こどものともがオススメな理由に関する記事

月刊絵本『こどものとも』を1年間定期購読した感想

月刊絵本『こどものとも』を1年間定期購読した感想

『こどものとも』とは、福音館書店が毎月発行している月刊絵本です。1冊420円の低価格なので、絵本の定期購読を検討している方にとってもおすすめです!『こどものとも』の特徴や申し込み方法、購読していて感じたメリットをお伝えします!

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月刊絵本『こどものとも』がオススメ!1年購読した感想まとめ

子供にたくさんの絵本に触れてほしい。そう思った時に、絵本の定期購読という方法があります。

筆者は、数ある絵本の定期購読の中から、福音館書店で発行されている月刊絵本『こどものとも』を1年間購読してみたのですが、とても良質なコンテンツだったので、今度の継続を決意しました。

『ことものとも』とはどのような絵本なのか、1年間購読して分かった特徴やメリットをご紹介します。

ちなみに、こどものともには、『こどものとも0.1.2』、『こどものとも年少版』、『こどものとも年中向き』、そして年長向きの『こどものとも』がありますが、記事で『こどものとも』というときは、全4種類を指しています。

『こどものとも』とは?

『こどものとも』とは、福音館書店が発行している月刊の物語絵本です。大型書店では一部取り扱いもありますが、基本は予約絵本として、半年~1年単位での定期購読が基本です。絵本は送料別で自宅に郵送してもらうことも、近くの書店で受け取ることもできます。

対象年齢は10ヶ月~6歳となっており、絵本の内容は、その年齢の子供たちの発達・発育に合ったテーマや言葉で構成されています。2016年に創刊60周年を迎え、幼稚園や保育園を通しての定期配本としても親しまれています。

こどものともの特徴

絵本の定期購読は数多くの種類がありますが、『こどものとも』には他の絵本サービスとは違う特徴がいくつかあります。『こどものとも』の特徴をお伝えします。

絵本はすべて書き下ろしの新刊

絵本の定期購読は、様々な出版社や会社が行っていますが、『こどものとも』が特徴的なのはすべてが新刊の書き下ろし絵本という点です。絵本を執筆するのは、著名な絵本作家もいれば、初めて絵本制作をする新人の作家など、多様な経歴の人物によって構成されています。

既存の絵本を定期購読してくれるサービスでは、既に自宅にある本に関しては、入れ替えに対応してくれる会社が大半ですが、『こどものとも』はそもそも入れ替えを申し入れる必要がありません。

1冊389円の低価格

『こどものとも』は、毎月1冊、年間12冊の発行ですが、1冊389円(税抜)で、税込みでも420円で購入可能です。書店店頭や園での受け取りではなく、自宅配送を希望する場合は送料が別途80~100円が掛かりますが、それでも半年(6冊)で3,000円程度、1年間(12冊)で6,000円程度です。

ちなみに筆者は、こどものとも年少版を定期購読し、書店店頭での受け取りにしているので、1年間5,040円で済みます。

定期購読として子供にいろいろなタイプの絵本に触れてほしいけど、親子での絵本選びも大切にしたい。そもそも定期購読しても絵本を読むかわからない。そんなニーズに答えてくれる低価格も『こどものとも』の魅力です。

ソフトカバー

こどものともの大きな特徴は、ソフトカバーであること。これが定期購読料金を低価格に抑えられる最大の理由かと思います。

こどものとものソフトカバーがどんなものか、書店等でご覧なることが難しい方もいると思いますので、写真付きで解説します。今回は『こどものとも年少版』を例にしていきます。

「わにわにのおふろ」と「のりまき」

左が福音館書店の幼児絵本『わにわにのおふろ』(小風さち絵・山口マオ絵)、右がこどものとも2016年3月号の『のりまき』(小西英子作)です。この福音館書店の幼児絵本シリーズは、『こどものとも年少版』としては発表されたものがハードカバーで単行本化されたものです。

