3歳までの習い事おすすめ10選とその効果/失敗しないコツ
近年、「3歳までには何か習い事をさせたい!」と検討するママやパパが増えています。オリンピック選手やプロの音楽家など国内や世界で活躍する人の中には、「3歳から始めた」という人も多く、発達段階の脳に大きな影響を与えられる時期だからこそ、才能を開花させてあげたいという親心の表れでしょう。
こちらでは、そのような3歳までの習い事を検討しているパパママに、「子供のためにはどんな習い事がいい?」「どのような効果が得られる?」などの疑問にお答えする情報や3歳で習い事を始める注意点、体験談をご紹介します。お子さんにピッタリの習い事を見つけ、親子で才能と成長を楽しみましょう。
3歳までに習い事を始める4つのメリット!早いスタートが選ばれる理由
「三つ子の魂百まで」と言うように、人間の脳は3歳までに約80%が完成し、人格にも3歳までの教育が深く関係してくると言われています。そう聞くと、3歳までに習い事を始めるとメリットが大きいという意見にもうなずけますよね。では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
1入園前は保育料がかからず親に経済的余裕があるから
3歳までの子供は、たいてい幼稚園などに通っていないため保育料がかかっていません。そのため、親にとっては経済的に比較的余裕がある時期です。つまり、先々幼稚園に支払う費用分、今は毎月の支払いに余裕があるのです。経済的に余裕があるうちにいろいろ習わせてみて、その子に合った習い事を模索する期間にしている人もいます。
2早い段階だと才能が未知数で可能性が広がりやすいから
どんな分野の習い事においても、早期から基礎的な力を身につけることで、将来の可能性を広げることができます。また、早期に学んだことで得意分野が伸ばせれば、周囲に比べ得意なことを持つことができるため、自信にあふれて育つことができると言われています。習い事によっては、勉強面での能力が高くなり、将来落ちこぼれることはないという意見もあります。
3早くから習い始めた方が専門的な技術を習得する時間が増えるから
脳や人格形成が成される3歳までだからこそ、専門的な技術を身につけると、それにおいては特化する子が多いようです。たとえば、絶対音感という能力は、生まれながらにして持っている人はほんの稀にしかいませんが、幼い頃からピアノを習うなどの訓練次第で身につけることができるのです。
幼稚園などに通っていないため、比較的時間が取りやすく、一度ハマってしまえば、とことん打ち込んで専門的な能力を伸ばす子も多いようですよ。
4習い事を通して色々な人や物に触れることが人格作りに役立つから
習い事は、ただ専門的な能力を身につけることだけにとどまりません。日常生活では得られない体験により、心の成長も促されます。家の中でママと子供と二人きりで過ごすより、外で様々な人や物事に触れ経験値を上げる方が、子供の心の成長に良い影響を与えるはずであると考えるパパやママは少なくありません。
一つの目標に向かってくじけずに立ち向かう強い心、自分以外の人や周囲の環境にも気を配れる幅広い認識力、情緒が安定することによる思いやりやさしさにあふれた心など、素晴らしい人間に育ってくれることが期待できます。
3歳までの習い事で人気のおすすめ10選!0歳から始められるお稽古も
1スイミング
小さいうちは泳げなくても、水の中で動くだけで充分な全身運動になります。最近では住宅事情などから充分に運動できない環境の子供が多いため、手軽に始められスイミングの人気は高いです。生後6ヶ月から習うことができるので、水に対して抵抗の少ない時期から始められることも魅力の一つになっています。
また、スイミングを習うと肺などの呼吸器官が丈夫になり、風邪をひきにくくなり、喘息やアトピーの改善にも効果が期待できます。冬場は頻繁に風邪をひいていたお子さんが、「スイミングを始めて病気する回数が減った!」という話を耳にするママも多いのではないでしょうか。
2英会話
月謝の相場は?
月謝は週1~2回で5000~8000円というのが相場です!その他入会しなくても利用できる短期教室やお得キャンペーンをしているところも多いですよ
現代の社会では、子供にグローバルな感覚を身に付けて欲しいと願うママは多いのでは?それにうってつけなのが英会話です。小さい頃から英会話を習うことで、英語脳や英語耳といった英語を聞き取り英語で考える言語感覚が身に付くだけでなく、異国の人(外国人の先生)と触れ合い、価値観や世界観も広がります。
月謝は少し高めですが、歌や遊びの延長で楽しく続けることができ、普段の生活から自然に英語で話す我が子を見ていると、「いつか海外旅行に行こう」と夢も広がりますよ。
月謝の相場は?
