出産の入院準備リストパパや上の子の手配や春夏秋冬の必需品
妊娠後期に入り臨月が近づいてくると、待ち望んだ赤ちゃんと会える日まであとわずかです。病院での健診も増えて、気持ちが落ち着かなくなる時期ですが、この時期から出産に向けた準備を始めることをおすすめします。
入院に必要なグッズを揃えることはもちろんですが、ママは家族の生活を支える大切な存在です。わずかな期間とはいえママが入院することで、パパがパニックになってしまうことも考えられます。準備を万全に整えて安心してお産を迎えるために、出産前にやっておくべき準備の内容や、入院に必要な物、あると便利な物のリストをご紹介します。
出産の入院準備は誰のために何をすべき?
一般的に、妊娠36週以降を臨月と呼びますが、赤ちゃんの身体もママの身体も準備が整い、臨月はいつお産が始まってもおかしくない時期です。健診でお産の兆候が見つからなくても、突然破水してお産に進んでしまう可能性もありますので、臨月に入る前の妊娠32週頃を目安に、体調が安定している時期から、出産に向けての準備を始めることをおすすめします。
ママが入院中で家を留守にする時の備えはもちろんですが、出産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなりますから、少し早めに行動していくと安心です。
1自分のために産院への入院準備
まずママは、お産で入院する時に必要なものをまとめて、入院バッグを作りましょう。お産はいつ始まるか予測できないため、健診中にそのまま家に戻れず入院となってしまったケースもあります。ママがいなくてもパパが入院バッグを病院に持ってこられるよう、置き場所をパパや家族と共有しておきましょう。
出産後には、出産届や児童手当の申請、健康保険の手続きなど、期限が設けられている事務手続きがいくつかあります。いざという時に慌てないように、事前に自治体や保険会社などの申請案内を確認しておくことをおすすめします。
産休中のママの場合には、出産手当の支給のために職場で提出を求められる書面もあります。出産間もない頃に赤ちゃん連れで何度も病院を行き来するのは大変ですので、病院で作成してもらう書面は退院時に全て受け取ることができるよう、段取りを整えておきましょう。
2赤ちゃんのためのベビー用品の準備
生まれた赤ちゃんが着る服や、お世話のために必要なグッズも、一定数は揃えておきましょう。臨月期はお腹が大きくなるため、長時間の買い物は体に負担がかかりますし、長時間歩くことでお産が進んでしまうこともあります。赤ちゃん用品を買い出しに行くときには体調の良い日を選び、一人ではなくパパと一緒に買い物に出かけましょう。
赤ちゃんが落ち着いて過ごせるようにベビーベッドを用意することも必要ですし、お世話をするスペースを確保するために家の中を片付けておくなど、赤ちゃんを迎える環境を整えておくことも大切です。重い家具を動かしたり、上の子のおさがりを出すために衣装ケースを動かしたりする際は、身体に負担をかけないよう、こちらもパパと一緒に準備をしましょう。
3パパのために家事の引継ぎ等をする
ママの入院期間は出産方法によっても異なりますが、自然分娩で5~7日程度、帝王切開ではさらに長くなる場合もあります。里帰り出産をする人は、3~6ヶ月程度の長期になることもあります。その間はパパに家の仕事をしてもらわなくてはいけないので、洗剤やトイレットペーパーなどの消費の激しい生活必需品はある程度買い置きをしておき、場所などの情報をパパと共有しておきましょう。
パパの仕事にもよりますが、日中外で仕事をしているため、金融機関に行く時間が取れないことも多いです。いざというときに「ご飯を食べるお金がない!」とパパがあわてなくても済むように、ある程度の生活費は家に残しておきましょう。
ゴミ出しの方法や洗濯機などの家電製品の使い方など、家事の引き継ぎをしておくことも大切です。出産のお祝いなどが届くことも多いので、ママ側の親戚などの連絡先なども一覧表にしておくと、ママが手伝えなくてもお祝い返しなどの準備がスムーズに進みます。
4上の子がいる場合は、上の子の預け先等を手配
