お金を貯めるには…お金が貯まるちょっとしたコツ
将来に備えてお金を貯めたい。その願いは多くの家庭に共通していても、実際に順調に貯金が増えている家庭は意外と多くありません。うまくいかない原因は、意志が弱いからではなく「貯まる仕組みができていない」からです。逆に言えば、生活の流れを少し組み替えるだけで、頑張らなくてもお金が残る家計に変えられます。ここでは貯金を増やしたい主婦の方に向けて、まず見直したい生活習慣、確実に貯めるための具体的な方法、そして無理なく続けるための工夫までを、今日から実践できる順番で紹介します。
お金が貯まる生活改善5つの対策
普段の生活習慣が、実は浪費の原因になっていることは少なくありません。もともと貯金が苦手でも、生活をほんの少し見直すだけで貯金体質に変わることができます。ここでは、まず土台として整えておきたい生活改善法を5つ紹介します。お金を貯めたいなら、大きな投資や我慢よりも、この5つの「毎日の小さな選択」から見直してみましょう。
1 基本中の基本!家計簿をつける
お金を貯める第一歩は、お金の流れを見える化することです。何にいくら使っているかがわからないままでは、どこを削ればいいのかも判断できません。手書きの家計簿で挫折した方は、無理にきれいに書こうとせず、袋分け家計簿やレシートを箱にためて週末にまとめて眺めるだけの方法から始めましょう。スマホの家計簿アプリなら、レシートを撮影するだけで費目を自動で振り分けてくれるものもあり、記入や計算が面倒な人でも続けやすくなります。
続けるコツは「1円単位で完璧に合わせようとしない」ことです。子育て中の現場では、レジで急かされて記録を忘れることも、現金とキャッシュレスが混ざって金額が合わないこともよくあります。そんなときは「食費・日用品・その他」の3つだけざっくり分ける、と割り切って大丈夫です。夫婦で「今月、外食に思ったより使ってたね」「じゃあ来月は金曜だけにしよう」と数字を見ながら会話できるようになれば、家計簿は立派に役目を果たしています。数字を眺めて一喜一憂するより、翌月の行動を1つ決めることが目的だと考えると、途中でやめずに続けられます。
2歩いてガソリン代を節約&気分転換
ちょっとそこまでのお出かけなら、歩く習慣をつけてみましょう。近距離でもつい車を使っていませんか。短距離の運転は発進と停止が多く、燃費が伸びにくいものです。近所のスーパーや公園程度なら歩いて出かけるようにすれば、ガソリン代を抑えられるうえ、親子の気分転換にもなり一石二鳥です。子どもと「今日はどの道から行く?」「あの角のネコさんに会えるかな」と話しながら歩けば、移動そのものが小さなイベントになります。
つまずきやすいのは、荷物が多い日や天気が読めない日に「やっぱり車でいいや」となってしまう点です。そこで、歩くのは「買う量が少ない日」「時間に余裕がある日」だけと決めておくと、無理なく習慣にできます。ベビーカーや子ども用の小さなリュックを玄関にセットしておくと、思い立ったときにすぐ出かけられます。全部歩きに切り替える必要はありません。週に数回、往復20分ほどの近距離を歩きに変えるだけでも、月単位では意外な差になります。
3ネットスーパー活用で無駄買い防止
買い物に行くと、つい予定外のものを買ってしまう方にはネットスーパーが向いています。事前に買う物を決めていても、店頭でお買い得品を見るとつい欲しくなるものです。安いものでも必要以上に買えば予算オーバーになりますし、使いきれずに賞味期限切れで捨ててしまえば、かえって割高な買い物になってしまいます。
ネットスーパーの良いところは、カートに入れた時点で合計金額が見えることです。予算を決めておけば「あと500円まで」と考えながら選べるので、レジで慌てて戻す必要もありません。冷蔵庫の残り物を見ながら注文できるため、同じ調味料を二重に買う失敗も減ります。子どもがぐずってゆっくり買い物できない、下の子を連れて重い荷物を運ぶのが大変、という家庭ほど恩恵が大きい方法です。
一方で、送料や最低注文金額の条件があるため、少額の買い物だと割高になることもあります。そこで、日持ちする米や飲料、洗剤などのまとめ買いはネットスーパー、その日の野菜や見切り品は近所の店、というように使い分けると無駄がありません。「衝動買いしやすい人はネット、底値を狙いたい人は店頭」と、自分の浪費のクセに合わせて選ぶのがコツです。
