上の子可愛くない症候群に関する記事

上の子可愛くない症候群はいつまで?15人の体験談と抜け出すきっかけ

上の子可愛くない症候群はいつまで?15人の体験談と抜け出すきっかけ

「上の子可愛くない症候群」に悩むママへ。イライラしてしまうのはあなたが悪いのではなく、産後のホルモンバランスや環境の変化が原因です。上の子と2人きりの時間を作るコツや、昔の写真を見返すリフレッシュ法など、今日から試せる心が軽くなるヒントをたっぷりとご紹介します。

マーミーTOP  >  夫婦・家族  >  上の子可愛くない症候群はいつまで?15人の体験談と抜け出すきっかけ

二人目出産後に急増?「上の子可愛くない症候群」の正体とは

待望の二人目の赤ちゃんを出産し、いよいよ賑やかで幸せな生活がスタート!…するはずだったのに、なぜか「それまで目に入れても痛くないほど可愛かった上の子(長男・長女)の存在が、急にうっとおしく感じてしまう」「上の子のちょっとした言動にイライラして、つい冷たく当たってしまう」という経験はありませんか?

「あんなに上の子を愛していたのに、どうして?」「自分の子供を可愛くないと思うなんて、私は母親失格なのでは…」と、夜中に一人で涙を流して自分を責めているママは少なくありません。実はその現象、決してあなただけが特別なのではなく、多くの経産婦(二人目以上を出産したママ)が経験する「上の子可愛くない症候群」と呼ばれているものなのです。

兄弟の年齢差にもよりますが、上の子がちょうど「自分でやりたい!」という自我が芽生えるイヤイヤ期や反抗期に差し掛かっているタイミングで下の子が生まれると、状況はさらに複雑になります。ママの関心を奪われてちょっと寂しくてワガママになる上の子と、生まれたての弱々しい赤ちゃんを抱え、身体的にもホルモンバランス的にも極度にナーバスな状況にあるママの間には、どうしても感情の亀裂が生じがちです。
しかし、安心してください。「上の子可愛くない症候群」は、決して一生続くものでも、乗り越えられないものでもありません!今回は、同じように悩み、そして見事に抜け出した15人の先輩ママたちのリアルな体験談をご紹介します。彼女たちの対策の中に、この苦しくて困った時期を脱出するたくさんのヒントが隠れていますよ。

なぜ上の子が可愛く思えないの?発達心理とホルモンのメカニズム

そもそも、なぜあれほど愛していた上の子に対して、突然イライラや嫌悪感を感じてしまうのでしょうか。これには、生物学的なホルモンバランスと、心理学的な防衛本能が深く関わっています。

出産直後のママの体は、「か弱くて一人では生きていけない新生児(赤ちゃん)」を何が何でも外敵から守り抜くための、強力な防衛ホルモンが分泌されています。そのため、赤ちゃんに急に近づいてきたり、大きな音を立てたりする「上の子」の無邪気な行動を、ママの脳が無意識のうちに「赤ちゃんを脅かす危険な外敵・ストレス要因」として誤認識してしまうことがあるのです。これは理性の問題ではなく、哺乳類としての本能的なバグのようなものです。

発達心理の観点から見ると、上の子へのイライラは「ママ自身が限界を超えてSOSを出しているサイン」でもあります。「私が悪いんだ」と自分を責め続けると、さらに心の余裕がなくなり悪循環に陥ります。まずは「これは産後のホルモンのせいだから仕方がないんだ」と割り切り、客観的に自分の状態を受け入れることが、解決への第一歩となります。

【時間と距離の工夫編】上の子としっかり向き合う体験談

下の子のお世話に追われる毎日の中で、あえて上の子との「1対1の特別な時間」を作ったり、パパや周囲の助けを借りて物理的な余裕を持ったりすることで、愛情を取り戻したママたちの体験談です。

1一日ちょっとだけでも!上の子が「ママを独占する時間」を作る

めにぃ
20代前半

A下の子を預けて、上の子と2人で出かけました

我が家は、上の子と下の子の年齢差が1歳8か月しか離れていません。そのため、下の子が生まれると、まだ甘えたい盛りの上の子の「赤ちゃん返り」がひどくて本当に悩みました。以前にもましてワザと牛乳をこぼすようなイタズラをするし、私の言うことを全く聞かなくなってしまった上の子に対して、「どうして邪魔ばかりするの!」と憎らしいと思ってしまった時期もあります。