二人目以降の出産の場合には、ママが入院中に上の子の生活を誰が面倒を見るのかをよく考えておく必要があります。保育園や幼稚園に通っている場合は、日中は施設にお願いできますが、送り迎えができるようにパパの仕事を調整してもらう必要が出てきます。また、一定期間お迎えの人が変わることは園にもよく説明しておきましょう。
パパやママの実家に預ける、家にお祖父ちゃん、お祖母ちゃんに来てもらうにしろ、ママと離れて不安な思いをするのは子供です。事前に子供と両親を段階的に預けて慣らしておくと、子供も不安を感じずに済みます。ママと離れている間のご褒美として、新しいおもちゃを一つ用意してあげるといいですね。
出産時の入院準備品のリスト
お産による入院期間は、自然分娩で4~7日、帝王切開の場合は10~14日程度(病院によって異なります)ですが、必要な物を買いに外へ出かけられないことを考えると、結構長い期間ですよね。さらに、自分だけでなく赤ちゃんのお世話もしなくてはいけないので、必要な物はあらかじめ準備をしておくと安心です。
妊娠30週を目安に、産院では分娩の最終確認をしながら入院の案内をして、入院に必要な物のリストを渡してくれますが、出産・入院に必要な品のなかには病院で用意してくれている物や、リストに入っていなくてもあると便利な物もあります。ここでは、先輩ママの視点から、入院に必要な物のリストをご紹介します。
ママに必須の入院準備品リスト18
ママの入院で必ず必要な物は、病院での事務手続きに必要な物と、ママが入院生活を送るのに必要な物です。入院は、お産と赤ちゃんの世話をするためのものですので、パジャマなどは検査を受けやすく、授乳のしやすいロングタイプの前開きのマタニティパジャマを用意しましょう。
もう準備してある物にチェックしてみてください!
あなたが準備してる数は
18個中個です。
病院で用意してくれる物
ママが使う出産用のナプキンや、入院中に使う赤ちゃんのおむつなどの衛生用品は、病院が用意をしてくれることがほとんどです。重複して買い揃えることがないよう、事前に看護師さんに確認しておきましょう。
入院中にお風呂で使うボディソープやシャンプーは、備え付けている病院とそうでない病院とさまざまです。病院内の売店で購入できる場合もありますので、意外とかさばる入院グッズを減らすためにも、必要かどうか確認しておくと安心です。
病院で用意してくれる入院準備品リスト(一例)
- 出産用ナプキン
- 入院中の赤ちゃんの衣類
- オムツ・お尻ふき
- 授乳クッション
- 入院中の産着
- 授乳用品
出産にあると便利な入院準備品リスト
入院中は慣れない環境で赤ちゃんのお世話をしなくてはいけないため、何かと物入りになります。入院リストに入っていなくても、「これがあったらよかった」と思うものが意外とありますので、ここでは先輩ママたちの声から、あると便利な物をご紹介します。
- 時計
目覚まし機能やタイマー機能がついた物がおすすめです。 - 赤ちゃん用爪切り
ハサミとしても使えて便利です。 - ハンガー2~3本
退院時の服をシワをつけずに保管できます。 -
ストロー付きマグ
横になっている時に飲み物を飲む際に重宝します。 - ステンレスボトル
母乳のために温かい飲み物を保温しておくことができます。 - お箸やスプーン
食事の残りやお見舞いの食べ物をいただく時に便利です。 - 携帯電話と充電器
院内で使用できるか、充電できるかを看護師さんに確認しましょう。 - カメラ
生まれたばかりの可愛い赤ちゃんを記録に残しましょう。 - 筆記用具
事務手続きにも使え、看護師さんの育児指導もメモできます。 - 千円札数枚と小銭
病院で両替ができないこともあるため、ある程度用意しておきましょう。 - 飴などのおやつ
甘いものの摂り過ぎは厳禁ですが、好みのおやつは気分転換になります。 - 骨盤ベルト
体の回復を助けます。病院で用意してくれることも多いです。 - リップクリームや保湿スプレー
院内は乾燥していますので、スキンケアグッズは必要です。 - 音楽プレーヤー
イヤホンをつけて楽しみましょう。 - アイマスクや耳栓
光や音にデリケートな人は消音グッズがあると安心です。 - ドーナツクッション
自然分娩の人は必須です。産後の傷の痛みを軽減してくれます。 - ビニール袋
ゴミを片付ける時にあると重宝します。 - 着圧ソックス
入院中は座りっぱなしで足がむくむことがあるため、足が楽になります。
キャリーバッグが便利です!
