小学生の門限は何時?守らなかった時はどうする?
小学生になると、幼稚園の頃に比べ子ども自身の行動範囲が広がり、子ども同士で遊ぶ機会が増えます。昔は、「明るいうちに帰ってきなさい」で済みました。
しかし、最近は、各家庭が防犯について強く意識しなければならないような出来事が報道されることが多くなりました。お友達といっぱい遊んでほしいと思う反面、事故や犯罪にまきこまれないか心配になります。
そんなときは、子どもがうちに帰る時間「門限」を決めておくと安心です。それぞれの家庭で決めている子どもの門限は何時なのでしょうか。小学生のお子さんがいるママたちに聞いた門限の時間についてご紹介します。
門限は何時?
ママたちに、決めている門限は何時ですかと聞いたところ、それぞれ16時、17時、18時と答えました。18時と答えたママは、「夏は明るいから」「近所だけ」の条件付きで認めています。また、高学年になるにつれ門限を延ばす、夏時間と冬時間を分けていると答えたご家庭もありました。
門限をその時間に決めた理由
ママたちが答えてくれた「門限をその時間に決めた理由」を見てみましょう。多くのママが「そうだ」と共感しそうな理由ばかりです。やっぱりママたちが思うことは似ているのですね。
<門限をその時間に決めた理由>
- 夕食時だから
- 暗くなる前に
- 外は危険がいっぱいだから
- 友達のうちに迷惑がかかるから
- 帰ってから宿題をしなければならないから
- ピアノの練習をしなければならないから
- 発達障害で道に迷いやすいから
- 学校で決められているから
門限を守らなかったら?
ママたちにお子さんが門限を守らなかったらどうしますかと聞きました。答えは、何かしらのペナルティを考えているママが多かったです。ペナルティが、門限を守らなかったお子さんに、門限を守るようにする効果があるのかどうかは分かりません。しかし、門限を守らなければペナルティがあることを前もって子供に伝えることには、抑止力があるのかも知れませんね。
<門限を守らなかったときにママがすること>
- 怒る
- 外遊び禁止
- 勉強時間を増やす
- 守れなかった理由を聞く
- 家の手伝いをさせる
- 注意する
- ドアの鍵を閉める
門限を守らせるための工夫
子どもに門限を守らせるために、ママたちがしている工夫がありました。アラームをセットした腕時計を子どもに持たせたり、地域で鳴らしているチャイムを合図にするなどです。
子どもは夢中で遊んでいると時間を忘れてしまいますが、「音」なら、それが鳴ることで子どもに気付かせることができます。このような工夫が子どもの時間忘れを助けてくれると考えると、なかなかいいアイデアだと思えます。
なぜ門限を守らなければならないのか教えましょう
ここで考えたいのは、門限を守る意味です。門限を○○時と親が決めることは悪い事ではありませんが、なぜ門限が○○時なのか、なぜ門限を守らなければならないのか、子どもがちゃんと理解していないと、ただ親がやらせているだけになってしまいます。
門限を決める時は、親子でちゃんと話し合うようにしましょう。まず、門限を○○時と決めたい理由を説明します。「うちの夕ご飯は5時だからそれまでに帰ってきてほしい」「暗くなると交通事故に合いやすくなるよ」「ピアノの練習は5時から始まるよ」など、分かりやすく話しましょう。
次に、門限を○○時と決めます。このとき、できるだけ本人に決めさせるのがいいでしょう。自分で考えて自分で決めることにより、親が一方的に決めた事ではないことを認識させ、自分が決めた事はちゃんとやるという責任感を待たせることができます。
最後に、なぜ、約束したことを守らなければならないのかを教えます。社会にはたくさんの人がいる、たくさんの人たちが暮らしていくには、自分勝手な行動は許されない、決められた約束に沿ってそれぞれが行動しないと周りの人に迷惑がかかることを伝えるのです。
「じゃあ、あなたの希望通り、門限は○○時に決めましょう、ママもその時間に合わせて夕食を作るよ。だからそれまでに帰ってきてね。」
「もしもあなたが門限を守らなかったら、みんなの夕食の時間が遅れるよ、妹のお腹もすいちゃうね、夕食の片づけが遅くなると、パパがお風呂に入る時間が無くなっちゃうかもしれないよ。」
社会は約束を守ることで保たれていること、約束が守れなかった時は何かしら困ることが起きることを、子どもの頃から伝えていくことが大切です。すぐに子どもが理解するのは難しいかも知れませんが、根気よく伝え続けることで必ず理解してもらえると信じましょう。
パパママも自分自身を振り返るいいチャンスです。子どもとの約束を守っているか、大人の都合で約束を破っていないか、安易な約束をしていないか、今一度考えてみましょう。
子どもの門限を決めることを通して得られることはたくさんあります。簡単なようで難しい約束を守ること。将来、子どもが大人になった時、「あの時、ママが約束を守る事の大切さを教えてくれた」と子供に言われたら、幸せですね。
ママたちが教えてくれた子どもの門限体験談
