わが子の口から友達の悪口!そんな時どう対処すればいい?
子どもの口から悪口が出るととっても驚きますよね。無邪気だと思っていた子供の口から突然の悪口が飛び出したら、今まではこんな事なかったのに、一体どうしたのと心配になってしまいます。しかし、大人でも悪口を言うのですから、子供は絶対悪口を言わないと思っている方がおかしいのかもしれません。
子どもが友達の悪口を言っているのを聞いた時はどういう風に対処すればいいのでしょうか。今回は、子供が友達の悪口を言った時に、ママが子供に伝えた言葉をご紹介します。
悪口を言うきっかけとは?
そもそも何がきっかけで、悪口を言うようになったのでしょうか。子どもが悪口を言うのは、少なからず周りの影響を受けている事が多いです。パパママや保育園のお友達など、自分の身近な人が悪口を言っているのを聞くと、影響を受けてしまう事があります。普段から気を付けているかもしれませんが、もう一度、自分の言動について見直してみましょう。
子どもの悪口の内容とは?
子どもは何が気に入らなくて、悪口を言っているのでしょうか。頭から「悪口を言ってはいけません」と叱るのではなく、一旦子どもの言い分を聞いてみることが大切です。悪口の内容はとってもかわいい事だったり、ただの勘違いだったりと子供のうちはすんなり解決できるものです。子どもの悪口の内容とはどんなものがあるのでしょうか。
- ○○ちゃんを取られた
- 一緒に遊ぶ約束していたのに遊んでくれなかった
- デブ・かわいくない
- 〇〇がへたくそ
など、見た目や○○が下手などは、言われた方はあまり気分が良くないという事を、しっかりと教えてあげる必要があります。また、一緒に遊ぶ約束をしていたのに遊んでくれなかったなど、ほんの些細な事でも子供は傷つく事があります。
それが悪口になって出てきているのです。その場合は、「明日もう一回声かけてみよう」と子供の背中を押してあげるようにしましょう。一緒に遊べばケロッと仲良しに戻れる事がほとんどです。
悪口を言った時の対処法
子どもが悪口を言ってくると、全部聞き終わる前に「お友達の悪口を言ったらだめでしょ」と制してしまうママが多いかもしれません。しかし、子供の悪口は些細な事がきっかけになっている事が多いので、子どもの言い分を全て聞いた後に、具体的な解決策を教えてあげるようにしましょう。
また、見た目についての事や、運動ができないなど、言われると相手が嫌な思いをする悪口については、「自分が言われたらどう?」「ママが言われていたらどう?」とどんな気持ちになるのか、子供に考えさせる事も大切です。
「悪口は言ったらだめ」と言われるよりも、なんでダメなのか、どうしたらいいのか自分で考える事で、次から悪口を言わなくなるようになります。では、先輩ママたちが友達の悪口を言わないようにお子さんに伝えた言葉を見てみましょう。
気持ちを発散させる
我が家は小学一年生の双子の男の子とその下に幼稚園年少の妹がいる五人家族です。一年生の双子のお兄ちゃんたちは、小学校入学後からいろんな言葉を覚え、それを家で使うようになってきました。
学校では、幼稚園までのように、先生が一つ一つの些細な喧嘩の仲裁に入り、二人の仲を取り持つための、ごめんなさいの言葉を言い合うまで付き合うなどということはなくなり、本人同士、先生の見えないところで言い合いが起きるということがよくあるようです。
二人の言葉を聞いていると、良く耳にするのが「××君が今日俺のランドセルを勝手にさわるなっていってきた。明日は××君と話さないようにしよう」というような、明日は…しようという言葉です。
それを聞いた私は、明日本当にそういうことをするの?などと聞くと本人は怒りがおさまっていないので、絶対に口を利かないなどと言いますが、実際のところは夜寝る前などになると、もうそんなことを忘れ「明日××君となにして遊ぼうかな」などと話しているのです。
寝る前に、××君のことは許したの?と聞くと、もういいや。というように子供たちのなかですでに解決済みということが良くあります。
子供の一時の感情を継続させるのではなく、一旦、親の私にでも良いし、何でも話せる双子の相方にでも、自分の気持ちを発散させることで、心の中に溜め込むことがなくなるのかなと思い、今も実行中です。
応援してあげよう