週1回で7000~9000円が相場ですが、教材費や施設利用費などもプラスされます
3幼児教室
幼児教室は0歳からスタートでき、ショッピングセンター内やデパート内にあるところが多いので、気軽に始められます。親子教室がほとんどなので、親子のスキンシップにもなるし、ママ同士も価値観が似ているため仲良くなりやすいという人もいます。
幼い頃から基礎学力と勉強習慣が自然に身につく分、将来への投資と考えれば安いものなのかもしれませんね。お受験を意識して入る医者や弁護士、会社経営者のお子さんが多い教室もあるため、事前に確認しておくことも大切です。
月謝の相場は?
一般的な幼児教室は月謝が5000~8000円ですが、お受験に特化した教室の場合はコースが複数あり、総額で4~5万円かかるところもザラです!
4サッカー
サッカーはボール1つで始められるお手軽なスポーツで、ずっと走っているため、体力的な面での成長が期待できます。また、集団競技なので、幼い頃から協調性を養えるというメリットもあります。
3歳から始める場合は、合わない子だと「逃走してすぐに辞めた」というエピソードもあるようですが、ピッタリ合った子の場合は年中くらいから非凡な才能を発揮し、親もプロリーガーを夢見てしまうことも…。ただし、簡単にはやめないので小学校に上がっても親の送迎やお茶当番、泥だらけのスパイクやユニフォームの洗濯など多くの負担は否めません。
月謝の相場は?
低年齢からスタートすると、クラブチームで月謝が5000円~1万円くらいかかりますが、小学校に入って地域のスポーツ少年団などに入団すると、5000円以下のところが多いです
5空手・柔道
空手や柔道などの武道も男の子に人気の習い事ですね。多少運動が苦手な子でも、小さいうちは周りの子供を見て型のマネをするだけのことも多く、休憩時間に大きいお兄ちゃんたちが遊んでくれたりするため、楽しく続けやすいようです。
武道は「心・技・体」を鍛錬するため礼儀作法に厳しく、幼い頃から身体面だけでなく精神面を鍛えて強くなることが期待できます。ただし、流派によって雰囲気が違うため、お子さんに合った指導者を見つけることが大切です。
月謝の相場は?
月謝は3000~5000円が相場で、胴着やプロテクターなど用具代や大会の費用が別途かかります!流派によっていろいろ違いがあるようなので、まずは情報収集をしましょう
6体操
現代では、食生活や運動不足などにより、子供の生活習慣病も問題になってきています。運動できない住宅環境の子が多い中で、幼いうちから体操を習うと、適度な運動ができるので免疫力アップや基礎体力の向上が期待できます。
怪我も心配な習い事ですが、バランス感覚が必要なため全身の筋肉が鍛えられて姿勢がよくなりますし、ほどよい運動の疲れで「夜、ぐっすり眠ってくれるようになった!」という声も多いですよ。スパルタの体操教室もありますが、オリンピック選手を目指すなど特別な理由がなければ、お子さんが楽しめる教室に通わせた方が嫌いにならず集中できるようです。
月謝の相場は?
月謝は5000~7000円が相場ですが、そのほかに設備費や保険料がプラスされます
7ピアノやバイオリン
3歳までに脳のほとんどが形成されると言われていますが、ピアノやバイオリンは、指を動かすことや先を読むこと、暗記することなどいずれも脳の発達に良い効果をもたらします。また、音楽によって心のバランスも良くなり、キレにくくなるとも言われています。
ピアノの場合は大手音楽教室のグループレッスンや個人レッスンの方が、グレード検定や発表会、コンクールに出場する機会も多いため、お子さんにプロを目指して欲しい人は、モチベーションを保ちやすいかもしれません。ただし、ピアノの場合は自宅に本物のピアノがないとコンクールへは出場させない先生もいます。
また、個人の先生でも大手音楽教室に所属している先生であれば、グレード取得やコンクール、音大進学への指導もしてくれますが、情操教育として習わせる場合は、コンクールなどが負担になることもあるようです。
バイオリンの場合は指導者の数が少なく、本気で上達したいお子さんの場合は、遠方へ特急に乗って毎月レッスンに通う場合もあり、その分親の負担も増えます。
月謝の相場は?
月謝は個人レッスンの場合、週1回30分~1時間のレッスンで5000円くらいが相場です。また、初級→中級→上級とグレードが上がるにつれて月謝も上がります。先生が自宅に教室を開いて教えている場合は、もう少し費用が少なくてすむ場合もあります。また、大手ピアノ教室ヤマハのグループレッスンの場合、月3回で1回50分5000円弱、カワイのグループレッスンの場合、年40回で1回60分7000円弱です。
8リトミック
リトミックとは、音楽と動きを融合した音楽教育のスタイルで、実は明治時代から日本に取り入れられている伝統的な教育です。音楽と動きをいっしょにおこなうことで心と身体の調和やリズム感など音楽的な感覚を培うことに効果があります。
何にでも反応する乳幼児だからこその効果があり、「リトミックに通い始めてから、癇癪を起すことが少なくなった」等、心の成長や落ち着きが見られるようになったという声も聞かれます。
月謝の相場は?
