旦那が子供っぽい人で疲れる…甘えた夫に呆れる妻の体験談
「旦那は子供っぽい人で何もしないから疲れる」「子供に焼きもちを焼くなんて…」「きっと、甘やかされて育ったに違いない…」なんて思っている奥さまは多いのではないでしょうか。少年のような男性は魅力的と考える一方で、毎日の生活ではそうも言っていられない、と怒る気持ちもわかります。
ここでは、「旦那さんが子供っぽいと感じたエピソードを教えてください」と15人の方に聞きました。読んでいくと、困りごとの中身は家庭ごとに違うのに、うまく回り始めた家庭がとった行動には共通点があることが見えてきます。日常生活で旦那さんが甘える様子と、その後それぞれの奥さまが選んだ接し方を、そのままの言葉で紹介します。体験談のあとには、共通点を整理したタイプ別の対処法もまとめましたので、あなたの家庭に近い場面から読んでみてくださいね。
旦那が子供っぽいと感じたエピソード
年齢も家族構成もさまざまな15人の声です。読むときは「うちと同じ」と思った部分だけでなく、その奥さまが最後にどう落ち着いたのかにも注目してみてください。
子供たちと何でも一緒です
旦那の年齢は私より4歳年上の38歳で、主人で二人兄妹の兄です。ちなみに義妹は、私と同じ学年で主人よりも4歳年下です。
主人が子供っぽいと感じるのは、子供たちと何でも同じ扱いで喜んでいるところです。子供が生まれる前から、何でも私にやってもらいたがる面があったのですが、それが子供が生まれたことにより、ますます顕著になってきたように感じます。
例えば、食事の際、ケチャップやお醤油、マヨネーズといった調味料を子供たちが掛け過ぎるのを危惧して、私がおかず類にかけてあげるのですが、主人も子供たち同様に私にかけて欲しいと催促します。
おかずを大皿から分けてあげる時も、子供たちと同様に「分けて~!」と催促してきます。子供っぽいなと少しうんざりすることもあるのですが、これが旦那の愛情アピールなのだと思いますし、気分を害さない程度に注意しながらも旦那の要望に応えてあげています。
子供に嫉妬するのがめんどくさい!
うちの旦那は28歳です。上に兄と姉がいる甘え上手な末っ子です。年が離れていたので、おそらくずっと甘やかされて育ったのではないかと思うのです。
そのためなのか分かりませんが、自分が一番じゃないと嫌なところがあります。子供ができるまではそれほど目につきませんでした。しかし、子供ができてから私が子育てに奔走していると「全然かまってくれない」といじけることがあります。
特に酷かったのが、息子に向かって「ママは〇〇が一番大好きですよ~」と言ったら、「俺は2番なの?」と急に怒り出したことです。最初は冗談かと思ったのですが、本気でいじけ出したので頭が痛くなりました。
それ以来、なるべく旦那も構ってあげるようにしているし、旦那がいるところでは子供への接し方も気をつけています。そうしないと面倒くさいですからね。子供に嫉妬心を抱く旦那は相当子供っぽいと思いますし、扱いにすごく困っています。
車の運転に口を出されたくない主人
主人は44歳です。自身は長子長男で、下に3歳違いの弟が一人います。普段は温厚で穏やかな主人ですが、へそを曲げると扱いが難しくなります。特に車の運転中は要注意です。
先日も、ドライブ中に道を間違えてしまったのですが、私が迂回路を提案しても耳を貸しません。自分のルートが一番よいと思っているので、こちらが何か言えば言うほど不機嫌になります。
結局、細かく迂回しなくてはならなくなり、時間も大幅にロスしてしまいました。「最初からミスを認めていれば遅れも最小限で済んだのに」というと、「運転手は自分なんだからいちいち口出しするな」と怒ってしまい、それから一日中、雰囲気は悪いままでした。
また別の日、運悪く渋滞にはまってしまい、これまた迂回路を提案したのですが、「もう少し進めば流れは良くなる」の一点張りで、結局時間をロスすることになりました。
こちらは良かれと思っていても、本人には車の運転にこだわりがあるようなので、なるべく口うるさくしないで任せるようにしています。そしてその分、時間に余裕をもって家を出るようにしています。
自分のゲームを優先させる旦那
