給食の白衣をまっ白に洗濯する方法!洗濯機前の2ステップをお忘れなく
給食の白衣はカレーやケチャップなどの色の濃いシミがつきやすいのに、金曜日まで持ち帰らないため洗濯機だけでは汚れが落とせずシミが残ることが多いです。
また給食の白衣のポケットやボタンホール付近を見ると、ワイシャツのポケットのような黒い汚れが溜まっていることが多く、アイロンの時に気になる人も多いでしょう。
こうした汚れはクリーニングに出さなくても、家庭で充分落とせます。給食の白衣を家庭でまっ白に洗い上げる方法をさっそく見ていきましょう。
洗濯機に入れる前に必ずしよう!給食の白衣の下洗い&ホコリ取り
汚れがついてから時間がたった給食の白衣をキレイに洗うには、ポケットの底などに溜まったホコリによる黒い汚れとカレーやケチャップなどのシミを、洗濯機に入れる前にホコリを取りと下洗い(予洗)を行って、きれいに取り除いておくことが必要です。
- 給食袋から白衣を出したらサッとほとりを取り、ポケットを裏返してボタンホール付近と一緒に古歯ブラシでたまったホコリを取り除く。
- 給食の汚れが付いていないか白衣全体を確認し、カレーやケチャップなどで汚れていれば、液体洗濯用洗剤や漂白剤を直接塗り付けて揉み込む。洗面器に洗剤入れて30~40℃のぬるま湯に溶かし、給食の白衣を30分ほどつけ置きする。
このひと手間でポケットの底とボタンホール付近の気になる黒いホコリがキレイになり、白衣全体の汚れ落ちが格段にアップします。ボタンホール付近のホコリを歯ブラシでは大きすぎて落としにくい場合は、歯間ブラシを使うとよいでしょう。
また洗濯機から黒いカビが出てきて洗濯物についてしまう場合も、下洗いや染み抜きを行っている間の時間を利用して、白衣を洗う前に洗濯機掃除を済ませておいてください。
給食の白衣についたカレーなどの頑固なシミの落とし方&その後の洗濯方法
カレーやケチャップなど色の濃い頑固な調味料の汚れは、給食の白衣をつけ置きしても落とせないことが多いのです。
そのように洗濯用洗剤や漂白剤でも落とせない頑固なシミは、手作りの「シミ抜きクリーム」を使うときれいに落とせます。
給食の白衣用シミ抜きクリームの材料
- 重曹(小さじ1)
- 酸素系液体漂白剤(小さじ3)
- 台所用の中性洗剤(3滴程度)
材料を全て混ぜ合わせてクリーム状に練れば、白衣用のシミ抜きクリームの完成です。漂白剤は肌荒れの原因になりますので、ゴム手袋を使いましょう。
- 古歯ブラシにシミ抜きクリームをつけ、つけ置き後に絞った給食の白衣の汚れが落ちなかった部分を擦って汚れを落とす。このとき強く擦ると生地が傷むため、シミ抜きクリームを軽くなじませてから、上からたたくように擦るのがポイント。
- ある程度汚れが落ちたら30~40℃のぬるま湯を洗面器に注ぎ、白衣をさらに30分つけ置きし、軽くすすぎ洗いをしてから洗濯機に入れて洗う。
- 脱水が終わったら給食の白衣を強く振り、パンパンと叩いて伸ばして洗濯シワをとってから、ハンガーにかけて乾燥させる。
洗濯機のコースは上手く使いこなせていますか?洗濯機のコースを賢く使うと、給食の白衣の汚れも落としやすくなりますので、洗濯機の機能を確認してからコースを選びましょう。
また家庭用洗濯洗剤の多くは酵素系洗剤なので、水温が高いほうが汚れ落ちはよくなります。ゆっくり時間をかけてつけ置きすることで、酵素が働きやすくなるためがんこな給食の白衣の汚れが落ちやすくなります。
お湯を使った下洗いは、汗の臭いが染み付いてしまったパパのYシャツの洗濯やゴシゴシ擦らないと汚れが落としにくい上靴をラクしてキレイにする洗い方にも効果的です。
給食の白衣につく頑固な汚れの正体は?
