給食用の白衣のお手入れ方法に関する記事

給食の白衣は香りに注意!洗濯~アイロンやたたみ方のコツ

給食の白衣は香りに注意!洗濯~アイロンやたたみ方のコツ

給食の白衣のシミをキレイに洗えない、形が立体的でアイロンがけの方法がわからない!というママやパパのために、子供の給食用白衣をキレイに洗濯する方法やしみの抜き方、きれいに仕上げるたたみ方のポイントなどを解説します。

マーミーTOP  >  子育て  >  給食の白衣は香りに注意!洗濯~アイロンやたたみ方のコツ

給食の白衣をまっ白に洗濯する方法!洗濯機前の2ステップ(下洗い・シミ抜き)をお忘れなく

給食の白衣はカレーやケチャップなどの色の濃いシミがつきやすい上に、週末まで持ち帰らないため、汚れが落ちにくい状態になっています。洗濯機だけで洗うと、シミが残ってしまうことが多いですね。

また、給食の白衣のポケットやボタンホール付近を見ると、ワイシャツの襟元のような黒ずんだ汚れ(皮脂やホコリ)が溜まっていることが多く、アイロンがけの際に気になる方も多いでしょう。

このような頑固な汚れも、クリーニングに出さなくても、ご家庭で充分に落とすことが可能です。給食の白衣を家庭でまっ白に洗い上げる方法を、洗濯前の下洗いとシミ抜きに焦点を当ててご紹介します。

この一手間が、白衣を清潔に保つための鍵となります。

洗濯機に入れる前の重要ステップ!給食の白衣の下洗いとホコリ取り

汚れがついてから時間がたった給食の白衣をきれいに洗うには、ポケットの底などに溜まったホコリによる黒い汚れと、カレーやケチャップなどの食品のシミを、洗濯機に入れる前にホコリ取りと下洗い(予洗)を行って、きれいに取り除いておくことが必要不可欠です。

  1. 汚れてシワだらけの小学生の給食の白衣 給食袋から白衣を出したらサッとホコリを取り、ポケットを裏返してボタンホール付近と一緒に古歯ブラシなどでたまったホコリをかき出します。この黒い汚れは、繊維の奥に入り込むと落ちにくくなります。
  2. 給食の白衣をつけ置きする様子 給食の汚れが付いていないか白衣全体を確認し、カレーやケチャップなどで汚れていれば、液体洗濯用洗剤や酸素系液体漂白剤を直接塗り付けて揉み込みます。その後、洗面器に洗剤を入れて30~40℃のぬるま湯に溶かし、給食の白衣を30分から1時間ほどつけ置きすると効果的です。

このひと手間で、ポケットの底とボタンホール付近の気になる黒いホコリがきれいになり、白衣全体の汚れ落ちが格段にアップします。ボタンホール付近のホコリを歯ブラシでは大きすぎて落としにくい場合は、歯間ブラシを使うと細かな部分まできれいにできます。

また、洗濯機から黒いカビが出てきて洗濯物についてしまう場合もありますので、下洗いや染み抜きを行っている間の時間を利用して、白衣を洗う前に洗濯機掃除を済ませておくことも、白衣をまっ白に保つための大切な工程です。

給食の白衣についたカレーなどの頑固なシミの落とし方と洗濯方法

給食の白衣についたカレーのシミ

カレーやケチャップなど色の濃い頑固な調味料の汚れは、通常のつけ置き洗いだけでは色素が分解されず、落ちないことが多いです。

そのように、液体洗濯用洗剤や一般的な漂白剤でも落ちないシミには、より強力なシミ抜きペースト(クリーム)やつけ置きを試すときれいに落とせる可能性が高まります。

給食の白衣用シミ抜きペーストの材料(応用編)

  • 酸素系粉末漂白剤(小さじ1)
  • 台所用の中性洗剤(数滴)
  • 40℃~50℃のお湯(ペースト状になる量)

上記のように、酸素系粉末漂白剤(アルカリ性のものが主流で漂白力が強い)と中性洗剤を混ぜてペースト状に練れば、より強力なシミ抜きペーストの完成です。特に、シミ抜きを行う際は、肌荒れの原因になりますので、ゴム手袋を使いましょう。

(※重曹は研磨作用がありますが、化学的作用によるシミ抜き効果は限定的なため、上記の方法が一般的です。元の文章の構成を活かしつつ、専門的な記述を修正します。)

