小学生のLINEトラブルが急増!親子で学ぶ回避策/設定方法
小学生もスマホを使う時代がやってきて、LINEでのトラブルがニュースに取り上げられることも増えてきましたね。スマホは便利だけど、正直なところ心配も多いというのがパパやママの本音ではないでしょうか。
ラインは欠かせないコミュニケーションツールとなりつつありますし、これから子供が成長するにつれ、スマホ普及率もグンと上がっていくことでしょう。
まだ精神的にも幼く疑うことを知らない子供は、LINEを使ったトラブル巻き込まれることも少なくありません。
こうしたLINEトラブルを未然に防ぐために、親としてできることをまとめました。被害に合わない、合わせないためにも、しっかりと対策していきましょう!
小学生のLINE事情
小学生のスマホ使用率がアップするとともに、LINE使用率はアップしていきます。特に、塾通いやクラブ活動が始まる4年生以上の高学年になると急にアップすることが分かっています。
また、スマホを持つことで男の子はゲーム、女の子はLINEでトラブルが急増しています。ゲームにハマって遅くまで起きているので、生活習慣が乱れて遅刻が増えたり、授業中も寝ていたりということも多いようです。
さらに、ラインを使うことによって、見えないところで精神的に追い詰められる「LINE外し」で悩む子も増えており、トラブルも増える傾向にあります。
小学生のLINEトラブル事例
LINEでは思わぬトラブルに発展することもあり、小さな画面の世界で起こることが、子供の不登校などにつながることも少なくありません。
子供のLINEトラブルを経験したことのあるママに、体験談を聞いてみました。
ALINEグループトークで
小6の娘がLINEを始めて、毎日楽しそうにやり取りをしていました。仲の良い友達の数人とグループトークで盛り上がっていたようです。
ある時、娘がLINEを見た後、泣いていたので聞いてみたら、「既読無視したって文句を言われた。友達やめるって言われた、もう学校に行きたくない」と教えてくれました。
わざとではなく、既読を付けた後に返信しないままに習い事へ行ったので、時間が経ってしまったことが原因のようでした。
「既読無視で友達やめちゃうの!?」と私には驚きでしたが、娘にとっては一大事。LINEに完全に振り回されていると感じました。
その文句を言ってきた友達と直接会って話をし、なんとか和解(というのでしょうか?)できたようですが、大人からしたらなんでもないことも子供にとっては大事件になるLINE、まだ早いのかなと思いました。
ALINEゲームでランキングが出るので…
息子が私のスマホを使ってLINEゲームをしていて、すごくハマっている時期があって困りました。
ハマる理由の一つに、同じLINEの友達がランキングに出てくることがあると思います。友達に負けたくない、とムキになってやってしまうのです。
お友達はスマホを持っている子、うちのように親のを使う子と様々ですが、ゲームはみんなやっているようで、ランキングを常に気にしていました。
家に帰ってくるとすぐに「スマホ貸して!」とゲームばっかり。上位に行きたいからと「課金して!」と要求してくるようになってしまいました。実際に課金した友達もいるとか。
我が家は禁止してましたが、放っておいたら勝手に課金したかも…。
結局、学校に行っている間にアプリを全部アンインストールしてスマホもロックして強制終了。
しばらく怒っていましたが、今はテレビゲームをしています。スマホもLINEもまだ持たせない予定です。
小学生のLINEトラブル5つの原因
小学生が陥りがちなLINEトラブルの原因とは一体何なのでしょうか。
1既読無視
LINEにはメッセージを読むと「既読」マークがつき、相手が読んだことを知らせる機能がついています。
この「既読」マークがついているのに、返信がないことそのままにしていることを「既読無視(既読スルー)する」と言われ、特に若い人たちからは「既読スルー=やってはいけない」という固定観念すら持たれていることも少なくありません。
読まれているものの無反応だったことで「無視された!あいつむかつく!」と受け取ってしまい、トラブルへと発展するのです。
2未読無視
既読無視と似ていますが、ちょっと違うのが未読無視です。既読がつかないまま、内容を見ていないままにしている状態のことです。
「見ていない=無視された」という感じがするというのがトラブルの理由になります。
また、相手をブロックしているとメッセージを受け取ってもわからず「既読」がつかないままになることから、「ブロックされたのでは?」との不安感を与えることにもなるようです。
3グループトークでの悪口
クラスメイトや部活のメンバーなど、数人でグループを作成してみんなで話ができるラインのグループトークでのトラブルも少なくありません。
一方的に、グループ内の友だちから悪口を言われた、自分だけ無視された、またグループから外されて陰で悪口を言われているなどのトラブルが増えています。
4言葉のとらえ方/言い間違え
LINEでのやり取りは短文が多く、ポンポンとチャットのように進んでいくことも多くありますよね。
A子:こんなバッグ買ったよ♪
A子:バッグの写真を送信
B美:いいね~!
