夫婦仲が悪いと子供がゆがむに関する記事

『夫婦仲が悪い家庭の子は歪む!?可愛い子供に与える負の遺産5つ』

夫婦喧嘩は親だけのものではありません!一番ダメージを受けるのは、無関心を装う大切な我が子かもしれませんよ。

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夫婦仲が悪い家庭にみられる子供への悪影響5つ

結婚すると子育てのこと、仕事や生活のことなどを夫婦で話し合うなかで、時には喧嘩になってしまうこともあると思います。
けれど互いに愛情と敬意をもって相手に接している家庭であれば、子供は安心して暮らしてゆけます。

ところが、夫婦仲が悪くて父親と母親が怒鳴り合いの喧嘩をしている・ケンカによって無視が続いている・母親が父親の愚痴ばかり言っている・母親に父親が暴言や不満を叩きつけている… このような家庭では、毎日安心して生活することはできないでしょう。子供はストレスにさらされ続けてしまうのです。
また、特別ぶつかり合うことはなくても、全く会話のない仮面夫婦の家庭でも、同様なストレスが子供に生じます。

子供は家庭の中のストレスが原因で問題行動を起こすこともあるでしょう。また、そのストレスが、将来につながるような悪影響を及ぼしていることだってあるようです。
夫婦仲が悪いことで、子供に及ぶ悪影響には、主に次のようなものがあります。

引きこもり

夫婦仲が悪い家庭で、親が怒鳴り合いの喧嘩ばかりしていたり、片方の親がもう片方の親を怒鳴る姿を頻繁に見て育つと、子供は情緒不安定になり、外出できなくなってしまうことがあります。

子供の目から見て逃げ出したくなるような光景は、「このままなら離婚しちゃうかも」「学校に行ってる間にママ(パパ)が家を出ていっちゃうかも」という不安を抱く原因になります。
そのため気が気でなくなり、常に親を見張っていたいと思い、不登校になってしまうことがあるそうです。

しばらくして、親が離婚したり、夫婦仲を改善して喧嘩をやめたりしても、それまで集団生活を行ってこなかったために社会性や自己肯定感が低く、結局大人になっても社会に出ることができずに、引きこもりやニートになってしまうこともあるそうです。

うつ病

夫婦仲が悪いことが子供にとっても大きなストレスや悩みのタネになり、うつ病のような症状が出てしまう可能性もあります。

うつ病は大人だけの病気ではありません。
親を心配するあまり寝不足になったり、眠れたとしてもストレスのため自律神経が正常に働かず、眠りが浅くなることもあります。
さらに寝不足が続くと、集中力がみるみる低下してしまい、生活や学業にも支障をきたしてしまいます。

結果的に何事にもやる気がわかなくなるという、うつ病の症状がでてしまうそうです。

問題行動

普段の夫婦喧嘩のテンションをそのまま子供にもぶつけていると、怒ったり怒鳴ったり子供を批判する機会が増えてしまいます。
その結果、子供は気難しく反抗的な態度を取りやすく、問題行動を起こす確率が高くなってしまうそうです。

人間は本来、褒められたり役に立つこと、成功体験で自己肯定感(=ありのままの自分の存在を肯定する気持ち)を育むことができますが、怒鳴るという行為は自己肯定感を下げ、やる気を失う原因になります。

自己肯定感が低くなると「どうせ頑張っても俺(私)なんかダメなんでしょ」とヤケを起こし、その気持ちが反抗的な問題行動へと繋がってゆきます。

だからといって「パパと違ってあなたはいい子ね」なんて言って褒めても、元をたどれば半分は父親の遺伝子で出来ているのが可愛い我が子です。
その時はサラッと受け流しても、やはり内心傷ついて「自分は駄目なパパの子だからダメなんだ」と自己肯定感を下げることになります。

自傷行為や破壊行動

夫婦仲が悪いことが、時には子供の命を脅かす原因になることもあります。
自分の存在が親を苦しめていると考えたり、自分が生きている価値を見いだせずに自傷行為や破壊行動などをして、その不安や悲しみを紛らわせる子供もいるそうです。

「○○の成績が悪いのはお前がきちんと見てやらないからだ」
「あなたの稼ぎが悪いから、塾にも行かせられないんでしょ」
「子供が生まれてから自由に遊ぶことも、お洒落することできずにずっと我慢してるのに…」
「俺は不自由になるために結婚したんじゃない!」

こんな風に子育ての話し合いがエスカレートしたり、結婚してからの不自由さを理由に夫婦喧嘩をすると、子供が「が不仲な原因は自分が生まれたせいだ」と感じることがあります。

そして「ボク(ワタシ)なんか、いなくなればいいんだ」と自分の存在を否定する極端な結論を生み出したり、「何もかも壊れてなくなればいいんだ」と全てを否定したり拒否する精神状態に追い込まれてしまうこともあります。

精神疾患

親の喧嘩している姿や声を見聞きし続けて育つ子供は、不安障害やパニック障害を引き起こしてしまうことも少なくありません。
また、ストレスや現実逃避から拒食や過食などの摂食障害になってしまう場合もあります。

子供は大人より経験も少なく、誰かに頼らなければ生きてゆけません。夫婦にとってはたかが喧嘩でも、子供にとっては明日の生活と命を脅かす騒動である場合もあります。

子供は外に出れば、集団生活や人間関係の渦に揉まれ頑張っています。家ではそんな疲れを癒して、明日も頑張れる自分になりたいのです。それは大人だって同じですよね。
安心できたり、ホッとできる場所があるから頑張れる!それが人間です。

夫婦仲が悪いのはそれぞれの状況で仕方がない場合もあります。できるなら修復したいですが、自分ひとりでできるものではありません。
どのような理由があろうとも、精神的に安心できる穏やかな環境を、子供のために与えてあげたいですね。

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。