  1. しみ抜きクリームの材料と使い方料 古歯ブラシにシミ抜きペーストをつけ、つけ置き後に絞った給食の白衣の汚れが落ちなかった部分に塗布します。このとき、強く擦ると生地が傷むため、シミ抜きペーストを軽くなじませてから、上からたたくように擦るのがポイントです。
  2. 洗濯機に下洗いした白衣を入れる様子 ある程度汚れが落ちたら、シミ抜きペーストをしっかり洗い流してから、洗濯機に入れて他の衣類と一緒に通常通り洗います。ぬるま湯(30~40℃)で洗うと、洗剤に含まれる酵素がより働きやすくなり、汚れ落ちが向上します。
  3. 脱水が終わったら、給食の白衣を強く振り、パンパンと叩いて伸ばして洗濯シワをとり、ハンガーにかけて乾燥させます。

洗濯機のコースは、白衣が綿やポリエステルの混紡であれば、「標準コース」で問題ありませんが、洗濯機のコースを賢く使うと、給食の白衣の汚れも落としやすくなりますので、洗濯機の機能を確認してからコースを選びましょう。

家庭用洗濯洗剤の多くは酵素系洗剤なので、水温が高いほうが汚れ落ちはよくなります。時間をかけてつけ置きすることで、酵素が働きやすくなるため、がんこな給食の白衣の汚れが落ちやすくなります。

お湯を使った下洗いは、汗の臭いが染み付いてしまったパパのYシャツの洗濯ゴシゴシ擦らないと汚れが落としにくい上靴をラクしてきれいにする洗い方にも効果的です。

給食の白衣につく頑固な汚れの正体は?(蓄積する複合汚れ)

給食の白衣についた油汚れの様子

小学生が使う給食の白衣は、月曜日から金曜日まで連続して使い、週末に持ち帰ってご家庭で洗濯をするのが一般的です。1週間繰り返し使い続けることで、次のような複合的な汚れが蓄積してこびりついてしまうため、他の洗濯物と同様に洗濯機に放り込むだけでは、なかなか汚れが落ちてくれないのです。

給食の白衣につく主な汚れの種類

  • 配膳する料理の油
    袖口や腹部に付着しやすい油性の汚れ
  • ソースや醤油などの調味料
    胸元や袖口に付く色素の強い汚れ
  • 食缶と擦れたことによる金属の汚れ(サビやミネラル)
    腹部から裾周りに多い無機質の汚れ
  • 汗や皮脂
    帽子、袖口、襟周りに多いタンパク質や油性の汚れ

給食の白衣はすぐに洗濯ができないことで汚れが繊維の奥に入り込み、乾いて取れにくくなってしまうだけでなく、時間が経過することで変質し、「給食臭」と呼ばれる油っぽい、不快な臭いが染み付いてしまうこともあります。

特に低学年の場合は汚れやすいので、毎週必ず自宅に持ち帰って洗うように、ご家庭でもお子様に声かけをして、衛生管理の意識を高めましょう。

給食の白衣の洗濯でトラブル勃発!?柔軟剤の香りを控える配慮を

給食の白衣を袋にしまう小学生

白衣には給食の料理の香りや油の臭いがしみつくため、柔軟剤の強い香りでカバーしようと考える保護者も多いようです。しかし、香りの好みは人それぞれで違うため、ご自身が良い香りだと思っても、集団生活の場では他の児童や保護者に不快感を与える可能性があります。

柔軟剤に含まれる香りの成分によって、頭痛や吐き気などの体調不良を訴える人も多く、香り成分に含まれる化学物質に過敏に反応してしまう児童もいます。最近は「スメルハラスメント(スメハラ)」と呼ばれて社会的な問題として取り上げられることもあるほど、香りの強さへの配慮が求められています。

柔軟剤の使い方は洗濯機の種類によっても異なりますが、特に共同使用の給食用白衣を洗濯する場合は、香りの強い柔軟剤は控え、使用する場合は量や使い方についても正しく理解してから洗濯しましょう。白衣は食事時に着用するものですから、香りが食欲に影響を与える可能性も考慮することが大切です。

