3歳の男の子への接し方~第一次反抗期を上手に乗り越えるには?
「2歳まではまだまだママのそばにいて言うことも聞いていたのに、3歳になるともう手に負えない!」と、3歳の男の子の扱いに戸惑うママは少なくありません。
3歳は誰もが通過する第一次反抗期。女の子にも男の子にも同じような特徴が現れますが、2人目、3人目育児であっても元気があってやんちゃな男の子のママの中には「女の子より反抗期が大変!」と感じる人も多くいます。
そこで多くのママが直面する3歳の男の子の第一次反抗期を上手に乗り越えるために、3歳児によく見られる特徴や第一次反抗期の時期を確認し、3歳の男の子と女の子の違い、具体的な接し方について知っておきましょう。親が心掛けるポイントを押さえて、子育ての難局を上手に乗り越えるヒントをお伝えします。
3歳児によく見られる特徴
語彙も増えて急激に口が達者になり体力も有り余っている3歳児には、どんな特徴があるのでしょうか?個人差はありますが、こちらではよくみられる3歳児の代表的な姿についてご紹介します。
1なぜなぜ期がはじまる
2歳くらいからイヤイヤ期が始まりますが、3歳になると何にでも疑問を感じる「なぜなぜ期(質問期)」が始まり、4歳になるとさらに物事のしくみや成り立ちに興味を抱いて盛んになります。
例えば、朝の忙しい時間帯に限って「ママ、なんでお空は青いの?」「なんでパパはお仕事に行くの?」と際限なく質問攻めにしてくることがあります。大人には多少面倒くさく感じられることもありますが、これは知的好奇心が急激に育っている成長の証です。
22語文から3語以上の多語文になる
3歳になると「ワンワン-きた」などの二語文から、「パパ-おしごと-行った」などの三語文が話せるようになり、特に保育園や幼稚園に入園すると3語以上の多語文を話せるようになる男の子が増えます。
まだまだおしゃべりがマイペースで言葉がたどたどしい男の子も多いのですが、入園後にいろいろな言葉を吸収し、「ママ、今日、公園でダンゴムシ見つけたよ!」と園での出来事を報告してくれるようになり、親子での会話がぐっと楽しくなります。
その反面、保育所や幼稚園など集団生活の中で汚い言葉や人をからかう言葉を覚え使うようになります。特に男の子は「バカ」「うんち」といった乱暴な言葉や下品な言葉を面白がって連呼しがちです。3歳児は身の回りで話している言葉を聞いて真似る天才ですので、親も夫婦喧嘩や日頃の乱暴な言葉遣いには気を付けましょう。
3自分を強く意識する
3歳になると幼稚園や保育園で集団生活を行う子供達が増えますが、そうした生活の中で3歳児は自分という存在を強く意識し、自分の居場所や存在意義を見いだそうとして個性的な行動をすることがあります。
スーパーのレジで「ぼくがピッてするの!」と商品を奪い取り、ママが手伝おうとすると床にひっくり返って大泣きするなどの自己主張が増えます。また、人が集まるところで突然大声を出してふざける、逆にひどく恥ずかしがる、自分のお手伝いの役割を取られることで怒り出すなどの姿が見られ、時として大人を困らせることもあります。
こうした姿は3歳児の心が順調に成長し、自立へ向かっているからこそ見られる姿ですので、大人は温かく見守る余裕を持つことが大切です。
4心が不安定になる
3歳になると親や先生、お友達など周囲への憧れが強くなる一方、比べる力や相手からの期待を感じる力もついてきているため、「やりたい」と思っても「できるかなぁ」「できないかも」と不安が強くなり、心が揺れて不安定になりやすい時期でもあります。
自分で靴を履こうと頑張ったのに、うまくマジックテープが留められなくて「もうイヤだ!」と靴を投げ飛ばして泣き叫んだり、悔しくて乱暴な言葉をぶつけてきたりします。葛藤の渦中にいることを理解してあげましょう。
5ママの言うことを聞かない
3歳児の心の特徴の一つが、ママから離れて外の世界に目が向く気持ちが湧いてくること。朝の忙しい時間帯に「お着替えしようね」と声をかけても、ミニカーで遊び続けて無視するなど、従順だった子が突然言うことを聞かなくなりママをイラつかせる場面が増えます。
ですがこれは決して子供がひねくれたわけではなく、安心して自己主張できる信頼関係を母親と結べている証拠です。親の愛情という安全基地があるからこそ、安心して外の世界へ反抗できるのです。
第一次反抗期はいつからいつまで?
