2歳児の成長と言葉の発達を促す!親子で楽しむおすすめ絵本10選と選び方
2歳頃になると、お子様は「イヤイヤ期」を迎え、自己主張が強くなる一方で、言葉が爆発的に増え、知的好奇心も旺盛になる大切な時期を迎えます。毎日、お子様との関わりで悩んだり、イライラしたりすることもあるかもしれません。
そんな毎日だからこそ、絵本は、親子でゆったりと心を通わせる大切なスキンシップの時間を与えてくれます。2歳という時期に合わせた絵本を選ぶことで、言葉の習得や感情の理解といったお子様の成長を温かくサポートできるでしょう。ここでは、お子様だけでなく、読んであげるママやパパまでも癒される、厳選したおすすめの絵本をテーマ別にご紹介します。
2歳児の絵本選びのポイントと成長の特徴
2歳児は、自我が芽生え始めると同時に、身近な生活や乗り物、動物など、具体的に目に見えるものへの関心が強くなります。この時期の絵本を選ぶ際は、以下のポイントを意識すると、よりお子様の興味を引き出しやすくなります。
- 短い文章とリズミカルな音: 擬音語や繰り返しが多く、テンポの良い文章は、言葉の楽しさを伝え、飽きさせません。
- 生活習慣や感情がテーマ: トイレ、食事、お片付けなどの習慣や、喜怒哀楽といった感情がテーマになっているものは、共感や学習を促します。
- シンプルな色使いと太い線: 複雑な絵よりも、はっきりとした色使いと形が、物の認識を助けます。
テーマ別:2歳児におすすめの絵本10選
【テーマ1】命や心の成長を感じる絵本
1おへそのあな
メーカー・出版社:BL出版
作:長谷川義史
おなかの中の赤ちゃんが、外の世界を「おへその穴」から覗いているというユニークな設定の作品です。外の世界では、パパやきょうだいが新しい家族の誕生を心待ちにしています。命の始まりの不思議さや、家族の愛情の深さを感じられる1冊です。もし、弟さんや妹さんが生まれるタイミングで読んであげると、より深く心に響くでしょう。
2あなたがとってもかわいい
メーカー・出版社:金の星社
作:みやにしたつや
子供のどんな顔も、赤ちゃんだった頃からずっと可愛くて仕方なかったという、親の無償の愛情がストレートに伝わる絵本です。イヤイヤ期の真っ只中で、ついカッとなってしまうような時こそ、この絵本を読み聞かせることで、お子様への愛情を再確認できます。親子の信頼関係を育む素敵な時間となるでしょう。
3ちょっとだけ
メーカー・出版社:福音館書店
作:瀧村有子
なっちゃんという女の子が、弟か妹の誕生を機に、「ちょっとだけ」お姉ちゃんになろうと頑張る姿を描いた愛情あふれる作品です。きょうだいが生まれることによる寂しさや、それを受け入れて成長していく子供の心の変化が丁寧に描かれています。第2子の誕生を控えているご家庭での、上の子への心のケアにも最適な、プレゼントとしても人気の高い1冊です。
【テーマ2】生活習慣や社会性を学ぶ絵本
4もったいないばあさん
メーカー・出版社:講談社
作:真珠まりこ
食事を残したり、物を粗末にしたりすると、「もったいないばあさん」がやってくるという、楽しくも強烈なインパクトのある絵本です。「もったいない」という日本の大切な概念を、子供にわかりやすく伝えてくれます。食べ残しが多い時や、物を大切にしない行動が見られた時などに読んであげることで、生活習慣を考えるきっかけとなるでしょう。
5おうちへかえろ
メーカー・出版社:童心社
作:三浦太郎
うさぎさん、ねずみさん、ぞうさんなど、登場する動物たちがそれぞれ遊びを終えて、自分のおうちへ帰っていく様子が描かれています。みんなと別れるのは少し寂しいけれど、「パパとママがいる私の家に帰る」という安心感や、帰る場所があることの喜びを伝えてくれる作品です。保育園や幼稚園からの帰宅時など、「おうちへ帰る」という習慣をポジティブなものとして教えてくれます。