小学生が使う給食の白衣は月曜日から金曜日まで連続して使い、週末に持ち帰って家庭で洗濯をするのが一般的。ママのエプロンは汚れたらすぐに洗濯できますが、白衣の場合はそうはいきません。
1週間繰り返し使い続けることで、次のような汚れが蓄積してこびりついてしまうため、他の洗濯物と同様に洗濯機に放り込むだけでは、なかなか汚れが落ちてくれないのです。
給食の白衣につく汚れの正体
- 配膳する料理の油
袖口に多い - ソースや醤油などの調味料
袖口や胸元に多い - 食缶と擦れたことによる金属の汚れ
腹部から裾周りに多い - 汗
帽子に多い - 皮脂
袖口や襟周りに多い
給食の白衣はすぐに洗濯ができないことで汚れが繊維の奥にはいりこみ、乾いて取れにくくなってしまうだけでなく、時間が経過することで変質して、「給食臭」と呼ばれる油っぽい臭いが染み付いてしまうことも…。
特に低学年の場合は汚れやすいので、毎週必ず自宅に持ち帰って洗うように、家庭でも声をかけて注意をしましょう。
給食の白衣の洗濯でトラブル勃発!?柔軟剤の香りは控えめに
白衣には給食ででた料理の香りや油の臭いがしみつくので、柔軟剤の香りでカバーしようと考える保護者も多いようですが、香りの好みは人それぞれで違うので、自分が良い香りだと思っても、小学生が喜ぶとは限りません。
柔軟剤に含まれる香りの影響で頭痛や吐き気などの体調不良を訴える人も多く、香り成分に含まれる化学物質に過敏に反応してしまう小学生もいます。最近は「スメハラ」と呼ばれて社会的な問題として取り上げられることもあるほど。
柔軟剤の使い方は洗濯機の種類によっても異なりますので、特に共同使用の給食用白衣を洗濯する場合は、香りの強い柔軟剤を控え、量や使い方についても正しく理解してから洗濯しましょう。
はっきりいって迷惑
うちの子供の小学校はPTAが共同購入した白衣をみんなで使っていて、順番に洗濯当番が回ってくるのですが、柔軟剤の香りがスゴイついている時があります。
子供が持ち帰って袋から出したときに臭うだけなら仕方がないと思うけど、うちで洗濯した後まで臭うってどうなの?しかも、一緒に洗ったうちの洗濯物まで、色移りじゃないけれど柔軟剤の香りが移ってしまって。
洗って香りが消えても、アイロンかけるとほんのり臭うんです。最近香害とかうるさいのでうちは気を付けているのですが、学校にも相手のママにもいえないし困っています。
強い柔軟剤の臭いで娘が食欲不振になりました
娘はもともと痩せている方で食が細かったのですが、給食だけはみんなと食べるのもあり、毎日完食していました。ところが先日「最近給食が食べられない」というので話を聞くと、給食当番で自分が使っている白衣の柔軟剤の臭いが強くて吐き気がするとのこと。
翌日が金曜日だったので持ち帰った白衣を受け取ると、私も嫌いな強烈な臭いがして、しかも白衣の肌触りもヌルヌル。明らかに柔軟剤の入れ過ぎでした。
前の順番のママは気を利かせたつもりなのでしょうが、子供達が使う物なので洗剤や柔軟剤の量は守って欲しいです。香りには好みがありますし、給食の白衣の臭いは食に直結するため、うちは給食の白衣の洗濯にはあえて柔軟剤を使っていません。
クリーニング店の仕上がりに!給食の白衣と帽子にアイロンをかける方法
給食で使う白衣と帽子のアイロンがけが面倒なのは、大きなボタンやゴム部分が多くて形が複雑だから。白衣や帽子のアイロンのコツをつかむと、クリーニング店なみの仕上がりになります。
給食の白衣にキレイにアイロンをかける手順
- 霧吹きを使って、給食の白衣全体にしっとりと水分を含ませる。
- 給食の白衣を広げて前身ごろの内側からアイロンをかける。白衣の生地を片手で引っ張るように伸ばしながらアイロンをかけると、すみずみまでシワが伸びる。
- 給食の白衣の袖は下側の縫い目を基準にたたみ、両袖にアイロンをかける。ゴムの部分にアイロンの尻を当ててプレスをしたら、そのまま肩のほうに向けてアイロンを動かしていくときれいに袖の線がつくので、表側が終わったらひっくり返して裏側にもアイロンがけをする。
- 給食の白衣の前を開いたら、後ろ身ごろを内側からアイロン掛けする。この時、タックがある白衣は形を整えてプレスでしっかり折り目をつける。アイロンの先を使って縫い目の部分も伸ばす。
- 給食の白衣の一番上と下だけボタンをかけて形を整え、前身ごろと後ろ身ごろの表面にアイロンをかける。
給食の帽子と袋にきれいにアイロンをかける手順
- 霧吹きで求職の帽子全体を濡らしたら、アイロン台の上にそのままフンワリと置き、押しつぶして丸く形を整える。つばがある帽子は、伸ばしておく。
- 帽子の端を指で引っ張ってシワを伸ばしながら、グルッと円を描くようにアイロンをかける。表面が終わったらひっくり返して、裏側もアイロンをかける。
- 給食袋も一度霧吹きで全体を濡らして形を四角く整えたら、端を引っ張るように伸ばし、表面と裏面の両方にアイロンをかければ完成!