第一次反抗期とは幼児期の自我の芽生えによっておこる反抗期のことです。第一次反抗期は別名イヤイヤ期とも呼ばれ、時期には個人差がありますがおおむね2歳前後~3歳頃からはじまって4歳頃には言葉で気持ちを伝えられるようになり、次第に落ち着いてきます。
第一次反抗期が終わってさらに成長すると、思春期に第二次反抗期を迎えますが、その間にも小さな反抗と自立を何度も繰り返し、長期にわたる過程を経て「これこそが自分だ!」という確固たる自我を形成し、大人になっていくのです。
男の子の強烈な反抗に不安を感じたら?
「このまま乱暴な子に育ってしまったらどうしよう」と我が子の将来に不安を感じるママも少なくありません。しかし、幼児期にしっかりと反抗し自分の気持ちをぶつける経験をした子は、集団社会の中で他者との折り合いの付け方を学び、次第に自分とは違う他者を受け入れられるようになります。目先の態度を力でねじ伏せるのではなく、子供自身が納得してルールを学べるよう導いてあげましょう。
こうも違う?!3歳の男の子と女の子の違い
女の子がお友達と「いらっしゃいませー」「これくださいな」と上手におままごとをしてコミュニケーションを取っている横で、男の子はひたすら電車を一直線に走らせて「ガッシャーン!」とぶつけて大笑いしているなど、子育ての現場では男女の違いを強く実感する場面に多々遭遇します。
同じ3歳の女の子を見たりして「どうしてうちの子はこんなに手がかかるんだろう」と頭を抱えていたのに、男の子の先輩ママに「うちなんて水たまりにダイブして全身泥だらけよ」と驚くようなエピソードを聞いて、アッサリ悩みが解決するなんてことも少なくありません。
3歳の男の子あるある!女の子との違い
- とっても単純で褒め言葉に弱い
- 目の前に見えた興味あるものに一直線に猛突進
- ママの声が耳に入らないほどマイペース
- 口に出すより先に行動にうつす
- 大胆な行動をするわりに、暗闇や虫を怖がるなど意外と臆病
- 大人の想像を超えたいたずらをする
- なぜか裸になるのが好き
反対に女の子は3歳になると周りにも目を配り、大人の真似をして口が達者になるなど、小さくても「女性」を感じさせることがあります。ただし、当然ながら個人差が大きく「おままごとが大好きな男の子」「活発で泥遊びが大好きな女の子」もたくさんいます。「男の子だから大変なんだ」と大らかに構えつつ、目の前の我が子の個性を楽しんで育てていきましょう。
3歳の男の子の問題行動への対処法5
何度注意しても同じようにお茶をこぼす、怒られると分かっていてわざとおもちゃを投げるなど、異性であるママには男の子の行動が不思議でたまらない瞬間があるはずです。
3歳の男の子は、ママの気を引くためにわざと問題行動を起こすこともあれば、叱られた時の不安や緊張などのネガティブな感情をごまかすために照れ隠しでふざけることもあります。男の子のプライドを傷つけず、正しい行動へ導くための対処法をご紹介します。
1感情的にならない
子供が頻繁にふざけてイライラが止まらない時は、まずママ自身の気持ちを鎮めることが最優先です。感情のままに「いい加減にして!」と怒鳴り散らしても、子供は「ママが怖い顔をしている」ということしか認識できず、注意の内容は全く頭に入りません。
イラッと来たら次のような方法を試して、できるだけ感情のクールダウンを図りましょう。
- 「ママ、トイレに行ってくるね」と一旦部屋から出て物理的に距離を置く
- 心の中でゆっくり6秒数えて深呼吸する
- 冷たい水やコーヒーなどを一口飲む
2やって良いことと悪いことを明確にする
やって良いことと悪いことの線引きを明確にし、お友達に怪我をさせるような悪いことをしたら冷静に毅然と叱ります。この線引きは夫婦で共通認識しておくことが重要です。ママは厳しく叱るのにパパは笑って許してしまうと、子供は「パパの前ならやってもいいんだ」と混乱してしまいます。
例えば、おもちゃを取られてお友達を叩いてしまった場合、「叩いたらダメでしょ!」と頭ごなしに否定するのではなく、「叩かれたらお友達は痛いよ。おもちゃを使ってほしかったんだよね、お口で『かして』って言おうね」と、どうすればよかったのか具体的な行動をセットで教えましょう。
3下品なおふざけには努めて冷静に接する
「うんち!おしり!」と言って走り回るとき、ママが「恥ずかしいからやめなさい!」と顔を真っ赤にして怒ると、3歳の男の子はやめるどころか調子に乗ってわざと繰り返します。ママや周囲のオーバーな反応を見て面白がっているだけなのです。