出産経験4回目のママです。私の経験から言うと、入院用の荷物は車輪のついたキャリーバッグに入れて準備をするのがおすすめです。パパがいないときでも簡単に荷物を運んで入院手続きができますし、上の子と手を繋いでいても片手で移動ができます。
入院中は何かと物が多いのですが、キャリーバッグだったら収納ケースのように使えて荷物の出し入れがスムーズです。急にお見舞客がきたら荷物を全部隠せるので便利ですよ。
あとは風呂敷や巾着袋があると便利です。お風呂への移動のときなど着替えを人目に触れずに持ち運べますし、着た服と新しい服を分別するのにもわかりやすく、パパに洗濯をお願いしやすいです。
冬の出産にあると便利な入院準備品リスト
冬の時期の病院は、基本的に空調が効いていますので、過度に防寒に注意をする必要はありません。しかし、女性にとって冷えは大敵であり、体が冷えると産後の回復が悪くなってしまうこともあります。大部屋の場合は個別に空調の調整ができませんし、個室でも病棟全体の空調の影響を受けて微調整が難しいことがあるため、ある程度の防寒グッズは揃えておきましょう。
冬の出産にあると便利な入院準備品リスト
- 厚手の靴下(2~3足)
- 厚手のカーディガンかフリース(1着)
- 使い捨てカイロ(5~6個)
夏の出産にあると便利な入院準備品リスト
夏の場合は暑さ対策ですが、病院内は空調が効いていますので、自宅よりも過ごしやすいことが多いです。産後の授乳時はママも赤ちゃんもたくさん汗をかいてしまうため、他の季節よりはフェイスタオルを多めに準備するのがおすすめです。また、空調が効きすぎてクーラー病(冷房病)にもなりやすいので、暑さ対策だけでなく寒さ対策も考えておきましょう。
夏の出産にあると便利な入院準備品リスト
- うちわ(1枚)
- 冷えピタ(5~6枚)
- 保冷剤(1~2個)
- 薄手のカーディガン(1枚)
- 薄手のソックス(2~3足)
春・秋の出産にあると便利な入院準備品リスト
春や秋は比較的過ごしやすい季節ですが、病院内は空調が効きすぎていて、肌寒さを感じることも多いです。夏に近い季節でも防寒対策は必要ですが、ストールが一枚あると赤ちゃんの防寒にも役立って重宝します。春や秋は花粉症の季節ですので、症状のある人はマスクを忘れずに持っていきましょう。ティッシュやゴミ袋用のビニール袋も少し多めに用意しておくと安心です。
春・秋の出産にあると便利な入院準備品リスト
- 薄手のカーディガンやストール(1枚)
- マスク(5~6枚)
- 花粉症をやわらげる飴などのおやつ
- 薄手のソックス(2~3足)
出産の入院準備で荷物を減らすコツ
入院中は万全の用意をしたいとは思いますが、病室の広さや持ち込む物品の量には限度があります。入院のときにはお腹も大きく、大きな荷物を持っての移動は大変ですので、できるだけ入院荷物を減らすことを考えるのも大切なことです。
荷物を減らす一番の方法は、必要なものを現地調達することです。大きな病院には売店があることも多いので、健診の時に病棟の売店をチェックして、何が置いてあるのか確認しておきましょう。タオルや洗面道具など、基本的な入院に必要な物は大抵売店で揃うはずです。
他にも、必要なものを代用品でまかなう工夫も大切です。かさばる物の代表格であるドーナツクッションは、可能であれば病院で借りたり、バスタオルをねじって輪ゴムで止めドーナツ型にすれば、簡単に代用品が作れたりします。退院時は病院からの記念品などで荷物が倍増してしまいがちですので、ちょっとした工夫で持ち物を活用し、荷物を減らしておくといいですね。
計画的に準備をして産後の快適な生活に備えましょう
どんなに順調に妊娠期間が進んできても、臨月期は体が勝手に出産の準備段階に入り、吐き気や胃痛など、思わぬ体調不良が起きることがあります。体調が悪くなると出産の準備や入院に必要な買い物も手間がかかってしまいますので、出産の入院準備は体調の良い時期に、計画的に進めておくことをおすすめします。
出産後は赤ちゃんのお世話を中心として、パパの世話や上の子の世話をしながら自分の体を回復させなくてはいけない、大切な時期です。備えあれば憂いなしで入念に準備を進めておき、残された期間をリラックスしながら、出産後の楽しい生活に備えましょう。