月謝は月2~4回で3000~5000円が相場です
9ダンス
ダンスも、中学校から必修科目になるということで、人気急上昇中の習い事です。大きくなってから急に踊れと言われても思うように身体が動かないものですが、幼い頃から習っているとリズム感や身体の柔軟性と俊敏性が養われるのです。
テレビの教育番組や音楽番組を観てダンスを真似ているお子さんの場合、何の抵抗もなくダンスに馴染め、夢中になって踊るかもしれませんね。
月謝の相場は?
月謝制ではなくレッスン制の所が多く、1レッスン1500~3000円くらいが相場です
10バレエ
バレエは習い始めが遅すぎても上達が望めないと言われているため、幼い頃からやっておきたい習い事の1つです。柔軟性や姿勢の良さが身につき、日常生活での立ち居振る舞いが美しくなるのも女の子に人気の理由です。また、お嬢様のイメージが強いだけあって月謝も高めですが、かわいい衣装や舞台化粧を施した我が子に釘付けになること間違いなし!
「恥ずかしがり屋の我が子が舞台で堂々と踊っている姿を見て感動した」との声もあり、表現力を養い、あがり症を克服できるという効果もあります。バレエの世界は非常に厳しい世界ですので先生も厳しく、発表会がある場合は親が準備に駆り出され、子供の姿を見るよりもライトや子供達の誘導、緞帳、音楽など自分の役割を失敗しないようにとピリピリムードになるママもいるそうです。
月謝の相場は?
月謝は7000~1万5000円が相場で、その他発表会の衣装代や会場代などの費用、先生へのお礼などの費用が別途かかる場合もあります。レッスンで使うバレーシューズやレオタード、タイツなどは高価ですが別途料金がかります
3歳までの習い事で心配される4つの注意点!親ののめり込み過ぎは危険
子供の将来の幸せを願って3歳までに習い事を始めたけれど、人格や脳が形成される時期に教育を受けることが、メデメリットになることもあります。
1自然に湧きおこる個性や自由な感情を潰さないで
脳が未熟なうちに知識や情報を詰め込むことで、放っておいても自然に発達するはずの感情や個性が育たなくなってしまうことがあります。親の接し方により大きく変わりますので、知識や情報を詰め込むことに必死にならず、子供が「うれしい・楽しい・おもしろい」という体験を、たくさん経験できるようにしましょう。
2友達との関わりが少なくならないように気を付けて
習い事に時間をとられると、どうしても同年齢の友達と遊ぶ機会が減ってしまいます。「習い事の教室で同年齢の子と関わっているから大丈夫」という考えは間違いです!習い事での関わり方は一方通行の受け身が多いため、この時期だからこそ多く経験させたいコミュニケーションの取り方が学べないのです。
3結果より頑張りを褒めて親の顔色をうかがう子にしないで
習い事に喜んで取り組んでいるように見える子でも、実はママやパパに褒めてもらいたくて頑張っていることがあります。そのような子は、周りができることが自分にできないと、「褒めてもらえない」=「パパやママの期待に応えられない」と落ち込み、自分の存在意義を見いだせなくなってしまいます。結果よりも頑張った過程を褒めてあげることが大切なのです。
4緊張状態を強制してストレスを溜めさせないで
楽しそうに取り組んでいるように見えても、習い事では緊張状態を強いられていることが多いものです。心も身体も未熟な子供にとって、そんな状態が長く続くことが大きなストレスになっている場合もあります。自分の意思をうまく伝えられない幼児期だからこそ、子供のサインを見逃さないようにしたいですね。
泣く!ふざける!3歳までの習い事でママが抱えがちなお悩みQ&A
3歳までに習い事をさせると子供がママやパパの思い通りに振舞わず、悩みの種になることも。3歳までの乳幼児の習い事によくあるお悩みに、ママはどう対処すればいいのでしょう。
Q 子供が習い事に通うのを嫌がって泣くようになったら?