4財布にお金を入れすぎない
財布には必要以上のお金を入れないようにしましょう。手元にお金があると、必要のないものまでつい買ってしまうものです。「今日は3千円まで」と1日の予算を決め、その範囲で買い物をする習慣をつけると、自然と優先順位を考えるようになります。子どもに「今日はお菓子は1つだけね」と伝えるとき、財布の中身が決まっていると、親自身もぶれずに線引きしやすくなります。
キャッシュレス決済が中心の家庭では、財布の現金を減らしても実感がわきにくいことがあります。その場合は、使う口座やチャージ額に上限を設けるのがおすすめです。「週のはじめに1週間分だけチャージする」と決めておけば、残高が減っていく様子が現金と同じブレーキになります。ポイント欲しさに予定外の買い物をしてしまうのは本末転倒なので、ポイントは「買うと決めていたものに付くおまけ」と考えるくらいがちょうどよいでしょう。
5コンビニの利用は最小限にする
コンビニに立ち寄る回数を減らすと、お金は貯まりやすくなります。どこにでもあって便利ですが、同じ商品でもスーパーより高いことが多く、新商品の誘惑にもつい手が伸びます。まずは1週間、コンビニで使った金額を合計してみてください。「こんなに使っていたの」と驚いたら、それが見直しのサインです。飲み物は安いスーパーでまとめ買いしてマイボトルで持ち歩く、ATMは手数料のかからない時間や銀行を使う、と決めるだけでも支出は変わります。
とはいえ、暑い日の外出先で子どもの水分を切らすわけにはいきませんし、急な用事でコンビニが頼りになる場面もあります。ゼロにするのではなく「立ち寄るのは本当に必要なときだけ」と線を引くのが現実的です。おすすめは、行く前に「これを買う」と口に出して決めてから入ること。「アイスは今日は買わない、牛乳だけ」と自分に言い聞かせるだけでも、レジ前の衝動買いはぐっと減ります。
固定費を見直して「がんばらない節約」を仕組みにする
毎日の節約はもちろん大切ですが、実は貯金への効果が最も大きく、しかも一度見直せば手間なく続くのが固定費の削減です。食費や日用品は毎回の我慢が必要ですが、通信費や保険料、使っていないサブスクは「一度見直せば、その後は何もしなくても毎月自動で節約が続く」のが強みです。がんばり続けなくてよいぶん、忙しい子育て世帯にこそ向いています。
まずは、通帳やクレジットカードの明細を1年分さかのぼって、毎月・毎年決まって引き落とされているものを書き出してみましょう。「入っていたのを忘れていた動画配信」「子どもが使わなくなった習い事の月額」「内容を覚えていない保険」が見つかることは珍しくありません。見直しの優先順位は、金額が大きく、解約や乗り換えで生活の質が下がりにくいものからです。下の表を目安に、上から順にチェックしてみてください。
| 見直す項目 | チェックの視点 | 見直しのヒント |
|---|---|---|
| スマホ通信費 | データ量は実際の使用量に合っているか | 使っていない大容量プランを実態に合わせる |
| サブスク会員費 | この1か月で本当に使ったか | 使っていないものは思い切って解約する |
| 保険料 | 今の家族構成に見合っているか | 重複した保障がないか内容を整理する |
| 電気やガス | 契約内容を長年変えていないか | 料金プランや契約アンペアを見直す |
| 使わない習い事 | 子どもが乗り気で通えているか | 惰性で続けている月額は一度立ち止まる |
つまずきやすいのは「解約の手続きが面倒で後回しにしてしまう」点です。そこで、1日で全部やろうとせず「今日はサブスクだけ」「次の週末は保険の書類を出すだけ」と1項目ずつに区切ると進めやすくなります。夫婦で「これ、まだ使ってる?」と一緒に画面を見ながら決めると、どちらか一方だけが我慢する不公平感も生まれません。固定費は金額が大きいぶん、一度の見直しが翌月からずっと効いてきます。日々の小さな我慢を積み上げる前に、まずここから手をつけるのが近道です。
お金を貯めるための具体的な方法
生活習慣と固定費を整えたら、次は「残ったら貯める」ではなく「先に貯める」仕組みをつくります。今度こそ確実に貯金をしたいという方に、無理なく続けられる具体的な方法を4つ紹介します。どれか1つでも、自分の性格や生活リズムに合うものから始めてみてください。
