子供の名言/迷言
子供は突然、思いもよらないことを言って周囲の大人を驚かせます。まだ、いかにも子供らしいかわいい発言でママを和ませてくれたり、ママがハッとさせられるような大人びたことを言ってみたり…。
ここでは、そんな子供達の名言や迷言についての先輩ママの体験談をご紹介。ママ達は、どんな子供の言葉に癒されたり、ドキッとさせられたりしたのでしょう?
それでは、9人の先輩ママたちから寄せられた子供の名言について、3歳児・4歳児・5歳児の年齢ごとにみていきましょう。
我が子の名言~3歳児編
今しか聞けない名言です
子どもが三歳の時、初めてのそり遊びをしました。その際、あまりにも疲れてしまったようで、「新しい電池を沢山入れなきゃ!はやくちょうだい!」と言い出しました。
おもちゃやプラレールが電池で動くことを覚えたばかりの息子は、自分も新しい電池を入れると元気になると考えたようです。大人には思いもよらない言葉で、夫婦で大笑いしました。
息子には「電池を入れて元気になるのはおもちゃやプラレールだけだよ」「人間は電池を入れられないよ」と話しました。
まだ小さいので話しても分からないかと思いましたが、沢山ご飯を食べてぐっすりと眠れば元気になって、またいっぱい遊べるよと言うと、納得していました。
このような子供のうちしか話さない名言や考え方をそばで聞けるのは、とても面白いです。
まさかの発想力!
3歳の息子と実家に遊びに行った時のこと。畳の上に髪の毛が落ちていたので、母親が掃除していました。
それを見た息子が「どうして片付けてるの?」と聞くと、母親が「ダニが寄ってきて食べてしまうから、髪の毛は捨てないといけないんだよ」と言いました。
すると、しばらくして息子が「じいじは頭をダニに食べられたの?」と言ったのです。
一瞬、私も母親も「?」となりましたが、父親の薄くなった頭を思い出し大笑いしました。寝ている時にダニに髪の毛を食べられて、髪がなくなったんだと思ったようです。
それを聞いて爆笑してしまって、「じいじはダニに食べられてはないよ」としか言えませんでした。子供の発想ってとんでもなく面白いなと感じました。
息子の将来が心配…
息子が3歳をすぎた頃に、時々子供とは思えない言動をすることがありました。
もちろん、本人には全く自覚がないと思いますが、突然私に壁ドンをしたり、甘えたような上目遣いで抱っこをせがむことも…。
そして、ある日のこと。突然、私に抱きつきながら「抱いて!抱いて!癒やされたいの!!」と言うので、びっくりしつつ思わず笑ってしまいました。
もちろん、本人は抱っこをおねだりしているつもりだと思いますが、息子の前でそんなフレーズを口にしたこともないし、どこでそんな言葉を覚えたのかも分かりません。
将来、小悪魔男子になって今みたいに女の子に甘えるんじゃ…と少し心配になりましたが、「うん、ママが癒してあげる」と答えたら、とびきりの笑顔を見せてくれました。
それ以来言わないので、未だに謎のフレーズです。
我が子の名言~4歳児編
当たらずも遠からず…
冬の朝、4歳の娘と一緒に、マンションのお友達やママ友とバス停まで歩いていた時のことでした。
今日も寒いね、などとおしゃべりしながら歩いていた時に、娘が突然話に入ってきて「でもさ、子供は竹の子なんだよね?」と言いました。
一瞬、何を言っているのか分かりませんでしたが、前後の話からもしかしてと思い、「それは竹の子じゃなくて風の子ね」と言うと、娘は「あっ、そうなんだ」とニッコリ。
私は「子供は風の子」という言葉を娘に話したことがないので、たぶん幼稚園の先生かお友達が言っていたのを聞いていたのだと思います。
今は、色々なことを幼稚園で吸収し、成長しているんだとほんわかした気持ちになりました。
ざわ…ざわ…
これは、4歳の娘を幼稚園に迎えに行った時に、先生が笑いながら教えてくれた話です。
先生が数名のお友達と一緒にお弁当を食べていた時に、何気なく「みんなの大事なものって何かな?」と聞ききました。
すると、「ママがだいじー!」「仮面ライダーのベルトがたからものー!」と、みんながワイワイ話している中で、娘がボソッと「世の中お金よ。お金!」と言ったそうです。
この話を聞いてビックリするやら、苦笑いするやら…。その言葉はまさしく私の口癖。なので、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。