ママたちが教えてくれた子供の門限についてご紹介します。ご自身のご家庭では何時が門限ですか?もしもまだ決まっていないのなら、ここでご紹介する体験談を参考に、親子で一緒に話し合ってみて下さい。
腕時計のアラームが鳴ったら帰る
夫、私、息子と娘の4人暮らしです。娘は小学1年生で、冬の学校の門限は16時です。学校の門限に合わせてうちの門限も16時にしています。冬は暗くなるのが早いので、今は16時が丁度暗くなり始めなので丁度いいと思い決めました。
門限はきっちり守っています。遊びに行くときには、腕時計を付けて出しています。アラーム付き腕時計なので15時50分にアラーム設定をしてあげています。アラームが鳴ったら帰って来ると教えています。
友達の家に行く時は、帰り道の時間を自分で考えて、アラームがなる前に友達の家を出てくる約束をしています。
娘には暗くなると危ないのと、学校とお家の門限が同じ事を伝え、門限時間に納得して守ってくれています。
5時台は夕飯の支度時間
娘が2人います。8歳の小学校2年生の長女と4歳の次女です。次女はまだ1人で出歩く事はないのですが、長女は学校から帰ってきて宿題を済ませたらすぐに遊びに行ってしまいます。
まだ低学年なので、母親の私が知っている友人宅限定で、門限5時までに家に着くように約束しています。夏場は5時でも明るいですが、秋冬の5時は薄暗くなっていて本人も怖がるので5時になりました。
どの家庭も5時台は夕飯の支度などで忙しくなるのでご迷惑をかけたくないですし、娘のママ友達と決めました。
門限を守らなかった事は1度もないですが、守らなかったらお友達のお家に遊びに行くのは禁止になります。
娘は幼稚園の頃から5時半に夕飯を食べているので、早く帰ってご飯を食べたい!と言う気持ちが大きいようで、門限に納得しているし、門限より早く帰宅する事もあります。
17時のチャイムが鳴ったら帰る
家族構成は、夫・私・小学生の子供2人です。子供は9歳(小3)・8歳(小2)です。子供の門限は17時です。というのは、夕方のチャイム(いわゆる夕焼けチャイムと言うのでしょうか)が、17時に鳴るからです。
なので、正確には17時過ぎという感じでしょうか。時計を持たせていないため、チャイムが鳴ったら帰ってくる、という決まりで統一したほうがわかりやすいので。
また、わが家は夕食が早い(17時半くらいには食べます)ので、その時間には遊びを終えて帰ってきてもらわないと困るのです。
門限を守らなかった時はかなり怒ります。まぁ、15分くらいなら許しますが(片付けとか移動時間を考えて)、17時半に帰ってきていなかったらしばらく外遊びを禁止します。
子供は、もう17時までということが体にしみついているので、特に不満は持っていないようです。
守らなかったら勉強時間を増やす
私の家族は旦那と私と娘たちの4人家族です。8歳・6歳の子供がいますが門限は5時と言っています。
門限を作るかどうかで旦那とはもめたのですが、結局危ないから作ることにしました。外は危険で一杯ですからね。いつ何時何かに巻き込まれるかも分かりません。旦那は「門限なんていらない」と最初は言っていたけど、いろんな危険を熱心に話したら、分かってくれました。
門限を守らなかったときは勉強する時間を増やすと決めています。いつもの勉強時間にプラス1時間します。これがすごく嫌みたいで、しっかりと門限をも守って帰って来ます。
子供は多少不平不満は言いますが、最近は諦めたようです。納得はあまりしていないですが、きっちり守って来る素直な娘にほっとしています。
家族で相談して決めた
夫婦と子供4人の6人家族です。一番上の子は6年生です。上の子の門限は冬は5時です。夏は明るいので6時にしています。
学校からのプリントに書いている時間や、ママ友と相談して決めました。携帯電話を持たせているために、門限の時間を過ぎたら電話を入れるように、電話がかかってこなかったらこちらからかけるようにしています。
門限が過ぎた場合は、子供の話をしてどうして守れなかったのか理由を聞くようにしています。一方的に怒ることはしません。
門限については、パパとママと子供たちと話をしています。暗くなる前に帰ること、遅くなると友達の家に迷惑がかかることなどきちんと説明しています。門限について、子供は納得してくれています。
守らない時は家の手伝いをさせる
家族構成は夫と自分、子供2人です。小学4年生の子供がいます。普段の門限は夕方の5時です。普段の門限を5時にした理由は、5時になるとかなり外が暗くなって危ないと思ったからです。
それから、5時以降夕食までの時間は宿題や勉強をする時間と決めています。部活のある日は遅くなってしまうので、その日だけは例外としています。部活のある日は帰ってきたらすぐに宿題や勉強をするようにさせています。
門限を守らなかった場合は、罰として皿洗いや掃除等子供が自分で決めた家の手伝いをさせることになっています。
子供は今の所決められた門限に納得していて、その時間まではきちんと帰ってきています。門限があることで、子供も計画的に行動できて良いと思っています。
帰ってこない時は携帯へ電話する