福音館書店の「のりまき」

縦と横の比率はほとんど変わりませんが、幼児絵本シリーズの大きさは22センチ×横21センチで、こどものともは20センチ×19センチなので、ソフトカバー版の方が一回り小さいですね。

なにより、表紙の光沢が違います。出版されている幼児絵本シリーズは、ツルツルとした触り心地ですが、こどものともの表紙はやや厚紙で、さらさらした触り心地です。

「わにわにのおふろ」と「のりまき」の背表紙

次に背表紙。どちらも構成は24Pですが、厚さはあきらかに違いますよね。出版されている幼児絵本シリーズは、タイトルも大きく、すべての絵本に入っているわけではありませんが、絵を入れることも可能です。

「わにわにのおふろ」と「のりまき」の裏表紙

裏表紙です。ソフトカバー版の『こどものとも』にも、ちゃんと絵は入っています。
ちなみに、福音館書店の幼児絵シリーズ(2~4歳むき)は、カバーはついていないのが通常で、税抜き800円が基本価格だと思います。これはこれでとってもお買い得です。

ハードカバーの「わにわにのおふろ」とソフトカバーの「のりまき」を開いたところ

開いた時の感じは、ソフトカバーはハードカバーに比べればやや開きづらい感じもありますが、比べてみるとわかるだけで、読むのに支障は感じません。見開きで表現されたページもストレスなく見ることができます。

福音館書店の「のりまき」の重さ

せっかくなので重さも比べてみました。わにわにのおふろは24Pで重さ221g。『こどものとも年少版』も
24Pで、重さは106グラムでした。他の『こどものとも年少版』のタイトルでも、測ってみましたがやはり重さは106グラムです。

キッチンスケールでの計測なので、多少の誤差はあるとは思いますが、『こどものとも年少版』は、幼児絵本シリーズの半分以下の重さと考えて間違いないでしょう。

人気作が「こどものとも絵本」として単行本化される

月刊絵本『こどものとも』で発表された作品は、人気のあるものは福音館書店からハードカバー版の単行本「こどものとも絵本」として一般発売されます。以前は、これらを「こどものとも傑作集」と呼んでいたのですが、最近名称が変更されたようです。

発売の際に、表紙や裏表紙の絵など、細かな変更が加えられていることもあります。気に入った絵本がソフトカバーでボロボロになってしまったから、ハードカバーが出たら買い替えるという方もいます。

どのような基準でハードカバー版を出版する絵本を選ぶかは定かではありませんが、シリーズものならほぼ間違いなく続きはハードカバーになると考えていいでしょう。

例えば、先ほど紹介した『わにわにのおふろ』は、『こどものとも年少版』の2000年6月に登場し、シリーズ化されています。

2016年3月号の小西英子さんの『のりまき』も、小西さんはこれまでこどものとも年少版で『カレーライス』『サンドイッチサンドイッチ』『おべんとう』などの作品を発表し、いずれも書籍化されていますので、近い将来『のりまき』も書籍化される可能性が高いと予想できます。

こどものともは年齢別に4種類!福音館書店の月刊絵本・月刊誌

年齢別「こどものとも」4冊

「こどものとも」は、年齢別に4種類(4段階)に分けられます。ページ数や内容に関して、説明します。絵本の重さによって送料は異なっています。

価格は、1冊税別389円で、配送料なしの場合は年間税込み5,040円です。

こどものとも0.1.2

こどものとも0.1.2「こうま」

『こどものとも0.1.2』は、対象年齢10ヶ月~2歳向きで、赤ちゃんから楽しめる絵本です

福音館書店は、『こどものとも0・1・2』を赤ちゃんが絵本に親しみ、ママやパパが赤ちゃんに語り掛けるための絵本と位置付けています。

こどものとも0.1.2「こうま」のページの厚み

最大の特徴は、赤ちゃんが紙で手を切ったりしないように、厚紙使用なことです。口に入れても大丈夫なように紙やインクの安全性にも配慮されています。

「0.1.2」となっていますが、次のステップのこどものとも年少版は、2~4歳児向きとなっていますので1歳11ヶ月が目安でしょうか。もちろん子供の興味しだいですが、内容的には2歳になったら年少版に切り替えてもいいと思います。