そんな時に私がとった解決策は、下の子がぐっすり寝ている時間や、パパが休みの手のかからない時間に下の子を見てもらい、その間、上の子と二人きりだけで近くの公園に行ったり、お菓子を買いに買い物に出掛けたりして、上の子に「ママを完全に独占できるチャンス」を与えるといった方法です。
上の子も、突然現れた赤ちゃんに大好きな私をとられたようで、寂しい気持ちから気を引くための行動だったのでしょう。私も下の子の絶え間ない育児から一時的に離れることで、ホッと一息つき、上の子に対してイライラしがちな自分をグッと抑えることができるようになりました。「ママは〇〇ちゃんのこと、一番大好きだよ!」と伝えながら手を繋いで歩く時間は、私にとっても癒しでした。

上の子と、一日のうちたった30分や1時間でもこういった「濃密な時間」を作るように決めてからは、上の子の心が満たされたのか、逆に下の子におもちゃを持ってきて面倒まで見てくれようとする優しいお兄ちゃんになり、私の上の子可愛くない症候群もいつの間にか全くなくなりました。

【先輩ママのアドバイスと発達心理の視点】
年子や2歳差などの年齢が近い兄弟の場合、上の子はまだまだ「赤ちゃん」の要素を残したまま、強制的に「お兄ちゃん・お姉ちゃん」にさせられてしまいます。イタズラやワガママは、「僕(私)のことも見て!」という健気な愛情確認のサインです。
めにぃさんのように、短い時間でも「ママと2人だけの特別なデート」をすることは、上の子の自己肯定感を爆発的に回復させます。「明日はパパがお休みの時に、ママと2人でアイス食べに行こうね」と前日から予告してあげると、上の子はその時間を楽しみに待つことができ、日中のワガママもグッと減りますよ。親子の絆を再確認する素晴らしい解決策ですね。

2周囲に相談して気づいた、上の子の「寂しさ」のサイン

みゆみ
30代後半

A先輩ママや支援センターのスタッフに相談しました!

現在、9歳と2歳の子供がいます。7歳差とかなり年が離れて下の子が生まれたので、上の子は最初「可愛い赤ちゃんが来た!」ととても可愛がってくれていました。しかし、少しずつ下の子が動くようになって私のお世話の時間が奪われると、下の子にわざと意地悪をするようになってきたり、「私の方が上手だよ!」と張り合ってきたりと、年齢不相応な上の子の赤ちゃん返りが始まったのです。
小学生なのにワガママを言う上の子が、私は正直鬱陶しく感じてしまって、「少し距離を置きたい」「顔を見たくない」とまで考えるようになってしまいました。このままではダメだと思い、地域の支援センターにいるスタッフさん(ベテランの先輩ママ)に思い切って相談してみました。

すると、スタッフさんから「それは典型的な『上の子可愛くない症候群』の感情だから、自分を責めなくて大丈夫よ」と優しく言われ、さらに「年齢が離れていても、上の子はお母さんを取られて強烈に寂しがっているのよ」と聞いて、私はハッとしてショックを受けました。小学生だから大丈夫と勝手に思い込んでいたのです。
それ以来、私はどんな些細なことでも「上の子を優先して」子育てをするように気を付けました。下の子が泣いていても「ちょっと待ってね、今お姉ちゃんのお話聞いてるからね」と声に出してアピールしました。下の子が大きくなって1歳を過ぎてからは、2人でキャッキャと遊ぶようになり、上の子の赤ちゃん返りも嘘のように落ち着いていきました。どんな時でも上の子を優先してあげると、子育ても上手くいって楽しくなると思います。

【先輩ママのアドバイスと発達心理の視点】
「上の子はもう大きいから大丈夫」という大人の思い込みは、時に子供を深く傷つけます。年齢がいくつ離れていようと、子供にとって母親の愛情を奪われる恐怖は同じです。下の子が泣いている時に「上の子を優先する姿勢を見せる(言葉に出す)」ことは、心理学的に上の子の「心の安全基地」を再構築する非常に強力なテクニックです。
「お姉ちゃん、赤ちゃんが泣いてるけど、ママは今お姉ちゃんとお話ししてるから赤ちゃんには少し待ってもらおうね」と、あえて上の子を優先していることを言葉で実況中継してあげてください。上の子はそれだけで「ママは私を一番に見てくれている」と確信し、満足して「赤ちゃん泣いてるから行ってあげていいよ」と譲れる余裕が生まれます。