年中4歳の娘がいます。両親、兄との4人家族です。毎朝、園バスに乗るのに、泣いて暴れる年少の女の子がいたのですが、その子のことを指して、「お母さん、あの子って、弱虫なんだよ。」と言ってきました。どうしてかときくと、「だって、すぐ泣いてずるいもん。」と言うのです。
思えば、娘が幼稚園に通いだしたとき、同じように行きたくないとダダをこねていました。そのとき私は、泣いている娘に向かって、「そんな弱虫じゃ困っちゃうわ。」とよく言っていました。今でこそ幼稚園にも慣れ、楽しそうに通っている娘ですが、ついこの間まで同じようなシーンがあったのです。
私は、娘も頑張って乗り越えたことを褒め、弱虫と言ったことを謝りました。そして今その子も今同じように頑張っているのだから、応援しようと諭しました。娘はなんだかスッキリした表情でうんと大きくうなずきました。自分の言動がこんな形で返ってくるなんてとハッとさせられましたね。
いい所を探そう
家族構成は自分、夫と子供2人です。子供は小学4年生ですが、一緒にスポ少をやっている友達の悪口を言います。子供は友達のことを「下手だから一緒に練習したくない」等と悪口を言うことがあります。
私は子供に、友達の悪口を言うことは良くないことなので、友達の悪口を言いたくなった時は、逆に友達の良い所を見つけて誉めてあげると良いよと教えました。
悪口を言ってばかりいると、人の悪い所しか見えなくなってしまうからねと子供に伝えたら、子供は一瞬驚いたようにしていましたが、そうなのかと納得している様子でした。
それからは、あまり友達の悪口を言わなくなったような気がします。これからも人の良い所を、たくさん見つけられるようになって欲しいと思っています。
相手の気持ちになって考える
夫と8歳1歳の息子と暮らしています。現在8歳の長男は2年生。親の私からするとまだまだ可愛いものですが、生意気な発言や反発が一気に増えてきたようにも感じています。悪口というかこれはお友達が聞いたら悲しむよ…という発言もありました。
お友達の内面を言う事はないのですが、「○○は背が小さいから足が遅い」とか「牛乳を飲まないから、小さいままなんだよ」といった見た目の事でした。
私は「自分がそう言われたらどんな気持ちになるか考えなさい」と伝えました。息子は「そうだね…」暗い表情になり、納得していました。
息子からしたら、何気なくでてしまった言葉の一つだったのかもしれませんが、相手の気持ちになって考えるという事は、とても大切な事。これからもこういう発言があった時には、同じように伝えていきたいと思っています。
抱きしめてあげる
うちは39歳夫婦と小5の男子、年長女子の4人家族です。お兄ちゃんは下校後よく1日の出来事を話してくれますが、時々友達の愚痴っぽい話があります。あの子はカッコつけすぎだとか、隣の女の子が世話好き過ぎて困るとか、殆どの話が他愛ない内容です。
しかしある日、とても荒れている様子だった事がありました。やたら一方的にちょっかいを出されて先生に一緒に叱られ、自分は悪くないから納得がいかないと。あまりにも怒っていたので、とりあえず明日まで気持ちが納まらなかったら先生に話してみたら、と言ってしばらく抱きしめてあげました。
もう5年生にもなって抱き締めさせてくれるなんて思ってなかったので、逆にびっくりしましたが、結局それで落ち着いたみたいで、いつの間にか忘れちゃったみたいです。
その後も特に悪口を言うでもなく、学校でもうまくやっているようです。のんびりした性格でどんくさいと心配でしたが、根に持ったりせずに朗らかでいてくれて、いつもほっこりさせてくれるお兄ちゃんに、日々感謝です。
みんなで遊ぶ楽しさを教える
長女8歳、次女5歳です。長女8歳小学2年生ですが、最近女子特有の悪口が出始めてきて困ってます。
通学の時、幼馴染のお隣のYちゃんと、いつも一緒に手を繋いで通っています。途中からEちゃんも合流して3人になるのですが、その時に「Eちゃんも手を繋ごうとしてくるのがいやなの。最近嫌いなの」と悪口を含めて言ってきました。
「どうして嫌いなの」と聞くと「Yちゃんを取られちゃうから」と言うので、誰もとらないよ、みんなで仲良くできたら楽しいこともいっぱいになるよ、と優しく促して、放課後に遊ぶときもEちゃんも一緒に公園で遊んで、3人で仲良く出来るように手助けしました。
娘は最初、不思議そうにしていましたが、みんなで遊ぶ楽しさを理解してくれたように思います。
ママがそう言われたら?