あまり絵本に興味を示さないなら、2歳が近くなったら半年単位での購読に切り替えて、2前半は「0・1・2」、2歳後半から年少版にするという方法もあります。

  • サイズ 20×19センチ
  • ページ数 22ページ
  • 送料(1配送) 100円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月 3,120円/12ヶ月6,240円

こどものとも年少版

「こどものとも年少版」4冊

こどものとも年少版は、2~4歳児が対象で、食べ物や動物、植物、生活習慣など、この年代の世界の広がりにあわせて、身近な題材をもとに簡単な物語を展開していく作品が主体です。「年少版」とついていますが、2歳の子供でも十分に内容を理解して楽しめます。

福音館書店の「おやおや、おやさい」と「わにわにのおふろ」

こどものとも年少版の人気作は、福音館書店の幼児絵本シリーズ2~4歳向きとして一般発売されます。「おやおや、おやさい」(石津ちひろ/山村浩二)、「わにわにのおふろ」(小風さち/山口マオ)、「くだもの」(平山和子)など、ロングセラー、人気作をあげればキリがない良質な作品揃いです。

どの程度の文章量なのか、絵本の難しさを知りたいなら、本屋で幼児絵本シリーズを数冊読むとおおよその目安がわかります。

3歳になり年少児ともなると、『こどものとも年少版』ではなく、もっと長く難しい絵本を読める子も出てくるとは思います。

しかし、『こどものとも年少版』は言葉遊びや数字、料理の作り方などが随所に散りばめられていて、幅広い年代の子供が楽しめる工夫が見られます。子供が退屈しているなら、対象年齢上の絵本を読んでもいいと思いますが、そうでないなら少し様子を見て、今しか楽しめない絵本を読むのもいいのではないでしょうか。

  • サイズ 21×20センチ
  • ページ数 24ージ
  • 送料(1配送) 80円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月3,000円/12ヶ月6,000円

こどものとも年中向き

こどものとも年中向けの「そらまめくんとながいまながいまめ」と「そらまめくんとめだかのこ」

『こどものとも年中向き』は、主に年中児である4~5歳をターゲットにしています。年中版からは、ページ数も文字数も増加し、物語のテーマが日常生活から離れていくこともしばしばあります。日本や海外の昔話なども増えてくるので、大人も一緒に楽しめるでしょう。

年中版の代表的人気作といえば、「そらまめくんシリーズ」が挙げられます。

年中向きからは、本のサイズもB5版に変わります。
絵本が大好きな子は年中向きも、5~6歳向きの「こどものとも」もあまり文章量は変わらないので、「年中版」をとらずに、「こどものとも」へ移行するケースもあるようです。

  • サイズ B5版
  • ページ数 28~32ページ
  • 送料(1配送) 90円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月3,060円 /12ヶ月 6,120円

こどものとも

「年長向けこどものとも」の「かすみのどんぐり」と「まゆとかっぱ」と「やさいのおにたいじ」

1956年に創刊した『こどものともシリーズ』の原点です。5~6歳の年長児向け『こどものとも』は、数々の名作を生み出し、今では親子2~3代で読み継がれる物語も数多く出版されています。

年中版と同じく本のサイズはB5版です。縦と横バージョンの2種類があります。

「そうくんのさんぽ」と「おおきなかぶ」の絵本

ぐりとぐら、ばばばあちゃん、だるまちゃんなど、絵本世界の人気もの、『ぞうくんのさんぽ』(なかのひろたか/なかのまさかた)や『おおきなかぶ』(A・トルストイ 再話 /内田莉莎子)など、誰もが知るロングセラーも『こどものとも』から誕生しているのです。

5~6歳になり、小学校入学を控えると、自分で絵本が読める子も増えてくるでしょう。しかし、福音館書店では、絵本は親子大切な時間を作るものと考えており、例え字が読めるようになっても読み聞かせの時間を大切にしてほしいと呼びかけています。

