我が家のルールで家族団結!家庭の決まりで伝えていこう親の愛
我が家のルールは子供や親にしてみたら当たり前になってしまうものですが、よその家庭に聞いてみると珍ルールであることも。中にはそのルールに何の意味があるのか大人ですら理解しがたいものもありますが、それでも我が家のルールには家族がほっこりする様々なメリットがあります。
そこで今回は我が家のルールが子供に役立つ理由、ルール決めの方法、情報モラルに関する親の責任、我が家だけのルール体験談についてご紹介します。
我が家のルールが子供に役立つ理由
赤ちゃんだった子供達が成長して集団生活を始めると、様々なルールを互いに守って生活していくことになります。ところがルールというのは守るために我慢が必要になる面もあり、特に小さな子供達には意味が理解できないことも多く、つい破ってしまうことが多い子は外で辛い思いをしたり、自信を失ったりしてしまいがちになります。
ですから夫婦で話し合い、小さいうちから一貫した家庭内のルールを設けることで、子供はルールを守ったり破ったり我慢したりといった繰り返しを家庭内でも行うことができるため、社会のルールや人間関係を習得しやすくなるのです。(注1)
例えば、集団生活では多くの子供達が相手ですので細やかなケアができませんが、家庭内であれば親がルールの意味や守ることの大切さ、失敗した時にリカバリーする方法などを丁寧に教えてあげられます。
また失敗後にルールを守れた時にも「できたね」と努力を評価したり認めたりしてあげることができ、子供は自信を失わずにルールを守ることを覚えやすいのです。
ルール決めには話し合いが大切
我が家のルールとは子供だけが守るものではなく、パパもママも含めて家族全員が自らの意思で守るもの。ですからパパあるいはママが一人で決めて押し付け、陰でもう一方の親が破っている姿を子供に見せるようでは意味がありません。我が家のルールは夫婦で話し合って決めましょう。
ゲームやスマホなどのルールは?
子供の成長に伴い必要となってくるゲームやスマホなどのルールは、親がルールの必要性を説明し、親子で話し合ってお互いに納得できるルールを決め、しっかりと守らせることが大切です。
また子供の成長に伴い親が一方的に決めて命令すると、子供は納得できずにルールを破りがちになったり、注意の回数が増えて親子関係が悪化したり、しまいに親の方も注意が嫌で見て見ぬふりをしたりしがちになります。そうなってしまうと親子共にとても辛くリスキーな状況。ルールにより家族が不幸になってしまっては本末転倒です。
ですから子供が自主的にルールを守りやすくする工夫やルールを守ろうとする心を育てることを大切にしましょう。
情報モラルへの我が家のルールと親の責任
子供が可愛くてつい甘やかしてしまうという親でも、時には子供を守るために厳しいルールが必要となることもあります。特に子供部屋を持たせたりインターネットを使うようになったりしたら、子供からは厳しく感じられるかもしれませんが次のような義務を果たすべき責任が親にはあります。しっかりと自覚して情報モラルに関するルールを決めましょう。(注2)
子供のインターネット利用への親の責務
- 利用状況をしっかりと把握する
- フィルタリングで子供の利用状況を管理する
- 適切なインターネット活用への指導に努める
- 子供のネットトラブルに気をつける
「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」(注3)では、青少年(18歳未満)のインターネット活用に関して親の責務について記されていますが、実際には小中学生のスマホでフィルタリングをまったく利用していない家庭も少なくありません。
そのため小学生のネット依存、課金、誘い出しやなりすまし、個人情報漏えい、ネット詐欺、チェーンメールなどのトラブルも起こっています。(注4)
Q 我が家の変わったルールは何?どんな効果がある?教えて!