家族構成はパパ、ママ、長女、二女の四人です。お友達の悪口を言うのは、長女で小学生一年生の七歳です。お友達の眉毛が太くて、なんであんなに太いのかな、恥ずかしくないのかな、と言っていたり、あの子デブだから一緒に遊びたくない、と言っています。
思うことは自由だけれども、口に出してはいけない、と伝えました。もし、自分がそう言われていたらどんな気持ちになるか、例えば、大好きなママがお友達からそう言われていたらどう思うか、考えさせました。
すると、ママがそんなふうに言われていたら悲しくなる、言われたくないと言い、だったらお友達のことも絶対に悪く言ってはいけないよ、と伝えました。私は思ってもいいと思っているので、言葉として口に出してはいけないよ、と念入りに伝えました。
家も貧乏よ
うちの家族は私・旦那・娘2人の4人家族です。上の娘が8歳のときに「あの子のうちは貧乏だ」と友達の悪口を言い出したことがあります。すごくびっくりしたし、目をぱちくりさせて娘を見てしまいました。
貧乏だというけど、はっきり言ってうちもそんなに裕福ではありません。どちらかというと貧乏じゃないかと思いました。だからそのまま「言ってなかったけど家も貧乏よ。」と言いました。
そしたら娘はすごくびっくりしていました。その友達がどれほどの貧乏か分かりませんが、貧乏だと悪口を言うと自分に返ってくることを切々と話したら、娘は黙ってしまいました。
あれ以来、娘は友達の悪口を言いません。あのように対処して良かったなと思うし、時には現実を突きつけてあげることも大事だなと思いました。
鼻水がとまったらまた遊ぼう
毎日パパの車で私立幼稚園の年長さんに通う我が家の一人娘は、最近悩んでいました。年少さんからずっと面倒を見てきた、ハーフのイケメン君と遊びたくないと言います。理由をたずねてみると、汚いからもう手を繋ぐのも嫌だというのです。顔も見たくないとまで言う程です。
喧嘩でもして、一時的にそんな事を言っているのか聞いても違います。ずっと仲良しだったのにどうしてなのか聞いてみると、何と彼は鼻をかまないというではありませんか。
嫌なことがある時は、直接本人に伝えるようにと教えていますので、もちろん娘は何度となく本人に鼻が出ている時は、鼻をかむように注意したそうです。でも、本人は手やお洋服でふくだけで、絶対に鼻をかまないそうです。
おかげで、いつも鼻水の跡が顔に残り、尚且つ、鼻が垂れ気味で、服の袖口や手の甲は鼻水でテカテカしているそうです。他のお友達はそれを見て笑ったりしているので、娘が見かねてティッシュを差し出しましたが、それも放り投げてしまったようで、さすがの娘ももう嫌だと言い出したようです。
後日イケメン君のママに聞いてみると、イケメン君のパパが鼻をかんだせいで鼻血をだしたところを、イケメン君が見てショックを受けたそうです。
以来、彼は頑なに鼻をかまない生活を続けています。そして娘は、春がきてイケメン君の鼻水か止まったら、また手を繋いで遊ぶと言いました。ママ的にも、それに賛同しています。
具体的にアドバイス
小学生と幼稚園の子供がいます。二人とも男の子なので、お友達と喧嘩をしても、そんなにうじうじと文句をいう様子はありませんが、最近になって下の子、五歳の幼稚園児が、幼稚園で一緒に遊んでいるお友達が、嘘ばかりいうと文句を言い出しました。