こどものとも創刊60周年を記念して、福音館書店では「こどものとも復刻版」として、1956年~1968年までの創刊号~150号までを月刊絵本形式のまま限定発売しています。同じく創刊60周年を記念して開設された「こどものとも図書館」では、生年月日を入力すると自分が年長だった頃のこどものともの配本内容を知ることができ、懐かしい記憶が甦ってくるでしょう。

  • サイズ B5伴
  • ページ数 28~32ページ
  • 送料(1配送) 90円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月3,060円/12ヶ月6,120円

こどものとも以外の月刊絵本・月刊誌

福音館書店では、こどものとも以外にも、月刊絵本や月刊誌を発行しています。

ちいさなかがくのとも・かがくのとも

福音館書店の「かがくのとも」シリーズの「あずき」と「かまぼこちくわさつまあげ」と「ちいさなかがくのとも」シリーズの「くりくりくりひろい」と「てんとうむしみつけた」

動植物や人間の体などをテーマにした3~5歳向けの『ちいさなかがくのとも』5~6歳向けの『かがくのとも』は、好奇心の塊であるなぜなぜ期の子供におすすめです。

題材としては、鳥やザリガニ、テントウムシなどの身近な生き物や昆虫、たけのこやくりなどの山にある植物、かまぼこなどの身近な食品の作られ方、車や電車の仕組み、血やうんちなど人間の体の不思議、月刊絵本らしく季節感を大切にして雪や氷などの気候に関する話題もあります。

かがくのともから生まれた名作といえば、動物や人間の排泄を描い「みんなうんち」(五味太郎)があげられるでしょう。

『かがくのとも』シリーズは、価格も『こどものとも』シリーズとほとんど変わりありません。年間の配送予定を見てから子供の興味に応じて選ぶか、予算に余裕があるなら『こどものとも』と一緒に定期購読するのもオススメです。

『ちいさなかがくのとも』のサイズと価格

  • サイズ 20×23センチ
  • 24ページ
  • 送料(1配送) 80円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月3,000円 /12ヶ月 6,000円

『かがくのとも』のサイズと価格

  • サイズ 25×23センチ
  • 28ページ
  • 送料(1配送) 90円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月3,060円 /12ヶ月 6,120円

たくさんの不思議

小学校3年生以上は「たくさんの不思議」という月刊誌があり、自然科学以外にも、歴史や数学、哲学など、多種多様なテーマが取り上げられており、その内容の深さには大人でも思わず感心してしまいます。

この年頃になると、興味を持つもの・持たないものの差がはっきりしますが、なにに反応を示すかは、親も子供自身も未知数ですよね。子供の知的好奇心を刺激してくれる出会いを期待しましょう。

ページ数も増えて、1冊あたり720円となっている点には注意してください。

  • サイズ 25×19センチ
  • ページ数 40ページ
  • 送料(1配送) 100円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月4,920円/12ヶ月9,840円

母の友

福音館書店の「母の友」

福音館書店が発行する唯一大人向け月刊誌が「母の友」です。広告をとらずに、子育ての疑問や悩み、絵本選びなど、保護者が関心を持つテーマを取り扱っており、保育や教育の専門家による解説、絵本作家のエッセイなどの読み物も充実しています。

堅苦しい印象を抱く方もいるかもしれませんが、料理のレシピや漫画のコーナーもあります。また、絵本選びなど、福音館書店らしい王道だけでなく、「どうしてパジャマで外に行ってはいけないの?」という特集名で「服」の意味について問いかけたりと、他のママ雑誌ではなかなかお目に掛かれない記事にはついつい目がとまりますね。

A5版なので、テーブルの上に置いておいて、家事のちょっとした隙間時間にも読みやすいと思います。

  • サイズ A5変形
  • ページ数 84ページ
  • 送料(1配送) 90円
  • 配送料込みの定期購読価格 6ヶ月3,810円/12ヶ月7,620円

こどものともを申し込むには?