旦那は同い年で29歳です。家族構成は姉2人の末っ子なので、可愛がられて育ちました。父親になった自覚があまりないのか、子供のお風呂の時間よりも自分のゲームを優先してやっていた時にはさすがにイライラしました。
母親は母親にしか分からない、父親は父親にしか分からない大変さがあると思います。なので求めることはやめました。喧嘩するのも疲れてしまうので…諦めも肝心だと思います。
旦那さんも仕事を頑張ってくれています。家は唯一ゆっくりできる環境なのです。それを分かってあげることが出来たらお互い思いやれると思います。私が思いやることが出来れば旦那さんも思いやってくれると思います。相手に変わってもらう前に自分が変わります。
子供にヤキモチをやく夫
夫は私と同じ37歳です。5歳年上のお姉さんがいるためか、甘えん坊な傾向がある夫です。我が家には二人の息子がいるのですが、パパではなく私にべったりしてきます。
「ママと結婚する」と二人共本気で言ってくれます。その様子を見て、微笑ましくみていればいいものの、毎回パパがちょっと嫉妬します。
「ママはパパと結婚したんだから、もうできないよ。自分で結婚する相手を探してきなさい!」と子供に言います。幼稚園児の息子は、その話を聞いて泣きながら「僕、ママと結婚できないの?」と本気で落ち込んで大変なことになります。
そのため、家族が揃う時には、パパを優先するように私としては気を使っています。また、重い物を運んでくれたり何か助けてくれた時には、過剰にパパを褒めるようにしています。
家のことは何一つしない夫
旦那の年齢は私の一つ上の36歳です。弟が一人の二人兄弟です。長男なので、しっかりしていると思って結婚しました。
旦那が子供っぽいと思ったのは、とにかく家に帰って来れば家の事は何一つしないという態度です。それもそのはず、お義母さんが専業主婦で、何もかも家事は完璧にこなす方なんです。
料理も掃除も完璧で、夫が子供の頃から常に家にいる方だったので、夫は家事などは一切しません。服も脱いだら脱ぎっぱなしです。一番嫌なのが、休日に服を着替える時に何着もクローゼットから出して、着ない物をそのままその辺に散らかしたままにする事です。これが私にとってかなりストレスです。
朝にシャワーを浴びて、体を拭いた濡れたタオルを木の家具の上に置いたり、畳の上に置いたり、着ていない新しい服の上に置くのが信じられません。何度も注意しても直さないので、「片付けてくれると嬉しいな」と一歩下がって言うようにしています。
自分が1番じゃないと気が済まない夫
うちの夫は34歳、3人兄弟の長男です。小さい頃から、よく言えば大切に、別の見方をすれば過保護に育てられてきたからか、自分が1番じゃないと気が済まない困った一面があります。
例えば、子どもたちとテレビのチャンネル争いをしたり、私の友人の夫より収入や社会的ステータスが高い云々など、とにかく他の人よりも自分が優れている、優先されるべきだと主張します。
他人と比較するだけならまだしも、最近は子どもとも張り合うので、呆れてしまいます。自分が1番じゃないと気が済まない夫に対して、面倒なので、最近ではあまり夫が反応するような話はしないようにしています。もう少し大人になってほしいと私は思っているのですが、どうなることやらです。
自分のものがどこにあるかわからない
うちの旦那は同じ年齢で結婚して5年になります。2人兄弟の下で人当たりの良いお調子者という性格の持ち主です。そんな主人は外では割と人望が厚く、仕事もしっかりと行っているようですが、家に帰ると途端に自分で色々できない子供になってしまいます。
外で頑張っている分、家では何も考えたくないのもあるのでしょうが、一番困るのが「俺の靴下どこにあるの?」「この前買った本どこに置いたかな?」と自分のものをどこに置いたか分からずなんでも私に聞いてくることです。
正直「あなたがどこに置いたかなんて私は知らないし、うちの娘だって自分のおもちゃをどこに置いていたかくらい分かります」と思います。それをさも私に聞けばなんでも分かる、むしろ私が主人のものをどこかにしまったのではと思われているくらいです。
といっても主人は子供ではなく立派な大人なので、また「いつも無くして!」なんて言ったりあまり口答えはせず、最近は主人のもの専用の置き場というかごを作って、無くしたくないものを収納するスペースを作りました。少しは私にありかを聞いてくることが減ったように思えます。