6かえるのよぼうちゅうしゃ
メーカー・出版社:PHP研究所
作:さくらともこ
予防接種や病院を怖がるお子様に読んであげたいユーモラスな絵本です。色鮮やかなかえるたちが注射に挑む様子が描かれており、「注射は痛いけど、ちっともこわくない」というメッセージを明るく伝えてくれます。病院に行く前の事前の心の準備として活用することで、お子様の不安を和らげるサポートとなるでしょう。
7ショコラちゃんシリーズ
メーカー・出版社:講談社
作:中川ひろたか
ショコラちゃんという可愛らしい女の子が主人公のシリーズです。毎回、お出かけしたり、レストランに行ったり、身近な生活の様々な場面に挑戦する様子が描かれています。絵が可愛らしく、文章も読みやすいため、子供に人気が高く、「次はどうなるの?」と興味を引きつけます。言葉を学んだり、社会のルールに触れるきっかけにもなるでしょう。
ショコラちゃんのレストラン/ショコラちゃんのパジャマ/ショコラちゃんのドライブ/ショコラちゃんのあいうえおなど多数出版されています。
【テーマ3】乗り物・言葉の発達を促す絵本
8むしむしでんしゃ
メーカー・出版社:童心社
作:内田麟太郎
イモムシでんしゃが発車するというユーモラスな設定の作品です。「ののたん、ののたん」というリズミカルな擬音に、お子様も夢中になり、一緒に口ずさんでしまうかもしれません。独特の繰り返しや擬音は、言葉の習得やリズム感を育むのに最適です。親子で笑いながら楽しめる、楽しい電車の旅へいざなってくれる1冊です。
9のりものこれなあに
メーカー・出版社:ひかりのくに
作:小賀野実
消防車、パトカー、電車など、子供が大好きな様々な乗り物の写真が多数掲載されている図鑑タイプの絵本です。指さしをしながら、親子の対話を通じて「これなあに?」と乗り物の名前を教えることで、言葉の発達を促します。好奇心を刺激し、知識を広げるきっかけにもなるでしょう。
10バスがきました
メーカー・出版社:童心社
作:三浦太郎
バス停が動物の形になっていて、次にどの動物がバスに乗りに来るのかを想像しながら読み進められる、遊び心のある作品です。絵がシンプルで可愛らしく、文章も短いため、飽きやすい2歳児でも最後まで集中して楽しめます。乗り物の仕組みや、順番を待つという社会性にも自然に触れることができるでしょう。
2歳児の読み聞かせの効果を高めるコツ
2歳という時期に絵本を親子で楽しむことは、情緒の安定や親子の絆を深めるだけでなく、言葉の獲得や集中力といった能力の成長をサポートします。読み聞かせの効果をさらに高めるために、以下の点を意識してみてください。
- 大げさに、楽しく: 登場人物のセリフや擬音語は、声色を変えたり、身振り手振りを加えるなど、大げさに読むことで、お子様の興味を引きつけ、言葉のイメージを明確に伝えられます。
- 「読んであげる」より「一緒に楽しむ」意識: 2歳児は絵本を最後まで聞くよりも、途中で指さしをしたり、質問をしたりすることが多いものです。お子様の指さしに合わせて一緒に絵を眺めたり、「わんわんだね」と声をかけたり、お子様のペースに合わせて寄り添うことを大切にしてください。
- 寝る前の習慣に: 読み聞かせを寝る前の日課にすることで、リラックス効果が高まり、親子の安心感を育む大切な時間となります。
- 何度でも応える: お子様が同じ絵本を何度もリクエストしても、根気強く読んであげましょう。繰り返し聞くことで、言葉が定着し、物語や知識への理解が深まっていきます。
2歳という成長著しい時期に合った絵本を、ぜひ親子でゆっくりと楽しんでください。