『こどものとも』など、福音館書店の月刊絵本を定期購読するには、以下の3つの方法が一般的です。

  • 書店
  • インターネット
  • 幼稚園や保育園

書店で申し込みを行い、書店受け取りとする場合、配送料はかかりません。インターネットで申し込みをする場合、福音館書店のホームページからすぐに申し込みできます。送料が高くなりますが、海外配送も可能です。

幼稚園や保育園経由で申し込みをされる場合は、園側に申し入れましょう。

バックナンバーを見たい時は?

定期購読を迷っている時に、見たいのがバックナンバーですよね。全国の書店で、バックナンバーの取り寄せ・購入が可能です。大型書店なら毎月『こどものとも』を仕入れている場合もあります。

インターネットからはバックナンバーの取り寄せや購入ができないので、注意してください。

ただし、月刊絵本ですので、当然ながら内容は毎回変わりますし、文章量や作品の難易度は対象年齢を出ないように配慮してあるものの、月(作品)によって多少のばらつきはあります。
『こどものとも』に限らず、絵本の定期購読は、その子にとって「興味を示すもの」「示さないもの」が生まれるものです。

とりあえずお試しなら、半年で3,000円ほどですので、通常の絵本の定期購読に比べれば安価です。また、幼稚園側で『こどものとも』などの月刊絵本は教材として全員購入としている場合もあり、あまり大きな声で言うのは憚られますが、バザーやフリマアプリで出品されていることも多いので、更に安く購入して、中を見ることも可能です。

こどものともをオススメする3つの理由

こどものともがどんな月刊絵本なのかお伝えしてきましたが、最後に、筆者が『こどものとも年少版』を1年間購読した感想をお話ししたいと思います。2016年4月号から1年間購読しましたので、来年もまた1年間定期購読するつもりです。

絵本のバリエーションが豊富

絵本の定期購読をされる方は、やはり自分の好みだけでなく、子供に様々なタイプの絵本に触れさせたいと思われ、購読されている方が多いかと思います。

私は申し込みの前に『こどものとも年少版』の年間12冊の配送ラインナップを見て、「これは好きそうだな」「これはいまいちかな」と予想しましたが、実際に届いてみると、子供が意外な絵本に興味を示すこともありました。
テーマや絵柄はどれも異なり、すべてが新刊の絵本であるため、親子で新鮮な気持ちで絵本を楽しむことができます。

本屋で見かけても、「これは確か定期購読で届くはずだったような?」と考える必要もありません。また、贈り物として絵本をもらった時に、うちにあるものや今度届くものとかぶっているという事態も防げます。

低価格かつ場所をとらないソフトカバー

定期購読は、子供の好みによって「あたり」「はずれ」があるので、やはり安価だと損をした気分にならずに済みます。ソフトカバーは、本としては物足りないという意見もありますが、我が家にとってはメリットが大きかったです。

子供の好みは、日々変わるので、買った当初は反応がいまひとつだったものが、数年、時には1年以上経ってからブームが来ることもあります。できることなら絵本は読むものも、今は読まないものもすぐに手が届く本棚に置いておきたいのですが、ソフトカバーのこどものともなら収納スペースを圧迫しません。

また、ソフトカバーは明らかに他の絵本と違うので、子供が「自分のもの」として認識しやすいようです。うちの子供はこのソフトカバー形式を気に入り、絵柄も見ずにとにかく本棚からソフトカバーの本を引っ張って「これ読んで!」と持ってくることもあります。

付属の「絵本のたのしみ」が読み応えあり

こどものとも年少版「ほわほわひつじ」付属の「絵本のたのしみ」

こどものともには、保護者向けに「絵本のたのしみ」という冊子がついてきます。今月の絵本を描いた作家の経歴や絵本のアイデアを思い付いたきっかけや創作過程、バックナンバーの絵本の読者感想なども掲載されていて、わずか8ページですがなかなか読み応えがあり、筆者は毎号、隅々まで読んでいます。

絵本作りの裏側や絵本作家の人となりを知れるのは、非常に貴重で面白く、「絵本のたのしみ」は届いた月刊絵本への愛着を深めるのにも一役買っていることは間違いありません。