過保護な親の特徴と影響に関する記事

『【過保護な親】アナタは大丈夫?特徴と言動をチェック!』

忘れ物を届けるのはアリ?ナシ?過保護な親になりやすい特徴や言動ってどんなものがあるのでしょうか?

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過保護な親は毒親?特徴チェックと気になる子供への影響とは

近年、過保護な親が増えてきていると言われています。少子化や一人っ子が増えた影響もあり、子供にかける時間が多くなっているという実情もあるようです。「過保護だからワガママに育った」「自分勝手だ」とされることも多く、自分が過保護に育ててしまっているのではないかと心配になるママも少なくありません。

そもそも、過保護って悪いことなの?過保護な親に育てられた子にどんな影響があるの?と気になりますよね。今回は、過保護な親にありがちな特徴や行動、過保護な母親になってしまう原因などについてご紹介していきます。自分はどうなのか心配なママはぜひチェックしてください。

過保護と過干渉の違い

小さな子供には、親の保護が必要です。心配だから、あれこれと世話を焼いてしまうものですが、成長とともに、できることもどんどんできてきます。それをいつまでも手伝っていたり、危険だからと子供にやらせないままにしたりと、度を越して世話を焼きすぎると「過保護」となります。愛情がありすぎるがゆえ「過保護」になってしまう場合も少なくありません。

そして、過保護と過干渉は似ているようですが、違います。「親の過干渉」は、子供の望まない事にも手を出すことです。過干渉の例は、子供の交友関係に口を出して「あの子と遊んではいけません」と言ったり、「ごはんを食べる順番はこうよ」など、子供の意思とは関係なく、コントロールするようなことです。

過保護は、子供にとって悪いことだけではありません。甘えたいときに甘えさせてもらえるのは、子供も愛情を感じることができて、自己肯定感を高めることにもなります。愛情をかける過保護は自立を助けることにもつながります。しかし、やはりやり過ぎもよくありませんので、バランスが大切といえるでしょう。

  • 過保護

子供が求めることをやりすぎること

  • 過干渉

子供が求めないことまでやりすぎること

過保護な親の4つの特徴

では、どのような親が過保護になってしまうのでしょうか?過保護な親に見られやすい特徴をご紹介していきます。

子供がやることを先回りしてやってしまう

過保護な親がやってしまいがちなのがこちらです。子供に不自由な思いをさせたくない、というのは親として当然の思いもあるでしょうが、やり過ぎてしまうのはNG。

例えば、「部屋が散らかっているから片付けた」ということはよくあることでしょう。しかし、子供はそれを当然と受け止めてしまうと、自分で何もしなくなります。

「学校の準備をしていなくて、先生に叱られた」から、親が前日に準備をするようにしたら忘れ物がなくなり、先生に怒られなくなった、というのは違いますよね。忘れ物をしないよう、自分で注意して、責任を負えるように促すのが親の仕事です。

子供が欲しがるものはすべて買い与える

子供が欲しいと言ったら、全て買い与えるのも過保護になります。「新しいゲームソフトが出たから」「そろそろパソコンが欲しい」「おもちゃ買って」と子供はどんどん要求してきますよね。

それをすべて買い与えるのは、ただの甘やかしになります。家では駄々をこねると手に入ることを学習してしまいますが、家庭の中でも思い通りにはならないことがある、ということを教える必要があります。そして親も「甘えと甘やかしは違う」ということを学ぶ必要があります。

過保護に育てられた子供は家では王様のようにできても、学校生活ではそうもいきません。なんでも自分の思い通りになる、欲しいものは手に入る、と自己中心的な考え方しかできないと、クラスで孤立したり、キレやすくなったりする可能性もあるのです。

「○○やったら?」が口癖になっている

子供のためを思っての発言ですが、つい言ってしまっている、と思い当たる人も多いのではないでしょうか。「今日はこれをやって遊んだら?」「この後○○したら?」と言われることで、子供は誘導されていて決定権が奪われているのです。

それに慣れてしまうことで、自立心が育たなくなってしまうのです。自分で考えなくてもママがやってくれる、と学習してしまうと社会に出てから困ることになるのは子供自身なのです。

子供にお手伝いや身の回りのことをさせない

例えば、自分が食べた食器は下げる、遊んだおもちゃは片づけるなど、子供でもできるお手伝いや、身の回りのことを親が何も言わずにやっている場合などが、これに当てはまります。

小学生になって学校の準備をするのにも、親がやっていては、いつまでたっても自分で準備をすることはできませんよね。最初はそばにいて一緒に確認をしながら、少しずつ自分でできるように習慣づけをしていくことも大切です。

過保護な親チェック!よくある言動

過保護な親の行動を、成長の段階別に例を挙げてみました。これって、過保護になるんだ・・・と意外に思うこともあるかもしれません。あなたはどのくらい当てはまりますか?