娘に言うと、「うん。だってーママはお金が大事でしょー?」の一言。「ちがうよーママは娘ちゃんが一番大事!」「大事なものは他にもたくさんあるからね」と言っておきました。
4歳といっても、普段の何気ない大人の会話をよく聞いているので、言動には気をつけようと思いました。
読み方は同じなんだけどね
これは息子が幼稚園に通っていた頃のお話です。当時息子は4歳の年中さんでした。
息子が小さい頃から何か悪いことをすると、我が家では私の前で正座させて「どうしてそういうことをしたの?」「それは良いことなの?」「今度からどうするべきなの?」と話し合うことにしていました。
7月のある日、幼稚園の父兄参観があったのですが、七夕の時期ということもあり、先生がお話の中で「みんな、星座って知ってるかなー?」と子供達に聞きました。
すかさずウチの息子が「知ってる~!知ってる~!僕、せいざ知ってるよ!」と大声で叫ぶと、周りの父兄から「お~!」という声が上がりました。
さらに、息子は得意気になって「せいざっていうのは悪いことをした時にするやつだよ。ぼくんち、悪いことするとお母さんに正座しなさい!って怒られるもん」と答えたのです。
もう、このせいざ違いには周りの父兄もドッと笑い声が…。そんな中で私は恥ずかしくて小さくなるばかりでした。
まあ、でも確かにどちらも「せいざ」には変わりないですもんね。息子には帰宅後に「ちょっと間違えちゃったけど、堂々と答えられて偉かったね」と伝えました。
我が子の名言~5歳児編
将来は詩人か?はたまた小説家か?
あれは、息子が5歳の時の秋でした。冷蔵庫の牛乳がなくなってきたので、散歩がてらコンビニに行こうと息子と家を出ました。
外は思いのほか寒くて、出てきたことをチョット後悔しながら、喜んでついてきた息子の手を引いて坂の下まで来た時、ものすごい向かい風が吹いたんです。
そしたら、息子は「わー!落ち葉さんが、かけっこしてるー!」と言うので、目を細めながら見てみると、坂の上から沢山のいちょうの枯れ葉が、カラカラと音を立てながらもの凄い勢いでこちらに向かってきたんです。
とっさのことで、私は「はっぱさんたち、運動会してるのかな?」と答えるのがやっと。その時、幼稚園の園長先生が「子供は時に素敵な言葉を発するので、ぜひ聞き逃さないでくださいね!」とお話されていたのを思い出しました。
3歳から幼稚園に通わせて良かったなと思いました。母はというと、こんな凄い風が吹くなんて最悪!明日にすればよかった!と心の中で叫んでいたのに…。
息子が、こんな素敵な表現が出来るなんてすごい!将来は詩人?それとも小説家?と、今から考えているのは親バカでしょうかね。
みんなの幸せを願う優しい名言
子供がそろそろ5歳になる頃の出来事です。幼稚園の帰り道、ママさんと子供達と公園に寄り、子供達を遊ばせながら、ママさん同士で世間話や子供の話題で盛り上がっていました。
そろそろ帰ろうとした時、ちょうど子供達は将来何になりたいかを話していたようで、ヒーローやケーキ屋さん、お姫様、お嫁さんなど、子供らしいものが上がっていたのですが…。
うちの子はなんと「うんとねぇ、うどんになりたい!」と言うのです。「えっ?うどん?」とママさん達は大爆笑。私は驚きと恥ずかしさでいっぱいになりました。
それで、思わず「それは好きな食べ物じゃないの?大きくなったら何になりたいかだよ」と聞き直しました。
すると、うちの子は「わかってるよ。でも、私、うどんになりたい!だって、みんなうどんをツルツル食べて美味しいって嬉しい気持ちになるでしょ?」と言うのです。
それを聞いて、皆の幸せな気持ちを考えたのだと思い嬉しくなりました。小さかった頃の懐かしいエピソードです。
大人みたいな一言
息子が5歳の時に、手が滑ってお皿を割ってしまったり、お箸を折ってしまったりと、些細な失敗が続いて「あぁーー!もうママだめだぁー!」と嘆いていた時です。
突然「すぎたことはしょうがない。クヨクヨしないの」と、大人みたいな言葉を息子に言われてびっくりしました。そして、一生懸命慰めてくれているのが可愛くて大笑いしました。
私は「おとなみたいだねぇ。ママのこと心配してくれたの?」と聞いたら、「うん」と答えるのです。
私はそんなに落ち込んでいるつもりはなかったのですが、子供からみたらすごく悲しんでいるようにみえたのでしょうね。
まだ、小さいと思っていた子供も、知らないうちに色々な言葉を覚え、色々な事をしっかり感じとっているんだなぁと思った瞬間でした。
自分の行動も見直すきっかけになりましたが、子供の成長に喜びを感じました。