出来ないことは自分のお母さんにお願いする夫
旦那さんは同い年の39歳、四人姉弟の一人息子で3人の子供がいますが、いつも仕事で忙しいです。三人目が産まれるまで同業として同じ条件で仕事をしていましたが、旦那さんはほとんど家事や育児をしません。今までは上げ膳据え膳で育てられてきたのでしょう。
その代わりに旦那さんに頼んだことは、全て旦那さんのお母さんがやります。保育園の送り迎えを私ができなかったので、前もって旦那さんにお願いすると、朝早くからお母さんが子供たちを迎えに来ます。
保育園のお迎えを頼めば、旦那さんの代わりにお母さんがいきますし、下着が古くなるとお母さんが選んで買ってきます。お酒を飲んだ次の日はお母さんが迎えにきて、仕事場まで送迎してくれます。何をやるにも旦那さんのお母さんに相談します。
お母さんは、嫁の私に旦那さんのお世話をさせたくないみたいで、孫も旦那さんも面倒をみたがります。甘えている旦那さんに呆れていますが、さすがに40歳目前です。今は、親離れを促すため、工夫しながら夫への接し方を考えています。
朝からイライラする夫
旦那さんは私の1つ下の26歳、男3人兄弟の長男です。長男と言うととてもしっかりとしているイメージだったのですが、うちの旦那さんは忘れ物が多かったり、すぐ拗ねたりと抜けていて何だか子供っぽい感じです。
特に朝は、眠いんだかでとても機嫌が悪く、モノをバンッ!と置いたり、ちょっと苛立つことがあるとすぐ舌打ちしてきます。普段は温厚なのですが、朝はいつもこの調子です。
あまりに態度がひどいので注意すると、逆ギレされてしまいます。朝からお互い嫌な気分になるのも嫌なので、もう朝は最小限の会話しかしないようにしています。
「触らぬ神に祟りなし」とは、まさにこんな感じなのかなあという具合です。この朝のやり取り以外はとても優しい良い旦那なので、いつか朝を克服してくれるといいなあと思っています。
子供が増えた…
旦那は34歳で、旦那には年の離れた姉がいます。子供とよく遊んでくれる旦那なのですが、なぜか子供達と一緒のように遊びます。友達か?と思うほどで…「あれ、旦那子供みたい」と思いました。
大きな遊具のある公園に子供達を連れて行った時は、汗だくで子供達に混ざって遊んでいます。見守っているという感じではありません。帰りに車を運転する私、爆睡する子供達と旦那…「おいおい」と思いましたが、これも旦那の良さだと考えて私は安全運転するのみです。
旦那はたぶん見守っているつもりなので、この事は言わないようにしています。フルスロットルで子供と遊ぶいい旦那だと考えるようにして、帰っても何も手伝ってくれませんが、私が見守ってするようにしています。ですが、子供三人はきついです。
何度言っても電気を消し忘れる
ダンナは36歳です。結婚2年目で子どもが誕生し、毎日子育てに追われています。ダンナは2人兄弟の長男です。ダンナを子供っぽいと感じる時、それは電気の消し忘れです。
付き合ってるときからずっと、毎回、電気の消し忘れを注意してきています。部屋の電気、テレビ、扇風機、エアコン、換気扇…ほぼ消しません。あまりにひどい時は私も強い口調で電気代や省エネについてコンコンと話すのですが、「気をつける」と言ってくれても2、3日後には元に戻っています。
子供が生まれてからは、いちいち注意する事をストレスに感じてしまうので、後について私が電気を消すようにしています。これから子どもが大きくなってもこの調子でいられると、悪影響を与えそうで心配です…
自分を褒めて欲しい夫
夫は35歳です。姉・妹の三人兄弟です。家事・育児にも積極的でとても助かるのですが、褒めて欲しい雰囲気を出す所が子供っぽいと感じます。
子供は現在2歳で、掃除や食器の片づけ・洗濯たたみなど、まだ上手くは出来ませんが、一生懸命お手伝いをしてくれます。私はそれがとても可愛く嬉しくて、いつもオーバーに褒めています。子供も褒められると断然やる気が増しますし、少しずつ出来ることも多くなるのが楽しみでもあります。
夫も同じように手伝ってくれますが、「ありがとう!助かるよ」だけでは物足りないようで、「もうちょっと褒めてよ」というオーラが出ます。それが子供っぽいです。