3自己嫌悪から脱却!夫の協力を得て、上の子ととことん向き合う

キラり
32歳

A上の子と距離を置かず、真正面から向き合うようにしました

二人目が生まれてから、上の娘が露骨に赤ちゃん返りしたり、ベビーベッドにいる下の子におもちゃを投げて意地悪するようになってしまいました。危険なので何度もキツく注意したところでなかなか直らず、しだいに私も睡眠不足のストレスからイライラすることが多くなり、上の子に声を荒げて理不尽に怒鳴ってしまうことも多々ありました。
上の子の顔を見ると無条件にイライラしてしまうので、一時期は顔を合わせれば怒ってばかりの最悪な関係でしたが、あるとき、上の子が部屋の隅で「ママに嫌われちゃった…」と一人でシクシク泣いているのを見て、自分の不甲斐なさと大人気なさに呆れ、涙が出ました。

夫もわたしの異常なイライラや、娘のふさぎ込む変化に気づいていて、「俺が下の子を見るから、〇〇(上の子)と遊んであげて」と、夜や休日の下の子の世話を積極的に替わってくれるようになりました。
それからは毎日、上の子と1対1で向き合う時間を作りました。寝る時も、下の子はベビーベッドに寝かせ、私は出来るだけ上の子と布団に入ってギュッと抱きしめながら一緒に寝るようにしました。「〇〇ちゃんのことが世界で一番大切だよ」と毎日耳元で囁きました。
自分もしっかりとママに構ってもらえていると安心できたのか、娘は下の子に意地悪することもなくなり、私のイライラも嘘のように改善されました。夫のファインプレーに感謝です。

【先輩ママのアドバイスと発達心理の視点】
ママが上の子にイライラしている時、上の子は「見捨てられるかもしれない」という強い不安を感じています。その不安が、下の子への攻撃や意地悪となって表れるのです。ここでママ一人で頑張ろうとすると悪循環に陥るため、キラりさんのように「夫(パパ)の強力な介入」を仰ぐのがベストな解決策です。
寝る前の薄暗いリラックスした空間でのスキンシップは、子供の情緒を安定させる「オキシトシン(愛情ホルモン)」を大量に分泌させます。「ママは〇〇ちゃんのどんなところも大好きだよ」と、無条件の肯定の言葉をかけてあげましょう。パパには「ママと上の子の時間を守るための強力なボディガード」になってもらうよう、日頃からお願いしておくと良いですね。

【マインドチェンジ編】気持ちの切り替えと「女優作戦」

すぐに愛情が湧かなくても大丈夫。「形から入る」ことや、自分の考え方を少し変えることで、徐々に可愛いと思えるようになったママたちのエピソードです。

4嘘でもいいから褒める!「女優」になりきって言葉の魔法をかける

みーちゃん
29歳

A下の子が2歳半になるまで続いた長い戦い

私には二人子供がいますが、上が女の子で下が男の子です。下の男の子が生まれた瞬間、小さくてか弱い存在がかわいくてかわいくて仕方なくなってしまいました。そして、当時ちょうど魔のイヤイヤ期が始まったばかりの上の娘を、「いちいち反抗してきてうっとおしい、かわいくない子だ」と露骨に思うようになってしまいました。
今となっては『あれが典型的な上の子可愛くない症候群かぁ』という感じですが、当時、母親として兄弟にそんなひどい愛情の差をつけてはいけないことも頭ではわかっていたので、毎日葛藤がいっぱいありました。
上の子が「ママ、大好きだよ」といつも言ってくれるのに、私の中にモヤモヤがあって「ママもだよ」とはどうしても素直に言えず、ただ「いつもありがとう」というだけで、本当にかわいそうなことをしていたと胸が痛みます。

劇的な変化が出てきたのは、下の息子が2歳を過ぎて激しい反抗期に入り、上の娘は4歳を過ぎてすっかり聞き分けがよくなり、何でも自分でやったり、私の家事のお手伝いをしてくれるようになった頃でした。息子のイヤイヤと反抗期が凄まじくて私が疲弊している時、娘がたくさん私のことを助け、慰めてくれました。
その時に、私も娘に対して「いつもありがとう、大好きだよ」と心の底から自然と言うことができたのです。よく『お母さんは女優になれ(思っていなくても言葉に出せ)』という言葉を耳にしますが、本当にその通りだと今は思います。当時は心が伴っていなくても、嘘でも娘に「大好きだよ」と笑顔で言って抱きしめてあげなくちゃいけなかったなと、今すごく反省しています。でも同時に、やっと上の娘を最高にかわいいと思えるようになったので心から安心しています。