にやこ
37歳

はっきりいって迷惑だと感じています

うちの子供の小学校はPTAが共同購入した白衣をみんなで使っていて、順番に洗濯当番が回ってくるのですが、柔軟剤の香りがスゴイついている時があります。

子供が持ち帰って袋から出したときに臭うだけなら仕方がないと思うのですが、うちで洗濯した後まで臭いが残るってどうなのでしょうか?しかも、一緒に洗ったうちの洗濯物まで、色移りではないけれど柔軟剤の香りが移ってしまって困ります。

洗って香りが消えても、アイロンをかけるとほんのり臭うことがあります。最近香害とかうるさいのでうちは気を付けているのですが、学校にも相手のママにもいえないし困っています。

テルミン
43歳

強い柔軟剤の臭いで娘が食欲不振になりました

娘はもともと痩せている方で食が細かったのですが、給食だけはみんなと食べるのもあり、毎日完食していました。ところが先日「最近給食が食べられない」というので話を聞くと、給食当番で自分が使っている白衣の柔軟剤の臭いが強くて吐き気がするとのこと。

翌日が金曜日だったので持ち帰った白衣を受け取ると、私も嫌いな強烈な臭いがして、しかも白衣の肌触りもヌルヌル。明らかに柔軟剤の入れ過ぎでした。

前の順番のママは気を利かせたつもりなのでしょうが、子供達が使う物なので洗剤や柔軟剤の量は守って欲しいです。香りには好みがありますし、給食の白衣の臭いは食に直結するため、うちは給食の白衣の洗濯にはあえて柔軟剤を使っていません。

クリーニング店のような仕上がりに!給食の白衣と帽子にアイロンをかける方法とコツ

給食の白衣にアイロンがけをする図解

給食で使う白衣と帽子のアイロンがけが面倒なのは、大きなボタンやゴム部分が多くて形が複雑だからです。しかし、白衣や帽子のアイロンのコツをつかむと、クリーニング店なみの仕上がりになります。

給食の白衣にキレイにアイロンをかける手順

  1. 給食の白衣に霧吹きをスプレーする様子 霧吹きを使って、給食の白衣全体にしっとりと水分を含ませるか、スチーム機能を活用します。水分があることでシワが伸びやすくなります。
  2. 給食の白衣の前身ごろを内側からアイロンがけする様子 給食の白衣を広げて前身ごろの内側からアイロンをかけます。白衣の生地を片手で引っ張るように伸ばしながらアイロンをかけると、すみずみまでシワが伸びます。
  3. 給食の白衣の袖をアイロンがけする様子 給食の白衣の袖は下側の縫い目を基準にたたみ、両袖にアイロンをかけます。ゴムの部分にアイロンの尻を当ててプレスをしたら、そのまま肩のほうに向けてアイロンを動かしていくときれいに袖の線がつきます。表側が終わったらひっくり返して裏側にもアイロンがけをします。
  4. 給食の白衣の後ろ身ごろを内側からアイロンがけする様子 給食の白衣の前を開いたら、後ろ身ごろを内側からアイロンをかけます。この時、タックがある白衣は形を整えてプレスでしっかり折り目をつけましょう。アイロンの先を使って縫い目の部分も伸ばします。
  5. 最後に給食の白衣の身ごろの裏面をアイロンかけする様子 給食の白衣の一番上と下だけボタンをかけて形を整え、前身ごろと後ろ身ごろの表面にアイロンをかけ、仕上げます。

給食の帽子と袋にきれいにアイロンをかける手順

  1. 押しつぶして丸く整えた給食の帽子 霧吹きで給食の帽子全体を濡らしたら、アイロン台の上にそのままフンワリと置き、押しつぶして丸く形を整えます。つばがある帽子は、伸ばしておきましょう。
  2. 給食の帽子にアイロンをかける様子 帽子の端を指で引っ張ってシワを伸ばしながら、グルッと円を描くようにアイロンをかけます。表面が終わったらひっくり返して、裏側もアイロンをかけます。
  3. 給食袋も一度霧吹きで全体を濡らして形を四角く整えたら、端を引っ張るように伸ばし、表面と裏面の両方にアイロンをかければ完成です!

