夫婦の危機!離婚問題を解決する方法とは
離婚問題を抱える夫婦は実に多く、常に頭の片隅に「もし離婚したらどうなるだろう」という事を想像しています。そんな夫婦の多くは、離婚に直結する重要な事柄があったわけではなく「性格の不一致」により時間とともにズレていく価値観・溝・すれ違いに多くの方が悩むようです。
そもそも夫婦とは他人同士が作っていくものです。同じ環境・価値観は違っていて当然です。そのことを理解した上で互いの人格に惹かれ理解し受け入れ、夫婦となり家族になるのが結婚です。しかし、何故か「家族」には
●何でも許してもらえる
●何しても大丈夫
という根拠のない自信が生まれ、少しのすれ違いから「こじれ」が生じどんどんややこしく絡まっていくようです。
離婚した先に明るい未来が明確に見えていなくて不安が大きいのであれば、もう一度夫婦のあり方を見つめ直すことで家族の明るい未来が見えてくることもあるでしょう。
大切なのは夫婦の話し合い
離婚問題もつまりは「人間関係」なので解決方法は話し合いをせずしてありません。しかし話し合いとは難しいもので、感情任せに自分の言い分ばかり話してしまい余計に関係を悪化させてしまう事も多いのではないでしょうか。ただ喧嘩をしていては問題解決にならないので、以下のポイントを抑えて話し合う事で冷静に相手の言い分を聞くことができ、自身の自己分析にも役立ちます。
離婚問題になった原因を見つめ直す
離婚したい原因は小さなことの積み重ねで「明確な理由」が分かり難いのも事実です。最初はただの愚痴のようで聞いていてイライラするかもしれませんが、その中に原因となった理由が隠れている可能性があります。相手が話してくれているうちはまだまだ修復できる範囲なので、辛抱強く耳を傾けましょう。
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勝ち負けを付けない
感情の問題なので正論を突き詰めてはいけません。離婚問題を解決するには勝ち負けではなく譲り合いが大切です。相手の気に入らない部分は包み隠さず指摘して、自分の悪い所は素直に反省する気持ちを持ちましょう。 -
とりあえず全ての話を聞く
口を挟まず全てを吐き出させましょう。溜まった疲れやストレス吐き出す意味でも相手の話を徹底的に聞くのは離婚問題を解説されるために効果的です。一通り話した後はイライラも緩和され冷静に話し合うことができます。 -
共感する
相手の嫌だったことに「共感」してあげましょう。「そうだったの、気付かなくてゴメンね」「ツライ思いをさせてしまっていたのね」というように親身になり会話をします。文句を言われているわけなので共感の言葉すべてが本心ではなくてもいいのです。しかし共感を演じることで自分自身を客観的に見ることができ、冷静に話し合いをすることができます。
相手が話し合いに応じてくれない場合
当事者同士の話し合いで解決できれば、今後も夫婦生活を継続することができるでしょう。しかし、長年のわだかまりは時として当事者同士では解決できない場合もあります。そんな時は、知人や自分の両親に相談し知恵を借りるのも解決するための行動の一つです。他にも弁護士や離婚カウンセラーという方々に相談するという手もあります。
また、話し合いに応じず解決の見通しが立たない時には、次の段階の「調停」に進みます。調停と言うと法的な気がして不安があると思いますが、「調停」とは、間に人を挟みながら話し合いをする場なので相手と話し合うチャンスの場捉えて下さい。
調停ではあなたの気持ちをしっかりと伝えることができます。一人では不安な時には、味方として弁護士や司法書士に依頼するのも良いでしょう。調停委員にどのようにどのタイミングでアピールしたら有効的かなどアドバイスしてくれます。弁護士費用が心配な方は法テラスに相談されてみることをお勧めします。
離婚を望まないなら絶対にしてはいけない4つのこと
離婚を望まず夫婦関係を修復したいのなら絶対にしてはいけないことがあります。一度は好きになり夫婦になりたいと願ったパートナーを失った時のことを想像して下さい。離婚に迷いの気持ちがある方は以下のことは厳禁です。
1別居を認めない
相手に離婚の意思があるならば別居は格好の逃げ道です。距離を置いて頭を冷やすどころか、気持ちはどんどん離れてしまいます。嫌でも一緒の空間にいることで共有できることも多く、話し合いのタイミングも伺えるでしょう。
2子どもを盾にしない
子どもの為に「離婚」したくない。という理屈は相手にとって不愉快です。夫婦はもとより「男と女」です。「父と母」としてしか見ていないというのが、相手の自尊心をさりげなく傷つけています。問題の本質は子どもではなく夫婦です。
3否定しない
離婚となる原因が相手にあった場合でも、あなた自身が離婚を望まないならば相手の言い分を否定してはいけません。もとより、相手は離婚してもいいと思っているので、横暴で自分勝手な主張をしてくるかもしれませんが、とりあえず聞いてあげましょう。心穏やかではありませんが、「私が悪かったから、あなたがこんなことになってしまったのね。ゴメンね」というように、ひっくり返して受け取ってみるのも、いいかもしれません。
4離婚届けに捺印する
話し合いでの約束を誓うという意味で離婚届けに署名・捺印するというようなことはお勧めできません。「また同じことが起こったら次は離婚するからね」というのは、脅迫にあたり相手に常に弱みを握られている状態です。夫婦関係は信頼があってこそ成り立ちます。こんな状況では信頼どころか怯えながら夫婦生活を継続することになるでしょう。
離婚は準備が大切!前を向き生活を安定させることを考えよう
離婚問題に直面している夫婦は話し合いをし、いくら分かり合おうと努力してもすれ違う時は来てしまう可能性があります。そんな時でも次に進まなければ未来はなく、特に子供がいる場合はなおさら気持ちを前向きにする必要があります。
次はその後の生活を視野に入れ今までの婚姻生活の清算をしていきましょう。役所関係では、ひとり親に対し様々な補助や免除制度があるので、先に調べておきタイミングを間違わないようにしましょう。