スチーム機能がついているアイロンなら、霧吹きはいりません。簡単にアイロンを済ませたい場合は、生乾きの状態で乾燥させるつもりでアイロンをかけ、風通しの良い場所で完全に乾かしてからたたみます。きれいにアイロンをかけておくことで、たたんだ時にシワが付きにくくなります。
給食に使う白衣にアイロンはかけるべき?かけなくてもOK?
白衣はパリッとした方が身に着けた時に気分が良いのですが、アイロンがけが負担だと感じるパパやママも多いです。自分で白衣を購入して使っている場合は家庭ごとの考え方で良くても、共同で白衣を使っている場合は、「給食の白衣にアイロンをかけるか、かけないか」が親同士や子供間のトラブルにつながってしまうことも…。
学校やPTA全体で「アイロンをかけない」という申し合わせがない場合は、アイロンをかけるのが一般的です。大人が補助してあげれば、高学年の小学生からアイロンがけができるようになりますので、子供にお手伝いさせるのも良い方法です。衣服の管理に興味をもたせる、良い家庭教育になるでしょう。
給食の白衣がシワになりにくい!キレイに仕上がるたたみ方
キレイにアイロンをかけても、たたみ方によってはシワがついて見た目が悪くなりますので、シワができにくいたたみ方をしましょう。
給食の白衣のたたみ方にはさまざまな方法がありますが、ここでは子供でも簡単にたためる、しわがつきにくい方法をご紹介していきます。
- 平らな場所に白衣を裏返し、広げて形を整る。
- 背中側を内側にして、白衣を左右に折りたたむ。このとき両肩の縫い目と、左右の袖をしっかり重ねる。
- 重ねた袖をまっすぐに折り、余った部分も折りたたむ。
- 袖の下の縫い目の位置でみごろを折り、さらに折ってたたむ。
- アイロンをかけた帽子を重ね、給食袋のサイズに合わなければ、もう半分にたたむ。
- 白衣と帽子を給食袋に平らに入れれば完成。
慣れてくれば子供でも立ったまま、体に沿わせて折りたためるようになります。使った後にクシャッと丸めて袋に入れるのではなく、毎回きれいに折りたたんでおけば洗濯やアイロンがけが楽に!子供にもたたみ方を教えて、パパやママの負担をできるだけ軽くしましょう。
小学生が給食に白衣を使うのはなぜ?エプロンじゃダメなの?
給食の白衣は前ボタン式、もしくはかっぽう着のように後ろ開きの白衣と、帽子、給食袋の3点セットで販売していて、次のようなメリットがあるため多くの小学校で採用されています。
給食に白衣を使うメリット
- 低年齢でも一人で着脱しやすい
- 白地のため、汚れがすぐに確認できる
- 上半身が覆われ、ゴムで袖口が絞られているため、服などに付着した埃やゴミの混入を防げる
- 食に対する子供の衛生観念を養える
- 当番活動を通じて協力の仕方や責任感を養える
- ゆったりとしていて、動きやすい
- 服が汚れない
給食の白衣は「給食着」とも呼ばれていますが、個人で購入して給食の時に全員が着用する学校もあれば、共同購入したものを配膳係のみが着用して1週間でローテーションをするなど、使い方は学校によってさまざま。学年によっても使い方が異なることがあります。
文部科学省が定めている「学校給食衛生管理の基準」では、学校給食を作る大人の衣服や衛生基準を厳しく指定していますが、子供に対しては明確な規定はありません。
給食の白衣を親が衛生的に洗濯して持たせることは、集団生活において他の子供達の衛生面を考えても大切です。小さなうちは親が責任をもって洗濯やアイロンを行い、年齢に応じて徐々に給食の白衣の洗い方やアイロンのかけ方、たたみ方などを教えてあげましょう。