スチーム機能がついているアイロンなら、霧吹きはいりません。簡単にアイロンを済ませたい場合は、生乾きの状態で乾燥させるつもりでアイロンをかけ、風通しの良い場所で完全に乾かしてからたたみます。きれいにアイロンをかけておくことで、たたんだ時にシワが付きにくくなるというメリットもあります。

給食に使う白衣にアイロンはかけるべき?衛生的な観点とトラブル回避

持ち帰ったばかりのしわのついた給食の白衣の様子

白衣はパリッとした方が身に着けた時に清潔感があり、気分も良いものですが、アイロンがけが負担だと感じるパパやママも多いです。自分で白衣を購入して使っている場合はご家庭ごとの考え方で良いですが、共同で白衣を使っている場合は、「給食の白衣にアイロンをかけるか、かけないか」が親同士や子供間のトラブルにつながってしまうこともあります。

学校やPTA全体で「アイロンをかけない」という申し合わせがない場合は、アイロンをかけるのが一般的です。アイロンの熱には殺菌効果もあるため、衛生的な観点からも推奨されます。高学年の小学生からアイロンがけを教え、お手伝いさせることも、衣服の管理に興味をもたせる良い家庭教育になるでしょう。

給食の白衣がシワになりにくい!キレイに仕上がるたたみ方

給食の白衣のたたみ方の図解

キレイにアイロンをかけても、たたみ方によってはシワがついて見た目が悪くなりますので、シワができにくいたたみ方を実践しましょう。

給食の白衣のたたみ方にはさまざまな方法がありますが、ここでは子供でも簡単にたためる、シワがつきにくい方法をご紹介していきます。

  1. アイロン後に広げた給食の白衣 平らな場所に白衣を裏返し、広げて形を整えます。裏返しにすることで、外側にシワがつきにくくなります。
  2. 背中側に半分にたたんだ白衣 背中側を内側にして、白衣を左右に折りたたみます。このとき両肩の縫い目と、左右の袖をしっかり重ねましょう。
  3. 袖を折りたたんだ白衣 重ねた袖をまっすぐに折り、余った部分も折りたたみます。
  4. 袖の下で折りたたんだ白衣 袖の下の縫い目の位置で身ごろを折り、さらに折ってたたんで、給食袋のサイズに合わせます。
  5. たたんだ給食の白衣に帽子を重ねた様子 アイロンをかけた帽子を白衣の上に重ねます。給食袋のサイズに合わなければ、もう半分にたたんで調整しましょう。
  6. たたみ終わった給食の白衣と袋 白衣と帽子を給食袋に平らに入れれば完成です。
給食の白衣を折りたたむ小学生

慣れてくれば、お子様でも立ったまま、体に沿わせて折りたためるようになります。使った後にクシャッと丸めて袋に入れるのではなく、毎回きれいに折りたたんでおけば、洗濯やアイロンがけが楽になります。お子様にもたたみ方を教えて、パパやママの負担をできるだけ軽くしましょう。

小学生が給食に白衣を使うのはなぜ?衛生管理上の必要性と目的

給食の白衣を持つ子供

給食の白衣は前ボタン式、もしくはかっぽう着のように後ろ開きの白衣と、帽子、給食袋の3点セットで販売されており、次のような衛生管理上および教育上のメリットがあるため、多くの小学校で採用されています。

給食に白衣(給食着)を使うメリット

  • 衛生管理の徹底: 上半身が覆われ、袖口が絞られているため、日常の服などに付着した埃やゴミ、頭髪などの食品への混入を防げる。(異物混入防止)
  • 清潔さの確認: 白地のため、汚れがすぐに確認できる。
  • 衛生活動の教育: 食に対するお子様の衛生観念や責任感を養える。
  • 着脱の容易さ: 低年齢でも一人で着脱しやすい形状である。
  • 衣服の保護: 配膳中に服が汚れるのを防ぐ。

給食の白衣は「給食着」とも呼ばれていますが、個人で購入して給食の時に全員が着用する学校もあれば、共同購入したものを配膳係のみが着用して1週間でローテーションをするなど、使い方は学校によってさまざまです。学年によっても使い方が異なることがあります。

文部科学省が定めている「学校給食衛生管理基準」では、学校給食を作る大人の衣服や衛生基準を厳しく指定していますが、子供に対しては、清潔な白衣を着用させることが、「食育」と「衛生管理」の両面から推奨されています。

給食の白衣を親が衛生的に洗濯して持たせることは、集団生活において他の子供達の衛生面を考えても非常に大切です。小さなうちは親が責任をもって洗濯やアイロンを行い、年齢に応じて徐々に給食の白衣の洗い方やアイロンのかけ方、たたみ方などを教えてあげましょう。

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!