なので、今は「うわあ、こんなに完璧にしてくれてすごい。流石ね。本当にありがとう。惚れ直すわ」と恥ずかしいですが、言うように気をつけています。
究極の面倒くさがりや
旦那はわたしと同じ26歳です。仲のいい年子のお姉さんがいます。旦那は、寝る前に歯磨きもめんどくさがってしません。なのに虫歯はないです。
お皿も食べたものをそのままにして置いておく究極の面倒くさがりやです。お風呂に入らず、ソファーで寝てしまうこともたびたびあります。私からしたら、いくら疲れていてもお風呂に入らないと気が済みません。
子供が生まれ、私は子供が寝ている最中に家事を終わらせたりします。そうしないと物事が進まないので。旦那は後回し、後回しと物事を後回しにします。
その度、イライラして何か言ってしまいそうになりますが、こういう人なんだなと割り切るようにしています。男の人はこんなものなのでしょうか。
ゲーム大好き夫
うちの旦那様は31歳、三人のパパです。主人は三人兄弟の末っ子です。主人はゲームが大好きなゲーマーです!常に携帯やDSでゲームをしています。
ただのゲーマーならいいんですが、子供たちとゲームをする時、常に本気でやるんです。子供たちがふざけてやったり、わからないままやっているとすごく怒り出すんです。もう本当に子供!ゲーム中は邪魔されても怒り出します。
自分の携帯やDSは絶対に触らせません。そして何よりゲームが欲しいと、何がなんでも買おうとするんです。子供が駄々こねてるような感じです。買ってもらえたらすごく嬉しそうにしてます。本当に子供ですよね。
そんな主人ですので、ゲーム中はできるだけ触れない、子供達を近寄らせない、頼らないようにはしてます。飽き性なところもあるので、ゲームに飽きた時に子供たちと沢山遊んでもらいます。
体験談から見えた「子供っぽい夫」5つのタイプ
15人の話は一見バラバラですが、困りごとの中身で分けると5つの型に整理できます。型が分かると、打つ手も変わります。自分の夫がどの型に近いかを見極めるところから始めると、空回りが減ります。
| タイプ | あらわれ方 | 効きやすい対応 | 向いている家庭の状況 |
|---|---|---|---|
| かまってほしい型 | 子供に嫉妬する、褒めてアピール、調味料をかけてと催促 | 先に短く満たす。褒め言葉を具体化する | 子どもが小さく、妻が子に付きっきりの時期 |
| 気づかない型 | 電気の消し忘れ、脱ぎっぱなし、濡れタオル放置 | 注意より仕組みで解決する。置き場を作る | 何度言っても直らず、注意自体が負担になっている家庭 |
| 丸投げ型 | 物の場所を聞く、家事をしない、実家に頼む | 担当ごと渡す。手順を見える化する | 共働きで分担を作り直したい家庭 |
| プライド型 | 運転に口出しさせない、子どもと張り合う | 領域を任せる。勝ち負けの話題を避ける | 正論で伝えると関係が悪化しやすい家庭 |
| 夢中型 | ゲーム優先、子どもと本気で遊ぶ、後回し | 時間を先に区切る。夢中さを役割に変える | 父子で遊べる強みを活かしたい家庭 |
注目したいのは、うまく回り始めた奥さまほど「性格を変えさせる」ことをやめている点です。あいりさんは専用のかごを用意して物の管理を仕組みに置き換え、ふわふわりさんは運転を任せて出発時間を早めました。Sakiさんは夫が飽きたタイミングを狙って子どもと遊んでもらっています。相手を変える戦いから、環境を変える工夫へ切り替えたときに、疲れが軽くなっています。
なぜ大人の男性が家では子供のようになるのか
背景を知っておくと、同じ場面でもイライラの温度が下がります。理由は大きく3つあります。
1つ目は、育った家庭で身につけた役割の記憶です。みーさんの夫は家事を完璧にこなす母親のもとで育ち、まあまさんの夫は困ると母親が動く環境が今も続いています。家事や身の回りのことを「自分の担当」と認識した経験がないまま大人になると、家の中では受け身の姿勢がそのまま出ます。悪意があるのではなく、行動の型が作られていないという状態です。