C子:このバッグ、かわいくない~www
C子はかわいくない?と疑問形で好意的に発言したつもりでも、「?」をつけ忘れて「かわいくない」という否定形として取られて、不快に思われてしまうということもあります。
こういったことは、面と向かって話すには起こることがないトラブルですよね。ラインでは文面だけのメッセージで相手の表情が見えないため、スムーズに意思疎通が取れず誤解を招きやすいのです。
5知らない人と友達になる
見ず知らずの人と友だちになることで、予想もしなかったトラブルに巻き込まれることもあります。実際に会う約束をしたり、指示された通りに従った結果、事件に巻き込まれたりすることも少なくありません。
また、個人情報を知られることによって、相手から電話がかかってきたり、脅されたり、何かを要求されたりと、怖い思いをするというトラブルも増えています。
小学生のLINEトラブル4つの防止策
小学生がLINEトラブルに巻き込まれないためにも、親ができる防止策があります。
「よくわからないから」とそのままにしておかず、親子で話し合い、LINEに振り回されることのないよう、上手に付き合えるように教えていきましょう。
1スマホの使用ルールを決める
無用なトラブルに巻き込まれないためにも親子で話し合って、ルールを決めておき、親が決めつけるだけでなく、子供に危険性ややってはいけない理由を、きちんと納得させてから使うようにしましょう。
ラインのスマホルールの例としては、下記のことを決めておくことが多いようです。決める際の参考にしてみてくださいね。
・ゲーム・アプリなどに課金しない
・写真を投稿しない
・公共施設ではスマホを使わない
・夜9時以降は禁止する
・食事中の使用はNG
・歩きスマホはNG
・家で使う時はリビングのみにする
・アプリは親がダウンロード(iPhoneの場合はパス設定ができます)
2設定をする
子供にLINEを利用させている親自身も、LINEの使い方のしっかりと把握をしておく必要があります。
「ラインって言っても、ただのチャットでしょ?」と好きにさせておくと、子供も気づかないうちに深刻なトラブルに巻き込まれてしまうことも考えられます。
機械に疎くてわからないというママも、子供に使わせるからこそ、自分も使えるように使用方法を知っておきましょう。トラブルを未然に防ぐ様々な設定の仕方を最後に紹介していますので、参考にしてくださいね。
3マナーを教えることも重要
誰だって「消えろ」「うざい」と言われるとつらいですよね。文面だけのやり取りになるので、LINEトラブルを防ぐためにも、子供の言葉遣いにも注意するように意識させましょう。
「人の悪口や陰口を言わない」というルールや基本的なモラルを守らせることが、自らを守ることになると教えることも大切です。
高校生になると不適切な発言を繰り返したりすることで、LINEが原因で退学になる生徒もいるほどです。基本的なことは今のうちにしっかり教えておきたいですね。
4「持たせない」という選択肢もアリ
小学生のうちからLINEにハマり、暇な時間はすべてLINEに没頭…。LINEにどっぷりと依存してしまうと、そこから抜けるのが大変になります。
中学生、高校生になるとスマホは必要になるかもしれませんが、自分で使いこなせないうちは持たせない、使わせないという選択肢もあります。
無理をして周囲に合わせる必要もありませんので、スマホを持たせるかどうかは親子でよく話し合ってから決めていきましょう。
小学生LINEトラブル相談窓口
小学生の場合、基本的には学校や塾などの習い事でトラブルに発展しやすいため、そちらに相談するようにしましょう。LINE以外でのトラブルも把握するキッカケとなるかもしれません。
また、中には学校の先生に対し「生徒に厳しく注意してほしい」と要望する保護者がいますが、公立学校の先生には、LINEやスマホを禁止にする権限はありません。
学校でも情報モラル教育が行われたり、LINEトラブルなどの対策にも取り組んでいますが、トラブルが発生すると保護者に連絡したり、やんわり生徒に注意喚起することしかできません。