【先輩ママのアドバイスと発達心理の視点】
「心から可愛いと思えないのに、大好きなんて言えない」と真面目なママほど自分を追い詰めてしまいます。しかし、心理学には「認知不協和の解消」というメカニズムがあり、行動(言葉)を先に変えることで、後から感情がついてくることが実証されています。
つまり、心の中がどうであれ、とにかく「〇〇ちゃん、大好き!」と口に出して抱きしめる「女優作戦」は、子供を安心させるだけでなく、ママ自身の脳にも愛情を錯覚させていく素晴らしい効果があるのです。もし今、上の子にイライラしてしまうなら、まずは大げさな演技で構いません。「今日も可愛いね!」と、とびきりの笑顔でセリフを言ってみましょう。

5「自分と同じ思いはさせたくない」という強い決意で乗り越える

るみ
30代後半

A過去のトラウマを断ち切るために、平等な愛情を

我が家には5歳の長女と、生まれたばかりの長男がおります。下の子が生まれたと同時に、手がかからなくなっていたはずの長女の激しいワガママが始まりました。それが本当に嫌で嫌で、言うことを聞かない娘につい口調が荒くなり、キツく怒鳴ってしまいそうになります。
自分のワガママだけなら放っておけばいいのですが、やっと寝かしつけた長男をわざと大きな音を立てて起こすなどのタチの悪いイタズラも始まり、毎日がうんざりで「こんなことなら子供は一人で良かった」と後悔する日々も続きました。でも、「これでは長女も可哀そうだし、親子の関係がダメになってしまう」とも頭の片隅で思っていました。

私がそう強く思うのにはわけがありまして、私自身が子供の頃、母親から同じような「上の子可愛くない症候群」の扱いを受けてきた辛い経験があるからです。私の母が弟ばかりを露骨に可愛がる態度は、私が大人になってからも続いています。そんな経験上、「親から愛されず、自分は可愛がられていない」と思いながら育つと、人格形成や自信喪失にもつながり、何事にも自信が持てない大人になってしまうことを、私は身をもって知っています。

「自分が母と同じ過ちを繰り返して、長女をあんなに辛い思いをさせるような風に育ててしまっては絶対に可哀想だ」とハッとして考えを改めました。下の子が寝かしつけてからは、意図的に「お姉ちゃんとママだけの秘密の時間」にしています。おやつを食べながらゆっくり保育園の話を聞いてあげるだけでも、気持ちが落ち着いて満たされるのか、以前のような困ったワガママやイタズラはしなくなりました。二人とも、私が命がけで産んだ大切な自分の可愛い子供です。私の代で負の連鎖を断ち切り、平等に愛して育てていきたいですね。

【先輩ママのアドバイスと発達心理の視点】
自分が親からされた嫌なことを、無意識に我が子にしてしまいそうになる連鎖は「世代間伝達」と呼ばれ、これに気づいてストップをかけるのは非常に強い意志が必要です。るみさんのように「自分と同じ思いはさせない」と立ち止まり、上の子との対話の時間を持てたことは、本当に素晴らしい親の愛情の形です。
上の子が下の子にイタズラをするのは、「私を見て!」という切実なサインです。「どうしてそんなことするの!」と怒るのではなく、「お姉ちゃんもママに抱っこしてほしかったんだよね」と、まずは行動の裏にある気持ちを言葉にして代弁してあげましょう。それだけで子供の心はスッと落ち着きますよ。

6母親だって人間!「しょうがない」と開き直ることも大切

Riku
30歳

A「可愛くないものはしょうがない!」と開き直る

初めての出産は、まだ右も左もわからない20歳でした。両方の実家は遠く離れており、主人は仕事が忙しくてほとんど家におらず、孤独の中でなんとかひとり長男を育て上げました。二人目を妊娠中も、長男が本当に可愛いと思えていたので、産後も「上の子可愛くない症候群なんて私には無縁、大丈夫」と余裕だと思っていました。
しかし、生まれた二人目がずっと希望していた念願の女の子だったこともあり、あまりにも嬉しくて「こんな可愛い赤ちゃんに、元気な長男にさえ触らせたくない!」と過保護に思うようになり、ちょうど手がかかる時期の長男が突然可愛く見えなくなってしまいました。

