中1ギャップを乗り越えるに関する記事

『中1ギャップの原因とは?中学1年生の不登校を防ぐ対策5つ』

中1ギャップの原因や陥りやすいタイプ、前もってできる対策を知っておき、中1ギャップが起こった場合の心構えをしましょう。

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中1ギャップで不登校に?!子供が学校に行けない原因と解決法

子供の成長は、親としても喜ばしいことですが、小1プロブレム9歳の壁など、成長の節目にさまざまなトラブルはつきものです。その中でも、中学校入学後に起こる、「中1ギャップ」に苦戦する親子も少なくありません。思春期でデリケートな年頃の子だけに、どのように接すればいいのか頭を悩ませてしまいます。

そこで、中1ギャップについて、原因や起こりやすいタイプなど詳しく知り、正しい対策を理解しましょう。もしも中1ギャップが起こったとしても、親子でその壁を乗り越えていくことは、これからの子供の人生にとって大切なことです。親は、子供に中1ギャップが起こっても、慌てずに冷静に対処できる術を身につけるべきなのです。

中1ギャップとは

中1ギャップとは、中学校への進学により、学習内容や生活環境の変化に対応できなくなることを言います。年齢的に繊細で多感な頃のため、うまく乗り越えることができないと、不登校や集団無視に発展するとも言われており、早急に対処し、中1ギャップの解消を働きかけなければなりません。

まだまだ中1ギャップという言葉は認知されておらず、不登校や集団無視の問題が明るみに出て、初めて中1ギャップに苦しんでいた我が子の心境を知ることも。それまで優等生だった子が、朝ごはんを食べなくなったり宿題をしなくなったりと、何かしらのサインを出すこともあるので、親は気づいてあげられるようにしたいですね。

子供が感じる中1ギャップの5つの原因

小学校から中学校に上がるときには、さまざまな違いを感じるもので、それが中1ギャップの原因となっています。親は、子供の環境がどのように変わり、そのことをどのように感じるのかを知っておくことで、中1ギャップに対する心構えをしておきましょう。

1英語や数学などの新しい教科の学習

ただ覚えれば何とかなる、単純な学習が多かった小学校時とは違い、中学校では、英語や数学などの馴染みのない新しい教科を学習するようになります。英語や数学は、一度つまずくと、周りとの差もどんどん開いてしまうことから、焦りを感じる子供も多く、それがストレスになると言われています。

2学期試験の実施

小学校の時は、テストの点が悪くても、友達同士で見せ合って笑い飛ばすようなこともありましたが、中学校ではテストの点数で順位付けられることによって、学力の差がより明らかになり、自分がどの位置にいるのかを思い知らされるようになります。学力順位だけで評価されることもあり、テストの悪い点数を、笑い飛ばせない状況に追い込まれるのでしょう。

3違う小学校から来た同級生との関係の構築

小学校によってカラーも違い、今まで接してきた友達とはまったく違うタイプの子もいて戸惑うこともあります。子供同士なので、時間が経てば仲良くなれるものですが、入学時の環境や心の変化により、気持ちに余裕のない状態では、そのような子と新しい関係を構築するエネルギーもなく、なかなか馴染めなくなるのです。

4学級担任制から教科担当制への変化

小学校の時には、ほとんどの授業を、クラス担任の先生が受け持ってくれていましたが、中学校では、クラス担任がいても、教科ごとに先生が変わります。そのため、クラス担任の先生と接する時間も少なく、先生との信頼関係の構築が難しくなり、学校生活で困ったことがあっても、気楽に相談できる相手がいないのです。

5先輩・後輩の上下関係

小学校時は、上の学年の子でも、「○○くん、○○ちゃん」と呼び、兄弟のように仲が良く、敬語なんて使うはずもなかったのに、中学校に上がった途端、上下関係が厳しくなり戸惑う子も多くなります。しかし、大人になって社会に出たら、上下関係があるのは当たり前なので、中学校のうちに慣れておきたいものですね。

こんなタイプは中1ギャップの予備軍かも!