悪口というよりも、この程度なら愚痴なのかなと思い、最初はそうなんだぁ、嘘ばかり言われたらいやだよねと相槌を打っていましたが、だんだんとうそをつくんだよと言ってくる頻度が増したので、これはどういう嘘で、何がきっかけなんだろうと一度きちんと聞いてみようと思い、聞いてみることにしました。
幼稚園児なので、些細なことだろうと思っていましたが、どうも彼には一緒に遊びたいお友達がいて、登園時に今日は遊ぼうねと約束するらしいのですが、結局は一緒に遊んでくれなくて他のお友達と遊んでいたということでした。
多分、まだ五歳なので、登園時には一緒に遊ぼうねと約束していても、いざ遊ぶ時間になると、すっかり忘れていただけの事のような気がしますが、子供にとっては、毎回嘘をつかれたと思い込んでしまっているようで、かなりショックな様子でした。
きっと、○○と遊びたいんだけど、遊ぶときになると、ちょっと楽しいことがあったりして忘れちゃうんだと思うよ。遊ぶ時間に待っていないで、その子のところに自分から行ってみたらと言ったところ、驚くことにそのアドバイスを覚えており、今日は遊べたと楽しそうに帰ってきました。
本人に直接言おう
子ども2人と夫婦の核家族です。子どもは小学一年生の男の子です。いつも朝一緒に登校するグループがあります。男の子と女の子、交えて6人くらいです。
その中で一年生の男の子がリーダーになりたがると、悪口を言いました。リーダーになりたがるのは悪いことじゃないのに、どうして文句を言うのか聞きました。すると、息子はリーダーはなりたくてなるんじゃなくて、周りから言われてなるんだよと言いました。
息子の言いたいことも分かり、一理あるなと思いました。けれどその場で何も言わずにうちに帰ってきてからぐちぐちと文句を言うのは間違っている、気に入らないことがあったら本人に直接話してみてねと諭しました。それからは自分の考えをはっきりと相手に伝えるようになりました。
ママも言わないから、あなたも言わないで
家族構成は、夫・私・小学生の子供2人です。友達の悪口を言う子供は、8歳(小学校2年生)です。
子供は同じクラスの友達のことをたまに「○○はデブだ」などと悪口を言うことがあります。そういう悪口を言った時には、「そういう体に関することを、言ってはいけないよ。いやがらせでしょ」と注意します。一応子供は「はーい」とその場では聞き入れることが多いです。
でも最近、「でも、ママだってテレビを見ているときこの人ブサイクって言ったりするでしょ」なんて言われてしまい、ドキっとしてしまいました。確かに私はテレビを見ながら、芸能人などを見て「この人かわいくないねー」なんて言うことがあります。
そのときは、「確かにそうだね。ママも言わないようにする。あなたも、そういうことを本人に言ったりしないようにね」と言ってなんとか収めました。
子供の悪口をきっかけに親子で考えましょう
子供が友達の悪口を言ったら、心の成長を促すいい機会ととらえましょう。相手の立場に立って物事を見る、考えることを教えることができるからです。もちろん、ママにとっても日頃の自分の言動を振り返るチャンスと言えます。
悪口を言ったことがない人は恐らく誰もいません。子供の悪口をきっかけに、「自分が言われていやなことは、相手にも言わない」「悪口を言う人は悪口を言われる」「悪口を言っても何も解決しない」ことを親子で考えてみませんか。ママがお子さんに伝える優しい言葉は、きっと、お子さんの考え方を前向きに導くはずです。