1王道の天引き貯金で確実に貯める
手元にお金があると全部使ってしまうという方には、先取りの天引き貯金が最も確実です。給料が入ったらすぐ、決めた額を別の口座に移してしまいましょう。残った金額で生活する前提になるので、「気づいたら今月も残らなかった」を防げます。金額は多すぎると続かないため、まずは無理のない額から始め、生活が回ることを確かめてから少しずつ増やすのがコツです。銀行の自動振替を設定しておけば、毎月自分で動かす手間もなく、意志の力に頼らずに貯まっていきます。
勤め先で財形貯蓄を利用できる場合は、給与天引きで積み立てられるため、貯金が苦手な人でも続けやすい選択肢です。厚生労働省の説明によると、財形貯蓄には一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があります。このうち利子等が非課税になるのは財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄で、あわせて元利合計550万円までが対象です。使いみち自由な一般財形貯蓄は非課税の対象ではない点に注意しましょう。制度の有無や条件は勤務先によって異なるため、利用できるか、どの種類が自分に合うかは、勤務先の担当窓口で確認するのが確実です。
確実に貯金するためには
天引きしたお金は、すぐに引き出せる口座ではなく、定期預金や生活費と分けた別口座に置くのがベターです。「簡単には下ろせない」状態にしておくと、浪費しがちな人でも予算内で生活する習慣が自然と身につきます。
2小銭貯金でコツコツ貯める
財布にたまった500円玉などの小銭を、毎日コツコツ貯金箱に入れていく方法です。ためている最中は少なく感じても、箱がいっぱいになって数えてみると、思いがけない金額になっていて嬉しくなります。そのまま貯金に回してもよいですし、貯まったお金で家族へのちょっとしたご褒美に使うのも、次への励みになって楽しいものです。子どもと一緒に「今日は入れる日だね」と貯金箱に入れると、お金を大切にする気持ちを育てるきっかけにもなります。
続けるコツは、入れるタイミングをルール化することです。「帰宅したら財布の500円玉は必ず貯金箱へ」と決めておけば、迷わず習慣にできます。キャッシュレス中心で小銭が出にくい人は、代わりに「1日おつかれさま貯金で100円」など金額を決めた定額式にすると同じ効果が得られます。つまずきやすいのは、貯めた小銭を銀行に入れるときの手間や手数料です。大量の小銭は入金手数料がかかる場合があるので、ある程度たまったら早めに、手数料の条件を確認したうえで預け入れるとよいでしょう。
毎日小銭貯金するには
家計簿をつけるときに、財布の整理も兼ねて小銭を出して貯金する習慣をつけるとスムーズです。財布が小銭でパンパンにならず、傷みも防げて一石二鳥です。
3つもり貯金をしてみる
何かをしたつもりになって、その分を貯金する方法です。おやつを控えたい日は「お菓子を買ったつもり貯金」、通販での衝動買いを我慢できた日は「通販で買ったつもり貯金」というように、我慢できたご褒美を貯金箱に入れていきます。「今日はカフェに寄りたかったけど家で飲んだから、その400円を貯金」と考えると、我慢がマイナスではなく前向きな達成に変わります。
ただし、節約ばかりでは気持ちが続きません。つもり貯金がたまったら、頑張ったご褒美に少し贅沢なスイーツを買うなど、楽しみを織り交ぜながら進めましょう。つまずきやすいのは「つもり」の基準があいまいになって、いつの間にか続かなくなることです。「これをやめたら○円」と金額をあらかじめ決めておくと、判断に迷わず習慣として定着します。
4いいこと貯金
楽しい気分のときは、つい財布のひもも緩みがちです。それなら逆に、いいことがあったらお金を貯める方法にしてしまいましょう。仕事でよい成果が出たら1000円、子どもの絵がコンクールで入賞したら300円というように、喜びの度合いに合わせて貯金します。お金が出ていくはずの嬉しい瞬間を、貯金が増える瞬間に変えてしまう発想です。
家族で取り組むと、さらに続けやすくなります。「今日は逆上がりができた日だから貯金しよう」「テストをがんばったから入れておくね」と、子どもの成長の記録も兼ねられます。金額の大小より、家族の良い出来事を数える習慣そのものが、家庭を前向きにしてくれます。