ルールといえば厳しいものばかりを連想しがちですが、我が家のルールは家庭によって実にさまざまで、家族の団結を深めたり、団らんに役立ったりと明るい家庭づくりに役立つメリットが多いです。
中には子供の心の成長に役立つマイハウスルールを作っている家庭もあり、親が口うるさくアレコレ指示するのではなく、ルールを守ることで子供達に自ら学ばせている家庭もあります。どんな我が家のルールやメリットがあるか、その一例を覗いてみましょう。
家族全員でお風呂
主人と私、今年3歳になる娘の3人家族です。我が家のルールは毎日3人でお風呂に入ることです。主人は仕事の都合で毎日6時に家を出て、帰ってくるのは20時になります。娘と触れ合える時間が少ないと感じたので、3人でお風呂に入り家族だんらんを楽しんでいます。
娘もお風呂の時はパパに思い切り甘えられるとあって、非常に嬉しそうです。そのため毎日夕方になると「パパ遅いね」と寂しそうに言っています。女の子は小学生くらいまでしか父親と一緒に入ることができないと思うので、それまではできる限り家族みんなで入りたいなと考えています。
一つルールを作っておくだけで、家族団らんのきっかけにもなりますし、例え夫婦喧嘩をしていても仲直りするきっかけにもなると思うので、おすすめです。
最後に入浴した人がお風呂掃除当番
10歳と4歳の子供と夫がいます。我が家のルールは「お風呂は最後に入った人が掃除する」というものです。このルールは子供にもお手伝いをさせたいと思って作りました。子供は我が家のルールに関して面倒だと思っているようです。
でも、我が家のルールのお陰で誰が先にお風呂に入るかじゃんけんで決めるなど、家族のコミュニケーションが増えたと思います。このルールはこれからもしばらく続けたいと思っています。
我が家だけのルールを作ったことで、家族皆で考える時間やコミュニケーションが増えて生活が楽しくなったと思います。簡単なことで良いので、子供と一緒にできることからルール作りを考えてみると、毎日が刺激的でより楽しく感じられるようになりますよ。
夫婦そろって同じことで子供を叱らない
我が家は夫婦と小6で一人っ子の息子の三人家族です。首都圏から息子が7歳の時に東北地方の実家にUターンしました。一人っ子なので、家族の中に子供は必然的に一人になってしまいます。また田舎に帰ってからは祖父母もいるので、周りにいる大人が増えてしまいます。
そこで妻と決めた我が家のルールは、二人一緒に同じことで息子をしからないことです。兄弟がいれば子供同士で慰めあったり助け合ったりできますが、一人っ子は孤立してしまう可能性があるからです。
嘘をついたりした時には、どちらかだけがちゃんとしかり、どちらかがなぜこうなったか、なぜ嘘はいけないのかなどを諭しながら教えることにしています。息子は物心ついた頃からのことなので、改めて感じることは無いように思いますが、自分が親になった時になにか感じてもらえればと思います。
親も違った視点で物事を感じ取れるようになり、夫婦仲も良くなったように思います。親にとって子供はいつまでも子供なので、おそらくこのまま続いていくルールだと思っています。子供とどう向き合うかは親にとって永遠のテーマだと思いますが、何か一つルールを決めることによって、子供に対してだけでなく、家族仲、夫婦仲にもいい影響が出てきます。
風邪を持ち込まない
子どもが7歳、3歳、夫婦の四人家族です。我が家のルールは風邪を家に持ち込まないという事です。一人目の子供が2歳頃にできたルールです。家族の誰かが風邪をひくと、みんなにうつってしまって大変です。病院にも行けず辛い思いをしてから、このルールが出来ました。
子供が風邪をひくのは仕方がないのですが、大人は気をつける事が出来ます。日々の体力作りと免疫力アップ、睡眠をきちんととるなど気を付けます。そして風邪を持ってきたら夫婦間で二千円の罰金が発生します。
子どもも「風邪を引かないのはいい」と思っていて、手洗いうがいをちゃんとするなど気を付けてくれます。
お互いの健康チェックができるので、子育てや家族の団欒に役立ちます。罰金は子供が巣立ったら無しかもしれませんが、これからもこのルールはずっと続けます。各家庭のルールを作って、楽しみながらやると長続きしますよ。
毎朝パパの出勤時、玄関で家族全員そろって気合を入れる
家族構成はパパ、ママ、娘(5歳)、息子(2歳)の四人家族です。我が家の変わったルールは、何をしてようがパパが朝出勤する時はみんな玄関に集まります。そして、「人に優しく、腰は低く、今日も1日笑顔で、頑張るぞー」とみんなで気合いを入れています。それから一人ずつパパに行ってらっしゃいのギュウをしてパパは出勤していきます。
このルールは娘が喋れようになった2歳すぎぐらいから始まり、いつも仕事で疲れているパパの為に、少しでも元気に頑張ってもらいたくて始めました。子どもたちはパパが行く時間になると勝手に玄関に集まり、みんなとても楽しんでやってくれています。
みんなでする事で1日を気持ちよく始められ、団結に繋がっていると思います。子どもたちが思春期に入ったらしてくれるかは分かりませんが、いつまでも楽しく毎日したいと思います。みなさんも是非、一致団結の為に毎日やってみてください。
誕生日は家族で回転寿司に行くのが我が家のルール