子供が少し大きくなってから、二人が同じようにお茶をこぼす失敗をしても、何故か長男だけに「何やってるの!」とイライラして、きつく怒ってしまいました。これでは長男に申し訳ないと思い、自分のメンタルがおかしいのかと悩みましたが、どうにも感情がコントロールできませんでした。
なので、最終的には「私は母親失格だ」とか「自分の子供なのに愛せないなんて…」とクヨクヨ悩むのをやめて、完全に開き直る事にしました。「母親だって完璧な神様じゃない一人の人間なんだから、相性もあるし、今は自分の子だけどどうしても可愛くないものはしょうがない!」と思うようにしたのです。そうやって自分を許しプレッシャーを手放すと、肩の力が抜け、不思議と今は時々、「あ、お兄ちゃんも可愛いな」と自然と思えるようになりました。

【先輩ママのアドバイスと心理学の視点】
「上の子を可愛いと思えない自分」を責める罪悪感こそが、さらなるストレスを生み、上の子への態度を硬化させる一番の原因です。心理学の「自己受容(ありのままの自分を認める)」のプロセスにおいて、「今は可愛くないと思っても仕方がない」と開き直ることは、現状を打破するための非常に有効な防衛策です。
親にも人間としてのバイオリズムがあります。「今はそういう時期なんだ」と割り切り、イライラしそうになったらトイレに駆け込んで6秒数えるなど、物理的な距離を取って自分をクールダウンさせる術を身につけましょう。自分を許すことが、子供を許すことへと繋がっていきます。

【第三者の力を借りる編】実家や過去の思い出に救われる

密室での育児に行き詰まった時、外の力や過去のアイテムを使うことで、フッと心が軽くなることがあります。実家のサポートや思い出の品を活用した体験談です。

7実家の母が上の子を「一番」に可愛がってくれたことで救われた

ちきちき
30代前半

A実家の母の「上の子ファースト」な対応に感謝感謝です

3歳年下の妹が生まれた途端、あんなにお利口だった上の子どもが急にわがままになりました。出産後、私が生まれたばかりの下の子を連れて自宅に帰ったときには、病院にお見舞いに来てくれた時にはあんなににこにこだった上の子が、見事な「いやいやマン」に変身してしまっていたのです。
とにかく私が言うことにはすべて「いや!」で返しますし、ちょっとしたことで大声ですぐに泣くのです。こちらは生まれたばかりの赤ちゃんの頻回な授乳のお世話と、慢性的な睡眠不足で疲労困憊なのに、「どうして素直に言うことを聞いてくれないの!いい加減にして!」と、上の子に対してイライラが募り爆発寸前でした。

私は里帰り出産をしなかったのですが、限界を感じて実家の親に電話でこうしたことを泣きながら話すと、「きっとお母さんを急に赤ちゃんに取られて、不安で寂しいんだね。ババちゃんがいっぱいよしよししてあげるから、こっちにおいでよ」と言われました。
その後、子どもたちを連れて実家へ帰省すると、私の母はとにかく上の子を「一番」にかわいがってくれました。赤ちゃんは二の次で、上の子のわがままに対してもただ頭ごなしに叱るのでなく、「そうだね、イヤだったね」とできるだけ根気よく付き合ってやっていました。
すると、2週間ほど滞在するうちに上の子どもの心が満たされたのか、ヒステリックな行動が少しずつ落ち着いたのです。それに、母に上の子の相手を全面的にしてもらうことで、私の方も体力が回復して心に余裕ができ、上の子にイライラすることがだいぶ少なくなりました。親の温かいサポートに、本当に感謝感謝です。

【先輩ママのアドバイスと発達心理の視点】
下の子が生まれた時、「上の子ファースト(上の子を徹底的に優先する)」で接することは、発達心理や保育の現場における鉄則です。しかし、睡眠不足のママ一人の力でそれを実行するのは至難の業です。
そんな時、実家の両親やパパという「第三者の大人」が、上の子を無条件に甘やかして承認欲求を満たしてあげる役割を担うことで、上の子の情緒は驚くほど早く安定します。もし実家が頼れる環境にあるなら、遠慮せずに「上の子とたくさん遊んで、思いっきり甘えさせて!」とリクエストしましょう。上の子の心が満たされれば、結果的にママの育児ストレスも激減します。