乳児への過保護な言動

乳児の時期は、過保護というよりは、何もできない赤ちゃんに対しては当然のことが多いですが、あまりに手をかけすぎて、過保護への第一歩を踏み出していないかを考えてみましょう。

  • 赤ちゃんが泣いたらかわいそう、と理由や原因を探ることなく抱っこする
  • 必要以上に厚着させている
  • 外出させない

1~2歳児への過保護な言動

子供のやりたい!を危ないから、心配だからと先にやってしまっていることはありませんか?なんでも先にやってしまうと、子供のやる気や自立心が育たず、いつも指示を待っているだけの子になってしまうかもしれません。

  • 欲しいものはすべて与える
  • やりたいことはすぐにやらせる
  • 公園などの危ない遊具では遊ばせない
  • 食事をすべて食べさせてあげる
  • 着替えや靴を履くときに手伝う

幼稚園児への過保護な言動

  • 欲しいおもちゃはすべて買い与える
  • 折り紙や工作で、できないからと、手伝って仕上げる
  • 時間がないわけでもないのに、着替えを手伝う
  • おもちゃの片づけをやってしまう
  • トイレの世話をする、手伝う

小学生(低学年)への過保護な言動

  • 朝、子供を起こしている
  • 筆箱や名札、傘などの忘れ物があったら届ける
  • 遅刻しそうになったり、雨が降った時は車で送る
  • 学校の時間割を、親がそろえる
  • 放課後、友達と遊ばせない

小学生(高学年)への過保護な言動

  • 家庭でのお手伝いをしたことがない
  • 学校の上履きを自分で洗わない
  • ひとりでバスや電車に乗ったことが無い
  • 食事の時、魚の身をほぐしたり、肉を小さくカットしたりする
  • 叱らない
  • ゲームやスマホ、テレビの視聴の制限がない

うざい!過保護な親に育てられた子と親の悲劇

実際問題として、過保護な親に育てられた子供は、大学生や社会人になってからも苦労すると言われています。過保護な親を持つ子供は、どのように成長していくのでしょうか?過保護であるがために苦労した体験談をご紹介します。

ミミック
30代後半

A過保護に育てられました

私の親は、過保護だったと思います。私が小さい頃から、特に困ることも不自由をすることなく過ごしてこれたのは、母が献身的に色々とやってくれていたからだと、小学生の時に気が付きました。

欲しいものはたいてい手に入ったし、怒られたという記憶もほとんどありません。「あなたはやらなくてもいいから」が口癖で、何でもやってくれました。
私自身も、すぐに甘えてしまうようになり、困ったことがあればすぐ母に相談。結婚して、子供も生まれましたが、いまだに自分に自信がなく、子育てにも自信がないままです。私のような子供にはなってほしくないので、母を反面教師にしているところです。結局、親離れ、子離れができていないんだと思います。今は適度な距離を取りつつ、母と付き合うようにしています。

SAYAKA
32歳

Aいまだに過保護から抜けられず・・・

自分自身が小さい頃甘やかされて育ってきました。でも、それは自分でそう思っていたわけでなく、大きくなってから「過保護だよね~」と言われ気付いたという感じです。「いつまでもお嬢様気分が抜けてない」など色々と言われてきましたが、自分ではこれが当たり前なので、なかなかピンときませんでした。友人と遊びに行っても「お母さんが心配するから早く帰らないと」と言ったらビックリされたり…。
でも、気が付けば、自分は親がいなければ何もできない、自分で考えることもできないという最悪な何もできない子になっていました。結果、いつまでも家に居続け、共依存のようになってしまっています。何とかしたいのですが、親も悪気があるわけではないので、どうしたらよいのかわからず付き合い方を考えているというのが現状です。

よしこりん
25歳

A大人になっても親のせいにしてしまう

親が過保護で、イヤでイヤでたまりませんでした。何をするにも先回りされているので、自分でやることはありませんでした。親は子供のためとやってくれるのはわかるのですが、なんでもやってもらうのはありがたくもあり、うざくもあり・・・。早く自立したい、と思っていましたが、親がやってくれることに甘えている自分もいて、どうすることもできない学生生活でした。社会人になって思い切って一人暮らしを始め、自由を手に入れた気がしましたが、肝心なことは自分で決められない、自己中心的な考え方しかできないなど、困ったこともあります。また、それらを親のせいにしてしまう自分もイヤです。自分の子供には、絶対過保護に育てないぞ!と思っています。

過保護な親になる原因

過保護な親になってしまう原因として、両親の夫婦関係と親の育った家庭環境が挙げられます。また過保護になってしまうのは、母であることが多いようです。

夫がいつも仕事で忙しく、家庭を顧りみなかったり、夫婦関係がうまくいっていなくて不満が積もっていると、子供への愛情が全てとなってしまうことも少なくありません。子供に自分の存在意義を見出していて、「自分がいなきゃ、子供は何もできない」と思い込んでいる場合もあります。

また、最近では一人っ子も増加していますので、子供一人に構う時間も増えているのも原因のひとつとされています。他にも、親自身が子供の時に同じように育てられてきたため、当然のように、そうなってしまうこともあるとされています。

子供に嫌われたくない親

「やってあげないと子供に嫌われてしまう!」と思っている人はいませんか?
自分が子供だった時のことを思い浮かべると「親が嫌い!」という時期、タイミングは誰しもあったと思います。
しかし、年齢を重ねるに従い、その時の親の行動の理由が分かれば、子供のことを思って行ってくれたことだと絶対に分かるはずです。

保護と過保護の境界線

過保護はダメ、って言われても、どのくらいが過保護になるのか境界線が分からないこともありますよね。保護と過保護、過干渉の違いは、はっきりコレ!ということは難しいでしょう。子供の気質により、同じ行動でもただの保護か過保護かは違ってきます。

子どもとの付き合い方を見なおして見ましょう

親の過保護の対処法としては、今までの子どもとの付き合い方を見直し、自分の行動が最終的に本当に子供のためになるのかを考えて行動することが大事です。
当たり前ですが、子供はいつまでも親元にいるわけではなく、多くの子供が大学生から一人暮らしを始め、社会人となり、自分の家庭を持つようになります。今が可愛いからと、何でもしてあげることが本当に子供のためになるのでしょうか?
子供の要求に期待をされていなくても、つい先回りをしてやってしまうことは避けたいですね。心配だから・・・とやってしまうのではなく、子供が自分で考えていく力を育てるためにも、子供の力を信じて見守ることも大切です。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