うちには17歳と11歳の娘がいます。親と一緒に過ごす機会が段々減ってきて、成長していく喜びの反面寂しさも感じていますが、上の子が5歳の時から誕生日には必ず家族で回転寿司に行くという、我が家のルールがあります。
このルールが出来た理由は、上の子と妻がお寿司大好きで、外食と言えば回転寿司に行きたがったからです。私は焼肉やファミレスなどバランス良く行きたいタイプなので、普段は色々な所に行く代わりに、家族の誰かが誕生日の時だけは回転寿司に行くというルールができました。
このルールに大喜びなのは上の子で、下の子は産まれた時からこのルールがあったので、当然の如く受け止めています。下の子もお寿司が好きなので、不満もなく我が家のルールは毎年継続されています。
上の子は高校生になって普段一緒にいる機会が減り、下の子も小学6年生なので一緒に遊ぶ機会がかなり減りました。そんな中、我が家のルールは必ず家族で回転寿司に行くことなので、みんなで一緒になれる有意義な時間になり家族の団結に役立っていると思います。
この我が家のルールは、娘が結婚をして家庭を持つまで継続したいと考えています。私的には結婚しても続けたいですが、娘の家庭もあるので結婚を境にルールは終わらせようと思います。何か家族でルールを決めるとすれ違いを防ぐ手段になるので、何か我が家のルールを作るのはおすすめだと思います。
年末年始は家族全員でお絵かきが我が家のルール
高2の息子、中2の娘、同じ年の夫婦の4人暮らし核家族です。我が家のルールは年末年始に家族全員でお絵かき大会というもの。いたってシンプルで、家族全員でそれぞれお題を出してその絵を描くのですが、この世に存在しない新種の生命体が登場することもしばしば。これが非常に盛り上がります。
主人の休みは平日ではなく我が家は共働き。しかも子供達が大きくなって友達付き合いや塾や部活で忙しいため、日頃はバラバラの生活。でも特に何も指示していないのに、子供達はお友達からの初詣の誘いを断ってお絵かき大会には参加してくれます。お正月は家族がのんびり朝から晩まで一緒に遊べる唯一の時だと思って、気を遣ってくれているようです。
我が家のルールがあることで、毎年お正月は大爆笑!家族の繋がりも強くなっていると思います。息子が大学に行き家を出たら息子抜きになるもしれませんが、今のところ「正月だけは帰ってくる」と言ってくれています。共通の思い出ができるので、食卓でも「今度のお正月は…」と、話題に上がるなど家族団らんにも役立っています。
誕生日は旅行が我が家のルール
五歳の子供と二人暮らしです。シングルマザーだからといって子供に我慢をさせたくないと感じる面から、息子と私の誕生日には各々行きたいところに旅行することが恒例となり、大切な日なので必ず一緒に過ごすというルールになっています。
子供はそれをとても喜んでおり、年に2回のことなので目的地はどこにしようかと相談するだけでもウキウキするようです。できることなら子供が成人するまで続けたいなと思っていますが、いつまで喜んでくれるだろうと疑念も。
このような楽しい我が家のルールがあると、日々に楽しみも生まれますし、何より思い出になります。家族間で共有できることが多ければ多いほど、結束が深まると感じています。
実家での農作業が我が家のルール
私は小学生の男の子の子供がいる4人家族です。我が家のルールは、実家でおじいちゃんの農作業を手伝うことです。私の子供は農業にかかわる事が普段の生活にないため、食べ物の大切さなどを知ってもらいたいからです。
好き嫌いなどがあり食べ物を残すことが多かったので、作ることの大変さや作る人の思いを知って食べ物を大切にする気持ちをわかってほしかったのです。子供はおじいちゃんが大好きですし、今まで体験したことの無かった農作業が新鮮で喜んでいました。この農作業体験をしてから好き嫌いが少なくなりました。
実家に帰る度にしてもらおうと思っていますし、妹にも農作業デビューをさせるつもりです。子供にとって言葉でいくら言っても分かりにくいことは体験させる事が大切ですし、おじいちゃん、おばあちゃんから学ぶことも沢山あると思います。
外食してもサラダは頼めない
40歳代夫婦、中学生の兄妹(兄15歳、妹14歳)の四人家族です。我が家だけの変わったルールは外食した際に野菜のメニューを頼まないことです。例えばサラダ、ピクルス、焼き野菜など。これは私が幼い頃に染み付いてしまったルールで、私の父の決めた暗黙のルールでした。
そもそも農家だった私の実家。「外で野菜を食べなくても家で食べれる」ということで、サラダなんかは幼い頃から注文させてもらえませんでした。主人も農家の息子ですので、この価値観は同じでした。
子供たちは「今日は注文してもいい?」といつも一言聞いてきます。でも頼みにくそうな聞き方をしてきますね。たぶんこのルールを良くは思っていないでしょうが、納得はいっている感じです。
家族の団結には役立っていないでしょう。しかし、その分家では野菜をたくさんとりいれた食事を意識しています。外ではおいしい野菜以外のお料理を食べてほしいので。たぶんこの子達が家を出て行くまで、いや、出ていっても続くのかもしれません。私がそうでしたからね。
子供に我慢させるのはよくないですし、自分の価値観を押し付けるのはよくないです。ただし傍から見たら変な家族のルールでも、家族が納得しているのなら良いと思います。
参考文献