8初心に帰る魔法のアイテム!「かわいい頃の写真やDVD」を見る

はるかさん
40歳

A目につく場所に、上の子がかわいかった頃の写真を飾る

「上の子可愛くない症候群」という言葉をネットではじめて知り、正直なところ、「あぁ、私だけがひどい親だったわけではないんだ」と、本当にほっとして救われました。
私の場合は、下の子が生まれた直後の赤ちゃん返りよりも、だいぶ経ってから症候群が始まりました。下の子が言葉を話し始めてちょうど手放しでかわいい年頃になったのが、上の子が反抗期の入り口である小学校の中学年に差し掛かったころ。生意気な口答えが増えたその頃から、私の上の子へのイライラと可愛くない症候群が始まり、今もダラダラと続いている感じです。

しかし、これでは上の子の人格形成によくないと危機感を持ち、上の子がまだ小さくて素直で最高にかわいかった時の写真(とびきりの笑顔の写真)を、写真立てに入れて飾るようにしました。ママが1日の中で一番長く過ごすキッチンなど、いつも目につくところに置いています。
上の子単独の写真だけでなく、下の子も一緒に写っている写真(上の子が、赤ちゃんだった下の子を大事そうに抱っこしている微笑ましいもの)を飾って、イラッとするような何かあると、その写真をじっと眺めて「この子もあんなに可愛かったんだ、本当は優しい子なんだ」と深呼吸して気持ちを整理するようにしています。

ひろ
40歳

A上の子と一緒に、小さいころのホームビデオ(DVD)を見て思い出す

上の子が4歳の時に下の子が生まれました。上の子はもう幼稚園年中さんでお兄ちゃんになるというのにもかかわらず、出産直後は「ママー!」と抱っこをせがむ激しい赤ちゃん返りをしました。しかし、私は帝王切開での出産だったため傷口が痛く、重い上の子の抱っこの欲求には物理的に応えられず、座っておんぶをしたりしてごまかしていたのです。でもそれでは心の隙間が満足できなかったのか、些細なことで癇癪を起すようになりました。それで余計、手のかからない下の子ばかりがかわいいと思うようになってしまったのです。

私もこれではいけないと思い、下の子が昼寝をしている静かな時間に、あえて上の子の小さい時のホームビデオ(DVD)をテレビにつないで一緒に見たりすることにしました。画面の中でハイハイする上の子の姿を見ることにより、私は上の子が生まれたときの感動や、「この子がいてくれるだけで幸せ」というあふれるような愛情をはっきりと鮮明に思い出すことができて、もっと目の前にいる上の子を大切にしようと心を入れ替えることができました。子供も、自分が赤ちゃんの頃のDVDをみて「パパとママにこんなに愛されて育てられたんだ」という実感がわいたようで、癇癪が少し落ち着きました。

【先輩ママのアドバイスと発達心理の視点】
過去の写真や動画を見ることは、心理学の「アンカリング(特定の刺激で特定の感情を呼び起こす)」として非常に効果的なアプローチです。生意気な態度をとる上の子にイライラした時でも、無邪気だった頃の映像を見ると、脳が自動的に「愛情」のスイッチに切り替わります。
さらに、上の子と一緒に見ることで「あなたは私たちの大切な宝物だよ」という言葉以上のメッセージを視覚的に伝えることができます。「〇〇ちゃんが生まれた時、ママ本当に嬉しかったんだよ」と、当時のエピソードをたくさん語ってあげてください。親子の絆を修復する、魔法のカンフル剤になりますよ。

上の子可愛くない症候群を乗り越える!パパや家族ができるサポート

上の子可愛くない症候群は、ママ一人の努力や我慢だけで乗り越えるものではありません。夫(パパ)や周囲の家族がどうサポートするかが、この時期を早期に脱出するための最大の鍵となります。

パパが「上の子のヒーロー」になる!休日のお出かけ作戦

ママが下の子の授乳や夜泣き対応で疲弊している時、パパが果たすべき最も重要なミッションは「上の子の心を満たし、ママから引き離してあげること」です。
休日は、ママに下の子を任せて、パパと上の子だけでダイナミックな遊びに出かけましょう。大きめの公園で思い切り走ったり、特別にファミレスでランチをしたり、「パパと2人だけの秘密のお出かけ」は、上の子にとって何よりの楽しみになります。
パパが上の子を連れ出してくれることで、上の子のストレスが発散されると同時に、ママは静かな家で赤ちゃんと一緒にお昼寝をして体力を回復することができます。パパには「俺が上の子を楽しませてやる!」と、ヒーローの自覚を持ってもらいましょう。