2つ目は、家事や育児の総量が見えていないことです。総務省の令和3年社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもがいる夫婦と子どもの世帯で、1日あたりの家事関連時間は夫が1時間54分、妻が7時間28分でした。5年前より夫は31分増えていますが、差は依然として大きく開いています。数字で見て初めて「そんなに違うのか」と気づく人は少なくありません。
3つ目は、外での緊張とのギャップです。あいりさんの夫は外では人望が厚く、家に帰ると途端に何も考えなくなります。緊張を保つ場所と緩める場所が完全に分かれているタイプで、家を「何も判断しなくていい場所」と位置づけています。この場合、責めても緩みは戻りません。判断しなくても回る仕組みを先に作るほうが早く変わります。
疲れをためない伝え方:責めずに動いてもらう言い換え
同じ内容でも、言い方ひとつで返ってくる反応が変わります。とくに拗ねやすい相手には、評価ではなく事実とお願いで伝えるのが基本です。
| 伝わりにくい言い方 | 動いてもらいやすい言い方 |
|---|---|
| なんで電気消さないの | 最後に出る人が消すルールにしない?玄関のスイッチだけお願い |
| また脱ぎっぱなし | このかごに入れてくれたら私がまとめて洗えるよ |
| 私の靴下じゃないんだから自分で探して | 三段目の右がいつもの場所。そこだけ覚えてくれると助かる |
| 子どもと張り合わないで | パパが一番かっこいいって子どもに言ってあげて。パパの株が上がるよ |
| 手伝ってよ | お風呂だけ担当してくれる?その間に私は台所を終わらせるね |
ポイントは3つです。第一に、「手伝って」ではなく担当名で渡すこと。「お風呂係」「ゴミ係」と名前がつくと、自分の仕事として認識されます。第二に、量ではなく範囲を伝えること。「ちゃんとやって」は基準が分からず動けません。第三に、やってくれた直後に短く言葉にすること。ポヨさんの「うわあ、こんなに完璧にしてくれてすごい。流石ね」は大げさに見えますが、行動の直後に強い反応が返ると、次も同じ行動が出やすくなります。子どものお手伝いを伸ばす関わり方と同じ構造です。
つまずきやすいのは、伝えるタイミングです。ぽこぽこさんの家庭のように朝の機嫌が悪い相手に、朝一番でお願いをすると衝突します。頼みごとは機嫌の良い時間帯にまとめて、朝は最小限にする。「言う内容」より「言う時間」を変えるだけで、同じお願いが通ることがあります。
注意をやめて仕組みに変える3つの工夫
何度注意しても直らないことは、注意そのものが機能していないサインです。人を変えるより環境を変えるほうが、労力あたりの効果が大きくなります。
- 置き場を1か所に決める:あいりさんのかご方式です。財布、鍵、腕時計、充電器など、聞かれる回数が多いものだけを集めます。探し物を聞かれたら「かご見た?」の一言で済むようになります
- 担当を丸ごと渡す:みーさんの家庭のように部分的な指摘を繰り返すより、「洗濯物を取り込むところから畳むまで」のように工程ごと渡すほうが定着します。途中でやり方に口を出さないのが続けてもらうコツです
- 家事を書き出して見せる:紙に1週間分の家事を全部書き出し、名前のない家事も入れます。ゴミ袋のセット、保育園の持ち物準備、麦茶の作り置きなど、見えていない作業が並ぶと、話し合いが感情論から離れます
書き出しをするときは、夫にも自分がやった家事を書いてもらうと角が立ちません。「私はこんなにやっているのに」から始めると防御されますが、二人分のリストを並べて「どれなら担当できそう?」と選ばせる形にすると、当事者として考え始めます。分担は半々でなくて構いません。勤務時間や通勤時間を踏まえ、二人が納得できる比率にしておくと、後から不満が出にくくなります。
子供に嫉妬する夫との向き合い方
ねねさん、みはなちんさん、いっちんさんの体験談に共通するのが、子どもと張り合ってしまう場面です。「ママは〇〇が一番」と言われて拗ねる、「ママと結婚する」と言う息子に本気で反論する。子どもが泣いてしまう場面もあり、対応に困る悩みです。