A せっかく始めた習い事ですから、毎回楽しそうに通ってくれるのが一番です。しかし、子供には子供なりの気持ちがあって、通うのが嫌で泣いてしまうことも…。3歳前だと嫌がる理由をうまく伝えられないので、ママは教室でのお子さんの様子を注意深く観察し、なぜ嫌なのか理由を探ってみましょう。
友達や先生に馴染めていないような様子だったら、決して無理強いはせずに、あたたかく見守りましょう。人見知りの子の場合は、ある程度の期間が必要な場合もあります。
楽しくなさそうなときは、どんなときに楽しくなさそうなのか、見てみましょう。周りができることが自分にできないときに楽しくないのか、内容自体に興味がなくて楽しくないのか。内容自体が楽しくないのであれば、辞めさせることを検討するべきかもしれません。
できないから辞めたい子には…
劣等感を拭い去るために「ママにも教えて」と子供に頼んでみましょう!子供は教えたがりですし、ママもできないということを知り劣等感を感じなくなります。何よりママに教えるためにはもっと学ぼうと努力するようになるります。
Q 習い事の最中に子供がふざけるときの親の対応は?
A 元気でお調子者の子もいますから、ときには習い事の最中にふざけるときもあるかもしれません。そういうときは、ママが見ていることに安心しきっていることが多いのです。ママが見ないようにするなどいつもと違う環境にすることで緊張感が生まれ、ふざけることがなくなることが多いです。
また、つまらなくなってふざけているときは、「今度パパに見てもらおう」や「ここまでできるようになろう」など小さな目標を設定し、モチベーションを保てるように仕向けましょう。子供は自分のカッコイイ姿を見るのが好きですから、動画撮影などして、後で子供といっしょに観るのも良いですね。ただし、教室によっては撮影NGのところもあるので、事前に確認しましょう。
3歳までの習い事で失敗!早く習わせ過ぎた先輩ママたちの体験談
Aスイミングを習わせました
現在4歳の男の子のママです。うちの子には、生後10ヶ月からスイミングを習わせました。私がマタニティの頃からスイミングに通っていたので、習わせるならスイミングかなと思っていました。
赤ちゃんの頃から水に慣れているため、お風呂でシャンプーを注ぐときにシャワーを頭からかけても泣きません。
夏場に幼稚園でもプール遊びがありましたが、顔に水がかかるのをこわがっている子が多い中、うちの子は水の中に潜って楽しそうに遊んでいました。それを見て、スイミング習っていてよかったなぁと思いました。
A1年で辞めてしまいました。
5歳の男の子なのですが、3歳半のときからピアノを習わせていました。すぐ癇癪を起す子だったので、精神的に落ち着いてくれたらなぁと思って…。でも、常に身体を動かしていたい息子には、ピアノに向かう時間も苦痛だったみたい。
1年くらいは根気よく通ってみたのですが、結局辞めてしまいました。途中で辞めてしまうと、一体何が残ったんだろうと、1年間の月謝代が無駄になったことに落ち込みました。遅ればせながらも向き・不向きがわかったということを収穫だと思うしかありません(泣)
Aママも楽しい幼児教室
3歳の女の子のママです。子供が1歳半の頃から幼児教室に通っています。よく行くショッピングセンターの中に幼児教室があって、そこから小さい子とママたちのグループが出てくるのを何度か見たことがありました。
近所に子供と同年齢の子はいないし、公園や児童館も遠いので、そのグループがうらやましくて…。思いきってその幼児教室に入ることにしたのですが、望んでいたとおり、たくさんのママ友ができて楽しく、毎週楽しみにしています。
そのおかげか、生活にハリもできて、子育てでイライラすることも少なくなりました。幼児教室、おすすめです!
Aダンス教室で失敗!
現在4歳の女の子なのですが、2歳半からダンススクールに通わせました。テレビで「おかあさんといっしょ」を観ながらいつも楽しそうに踊っていたので、ダンスが向いているように思ったのです。
でも、いざ習い始めると、娘が一番年下で、5歳までの子がいるクラスで人数も多い!そんな中で圧倒されてしまったのか、気分が乗らずに踊らない日もありました。
年上の子で遠慮なく言いたいことを言う子が多いため、「(ダンス教室に)行きたくない」と言う日も。なんとか通わせていましたが、早く習わせ過ぎたかなぁと思います。
子育て4コマ漫画:3歳から始める習い事!子供が習いたいものを知るには?
3歳までの習い事の場合、親は子供の強い興味を見抜くのが難しと判断して自分が習わせたいことを選びがちですが、子供によっては永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように、体験を通して強い興味を持つことも。
逆に体験ではノリノリで「習いたい!」と言ったのに、特にピアノなどの家で練習が必要な習い事はいざ始めてみると練習しないため親が対応に困ってしまうこともあります。
3歳までの子供に習い事を選ばせる場合は、辞めさせる覚悟も必要。親が夢中になり過ぎると子供が冷めたり、逆に親が冷めているので子供も冷めたりすることがあるので、小さいうちは子供の様子を側で見守り、親を見てきたり習い事の話をしたりしたら、真剣に聞いて対応してあげるのが長続きの秘訣です。