんが泣いてしまっても、できるだけ気にせず、運転にだけ集中してしましょう。泣いているなどしている赤ちゃんに気になってしまうと、運転に集中することが出来なくなって、事故につながってしまうかもしれません。
「機嫌が悪い!路肩に止めて、赤ちゃんの機嫌をとらないと…」と、ママは焦ってしまうかもしれません。
でも、赤ちゃんが泣くたびに路肩に止めて対応していたら、なかなか目的地にたどり着くこともできませんよね。
それに、意外と車の揺れが好きな赤ちゃんは多いんですよ。逆に車を急に止められるとなんで止まったの!?と、不機嫌さが増してしまう赤ちゃんもいるくらいです。泣いてしまっても、しばらくすれば、揺れが心地よくなって、泣き止むこともあります。
車内はプライベート空間なので、大声あげて泣いていても、誰にも迷惑がかかる事はありません。そんなに気負いせずとも大丈夫!近距離なら、ママは目的地まで、安全運転を第一に優先させましょう。途中で何度も休憩して、ぐずる時間が長いよりも、先に目的地まで着いてしまって、ママが抱っこしてあげた方が、赤ちゃんにとっても安心できます。
産後に運転を再開した時の先輩ママ達の体験談
出産する前、妊娠する前には、運転が得意だったという先輩ママでも、産後の運転再開には、不安があったり、違和感を感じたという、ママもいらっしゃいます。
最初は、旦那同伴で運転再開しました

産後の運転は不安だったけど、旦那も仕事でいないし、実家も遠いし…で、産後1ヶ月半の里帰りから帰ってきたら、買い物に車を使っていました。田舎なので…。
やっぱり最初は、なんとなくアクセルやブレーキを踏む感覚が変で、フワンフワンと宙に浮くような感じがして怖かったです。赤ちゃんも乗せているし、事故しないように、かなりゆっくり走っていました。
私の場合は、かなり怖がりなので、産後初めて運転するときには、旦那がお休みの日に一緒に乗ってもらいました。赤ちゃんと二人で乗るときの予行演習にもなって、良かったですよ。実際やってみると、ベビーシートに乗せるコツとか、赤ちゃんを乗せ降ろしのタイミングとか、難しくて。いきなり一人でやっていたら、一人でパニックになっていたと思う。
今はもう、慣れたもので、赤ちゃんとお買い物やお出かけもお手の物ですよ。
二人目になると、乗らなきゃいけない!
二人目出産後、1ヶ月健診を待たずに乗りました。
上のお兄ちゃんとは年が離れているので、どうしても習い事の送迎などで、車が必要となってしまいました。1ヶ月間は、近所の義母にお願いしましたが、雨の日なんかはやっぱりタ頼むのが申し訳なくて…優しい義母で感謝しています。
久しぶりの出産で、一人目の時よりも自分の年齢が上がっているからか、結構産後のダメージが大きく、産後も貧血の症状が続いていたので、運転のときに怖かったです。
運転自体は、妊娠後期近くまでしていたので、勘が鈍っているということはあまりないように感じましたが、骨盤がまだグラついた感じがあって、座りにくかったです。
早すぎるのは良くないと思った!

退院後、赤ちゃんの体重の伸びがあまり良くなかったので、週に1回、経過観察で助産師外来に行くことになったんだけど、タクシー代もバカにならないし、産後2週間で運転しました。
もちろん、安全運転を心がけたんだけど、まだ会陰の傷も治りきってないし、おっぱいもすごく張る時期だったので、体調はすぐれず、久しぶりの運転の不安と重なってしまいました。
近距離にもかかわらず、酔ったような感じになってしまい、帰りは母親に迎えに来てもらいました…。早すぎる運転は、良くないです。特に赤ちゃんを連れて行くのは、とっても責任があることですからね。自分が守れないと意味ないのを実感しました。
半年経った今は、もうすっかり元気で、娘とドライブしています。少々ぐずっても、子ども向けの音楽を用意しておけば、ご機嫌になることも多く、助かっています。
産後に運転するときには、これまで以上に注意をして気をつけましょう!
産後は、赤ちゃんが産まれて、たとえ気持ち的には元気でも、身体はまだ相当疲れています。大きなお腹が凹んで楽になった分、すっきり、もう元どおりだ!という感覚になりがちですが、目、骨盤、お腹、あらゆるところが出産以前に戻ろうと調整中です。ですから、運転する際には、これまで以上の注意が何より大切となります!
もし運転中に気分が悪くなったり、体調が悪くなったりした時には、無理をせずすぐに路肩に車を止めて、休憩をとるように心がけておきましょう。
運転に不安がある間は、頼れる人がいるならお願いした方がベターです。親戚が遠方の方は、ファミリーサポートセンターなどの行政サービスや、民間サービスを利用するのも一つの手です。
決して無理をせず、ママの体調と赤ちゃんの安全を第一に考えてくださいね!