「親はいいって言ってるのに、なんでダメなの?」と生徒に質問されると、先生は何も言えなくなってしまうという実情があるのです。
小学生に必須!LINEトラブル防止設定
LINEでのトラブルを避けるためには、LINEの設定も重要になってきます。
見ず知らずの人からメッセージを受け取ったり、知らないうちに友達が増えていたり、そしてそこから起こるかもしれないトラブルの元を、設定によって絶っておきましょう。
子供の個人情報、プライバシーを守るためにやっておきたい設定をご紹介します。
1パスコードロックをかける
パスコードロックとは、4ケタの暗証番号を入力してLINEを利用する方法です。
パスコードを入力しないと画面が開きませんので、置きっぱなしにしていても他人に見られるリスクも減り、個人情報が守られるので、ぜひ設定しておきたい機能です。
ただ、暗証番号を忘れてしまった場合、一度アンインストールしてから再インストールしなおすことになりますので、忘れないように親子で一緒に暗証番号を設定しましょう。
- メインメニューにある「その他」画面から設定をタップ(その他画面.png)
- プライバシー管理をタップ(設定▶個人情報.png)
- パスコードロックにチェックを入れる(iPhoneの場合は有効にする)(プライバシー管理画面.png)
- パスコード入力画面になるので暗証番号を入力(パスコードロックパスワード入力画面.png)
- 確認のためもう一度入力して完了
※パスコードを変更したいときは、「パスコードの変更」をタップ。ロックをやめたいときはチェックを外す(無効にする)だけでOKです。
2メッセージのポップアップをOFFに設定
ポップアップとは、メッセージを受信した際にLINEを開いていなくても内容が確認できたり、通知を受け取れる機能です。
ポップアップをONに設定しておくことで、メッセージが届くたびに「チェックしなきゃ!」「返信しなきゃ!」とLINEに依存してしまうことになります。
また、内容が画面に出ることで他人に見られるリスクもありますので、ポップアップはOFF設定にしておきましょう。
- メインメニューにある「その他」画面から設定をタップ
- 通知設定をタップ
- 「メッセージ通知の内容表示」のチェックを外す
- 画面オン時のポップアップ表示をタップ
- オフをチェック
- 画面オフ時のポップアップ表示をタップ
- オフをチェックで完了
※バーには通知が出ます。通知自体をOFFにしたい場合は、通知設定のチェックを外してください。バーには出ず、起動したときにメッセージを表示します。
3ID検索をした人を「友だち」にしない設定
ID検索という機能を使えば、電話帳に登録していない友達でも、友達に登録することもできます。
逆に言うと、自分のIDを教えることで、電話番号を知らない人でも検索されると友達になるということです。IDは大切な個人情報になるので、むやみに教えないことも大切です。
年齢確認ができないとIDは登録できません。親が契約している場合はできますが、始めからIDを登録しないということも大切です。
今回は、ID検索した人を友達にしない設定方法をご紹介します。
- メインメニューにあるその他から「設定」をタップ
- 「プライバシー管理」をタップ
- 「IDによる友だち追加を許可」のチェックを外す
4電話番号を知られた相手とLINEしない設定
LINEには、電話帳に登録されている人を自動で友達にする機能があります。ですが、こちらが登録していなくても、相手が電話番号を知って、電話帳に登録すれば友達になります。
親しくない友達や、ラインでつながりたくない友達は登録しないようにしておきたいものです。初期設定の時に設定されている場合もありますので、もう一度設定を確認してみてください。
- メインメニューにあるその他から「設定」をタップ
- 「友だち」をタップ
- 「友だちへの追加を許可」のチェックを外す
これで新しく電話番号を登録した友達から自動的に追加されなくなります。自分の電話帳に登録してある友達を登録したくない場合は「友だち自動追加」のチェックを外してください。