小学校と中学校との違いを感じて、中1ギャップに陥ることは分かりましたが、誰にでも起こるわけでもなく、実は元々の性格や、小学校の時の過ごし方などによって、中1ギャップに陥りやすい、中1ギャップ予備軍の子がいるのです。そこで、どのようなタイプの子が中1ギャップに陥りやすいのか、みていきましょう。

優等生タイプ

小学校の時に比べて勉強が難しくなるため、小学校の頃のような良い成績がとれなくなってしまうと、それまで優等生だった子は焦りや戸惑いを感じます。優等生タイプはプライドも高く、良い成績がとれない現実を認められずに、中1ギャップに陥ってしまうようです。

完璧主義タイプ

完璧主義の子は、すべてを完璧にこなそうとするあまりに、つまずくことを恐れてしまいます。つまずくことを恐れていては、新しいことにも挑戦できないので、中学校という新しい環境の中で自分をアピールすることもできず、もどかしい気持ちになり、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。

自信家タイプ

中学校に上がると、勉強やスポーツなど、これまでうまくいっていたことが、うまくいかなくなることもあります。今まで、何でもできる自信家だった子が、このようにうまくいかないことが増えると、自分に自信が持てなくなってしまい、中1ギャップに陥ってしまうようになります。

順風満帆タイプ

今まで物事が思い通りに進み、順風満帆な人生を送ってきている子は、挫折をした経験がないので、中1ギャップと言う壁にぶつかってしまったときに、自力で乗り越えられないこともあります。親が、子供が失敗しないようにと先回りして手助けしていると、失敗を自力で乗り越える力がつかなくなるのです。

コミュニケーション下手タイプ

小学校の頃は、人とコミュニケーションをとることが下手でも、自然と仲良くなれることが多かったのですが、コミュニケーションをとることが苦手であると、自分から先生や同級生に関わろうとしなくなるため、新しい関係を構築できずに、クラスにうまく馴染めなくなってしまうこともあります。

やっておきたい中1ギャップ対策

中1ギャップは、誰にでも起こりうることですが、日頃の子育てから注意すべきことや心がけることを知っておき、実践していると、中1ギャップを回避できる可能性も高くなります。そこで、日頃からやっておきたい中1ギャップ対策について、みていきましょう。

自己有用感を感じさせる

自己有用感とは、人の役に立ったり人に感謝されたりすることによって、自分の存在価値を感じることで、中1ギャップなどの壁を乗り越えるには必要な事です。似たような言葉に「自尊感情」がありますが、これは、自己評価のようなものなので、いくら自尊感情を高めても、他人からの評価とのギャップを感じると自信をなくしてしまいます。

自己有用感は、他人との関わりを前提としており、これを高めるためには、例えば子供が難しいお手伝いができたときに、親が子供に対してただ褒めてあげるだけでなく、「○○ちゃんのおかげで助かった」などと、子供の存在を認めることや感謝することにより自信を持つ、自己肯定感を持たせることが大切です。

家庭での学習習慣を身につける

勉強についていけなくならないよう、日頃から自主的に勉強に取り組む必要があります。そのためには、家庭での学習を習慣づけできるようにしていきましょう。帰宅時間、食事の時間、就寝時間を固定すると、勉強時間も自然と決まってくるので、習慣づけしやすくなりますよ。

折れにくい心を育てる

今までの人生で挫折の経験がないと、心が折れやすいため、中1ギャップに陥りやすくなります。挫折をしてもそこで立ち止まらずに前に進めるよう、物事をポジティブにとらえることができる柔軟性を身につけさせましょう。これは、何でも助けてくれる親がそばにいると難しいことなので、親離れをさせるために、親も子離れするようにしましょう。

ストレスを上手に解消する

小学校から中学校へと環境が変わると、ストレスを感じるのは当たり前のことで、ストレスを上手に発散できるかどうかが、中1ギャップを乗り越えられるかどうかのカギとなります。ストレスを溜め込んで精神的に追い詰められないよう、スポーツや外遊びをしたり、好きな習い事や趣味を見つけたりして発散させるようにしましょう。

家庭内で相談しやすい環境を作る

年齢が上がると、子供は親に感情を隠すことも多く、嫌な事や悩んでいる事があっても、親はなかなか気づいてあげられません。そこで、家庭内で、学校での悩みをそのままにせず、日頃から気軽に人に打ち明けることができるような雰囲気を作ることも大切です。親は子供に対して高圧的にならないよう、聞き役に徹するようにしましょう。

中1ギャップが起きてしまったら

もし中1ギャップが起きてしまったら、具体的に中学生活でどのようなことになじめないのかについて、じっくり考えさせてみて、自分の気持ちを整理させることから始めましょう。基本的には時間が解決してくれるものなので、親はそのような子供の気持ちに寄り添い、理解する姿勢を示すといいですね。

さらに、担任の教師と情報を共有し、学校生活がスムーズに送れるよう、サポートしてもらうようにするといいですよ。担任の先生と信頼関係を築き、家庭と学校で連携することが大切ですし、ママが一人で悩まないためにも、まずは担任の先生に相談するようにしましょう。

この記事を書いたライター

小笠原蓮香

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。