「上の子の自尊心」をくすぐる!パパからの上手な声かけ

赤ちゃん返りをしてママを困らせている上の子に対して、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから我慢しなさい!」と怒るのは絶対にNGです。パパは、上の子の「役に立ちたい」という自尊心を上手くくすぐる声かけをしてあげてください。
「〇〇ちゃん、オムツを取ってきてくれてありがとう!さすがパパの頼りになる助手だね!」「赤ちゃん、〇〇ちゃんがトントンしてくれたから泣き止んだね。すごいね!」と、小さなことでも大げさに褒めてあげましょう。「自分は家族の中で認められている、重要な存在だ」と実感することで、上の子は赤ちゃんに対して優しく接する余裕が生まれます。

よくある疑問にお答え!上の子可愛くない症候群のFAQ

最後に、二人目育児に悩むママたちからよく寄せられる疑問について、Q&A形式でお答えします。

Q1. 上の子可愛くない症候群は、いつまで続くのでしょうか?

期間には個人差がありますが、多くのママが「下の子が1歳〜1歳半になり、兄弟で一緒に遊べるようになった頃」や、「上の子のイヤイヤ期が落ち着いて、言葉でしっかりコミュニケーションが取れるようになった頃(4歳頃)」に自然と解消したと語っています。永遠に続くものではありません。「今はそういう時期なんだ」と割り切り、嵐が過ぎ去るのを焦らずに待ちましょう。

Q2. 上の子についキツく当たってしまい、寝顔を見て自己嫌悪で泣いてしまいます。

寝顔を見て後悔できるあなたは、上の子のことを深く愛している証拠です。母親失格などではありません。キツく当たってしまった時は、翌朝に引きずらず、「昨日は怒りすぎちゃってごめんね。ママ、〇〇ちゃんのこと大好きだよ」と素直に謝り、ギュッと抱きしめてあげてください。親も完璧ではありません。失敗したら謝る姿を見せることも、立派な教育の一つです。

Q3. 上の子と2人きりの時間を作りたいけれど、下の子を預ける人がいません。

パパや実家が頼れない場合は、一時預かり保育やファミリーサポートなどの地域の行政サービス、または民間のベビーシッターを遠慮せずに活用してください。「美容院に行きたいから」「上の子と遊びたいから」という理由で預けることは全く悪いことではありません。お金を出してでも「ママの心の余裕」を買うことは、結果的に子供たちへの愛情投資になります。

Q4. 下の子ばかり可愛がってしまう態度を、上の子に気づかれているでしょうか?

子供は親の表情やトーンを驚くほど敏感に察知します。「私より赤ちゃんの方が好きなんだ」と気づいている可能性は高いです。だからこそ、日頃から意識して「言葉に出して愛情を伝える」ことが重要です。下の子を抱っこしている時でも、上の子に向かって「〇〇ちゃんのことも同じくらい大好きだよ!」と声に出して、目を見て伝える努力を続けてください。言葉の積み重ねが、子供の不安を少しずつ溶かしていきます。

まとめ:完璧な母親を目指さない!家族みんなで乗り切る二人目育児

いかがでしたでしょうか。15人の先輩ママたちの体験談を通じて、「上の子可愛くない症候群」は決してあなただけが特別に陥る珍しい悩みではなく、二人目育児における「通過儀礼」のようなものであることがお分かりいただけたかと思います。

ママ一人の愛情や気力だけで、2人の子供を完璧に、そして平等に育てることは不可能です。「どちらも同じように可愛がらなきゃ!」という理想の母親像は、今すぐ手放してしまいましょう。イライラしてしまう自分を許し、「今日は上の子に優しくできなかったから、明日の朝は一番に抱きしめよう」と、長いスパンでバランスを取っていけば大丈夫です。

辛い時はパパを巻き込み、実家や地域のサポートをフル活用して、ママの心の安全基地を確保してください。そして、余裕ができたほんの少しの時間で、上の子と目線を合わせて「あなたが一番大切だよ」と伝えてあげましょう。時間と子供の成長が、必ず今の苦しい状況を解決してくれます。焦らず、自分のペースで二人目育児の壁を乗り越えていってくださいね。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。