夫と小学2年生の娘の3人家族です。宿題と次の日の用意、ピアノの練習をする時間と、一人で帰って来られる明るさであること、お友達のお家にお邪魔するとしたら迷惑がかからない時間であること、などを考慮して、冬は4時半、夏は5時までと門限を決めています。
防犯のためキッズケータイを持たせており、門限を過ぎて15分ほど経っても帰って来ないようであれば電話して居場所を確認しています。
友達の家で遊んだおもちゃを片付け中であったり、公園から帰る途中であったりすることがほとんどですが、門限を忘れて遊んでいることが続いたら注意しようと思っています。
宿題やピアノの練習に時間がかかってしまいがちな娘は、早めの門限ですが納得しているようです。
約束を破ることは悪いと理解している
我が家は主人、私、小学2年と年少の息子の4人家族です。小学2年の長男はよく友達の家に行ったり、友達が我が家に来たり放課後によく遊んでいます。門限は5時にしています。
夏は5時でもまだ外が明るいので、もっと遊びたいと言われることもあるのですが、季節によって門限をかえるよりは、1年を通して門限を統一しておいたほうがわかりやすいと思うので5時にしました。
一度だけ門限を破ったことがあるのですが、申し訳なさそうに帰ってきて帰ってきてすぐに謝ってくれたので許しました。ちゃんと約束を破ることが悪いと理解しているので安心しました。
5時に帰ってきてからは弟と遊んでいるので、5時が門限でも今のところは不満はないようです。
成長とともに変更予定
我が家は、パパ、ママ、長女、二女の四人家族です。長女は小学一年生の、七歳です。我が家の門限は夕方5時です。
パパは仕事なので仕方ないのですが、パパ以外で食べる夕飯の時間を、毎日6時前後で済ませているので、家族で夕飯を一緒に食べれるように、門限を5時に決めました。
今まではまだ守らなかったことがなく、きちんと門限までに帰宅してくれているのですが、もし守らなかった時は、パパと相談し、しばらく外出を禁止すると思います。
子供は、まだ小学一年生なので、門限の時間に納得していますが、この先、高学年くらいになったら、また門限の時間を30分や一時間など、長めに変更してあげるつもりです。成長とともに、門限は変更してもいいのかなと思っています。
ドアの鍵を閉めるよ
我が家は夫、私、小学5年生の息子、小学1年生の娘の4人家族です。学校からは夏時間6時、冬時間5時ということで門限が決められていますが、我が家は一年通して5時に決めており、その都度伸ばしたり縮めたりしています。
夏は7時くらいまで明るかったりするので、時間を忘れて遊んでしまうこともあります。そうならないために、子供たちが出かける前にどこで遊ぶかを聞いてから門限を決めます。
遠くの友達のお家なら5時に家を出なさいと言い、近所で遊ぶときには様子を見て6時まで許可します。冬は日が落ちるのが早いため、友達の家に遊びに行くときはお宅を4時に出なさいと言ってから出します。
遊びに行かせてもらっている友達のお家も同じような考えなので、子供たちは門限に関して共通認識がありもめることはありません。
ただ、上が小5で下が小1なので、下の子の方が門限は厳しめになっていますが、年齢が4歳慣れていることもあり下の子もそれに関して納得しているようです。
時間を守らなかったら「ドアの鍵を閉めるよ」と脅かしてあるので、時々時間を過ぎてしまった時などは友達の家から「今帰る」と慌てて電話をかけてきます。
今はこれで上手くいっていますが、上の子が中学生になったらまた門限に関して話し合う必要が出てきそうですね。
方向音痴なので早めにしている
夫婦と子供二人の四人家族です。ママ友に聞いたり、主人とも相談し、活発な中学生の長男が小学生の時は門限は6時でしたが、現在小学3年生の次男は夏時間は長男と同じ6時、冬時間は4時半までと門限を決めました。
次男は発達障害があり、さらに方向音痴なので、道が分からなくなることが多く、また迷子になっても他人とコミュニケーションをとることが難しいので、冬は暗くなるのも早いことから門限を早めに設定しました。
門限は周囲のお友達もお互い把握してることから、たまに少し遊んでいた場所が遠くて遅れることもありますが、基本的にきちんと守るので叱るようなこともありません。
次男も自分が方向音痴だと認めていますし、不安も強いので門限に文句を言うようなこともありませんね。門限があることから、不安要素が親子共に無いので安心です。
学校で決められている
男の子2人と夫婦の核家族です。子どもは小学一年生の男の子ですが、門限は、夏は五時で冬は四時です。冬は直ぐに暗くなるからです。また、学校でそのように決まっているので、親と出かける時以外はその門限を守らせています。
一度、夏に時間が過ぎてしまったことがありました。公園で遊んでいて、幼稚園の時の懐かしいお友達に偶然会ったからでした。時間も忘れて夢中になって遊んでいたようでした。
仕方がなかったので、その時は注意をして、腕時計を買って持たせるようにしました。普段は時間になると町のチャイムがなるので、帰る時間がわかります。その時は夢中で音も聞こえなかったみたいです。
子どもは門限をちゃんと気にして、納得しています。学校で決めた事なので文句は言いません。