いいこと貯金でポジティブに
いいこと貯金をしていると、貯金箱を見るたびに「こんなにいいことがあった」と実感でき、気持ちまで前向きになれます。お金だけでなく、家族の思い出も一緒に貯まっていきます。
貯金を続けるコツと、家族を巻き込む工夫
どんな貯金術も、一人で抱え込むと長続きしにくいものです。子育て世帯でお金が貯まる家庭に共通しているのは、「仕組み」と「家族の協力」がそろっていることです。ここでは、始めた貯金を途中でやめないための工夫を紹介します。
まず効果的なのが、口座を目的別に分けることです。生活費用、貯金用、特別な出費(家電の買い替えや旅行、進学費用など)用と分けておくと、「これは使ってはいけないお金」がひと目でわかります。生活費の口座からは自由に使い、貯金用には一度入れたら手をつけない、と役割を決めておくだけで、うっかり使い込むことを防げます。
次に、貯金を「見える化」して家族で共有しましょう。冷蔵庫に目標と現在額を貼っておく、通帳を月に一度みんなで見る、といった小さな習慣で十分です。子どもに「あと少しで家族旅行の目標だね」と話すと、外食を1回減らす提案が子どもから出てくることもあります。パートナーとは、月に一度5分だけ「今月どうだった?」と話す家計会議を持つのがおすすめです。「今月は帰省で使いすぎたから、来月は日用品をまとめ買いにしよう」と、責め合うのではなく作戦を立てる場にするのがコツです。
つまずきやすいのは、想定外の出費で計画が崩れ、「もうダメだ」とあきらめてしまうことです。子育て中は、急な病院や行事、家電の故障など予定外の出費がつきものです。だからこそ、最初から「特別費」を別に用意しておくと、貯金を取り崩さずに乗り切れます。計画どおりいかない月があっても、それが普通です。ゼロに戻すのではなく、翌月にまた続ければよい、という気持ちで長く付き合っていきましょう。
貯金に関するよくある質問
最後に、貯金を始めるときによく寄せられる疑問をまとめました。
Q. 毎月いくら貯金すればいいですか
家庭の収入や支出によって適切な額は変わるため、一律の正解はありません。大切なのは、生活が苦しくならない範囲で「先取りできる額」から始めることです。少額でも先に取り分けて残りで生活する習慣が身につけば、そこから無理なく増やしていけます。まずは続けられる金額を優先しましょう。
Q. 家計簿が続きません。どうすればいいですか
完璧を目指さないことが続けるコツです。1円単位で合わせる必要はなく、「食費・日用品・その他」の3つをざっくり把握するだけでも十分役に立ちます。レシート撮影で自動記録できるアプリを使う、週末にまとめてつける、と自分の負担が少ない方法を選びましょう。目的は記録そのものではなく、翌月の使い方を1つ変えることです。
Q. 節約と貯金、どちらから手をつけるべきですか
効果が大きく手間の少ない固定費の見直しから始め、同時に先取り貯金の仕組みをつくるのがおすすめです。毎日の細かな節約は我慢が続かないと挫折しやすいため、まず「一度で長く効く」固定費と「自動で貯まる」先取り貯金という土台を整えると、その後がぐんと楽になります。
Q. 浪費グセがあってもお金は貯まりますか
意志の力ではなく仕組みで貯めれば大丈夫です。給料日に自動で天引きして手をつけにくい口座に移す、財布やチャージ額に上限を設ける、といった方法なら、使う前に貯金が確保されます。「残ったら貯める」から「先に貯めて残りで暮らす」へ切り替えることが、浪費グセを味方につける近道です。
貯金には夢も大事!やりたいことを考えてみよう
お金を貯めるときは、ただ「貯めたい」と思うよりも、期限と欲しいものをはっきりさせるほうが効果的です。「4か月後に高機能な掃除機を買う」「1年後に家族で旅行に行く」など、具体的なゴールがあると、日々の小さな我慢も前向きな一歩に感じられます。目標が数字と期限で見えていれば、「今月あと少しで届く」と自分を励ますこともできます。
子どもがいる家庭なら、家族みんなで夢を出し合ってみるのもおすすめです。「みんなで水族館に行きたい」「自分の部屋の机が欲しい」といった声を一緒に貯金箱の目標にすれば、節約は我慢ではなく、家族で叶える楽しみに変わります。貯める理由がわくわくするものであるほど、貯金は自然と続いていきます。今日できる小さな一歩から、無理のないペースで始めてみてください。