背景には、家庭内での自分の居場所が急に変わった戸惑いがあります。子どもが生まれると、妻の時間と関心の大半が子どもに向くのは自然なことですが、その変化を言葉で説明されないまま迎えると「自分は後回しにされた」と受け取る人がいます。順位を争っているのではなく、自分の役割が見えなくなっている状態です。
効きやすいのは、順位ではなく役割を渡す声かけです。「パパは2番じゃなくて、この家の一番頼れる人だよ」「重い物担当はパパしかいない」と、比べる土俵から降ろします。子どもの前でパパの手柄を実況するのも効果的です。「今日のお風呂、パパが入れてくれたんだよ。すごいよね」と子どもに向かって話すと、本人は直接褒められるより照れずに受け取れます。
子どもが「ママと結婚する」と言い出したときは、パパを否定側に立たせないのがコツです。「パパもママも〇〇のこと大好きだよ。大人になったら好きな人ができるよ」と親二人の側から返すと、子どもも傷つかず、夫も張り合う必要がなくなります。夫婦のすれ違いは、こうした小さな場面の積み重ねで減っていきます。
夫の子供っぽさが強みに変わる場面
困った面ばかりに目が行きがちですが、体験談を読み返すと、同じ性質が助けになっている場面もあります。ひちさんの夫は汗だくで子どもと遊び、Sakiさんの夫は子どもと本気でゲームをします。手加減しない相手は、子どもにとって刺激的な遊び相手です。
活かすコツは、遊びの前後を切り分けることです。「公園は全部お願い。その間に夕飯作っておくね」と時間で区切ると、遊びが立派な担当になります。帰宅後に妻だけが動く形が続くと不満がたまるため、「遊び担当のあとはお風呂も一緒にお願い」と、セットで渡してしまうほうが結果的に楽になります。
夢中になりやすい性質は、家事にも転用できます。ゲームが好きな人は、記録が残るものや達成が見えるものに乗りやすい傾向があります。「今週のゴミ出し皆勤」「食洗機セット3日連続」のように、進捗が見える形にすると、意外なほど続くことがあります。
よくある質問
Q.何度言っても直らないとき、言い続けるべきですか
A.同じ言い方で3回言って変わらないことは、言い方か仕組みを変えるサインです。注意を続けるほど言う側が消耗します。置き場を作る、担当を渡すなど、言葉以外の手に切り替えてみてください。
Q.夫が実家の母親に何でも頼むのが気になります
A.義母を否定すると話がこじれます。「今回はうちで決めたいから、先に二人で相談しよう」と、頼む前の段階に一言はさむ形が現実的です。夫が自分で判断した場面をしっかり認めると、相談先が少しずつ移っていきます。
Q.褒めるのが恥ずかしくて続きません
A.感情を込めなくて構いません。「助かった」「早い」「ありがとう」の3語で十分です。大切なのは強さより、やってくれた直後に返すことです。
Q.夫のやり方が雑で、結局やり直してしまいます
A.やり直しを見せると、次から手を出さなくなります。仕上がりの基準を最初に1つだけ伝え、それ以外は目をつぶるのが続けてもらう近道です。「洗濯物はシワだけ伸ばしてくれれば畳み方は自由」のように、譲れない一点を決めてください。
Q.疲れがたまって、もう関係を続けるのが嫌になる日があります
A.そう思う日があるのは自然なことです。相手を変えようとする前に、自分の負担を1つ手放してみてください。家事を1つやめる、頼れる家族や地域のサポートを使う、一人の時間を予定として確保する。余白ができると、同じ夫の行動が違って見えることがあります。
今日から試せる小さな一歩
体験談15人分を通して見えてきたのは、家庭が楽になったきっかけが、どれも小さな一つの行動だったということです。かごを1つ置いた。運転を任せて出発を30分早めた。褒め言葉を1つ足した。大きな話し合いを構える前に、明日できることを1つだけ選んでみてください。
- 探し物を聞かれる物を3つ挙げて、置き場を1か所決める
- 頼みごとをする時間帯を、機嫌の良い時間に固定する
- 「手伝って」を、担当名のお願いに言い換える
- やってくれた直後に3語で反応する
- 1週間分の家事を紙に書き出し、二人で眺める
子供っぽさは、裏を返せば感情を素直に出せる面でもあります。全部を直そうとせず、生活が回らなくなる部分だけを仕組みで解決していく。その線引きができると、呆れる気持ちが少しずつ薄れ、家族で笑える時間のほうが増えていきます。