下品なおふざけをした時には、無表情で「はいはい、わかったからご飯座って食べてね」と見事にスルーし、冷静に接すると「なんだ、つまらないな」と次第に言わなくなっていきます。
4アイコンタクトで気持ちを伝える
毎日「ダメ!」「早くして!」と注意してばかりいると、3歳の男の子は「ママに嫌われている」と自信を失ってしまいます。男の子に限らず3歳の幼児は「ママの期待に応えたい」「かっこいい自分でいたい」という本心を持っています。
遠くから大声で「走らないで!」と叫ぶのではなく、スッと子供に近づいて目をじっと見て、真剣な顔で首を横に振ってみてください。「言葉で怒られる前に自分で気づいてやめられた」という体験は、子供のプライドを守り、空気で気づく成功体験に変わります。
5今の時期だけと腹をくくる
3歳の男の子の思考回路はとっても単純で今この瞬間の楽しさが全てです。おふざけ期は誰でも通る道なので、「なんでうちの子だけこんなにバカなことばかりするの」と神経質になりすぎず、ママ友と「うちも毎日うんちって叫んでるよ〜」と笑い飛ばす余裕を持つのが一番です。自分で場の空気を感じることが出来るようになれば、幼稚なおふざけは自然と減っていきます。
3歳の男の子に接する際に心がけること
「3歳の男の子は手がかかる!」と困った時に心がけたい、親の対応のポイントを6つご紹介します。
1「怒る」と「叱る」の違いを知っておく
“怒る”には親のイライラや腹立ちが含まれます。「なんでいつもこぼすの!」と感情をぶつけるのは怒る行為です。
一方、“叱る”とは、悪いことを冷静に諭して正すことです。道路に飛び出した時などは、「ママは〇〇くんが車にぶつかってお怪我をしたら悲しいし、すごく怖かったよ」と、親の感情(アイメッセージ)を冷静に伝えて危険を教えることが大切です。
一度の注意で直らないのが3歳の男の子!
「何度も言ってるのに直らない!」とイライラするのが3歳児育児の常ですが、言葉ではなく心が実感して納得するまでやり続けるのがこの時期の特性です。怒鳴って力でねじ伏せるのではなく、「ママはそれは絶対に許さないよ」と揺るがず毅然とした態度で伝え続け、「いつか必ずこの子は理解する」と信じて根気よく付き合いましょう。
2褒めることや共感を忘れない
3歳の男の子は褒められると「もっとがんばろう」と目を輝かせる素直さを持っています。「すごいね!」と漠然と褒めるだけでなく、「靴下、一人で最後まで履けたね!かっこいい!」と具体的な行動を実況中継するように褒めるとさらに効果的です。
「もう3歳なんだからお兄ちゃんでしょ」という言葉は、「だったら赤ちゃんのままがいい」とやる気を損ねてしまいます。うまくできなくて癇癪を起こした時は、「自分でお着替えしたかったんだね、悔しかったね」と子供を抱きしめて気持ちに共感してあげることを忘れないようにしましょう。
3時にはゆっくり話す時間を作る
「ママはあっちに行って!」と自己主張する反面、やっぱりさみしくて甘えたい気持ちが強いのが3歳児です。お風呂の中や寝る前の布団の中など、テレビやおもちゃがない静かな環境で、「今日、幼稚園で何して遊んだのが一番楽しかった?」とゆっくり話を聞く時間を作りましょう。子供の本当の気持ちを知る大切な時間になります。
4何でも先回りしすぎない
牛乳を自分でコップに注ごうとしている時、「こぼれるからママがやる!」と先回りして取り上げてしまうことは、自立の妨げになります。「できない自分」を強く意識させないよう、多少こぼしてもグッと堪えて見守り、こぼした後に「一緒に台拭きで拭こうね」と失敗のリカバリー方法を教えるのが親の役目です。
5声のかけ方を工夫する
キッチンから背中越しに「おもちゃ片付けて!」と叫んでも、3歳の男の子の耳には届きません。料理の手を一旦止め、子供のところまで行き、しゃがんで同じ目線の高さになり、肩に優しく触れながら「これからご飯を食べるから、車のおもちゃをナイナイしてね」と目を合わせて伝えると、スッと話を聞き入れてくれやすくなります。
6「なぜなぜ」には丁寧に対応する
「なんで?」の質問に対して「あとにして!」と適当に扱うと、知的好奇心の芽を摘んでしまいプライドも傷つきます。忙しい時は「なんでだろうね?ご飯を食べ終わったら一緒に図鑑で調べてみようか」と提案し、親が全て答えを出すのではなく「一緒に考える楽しさ」を教えてあげましょう。





